上 下
18 / 33

6-2

しおりを挟む
「それではベリル様、参りましょう」

 差し出された手を取ろうとしたら、見送りにやってきたシルヴェステルによって阻まれた。彼の手は、人間の手より断然大きく、力強い。ぎゅう、と思いきり力を込めて握られて、ジョゼフは悲鳴を上げた。

「陛下。それ以上すると、骨が折れてしまいます」

 ベリルが助け船を出すのも気に入らないとばかりにジョゼフを睨みつけ、ふん! と、シルヴェステルは不機嫌そうに、渋々手を離した。真っ赤になった手を振りながら、ジョゼフは悶絶している。

 ジョゼフも一緒に街に下りると知った瞬間のシルヴェステルの憤怒といったら、思い出したくない。ギラギラと目を光らせ、風もないのに長い髪が逆立っていた。

 あの男が行くなら私も行くと主張したが、さすがに竜王がお忍びで城下町に行くとなると、それはもはや遊びではなく、視察という名の仕事にするしかない。警備体制の見直しをはじめ、準備が必要である。とてもじゃないが一日でどうにかなるはずもなく、シルヴェステルをどうにか宥め、諦めてもらった。

 ジョゼフは下町の案内係である。今でこそ不測の事態に対応できるように、後宮のすぐ横の使用人屋敷の一室に暮らしているが、彼は上京してからずっと、下町のぼろ長屋暮らしであった。観光すべき場所も、危険だから近づかない方がいい場所も知り尽くしている。

「陛下。お小遣い、ありがとうございます」
「なに。本来組まれている予算が余っているからな。存分に使ってくるといい」

 後宮に妃がいようがいまいが、予算は毎年計上されている。妃の趣味に合わせて調度品を揃えたり、女性であれば競うように購入する宝飾品やドレスの類を購入するための費用だが、ベリルはどちらも興味がなかった。

 庶民の金銭感覚も、知識としては頭に入っている。下町の買い物にはどう考えても多いだろうという小遣いを持たされた。おそらく使い切ることはできないだろう。

「お土産買ってきますね」

 思わず、「いい子にしててくださいね」と言いかけて、慌てて口を噤む。尖った唇に何を考えたのか、シルヴェステルがキスをしてきた。人前でなんて、はしたない。離れた瞬間にジョゼフを振り返ると、何も見ていません! という顔でそっぽを向いていた。

 名残惜しそうにしているシルヴェステルから離れ、ベリルは今度こそ、馬車に乗り込んだ。

 王都・ドランと一口に言っても、城の近辺は貴族たちの邸宅が並んでいる。変わり映えしない、どれも似たり寄ったりの屋敷ばかりで、見るべきものは何もない。

「ベリル様、朝食は?」
「抜いた! ジョゼフがお腹減らしていけって言うから、もうペコペコだ」

 馬車の中でも、ジョゼフは饒舌であった。一応、カミーユの目がある手前、主人に礼を尽くす口調である。彼の語り口は具体的で、一度も味わったことのない屋台グルメの味が、ありありと舌に蘇ってくるような気さえしてくる。

 わくわくを隠せないベリルたちの一方、カミーユは寡黙であった。早くも馬車に酔ったのかと気遣うと、彼は首を横に振ろうとして、やめた。その動きが頭を揺らし、気持ち悪くなってしまうためである。

「平気ですよ」

 そう言ったきり、再び黙りこくってしまう。

 ベリルはジョゼフと顔を見合わせた。今日はカミーユの久しぶりの休暇である。そこにベリルが便乗させてもらったわけだが、よく考えなくとも、彼の気は休まらない。面倒な子守を任されたようなもの。

 ベリルは自分たちとカミーユで二対一に分かれて散策しようと提案したが、彼は頑として聞き入れなかった。

「今日は護衛を連れておりませんので」

 ベリルが出かけるということで、今日は近衛が馬車に並走している。事故や事件に遭遇したとき、ミッテラン侯爵家の手の者が同伴していると、責任の所在がわからなくなってしまい、無用のトラブルが起きる。

 カミーユも大貴族の次期当主であり、単独行動は許されていない。かといって、護衛の数は二つに分けるには不足している。

 淡々と諭されて、ベリルは黙りこくった。ジョゼフも空気を読んで口を閉ざしたため、重苦しい沈黙の中、馬車は貴族街と下町の境目にさしかかる。

「わぁ」

 まったく異なる風景に、思わずベリルは子供っぽい声を上げた。庶民向けの店からやや高級な店まで、まさしく玉石混淆である。広場には市が立ち、屋台が並ぶ。

 出稼ぎに来た田舎者も、お忍びの貴族も、この場所を闊歩する者は皆、いっぱしの目利きになったつもりでいる。商家の子供たちは市場を遊び場にして、露店の批評をしながら、掘り出し物探しに余念がない。こうして品物を見極める目を鍛えているのだと、ジョゼフが説明してくれた。

 市の外れで馬車を止めて降り立ったベリルは、圧倒されて立ちすくんだ。

 これが、王都・ドラン。

 荘厳な王城とも、のどかな後宮とも違う、活気のある街を見渡す。あちこちで値切りの攻防が行われ、熱が入りすぎて怒鳴り合いになっている。貴族の言葉とはまるで違う庶民の言葉は、早口すぎてベリルには聞き取れないほどだ。

「怖い?」

 喧噪に、ジョゼフからの問いかけも二度三度、聞き逃していた。

 ベリルは首を横に振る。

「俺もやってみたい!」

 恐怖するよりも、興奮の方が勝つ。あまりの意気込みに、ジョゼフは驚きながらも、「まとめ買いで安くしてもらったりとか、いろいろコツがあるんだぜ」と、囁いた。

 早く店を回りたくてうずうずしているベリルだが、この短距離でも馬車に酔ったカミーユの回復を待つ。青い顔がだいぶましになったところで、ベリルは二人を連れ回した。護衛もぞろぞろと動くので、目立って仕方がないが、庶民にはまだ、竜王が後宮に迎え入れた妃の人相は割れていない。何事かと思われている様子だが、背後に控えたカミーユを見て、皆納得した表情を浮かべる。

 貴族が寵愛する小姓の我が儘に付き合っているのだろう、と。

 ジョゼフおすすめの屋台で串焼きを買った。まとめ買いで安くしてもらい、護衛の兵にも配る。シンプルに塩だけの味つけは、城では味わえない野性味に溢れている。ところどころ味にムラがあるのも、屋台料理の醍醐味だろう。噛めば噛むほど肉汁が口の中に溢れ、旨みがじんわりと広がっていく。

「美味しい」
「だろ?」

 食べながら歩くのが、市場での慣習だった。行儀が悪いと怒るナーガもいない。長く神殿で暮らし、自分と同じで後宮から出る機会のない彼も誘ったのだが、心眼の修行を理由に断られた。慣れない場所を目を瞑って歩くのは、さすがに難しい。

 ナーガが同行しないと知ってへこんだジョゼフは、ちらちらと宝飾品の店に意識を奪われていた。

「ジョゼフ。何か欲しいものでもあるの?」

 まだ見習いとはいえ、炊事場で雑用係をしていたときとは比べものにならないほどの給金を得ている。とはいえ、富豪向けの高級品を商う店で買い物ができるほどではない。

 普段世話になっているし、シルヴェステルからもらった小遣いは、ひとりで使うには多すぎる。もしも何か欲しいものがあるなら、お礼にプレゼントしようかと言うベリルに、ジョゼフは首を横に振った。

「いや。好きな人に渡すプレゼントだから、自分で稼いだ金で買わなきゃ」

 好きな人。

 ジョゼフの言うそれは、当然ナーガのことである。初めて見た瞬間に、心奪われたと言っていた。確かにナーガは美しく、優しい。ジョゼフよりも背が高いが、そこは彼にとっては気にならないところらしい。

「あの赤い石の首飾りなんて、ナーガに似合いそうだよなあ」

 定期的に商人がやってきては、この手の宝飾品を売り込んでいくため、ベリルの目もすっかり肥えていた。ジョゼフが指した首飾りは、赤い大きな貴石がメインの豪奢なものである。正直、清貧なところが魅力のひとつであるナーガには似合わないと思ったが、ジョゼフがそう思うのなら、そうなのだろう。人の趣味には口を出さないのが吉だ。

「すごく高そう」


 首飾りの意匠や宝石の美しさについては触れずに感想を述べたベリルに、ジョゼフは深い溜息をついた。
「そうなんだよなあ。給料は増えても、使う機会が減ったから、けっこう貯まってたんだけど。手持ちの金全部持ってきても、全然足りない」

 落ち込む素振りのジョゼフに、ベリルは助け船を出した。

「ナーガは今でも心は神官だから、宝石はあまり興味ないかもしれないよ」
「じゃあ、例えばどんなものを贈ればいい?」

 少し悩んで、ベリルは「お茶っ葉とか? ナーガはお茶淹れるの得意だし、いい匂いのお茶をよく飲んでるから」と提案する。

 茶葉であれば、ちょっとした贅沢品でも購入できそうだとジョゼフは拳を握った。その様子を見て、ベリルはふと、自分自身のことを考える。

 自分もシルヴェステルに土産を買おうと思っていたが、金の出所はセーラフィール王国、つまりはシルヴェステルだ。好きな人への贈り物は、自分の金で。確かにそちらの方が喜ばれそうだが、ベリルの自由になる金は、国家予算である。

「俺も陛下にお土産を買いたかったけど……陛下のお金だしなあ」

 カフェも併設された茶の専門店へと意気揚々と入店し、あれでもないこれでもないと匂いを嗅ぎ、店員にあれこれ質問をしていたジョゼフは、ベリルの力ない独り言を聞きとがめ、振り向いた。

「何言ってんだ。お前はお妃様なんだから、いいんだよ。むしろその金で着飾って、にっこり笑ってやれば陛下は大喜びだろう」
「何それ」

 失礼な物言いだが、このやりとりが愛おしく楽しい。膨れたふりをしたベリルは、「これとこれとこれ! たぶんナーガが好きそう!」と、勝手に茶葉を選び、ジョゼフに渡した。

「おお、ありがとう!」

 意気揚々と会計を済ませるジョゼフを置いて店を出ると、そこにはカミーユがいた。だいぶ前に手渡した串焼きを持ったまま、一口も食べていない。口に合わなかったのなら、悪いことをした。

「カミーユ。串焼きが冷めてしまうよ」

 声をかけると、「ああ、はい」と、返事はするものの、いまいち噛み合っていない。これはだいぶ疲れている。そう、溜息をついたときだった。

「旦那?」

 茶葉店の横の路地裏から、女の声がした。雑踏の中、たまたま聞こえたわけではない。明確にこちらに向けて話しかけてきた声に、誰だろうと思いながら、ベリルは振り返る。

 うっ、と、顔を顰めてしまいそうになった。咄嗟にカミーユの巨体に隠れたのは、女があまりにも破廉恥な格好をしていたからだ。豊満な胸が半分以上露わになった粗末なドレスは、貞淑な貴婦人の姿しか見たことがなかったベリルには、刺激が強い。同じように胸が大きく開いたドレスでも、全然違う。

 タイミングよく店から出てきたジョゼフは、カミーユの陰に隠れたベリルを見て首を傾げ、それから女に釘づけになる。正確には、女の胸に。ナーガのことが好きだと言うくせに、ジョゼフは男としてのさがも隠せない。

 娼婦だ。

 立派で清潔な都にも、いや、そんな街だからこそ、貧富の差は歴然としている。生活に困れば、まずは身のまわりの品物を質に入れる。それから住んでいる家。そして最後に売ることができるものは、女も男も、自分の肉体のみ。

 ただそれだけの話だし、自分自身もシルヴェステルに対して似たようなことをしたくせに、ベリルは女を敬遠した。

 彼女はへらへらと笑いながら近づいてくる。太陽の高い時間だというのに、すでに酔っているのか、足下が覚束ない。あっ、と思ったときにはすでに躓いており、カミーユが抱き留めてやるはめになった。安い香水と酒の臭いが混じり、ベリルはくらくらする。

「やっぱり旦那じゃあないか。久しぶりぃ。ちょうどいいや。新しい男が二人、入ってるよ」

 驚くことに、女はカミーユと旧知であるらしい。高潔で生真面目な男だとばかり思っていたが、裏切られた気分だ。ベリルはじとりと非難がましい目で、カミーユを見上げた。

 彼は慌てて、言い訳を始める。

「違います! これには理由が……」

 それを遮って、「ほら早くぅ。男娼は娼婦よりも珍しいし、商売できる期間も限られているから、またどっかへ行っちゃうわよ?」と、女が彼の手を引っ張っていこうとした。

 小柄な身体と色の濃い髪や目は人間族だろうが、押しが強い。竜人のカミーユにも物怖じせずに、ぐいぐいくる。

 ついでにジョゼフは、たじたじになっているカミーユが大層面白いらしく、ただにやにやしている。

 ベリルと女の板挟みになり、ジョゼフの助けも借りられないカミーユは、爆発した。

「ああ! きちんと説明しますから! マリアンヌ、今日は君のところには行かない。代わりにどこか、落ち着いて話ができるところに案内してくれ!」

 叫び声に目をぱちくりさせた娼婦・マリアンヌは、「高くつくところでも、いいのかしら?」と言って、にんまり笑った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

オメガに転化したアルファ騎士は王の寵愛に戸惑う

hina
BL
国王を護るαの護衛騎士ルカは最近続く体調不良に悩まされていた。 それはビッチングによるものだった。 幼い頃から共に育ってきたαの国王イゼフといつからか身体の関係を持っていたが、それが原因とは思ってもみなかった。 国王から寵愛され戸惑うルカの行方は。 ※不定期更新になります。

期待外れの後妻だったはずですが、なぜか溺愛されています

ぽんちゃん
BL
 病弱な義弟がいじめられている現場を目撃したフラヴィオは、カッとなって手を出していた。  謹慎することになったが、なぜかそれから調子が悪くなり、ベッドの住人に……。  五年ほどで体調が回復したものの、その間にとんでもない噂を流されていた。  剣の腕を磨いていた異母弟ミゲルが、学園の剣術大会で優勝。  加えて筋肉隆々のマッチョになっていたことにより、フラヴィオはさらに屈強な大男だと勘違いされていたのだ。  そしてフラヴィオが殴った相手は、ミゲルが一度も勝てたことのない相手。  次期騎士団長として注目を浴びているため、そんな強者を倒したフラヴィオは、手に負えない野蛮な男だと思われていた。  一方、偽りの噂を耳にした強面公爵の母親。  妻に強さを求める息子にぴったりの相手だと、後妻にならないかと持ちかけていた。  我が子に爵位を継いで欲しいフラヴィオの義母は快諾し、冷遇確定の地へと前妻の子を送り出す。  こうして青春を謳歌することもできず、引きこもりになっていたフラヴィオは、国民から恐れられている戦場の鬼神の後妻として嫁ぐことになるのだが――。  同性婚が当たり前の世界。  女性も登場しますが、恋愛には発展しません。

魔力ゼロの無能オメガのはずが嫁ぎ先の氷狼騎士団長に執着溺愛されて逃げられません!

松原硝子
BL
これは魔法とバース性のある異世界でのおはなし――。 15歳の魔力&バース判定で、神官から「魔力のほとんどないオメガ」と言い渡されたエリス・ラムズデール。 その途端、それまで可愛がってくれた両親や兄弟から「無能」「家の恥」と罵られて使用人のように扱われ、虐げられる生活を送ることに。 そんな中、エリスが21歳を迎える年に隣国の軍事大国ベリンガム帝国のヴァンダービルト公爵家の令息とアイルズベリー王国のラムズデール家の婚姻の話が持ち上がる。 だがヴァンダービルト公爵家の令息レヴィはベリンガム帝国の軍事のトップにしてその冷酷さと恐ろしいほどの頭脳から常勝の氷の狼と恐れられる騎士団長。しかもレヴィは戦場や公的な場でも常に顔をマスクで覆っているため、「傷で顔が崩れている」「二目と見ることができないほど醜い」という恐ろしい噂の持ち主だった。 そんな恐ろしい相手に子どもを嫁がせるわけにはいかない。ラムズデール公爵夫妻は無能のオメガであるエリスを差し出すことに決める。 「自分の使い道があるなら嬉しい」と考え、婚姻を大人しく受け入れたエリスだが、ベリンガム帝国へ嫁ぐ1週間前に階段から転げ落ち、前世――23年前に大陸の大戦で命を落とした帝国の第五王子、アラン・ベリンガムとしての記憶――を取り戻す。 前世では戦いに明け暮れ、今世では虐げられて生きてきたエリスは前世の祖国で平和でのんびりした幸せな人生を手に入れることを目標にする。 だが結婚相手のレヴィには驚きの秘密があった――!? 「きみとの結婚は数年で解消する。俺には心に決めた人がいるから」 初めて顔を合わせた日にレヴィにそう言い渡されたエリスは彼の「心に決めた人」を知り、自分の正体を知られてはいけないと誓うのだが……!? 銀髪×碧眼(33歳)の超絶美形の執着騎士団長に気が強いけど鈍感なピンク髪×蜂蜜色の目(20歳)が執着されて溺愛されるお話です。

手切れ金

のらねことすていぬ
BL
貧乏貴族の息子、ジゼルはある日恋人であるアルバートに振られてしまう。手切れ金を渡されて完全に捨てられたと思っていたが、なぜかアルバートは彼のもとを再び訪れてきて……。 貴族×貧乏貴族

転移したら獣人国からお迎えが来ました

白葉
BL
ソロキャン中の久我凍夜(クガトウヤ)27歳は、朝起きてゆったりコーヒータイムでもと外に出たら、そこは草原でしたーーーー (……うん、落ち着こう) テントの中で考えを巡らしていると、定番の言葉で個人情報が現れて……  自分が読みたいよくある定番の異世界転移もので、もふもふ成分とほのぼの成分と溺愛成分の補充をする為に書いている作品。ご都合主義満載です。もふもふに埋もれたい方、ほのぼのがお好きな方は立ち寄ってみて下さい。  勢いでアップする性質故、時間がある時ちょこちょこ手直ししていきます。完結するまでは工事中だと思って下さいませ( ̄▽ ̄;)*10/4ムーンライトノベルズ様でも同時更新中。

ゲーム世界の悪役令息に転生した俺は、腹黒策士な義弟に溺愛される

魚谷
BL
【光と闇のファンタジア】というゲームの悪役令息オルティスに転生した会社員の主人公。 このままいけば破滅は確定。 破滅の運命から逃れるため、主人公でもあり、義理の弟でもあるアルバートとの友好度をあげまくる! そして晴れて大人になり、無事に断罪回避に成功――かと思いきや……事態は予想外の方向へ。 ※他のサイトにも投稿しております ※R18シーンがある場合には『※』をつけさせていただきます。

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします

椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう! こうして俺は逃亡することに決めた。

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果

ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。 そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。 2023/04/06 後日談追加

処理中です...