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×訓練 〇かくれんぼ①
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五月とは思えない太陽が、照りつけてくる。帽子なんて持ってないから、頭から太陽光線のダイレクトアタックを受け、体力ゲージがガンガン削られていく。
俺は待ち合わせ時間の十分前には、現場に着いておきたい。わかりづらい場所や初めて行く場所だったら、迷ってもいいように余裕を見て、三十分前の到着をめがけて行動することもある。が、待ち合わせ相手たちは、マイペースの権化であった。
すでに待ち合わせ時間の十時からは、十五分以上過ぎている。スマートフォンにも連絡は来ていない。
あれ? これもしかして、俺、騙されてる?
同好会を辞めようとする裏切り者だから、ひどい目に遭わせてやるとか、そういう話?
俺がいるのは、県内で一番栄えている街の駅前だ。買い物をしたり遊んだりするなら、ここに行っておけば間違いない。だいたいどんな地方にも、ひとつはある。そんな街だ。
待ち合わせはだいたい、駅前のハチ公……ではなく、山をかたどったゆるキャラ・山ちゃんのオブジェ前。山に囲まれた街とはいえ、安易なキャラクターだ。
同じように人待ち顔の人々が、スマホを弄っているけれど、ひとりまたひとりと相手がやってきては消え、新たに待ち合わせの人間がやってくる。俺のところには、まだ来ない。
暇つぶしに弄るスマートフォンが、熱を発している。これ以上の使用は危険だと判断して、ボディバッグの中に放り込んだ。
水を買ってこなかったのは、失敗したなぁ。ぐったりとうなだれると、
「っ、ちょ!」
首筋に冷えたものをあてられて、びくんと肩が跳ねてしまった。みっともない反応が恥ずかしく、勢いでごまかそうと振り返る。
「瑞樹先輩~……」
恨みがましい低い声で呼ぶと、彼は「ごめんごめん」と、俺の肝(と首)を冷やしたペットボトルを寄越した。水でもお茶でもスポーツドリンクでもなく、コーラなあたり、彼の趣味が現れている。
「ありがとうございます」
待ち合わせ時間に遅れた点について謝罪はなかったが、瑞樹先輩の笑顔が無邪気で、突っ込む気はなくなった。ペットボトルを受け取り、一口飲んだ。甘ったるい液体でも、だいぶ渇きは癒える。
「呉井さんは?」
Tシャツの短い袖で汗を拭いながら聞く。瑞樹先輩は、ぴしっとアイロンがかかったハンカチで同じく汗を拭きつつ、
「もうすぐ来る……あ、来た!」
と言う。
先輩が手を振る方向を見ても、俺には呉井さんが見えなかった。ようやく知覚できたのは、それから数十秒後だった。瑞樹先輩、こんなに目が細いのに、どんだけ遠くまで見えているんだろう。
「遅くなりました」
汗だくの俺たち男と対照的に、呉井さんは白のシャツワンピースにスキニーデニムを合わせ、なんとも涼しげな装いだった。
というか、私服姿を見るのが初めてだ。制服のブレザーもよく似合うが、今日の服もとてもよく似合っている。髪型も、いつもは下ろしたままだが、今日は少し手間をかけ、編み込みになっている。可愛い。
「明日川くん?」
はっ!
ガン見していた。ここで「呉井さんの私服が珍しくて」と言う愚直なまでの正直さも、「呉井さんが可愛いからつい」と冗談めかして本音を言う勇気もない。必殺・話題転換をする他ない。
「いや。それよりさ、結局今日って、何をするの?」
呉井さんは瑞樹先輩と顔を見合わせ、可愛らしく小首を傾げた。
「言ってませんでしたか?」
「聞いてないよ。瑞樹先輩と仙川先生には通じてたけど」
そこまで言って、不意にいつものメンバーが一人欠けていることに思い至る。
「あれ? 仙川先生は?」
同好会ゆえに、正式な顧問はいない。仙川が顧問のようなものだ。生徒だけの集まりなら気楽だが、先日の呉井さんの口ぶりだと、彼が重要な役割を担っているはずだ。なのに、仙川はこの場にはいない。
恵美は別行動、と呉井さんは言った。そして腕時計を見て、「それではこれから二時間、ゲームを始めましょう」と宣言した。
……いや、だからゲームってなんだ?
ゲームの会場は、駅ビルの中全部。ゲームのルールは、とても簡単。
「このビルの中にいる恵美を、二時間以内に見つけることができたら、私たちの勝利です」
背が高いイケメンだ。学校でなくても、あれは目立つ。楽勝じゃないかと言うと、呉井さんは面白そうだった。
「恵美は変装の名人ですから。ちょっとやそっとじゃ、見つかりませんよ?」
二人で一緒に探すよりも、別れた方が効率がいい。俺は上から、呉井さんは下から、仙川を捜索することにした。
ちなみに、なぜこんなことをするのかといえば。
「異世界に転生した場合、外見が以前とはすっかり変わってしまうことがあるそうですね。たとえどんな姿かたちになったとしても、前世での知り合いを見つけるための訓練のためなのです」
呉井さんは胸を張った。表情は真剣そのもので、街中を舞台とした規模の大きい鬼ごっこやかくれんぼだと言うことはできなかった。
幸いにして、このビルは屋上が開放されていない。最上階は十階。一個下の九階とともに、レストランフロアである。和食にフレンチ、中華料理にエスニック。様々なカジュアルレストランが並んでいるが、いずれも開店直後で客は入っていない。俺が仙川なら、こんな人の少ない場所で見つからないように隠れることは、至難の業だ。ここにはいないだろうと当たりをつけて、チラ見程度で一応、探索はしてみる。
「って、瑞樹先輩? 何してるんですか?」
パンケーキ専門カフェに通りかかったとき、通路に張り出したオープンテラス風の座席に座り、優雅に水のグラスを傾ける瑞樹先輩を発見してしまい、思わず声をかけた。
「言ったじゃないか。僕はいつも通り、別行動だ、って」
二手に分かれて探すことになったとき、俺は「瑞樹先輩は?」と疑問を口にした。そのときの瑞樹先輩の回答に、呉井さんは頷いて了承した。てっきり俺は、頭脳プレーで瑞樹先輩は仙川を追いつめてくれるもんだと解釈していた。
「建物の中で涼しいとはいえ、一生懸命探すのは疲れちゃうよ。僕は体力が、人一倍ないんだ。だから、恵美さんを探すのは君たちに任せた」
その言葉の直後、店員が「お待たせいたしました!」と、パンケーキを運んでくる。
「当店自慢のフルーツパンケーキです」
生クリームとフルーツがたっぷり乗ったパンケーキに、瑞樹先輩は歓声を上げた。カフェに来た女子が必ずやるように、スマートフォンで写真を一枚だけ撮る。特に「映え」にこだわりはないらしく、写真の出来不出来よりも、早く食べたいという欲求が勝っている。
ぷくぷくした手で、ナイフとフォークを取る。おてて、と形容したくなる赤ん坊のような手だ。小さく切った一口を幸せそうに頬張る瑞樹先輩を見て、俺は何を言っても無駄だと悟った。
そもそも呉井さんが、別行動という名の休憩を認めているのだから、俺に文句を言う筋合いはないのだった。早く仙川を探しに行かないと、時間が勿体ない。
先輩は食べるのに夢中で、俺の方を気にかけてはいないが、一応一声だけかけておく。
「じゃあ俺、仙川先生を探しに行きますね!」
返事を聞かずに背を向けたところで、
「ねぇ、明日川くん」
と、声をかけられたのでびっくりする。明らかにパンケーキの方が俺よりも大事だろうに。再び瑞樹先輩に向き直ると、彼は案の定、俺を見ずに目の前の皿ばかりを見ていた。
「意味のないことに付き合ってくれて、ありがとうね」
「……先輩?」
瑞樹先輩の言葉に、眉根を寄せた。どことなく険をはらんだ声音だった。
呉井さんがこのゲームの理由を説明してくれたのに、無意味とはどういうことか。しばらく俺は、そのまま瑞樹先輩の説明を待ってみたが、彼はこれ以上は本当に、何も言うつもりがないらしい。
諦めて、俺はそっとその場を離れた。
俺は待ち合わせ時間の十分前には、現場に着いておきたい。わかりづらい場所や初めて行く場所だったら、迷ってもいいように余裕を見て、三十分前の到着をめがけて行動することもある。が、待ち合わせ相手たちは、マイペースの権化であった。
すでに待ち合わせ時間の十時からは、十五分以上過ぎている。スマートフォンにも連絡は来ていない。
あれ? これもしかして、俺、騙されてる?
同好会を辞めようとする裏切り者だから、ひどい目に遭わせてやるとか、そういう話?
俺がいるのは、県内で一番栄えている街の駅前だ。買い物をしたり遊んだりするなら、ここに行っておけば間違いない。だいたいどんな地方にも、ひとつはある。そんな街だ。
待ち合わせはだいたい、駅前のハチ公……ではなく、山をかたどったゆるキャラ・山ちゃんのオブジェ前。山に囲まれた街とはいえ、安易なキャラクターだ。
同じように人待ち顔の人々が、スマホを弄っているけれど、ひとりまたひとりと相手がやってきては消え、新たに待ち合わせの人間がやってくる。俺のところには、まだ来ない。
暇つぶしに弄るスマートフォンが、熱を発している。これ以上の使用は危険だと判断して、ボディバッグの中に放り込んだ。
水を買ってこなかったのは、失敗したなぁ。ぐったりとうなだれると、
「っ、ちょ!」
首筋に冷えたものをあてられて、びくんと肩が跳ねてしまった。みっともない反応が恥ずかしく、勢いでごまかそうと振り返る。
「瑞樹先輩~……」
恨みがましい低い声で呼ぶと、彼は「ごめんごめん」と、俺の肝(と首)を冷やしたペットボトルを寄越した。水でもお茶でもスポーツドリンクでもなく、コーラなあたり、彼の趣味が現れている。
「ありがとうございます」
待ち合わせ時間に遅れた点について謝罪はなかったが、瑞樹先輩の笑顔が無邪気で、突っ込む気はなくなった。ペットボトルを受け取り、一口飲んだ。甘ったるい液体でも、だいぶ渇きは癒える。
「呉井さんは?」
Tシャツの短い袖で汗を拭いながら聞く。瑞樹先輩は、ぴしっとアイロンがかかったハンカチで同じく汗を拭きつつ、
「もうすぐ来る……あ、来た!」
と言う。
先輩が手を振る方向を見ても、俺には呉井さんが見えなかった。ようやく知覚できたのは、それから数十秒後だった。瑞樹先輩、こんなに目が細いのに、どんだけ遠くまで見えているんだろう。
「遅くなりました」
汗だくの俺たち男と対照的に、呉井さんは白のシャツワンピースにスキニーデニムを合わせ、なんとも涼しげな装いだった。
というか、私服姿を見るのが初めてだ。制服のブレザーもよく似合うが、今日の服もとてもよく似合っている。髪型も、いつもは下ろしたままだが、今日は少し手間をかけ、編み込みになっている。可愛い。
「明日川くん?」
はっ!
ガン見していた。ここで「呉井さんの私服が珍しくて」と言う愚直なまでの正直さも、「呉井さんが可愛いからつい」と冗談めかして本音を言う勇気もない。必殺・話題転換をする他ない。
「いや。それよりさ、結局今日って、何をするの?」
呉井さんは瑞樹先輩と顔を見合わせ、可愛らしく小首を傾げた。
「言ってませんでしたか?」
「聞いてないよ。瑞樹先輩と仙川先生には通じてたけど」
そこまで言って、不意にいつものメンバーが一人欠けていることに思い至る。
「あれ? 仙川先生は?」
同好会ゆえに、正式な顧問はいない。仙川が顧問のようなものだ。生徒だけの集まりなら気楽だが、先日の呉井さんの口ぶりだと、彼が重要な役割を担っているはずだ。なのに、仙川はこの場にはいない。
恵美は別行動、と呉井さんは言った。そして腕時計を見て、「それではこれから二時間、ゲームを始めましょう」と宣言した。
……いや、だからゲームってなんだ?
ゲームの会場は、駅ビルの中全部。ゲームのルールは、とても簡単。
「このビルの中にいる恵美を、二時間以内に見つけることができたら、私たちの勝利です」
背が高いイケメンだ。学校でなくても、あれは目立つ。楽勝じゃないかと言うと、呉井さんは面白そうだった。
「恵美は変装の名人ですから。ちょっとやそっとじゃ、見つかりませんよ?」
二人で一緒に探すよりも、別れた方が効率がいい。俺は上から、呉井さんは下から、仙川を捜索することにした。
ちなみに、なぜこんなことをするのかといえば。
「異世界に転生した場合、外見が以前とはすっかり変わってしまうことがあるそうですね。たとえどんな姿かたちになったとしても、前世での知り合いを見つけるための訓練のためなのです」
呉井さんは胸を張った。表情は真剣そのもので、街中を舞台とした規模の大きい鬼ごっこやかくれんぼだと言うことはできなかった。
幸いにして、このビルは屋上が開放されていない。最上階は十階。一個下の九階とともに、レストランフロアである。和食にフレンチ、中華料理にエスニック。様々なカジュアルレストランが並んでいるが、いずれも開店直後で客は入っていない。俺が仙川なら、こんな人の少ない場所で見つからないように隠れることは、至難の業だ。ここにはいないだろうと当たりをつけて、チラ見程度で一応、探索はしてみる。
「って、瑞樹先輩? 何してるんですか?」
パンケーキ専門カフェに通りかかったとき、通路に張り出したオープンテラス風の座席に座り、優雅に水のグラスを傾ける瑞樹先輩を発見してしまい、思わず声をかけた。
「言ったじゃないか。僕はいつも通り、別行動だ、って」
二手に分かれて探すことになったとき、俺は「瑞樹先輩は?」と疑問を口にした。そのときの瑞樹先輩の回答に、呉井さんは頷いて了承した。てっきり俺は、頭脳プレーで瑞樹先輩は仙川を追いつめてくれるもんだと解釈していた。
「建物の中で涼しいとはいえ、一生懸命探すのは疲れちゃうよ。僕は体力が、人一倍ないんだ。だから、恵美さんを探すのは君たちに任せた」
その言葉の直後、店員が「お待たせいたしました!」と、パンケーキを運んでくる。
「当店自慢のフルーツパンケーキです」
生クリームとフルーツがたっぷり乗ったパンケーキに、瑞樹先輩は歓声を上げた。カフェに来た女子が必ずやるように、スマートフォンで写真を一枚だけ撮る。特に「映え」にこだわりはないらしく、写真の出来不出来よりも、早く食べたいという欲求が勝っている。
ぷくぷくした手で、ナイフとフォークを取る。おてて、と形容したくなる赤ん坊のような手だ。小さく切った一口を幸せそうに頬張る瑞樹先輩を見て、俺は何を言っても無駄だと悟った。
そもそも呉井さんが、別行動という名の休憩を認めているのだから、俺に文句を言う筋合いはないのだった。早く仙川を探しに行かないと、時間が勿体ない。
先輩は食べるのに夢中で、俺の方を気にかけてはいないが、一応一声だけかけておく。
「じゃあ俺、仙川先生を探しに行きますね!」
返事を聞かずに背を向けたところで、
「ねぇ、明日川くん」
と、声をかけられたのでびっくりする。明らかにパンケーキの方が俺よりも大事だろうに。再び瑞樹先輩に向き直ると、彼は案の定、俺を見ずに目の前の皿ばかりを見ていた。
「意味のないことに付き合ってくれて、ありがとうね」
「……先輩?」
瑞樹先輩の言葉に、眉根を寄せた。どことなく険をはらんだ声音だった。
呉井さんがこのゲームの理由を説明してくれたのに、無意味とはどういうことか。しばらく俺は、そのまま瑞樹先輩の説明を待ってみたが、彼はこれ以上は本当に、何も言うつもりがないらしい。
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