2 / 3
後編
しおりを挟む
「よし!これから準備で忙しくなるね!」
「そうだな!」
「何で忙しくなるんだ?」
えっ!?この声は…
「カルロ!?」
何でこんな所に?図書館にいるはずじゃ…隣を見るといつも優しい笑顔でいたロレッタさんが、怖い顔をしてアルクのことを見ていた。
「アルク?こんな所で何をしているのかしら?それも、なぜ2人で忙しくなるのかしら?詳しく聞かないとね?」
あれ?おっとりしてるイメージだったロレッタさんがこんな怖いトーンで話をしているなんて驚きだ。
「ルーリアもだ。何か変なこと考たけど、その頭じゃ解決策なんて考えられなくて、楽な方に行動しようとしてるだろ?」
「えっ…なんで、何も言ってないのに…」
「何年一緒にいると思ってるんだ?ルーリアの考えそうなことや行動なんてお見通しだよ。いや、この現状は考えつかなかったか…」
がっくりしているカルロを見て、この現状って?私たちが旅に出るっことかな?
「私たちは2人の幸せを考えて、忙しくなるんだよ」
「はっ?なんだよ、2人の幸せって…よくない方に考えてるな」
「アルクもそう考えてるの?」
ギロっとアルクの方を見るロレッタさんは怖い。
「そりゃ、そうだ!あんなに幸せそうなやりとり見て俺は一生懸命考えてだな…」
「幸せそう?何をどう見たらそうなるのやら…私、仕事で忙しくなるからって伝えてるよね?」
仕事?図書館でする仕事なんてあるのかな?
「ルーリア、図書館でする仕事なんてあるか考えてるだろ?」
「!?何でわかるの?」
「俺が悪かったよ。ロレッタさんの店で注文内容の相談をすると、バレると思って、ルーリアが来ないだろう図書館で相談してたのが間違いだった」
「注文?」
「来月の誕生日に合わせてプロポーズ用の指輪のデザインの相談をしていたんだ」
「プ、プロポーズ!?この私に!?」
「婚約してるんだから当たり前だろう?変に考えないで、ロレッタさんの店でそのまま相談しておくんだったよ…」
ん、ん?じゃ、楽しそうに会話してたのは、指輪のデザインを考えるためってこと?
「あんなに楽しそうに…見たこともない笑顔で2人で会話してたじゃない…」
「あのな、好きな人のことを考えながら相談してるんだぞ?そりゃ…え、笑顔にもなるさ」
顔を真っ赤にして怒っている姿を見ると、私が間違っていたんだなと思ってきた。
こんなにも、私のことを考えてくれる人は他にいないだろう。大切にされてたんだ…私。
「アルクもよ!変に考え込んで!どうせいつもの俺は婚約者には相応しくない病でしょ!?」
「あ、あぁ…ごめん。俺にはもったいないと思うんだ、ロレッタ…」
「いつもいつもいつもいつも言ってるでしょ!?私が良いんだから気にするなって!まぁ、今回はルーリアさんがアルクに似てて話が盛り上がったことはたしかだけど、私にはアルクしかいないの!」
わーお!ドスレートなロレッタさん。あのか弱そうな人にここまで言われるなんてとアルクさんを見ると、モジモジしていた。
「アルクとはとことん話し合いが必要そうね!それじゃ、カルロさんまたね!」
アルクさんを連れて去って行った。
「ルーリアにもちゃんと話をした方が良さそうだね?」
「えっ!あ、いや、えっと…さっきのでよく理解しました…」
「いーや、僕も言葉が足りなかったんだ。この際、ちゃんと話し合いをしようじゃないか!」
「あ、えーと、あ、うん…あーでも」
「はい、僕の家に行こうね」
それからカルロの家に連れて行かれ、カルロが私のことをどう思っているのかをくどくどと説明?口説かれ?て私は頭がパンク状態になり、気がつくと家のベットで寝ていた。
今まで言葉にしなかった全てのことを、一気に聞かされ、行動され、私はもう何も考えられなくなり、頭は一時停止状態で家に帰っていたらしい。
今思い返しも、頭がパンクする。
これからの結婚生活でもこんなことが多々あるのかと思うとまた、思考が停止してしまいそうになる。
これからは少しずつ小出しにしてもらおうとお願いしようと思うルーリアであった。
「そうだな!」
「何で忙しくなるんだ?」
えっ!?この声は…
「カルロ!?」
何でこんな所に?図書館にいるはずじゃ…隣を見るといつも優しい笑顔でいたロレッタさんが、怖い顔をしてアルクのことを見ていた。
「アルク?こんな所で何をしているのかしら?それも、なぜ2人で忙しくなるのかしら?詳しく聞かないとね?」
あれ?おっとりしてるイメージだったロレッタさんがこんな怖いトーンで話をしているなんて驚きだ。
「ルーリアもだ。何か変なこと考たけど、その頭じゃ解決策なんて考えられなくて、楽な方に行動しようとしてるだろ?」
「えっ…なんで、何も言ってないのに…」
「何年一緒にいると思ってるんだ?ルーリアの考えそうなことや行動なんてお見通しだよ。いや、この現状は考えつかなかったか…」
がっくりしているカルロを見て、この現状って?私たちが旅に出るっことかな?
「私たちは2人の幸せを考えて、忙しくなるんだよ」
「はっ?なんだよ、2人の幸せって…よくない方に考えてるな」
「アルクもそう考えてるの?」
ギロっとアルクの方を見るロレッタさんは怖い。
「そりゃ、そうだ!あんなに幸せそうなやりとり見て俺は一生懸命考えてだな…」
「幸せそう?何をどう見たらそうなるのやら…私、仕事で忙しくなるからって伝えてるよね?」
仕事?図書館でする仕事なんてあるのかな?
「ルーリア、図書館でする仕事なんてあるか考えてるだろ?」
「!?何でわかるの?」
「俺が悪かったよ。ロレッタさんの店で注文内容の相談をすると、バレると思って、ルーリアが来ないだろう図書館で相談してたのが間違いだった」
「注文?」
「来月の誕生日に合わせてプロポーズ用の指輪のデザインの相談をしていたんだ」
「プ、プロポーズ!?この私に!?」
「婚約してるんだから当たり前だろう?変に考えないで、ロレッタさんの店でそのまま相談しておくんだったよ…」
ん、ん?じゃ、楽しそうに会話してたのは、指輪のデザインを考えるためってこと?
「あんなに楽しそうに…見たこともない笑顔で2人で会話してたじゃない…」
「あのな、好きな人のことを考えながら相談してるんだぞ?そりゃ…え、笑顔にもなるさ」
顔を真っ赤にして怒っている姿を見ると、私が間違っていたんだなと思ってきた。
こんなにも、私のことを考えてくれる人は他にいないだろう。大切にされてたんだ…私。
「アルクもよ!変に考え込んで!どうせいつもの俺は婚約者には相応しくない病でしょ!?」
「あ、あぁ…ごめん。俺にはもったいないと思うんだ、ロレッタ…」
「いつもいつもいつもいつも言ってるでしょ!?私が良いんだから気にするなって!まぁ、今回はルーリアさんがアルクに似てて話が盛り上がったことはたしかだけど、私にはアルクしかいないの!」
わーお!ドスレートなロレッタさん。あのか弱そうな人にここまで言われるなんてとアルクさんを見ると、モジモジしていた。
「アルクとはとことん話し合いが必要そうね!それじゃ、カルロさんまたね!」
アルクさんを連れて去って行った。
「ルーリアにもちゃんと話をした方が良さそうだね?」
「えっ!あ、いや、えっと…さっきのでよく理解しました…」
「いーや、僕も言葉が足りなかったんだ。この際、ちゃんと話し合いをしようじゃないか!」
「あ、えーと、あ、うん…あーでも」
「はい、僕の家に行こうね」
それからカルロの家に連れて行かれ、カルロが私のことをどう思っているのかをくどくどと説明?口説かれ?て私は頭がパンク状態になり、気がつくと家のベットで寝ていた。
今まで言葉にしなかった全てのことを、一気に聞かされ、行動され、私はもう何も考えられなくなり、頭は一時停止状態で家に帰っていたらしい。
今思い返しも、頭がパンクする。
これからの結婚生活でもこんなことが多々あるのかと思うとまた、思考が停止してしまいそうになる。
これからは少しずつ小出しにしてもらおうとお願いしようと思うルーリアであった。
10
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
冤罪から逃れるために全てを捨てた。
四折 柊
恋愛
王太子の婚約者だったオリビアは冤罪をかけられ捕縛されそうになり全てを捨てて家族と逃げた。そして以前留学していた国の恩師を頼り、新しい名前と身分を手に入れ幸せに過ごす。1年が過ぎ今が幸せだからこそ思い出してしまう。捨ててきた国や自分を陥れた人達が今どうしているのかを。(視点が何度も変わります)
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
安息を求めた婚約破棄
あみにあ
恋愛
とある同窓の晴れ舞台の場で、突然に王子から婚約破棄を言い渡された。
そして新たな婚約者は私の妹。
衝撃的な事実に周りがざわめく中、二人が寄り添う姿を眺めながらに、私は一人小さくほくそ笑んだのだった。
そう全ては計画通り。
これで全てから解放される。
……けれども事はそう上手くいかなくて。
そんな令嬢のとあるお話です。
※なろうでも投稿しております。
決めたのはあなたでしょう?
みおな
恋愛
ずっと好きだった人がいた。
だけど、その人は私の気持ちに応えてくれなかった。
どれだけ求めても手に入らないなら、とやっと全てを捨てる決心がつきました。
なのに、今さら好きなのは私だと?
捨てたのはあなたでしょう。
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
貴方もヒロインのところに行くのね? [完]
風龍佳乃
恋愛
元気で活発だったマデリーンは
アカデミーに入学すると生活が一変し
てしまった
友人となったサブリナはマデリーンと
仲良くなった男性を次々と奪っていき
そしてマデリーンに愛を告白した
バーレンまでもがサブリナと一緒に居た
マデリーンは過去に決別して
隣国へと旅立ち新しい生活を送る。
そして帰国したマデリーンは
目を引く美しい蝶になっていた
最悪なお見合いと、執念の再会
当麻月菜
恋愛
伯爵令嬢のリシャーナ・エデュスは学生時代に、隣国の第七王子ガルドシア・フェ・エデュアーレから告白された。
しかし彼は留学期間限定の火遊び相手を求めていただけ。つまり、真剣に悩んだあの頃の自分は黒歴史。抹消したい過去だった。
それから一年後。リシャーナはお見合いをすることになった。
相手はエルディック・アラド。侯爵家の嫡男であり、かつてリシャーナに告白をしたクズ王子のお目付け役で、黒歴史を知るただ一人の人。
最低最悪なお見合い。でも、もう片方は執念の再会ーーの始まり始まり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる