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15、没頭する俺、混乱する俺

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(自分の妄想を詰め込んでいるため、自分の作品なのにキャーキャー内心悶えています。特に次話。)

⬛︎飛鳥サイド

混乱する、な、なんで?!なんで、陽斗くんが?目の前に陽斗くんがいるのが、信じられない!

ミーティング?鍵?え?え?そんな混乱する俺に構うことなく、自分を何故避けるか聞いてくる。その言葉にギクッと分かりやすく体を震わせてしまった。案の定、ため息をつかれる。

「それで、隠し通せると思っているんですか?」
そんなに頑なにするのなら、僕にも考えがあります。

そう言われ、意味が分からなくて間抜けな声が出た俺は、自分の胸に近づく陽斗くんを眺めていくのを見ていた。

ハッと気がついたら時には、既に遅く、舌でペロリと舐められる。ヌルついた舌に舐められ、ビクッと体が震えてしまう。チリッとした痛みが、乳首から生じ、傷ができているのだと知った。舐められることで、ピリピリ、ヒリヒリする痛みを感じるが、それ以上に快感が胸から全身に広がっていく。

「ひゃあああんっ、あ、あひっ、あはぁああん♡、は、陽斗くぅ、ンンンッ!」
気がつけば、胸を揉まれギュッと乳首を突き出させられ、舌を這わせられている。ねっとりと舐め回され、チロチロと舌先で滲んだ血を舐め取られていく。唾液をまぶされ、舌で潰されるように押されると、ジクジクとした熱が、腹の奥に蓄積されるようだ。

陽斗くんの肩に手を置いて、押しのけられるはずなのに、以前与えられた快感を思い出して、抵抗できない。あの日から俺の体は、官能が目覚めてしまったようで快感を欲していた。もう自分の手では、満足しないのだ。多分、あの箱の玩具なら、一時的に快感を与えてくれると思うが、1人でアレを使う気にはなれないし、やっぱり恐怖が強かった。

「あ・・・っ!」

舌が離れていくと、切なそうな声を上げてしまう。でも今度は、反対の雄っぱいに顔を近づいていくのを見ると、期待で体を震わせてしまう。チロッ♡
「あああンンッ!」
思ったより甲高い声が出た。は、恥ずかしい・・・!
息子と同じ歳の男の子に乳首を舐められて、声をあげるなんて!

でも久しぶりに舐められた快感は、強烈すぎてもっとという風に、陽斗くんの頭を抱き抱えてしまっている。そんな自分を浅ましいと思うのに止められなかった。
チュパッ

「これで、血は拭き取れました。今度は、塗り薬を塗りましょうね。飛鳥さん、軟膏ありますか?」
乳首を舐めるのを辞めた陽斗くんが、そう言ってくるが、フルフルと首を左右に振って答える。
「そうですか。確か、近くに薬局がありましたよね?今から買ってきます。」
「え?」
縋るような瞳で見てしまったらしく、
「そんな可愛い顔をして・・・。すぐに戻って来ますから、飛鳥さんは、お風呂に入って置いてください。すぐに準備するので。」
そうして、風呂場にいき準備をすると、まだソファの上で放心状態の俺の身なりを整え、床をタオルで拭いて、片付けてしまった。

「もう少ししたら、お風呂が沸きますから、温まって下さいね。それとお風呂から上がったら、お薬塗りましょう。ちゃんと僕を、避けていた件、話してもらいますからね!じゃ、行ってきます。」
そう言うと、パタン、ガチャと鍵を閉めて出ていってしまった。

なにが起こったのだろうか・・・?
体がムラムラしてチクニーをしていたら、陽斗くんに見られて、乳首を舐められた?
「・・・え?」
今更ながら、頭の中がパニックになった。

お風呂が沸いた音がしたから、ノロノロと言われた通り、お風呂に入る。乳首がピリッと痛みを訴えてきて、かぁーーっと顔が熱くなった。これを陽斗くんに、また舐められてしまったのか?!

それ、絶対アウトだろ!

快感におかしくなっていたとはいえ、あんな美少年に!しかも未成年なんだぞ!

考えると精神的負担がくるから、髪と体を洗って、サッパリさせる。バスタオルで体を拭いていると、バタバタと音が聞こえてきた。
「飛鳥さん、帰ってきたので、出たらお薬塗りますからね。」
そう声を掛けてくる。恥ずかしかったが、返事をすると、安心したようだ。

扉1枚向こうに、陽斗くんが居たかと思うと、いたたまれない気持ちになってしまった。それがどんな感情かは、今は考えないようにしよう。うん。

あ、服がなかった。取りに行くかとドアを開くと、ちゃんと廊下に用意されていた。しかも下着まで・・・。いたせり尽くせりというか、恥ずかしすぎるわ!

いい歳をした大人なのに、年下しかも美少年に世話をされる俺。

着替えてリビングに行くと、いい匂いが漂っていた。
「あ、飛鳥さん!勝手にキッチン使わせてもらってます。あ、これホットミルクです。直ぐに作るんで飲んで待ってて下さい。」
マグカップを渡され、ちびちび飲んでしまう。俺好みの甘さに、ホッとした。

数分後、下準備が終えたのか、手をタオルで拭きながら、やってくる。なんか、恥ずかしくて顔が見れない。
椅子に座っている俺の頬を触ると、上に向かせられる。陽斗くんの顔は、真剣そのもので、ドキッとした。

「なんで、僕の事を避けていたんですか?」
そう言う陽斗くんの顔は、何故か泣きそうに見えた。
「・・・この前の土曜日、見たんだ。」
俺が、話し始めたことに、ホッとすると、目線を合わせてくる。それに安心して、胸の内を話す。
「駅のほうに、陽斗くんが見えて、その隣には・・・可愛らしい女の子がいた。」
目線を逸らし、言い切る。

なんで、俺そんなことを気にしているんだろうか?俺を好きだと言っておきながら、女の子と会っていたという事実にショックを受けるなんて・・・。

「土曜日・・・?女の子?ああ!アレを見たんですか。顔は見ましたか?」
思い当たる節を思い出したのに、明るくそんなことを言ってくる。
「ううん。顔、遠かったし見えなかったけど、陽斗くん、初めて見る顔をしていた。優しそうに微笑んで・・・。」
俺がそう言うと、顔を真っ赤に染めて、信じられないという風に見てくる。その反応はどんな感情が、込められているか分からなかった。

「・・・?」
首を傾げると、
「か、かわっ!な、なんて可愛いことを言うんですか?!俺を殺す気ですか!?」
その言葉にギョッとする。殺すなんて、なんでそうなる!

口を手で隠して、はぁあとため息をつくと、モニュモニュなにか呟いた。それは聞こえなかったけど、次の言葉ははっきりと聞こえた。

「あれは、姉です。」 

と。

「は?」
「だから、前言ったことあるでしょう?姉がいてお菓子作りを習ってるって。あの日は、行きたいお店があるから、案内してもらっていたんです。
しかもアレで、姉はもう20歳超えているんですよ?」

「・・・あ、姉?」 
呟くように言うと、頷かれる。

「え?い、いや、どう見ても同世代だっただろ!?」
「それ、本人には言わないで下さいね。結構童顔なの気にしているんですから。」
「え?マジ話?」
「はい。あ、写真みます?」
そう言って、写真を見せてくれるが、こう見ると似てる。本当に姉弟なんだ。

そう思った瞬間、ホッとする。胸の中にあったモヤモヤとした何かが、急速に小さくなって消えていくのが、分かった。

「もしかして、飛鳥さん嫉妬してくれていたんですか?」
「ーーーーーーっ?!!」
陽斗くんを見ると、俺の顔をジッとみていたようで、俺の表情を見られていたらしい。

なにか、言葉を発しようとするけど、俺は顔を真っ赤にしてパクパクと口を開閉しか出来なかった。陽斗くんが、とても嬉しそうに微笑んでいたから・・・。

俺は、恥ずかしくなって横を向く事しか出来なかった。だけど、俺の心は、何故かポカポカ暖かくなって、自然と俺の顔は笑顔を浮かべていたらしい。


◇◇◇◇◇◇◇◇


その後、無理無理、自分でするからってお願いしたのに、乳首に軟膏を塗られ、ガーゼまで貼られてしまった。今度はイタズラされなかったけど、

「僕が、毎日軟膏塗りますから、安心してください。あと、ここは絶対自分では、触らないで下さい!傷口から、バイ菌が入ったら大変ですからね。」
そう釘を刺されてしまった。

俺の方が、大人なのに・・・。

それから、1時間後、司が帰ってきた。腹減ったーって大きな声を上げながら。

3人でワイワイいいながら、夕ご飯を食べ、今まではぎこちない会話だったのに、自然と話すことが出来て、笑うことが出来ていた。あの女の子を見た時は、何故かツキンと心が傷んだのに、正体を知った今は、安堵感が俺の心を満たしている。

陽斗くんが、司と笑っている姿を見つめると、年相応の男の子なのに、俺と2人きりだとあんな必死な顔をするんだな。

俺を見つめる真剣な眼差しを思い出して、カッと顔が熱くなってしまった。頬をペチペチと叩いて熱を冷ます姿を陽斗くんに見られていたとは、俺は知らない。

獰猛な獣のような目をしていたなんて・・・、俺は気が付かなかった。



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