上 下
131 / 172
2章 愛される嫁

28、リクの罰※

しおりを挟む


がくがくと躰を震わせて、絶望する。僕の心と躰との乖離。たまらなく嫌になった。
絶望する僕に、仮面の男はわらう。

男が離れると、溢れてこない精液に、首を傾げると、中を覗き込んでくる。指で、ふちを広げられ、隅々まで見られた。そして、愉快そうに嗤っている。その不気味なわらいに、寒気を感じたが、僕は逃げなかった。これは、罰なのだから・・・。

男は僕をうつ伏せにすると、ぬかるんだアナルに亀頭を触れ合わせると、ぬちゅううと、ゆっくりと挿入してくる。

拡げられるその感覚に、甘い悲鳴を上げそうになるのをグッと堪えた。男は、背中に抱きつくと、肩甲骨を舐めてくる。ぺろぺろとくすぐったい感覚と、ピリッとした痛みを感じた。
羽が生える場所を、何度も何度も舐められ、男のペニスを締め付けてしまう。それなのに、男は動いてくれず、舐めるだけ。

男が何を望んでいるか・・・。サキュバスという種族は、この国ではどんな存在かまで知らない。ただ、希少性は高いことはわかっている。

「だ、ダメぇ、あ、あ、許してぇ、あ、んっ、ひゃあああっ♡」
身体がビクビクと跳ねて、痙攣してくる。あまい痺れが身体を駆け巡り、口からヨダレが垂れてしまう。
「ふふっ、可愛いな。さぁ、正体を現すのだ。ほら、早く。罰が欲しいのだろう?」

背中を舐められながら、お尻の付け根をクリクリと指で刺激される。そこは、尻尾が生える場所。ここも、立派な快感を生み出す。ジクジクとした熱を孕み、我慢が出来なくなった僕は、

「だめぇぇぇえええっ!イクゥぅぅぅぅ~~~!」
ぶしゅううとペニスから精液を吹き出しながら、絶頂した。ギュウギュウに胎内にいるペニスを締め付けながら、僕は擬態を解いてしまった。

パサッと音を立てながら、現れた背中にサキュバスの象徴とも言える羽。お尻の付け根からは、ハート型の長い尻尾。

開放感を感じながら、恐怖に震えた。僕は、どうなってしまうのだろうと。それと同時に、もっと痛めつけてくれとも思う。

男の下で、為す術もなく正体を晒した僕に、周囲から大きな声があがる。サキュバスだ、男のサキュバスだ!絶頂した余韻で頭が働かない。そんな僕に、男は、男のサキュバスは珍しいのだと教えてくれる。

その理由までは教えてくれなかったけど、歓声があがる中、男は僕の奥深くに精液を注ぐべく律動を始めた。グチュングチュン打ち付けながら、僕の上半身を起こすと、くりくりと乳首をいじめてくる。
蝋燭で腫れ上がったピンク色の乳首と乳輪。グリグリと強く捻じるようにされると、さらに痛みが走り、悲鳴が漏れた。

目の前には、ギラギラとした男や女たちの顔。今にでも襲いかかってきそうなそんな雰囲気を醸している。それをみて、キュンと胎内を締め付けてしまう。
激しくなる動きに、翻弄され、雄子宮に熱々な精液を注がれ、胎を満たていく。こんなときでも、腹を満たすソレに歓喜する躰に嫌悪した。

ぱたぱたと動く羽。そして、左右にゆれる尻尾。


解放され、無防備に倒れ込む僕に、仮面の男は、アクセサリーを手に取った。それは、ピアスだった。僕に見せつけるように、針を取り出すと、動けないでいる僕の乳首を摘む。

「んっ」

そして僕が見つめる中、
「きゃぁあああああ!」
貫かれた。カチッと音をたてて、右の乳首に、赤い宝石のついたピアスが取り付けられる。
ジンジンする痛み。

そして、反対の乳首にも・・・。

ピンと指で弾かれた衝撃にも、甘い快感が走ってしまう。
なんで、僕はサキュバスに生まれたのだろう。

ぼんやりする頭で、そう思ってしまう。
ただ、パパとママみたいに、愛する人と出会って幸せになりたかっただけなのに・・・。

仮面の男が、ベッドサイドの椅子に腰掛けると、すぐさま垂れかかる女と男たち。全て見目がいい人たちだ。まぁ、パパや僕よりか全然だけど。

そして、そんな僕に群がるのは、周囲にいた男たち。散々僕の痴態を見せつけられた男たちの股間は、固くそそり立っている。ムワッと香る雄の匂い。仮面の男とは違って臭い・・・。
尻尾が、元気なくへたるが、男たちは気がつくそぶりもななく、僕の身体に手を伸ばした。

逃げることも無く、罰を受けるように、目を閉じる。

「ひゃっ、あ、あ、んあああっ!あん、あん、も、もっと、痛くしてっ!んぎぃ゙~~~っ!あ゙、あ゙、あ゙あ゙あ゙!」

そして、蹂躙される。

早急に挿入されるペニス。口にも入ってくる匂いがキツいペニス。舌で舐めながら、握らされる別の男のペニスを扱く。ピアスごと乳首を引っ張られ、痛みが走る。傷口に舌を這わされ、血を啜られ、悲鳴が出るが、その悲鳴すら、男たちの被虐性を煽る。ディルドやローター、そしてアナルビーズ、色んな道具を使われた。

「ひゃははっ、今度はコイツを試してみようぜ!このバカでかいディルド!イボ付きのな!」
「そりゃいい、今まで使ったやつで無事なやつはいない・・・ふふっ、さぁ、この子は壊れずにおれるか見物だ。」
そういうと、女性の腕2本分のディルドを見せつけてきた。毒々しい紫色のソレは、亀頭が大きくエラもはって、リアルに出来ている。しかも、イボが無数にあって、中を抉ってくるだろう。
普通ならきっと切れて、出血し、酷い有様になるソレは、僕の胎内におさまった。
散々、青龍や白との交尾をした僕にとっては、苦しいレベルだ。

全て飲み込んだ僕に、男たちは、感嘆としたため息を吐き、更に興奮を募らせていく。加熱する熱。バイブレーションが起動して、絶え間なく続く刺激に悲鳴をあげる。

男たちがイってもイったも終わらない饗宴。胎内に注がれる大量の精液。鞭によって付いた蚯蚓脹れがついた肉体に、刷り込まれるように精液が、まぶされていく。長い長い時間、終わることがない、宴。




気がつけば、大きなベッドで横になっていた。散々精液を纏った躰は清められ、しかも傷ひとつなかった。
「ここは一体・・・?」
身体を起こすと、ジャラッと足元で音がして、足を見ると、

足枷・・・。しかも、魔力封じの首輪もされている。魔力が練れない。

ガチャッ

扉が開いて入ってきたのは、やっぱりあの男だ。仮面はしておらず、素顔を晒している。あの仮面は認識阻害効果があったようで、目や髪の色が違う。だけど、目の奥に見える冷酷そうなのは、変わっていない。目は笑っているのに・・・。

「やぁ、起きたか。ご飯を持ってきた。食べるかい?」
お盆をみると、豪華な朝食がのっている。湯気がたち、美味しそうな匂いがした。しかし、サキュバスのご飯は精気だ。普通のご飯は、栄養にもならない。
怪訝な表情をしている僕に、
「嗜好品として食べるだろう?」
目の前に、お盆を置いた。

いぶしがる僕に、笑いかけると、毒は入っていないといって、それぞれ1口ずつ食べてみせる。渋々、ご飯を食べ始めると、満足したかのように頷いてみせた。
なんだ、こいつ。

警戒心は更に高まった。
「くくくっ、手負いのネコのようだな。」
むかっ。
「ふふふふっ、そう怒るな。君には、ちょっと仕事をしてもらいたいだけだ。サキュバスである君だけに依頼したい。」

「こんな首輪を勝手に装着するやつの言うことなんて、信用ならない。」
すぐさま、答えを出した僕に、肩を竦めてみせると、
「罰を受けたいのだろう?」
そう言った。その言葉に、無言になる。
「この内容は、お仕置をされたい君の要望にかなっていると思うのだが。」
にっこり笑いながら、椅子に座ると、足を組む。

その言葉に無言で返すと、考える時間を与えようと言うと部屋から出ていく。何を考えている?ベッドに横になると、痛みはない。でも、胸に手を置くと、服の下に硬い感触を伝えてくる。あの悪趣味なピアスは、付けられたまま。

ここはどこだろう。

起き上がって、外を見ると、鬱蒼と茂る木々しか見えない。ベランダに出ようと思うが、ガチャリと鎖が鳴った。逃亡防止の対策は、色々してあるようだね。さしずめ、籠の鳥状態。

何が目的で僕を捕らえた?元々、僕を知っていた?いや、それは無いか。見られていたらすぐに分かったはず。サキュバスというのも、あの時初めて知ったようだった。


・・・・・・。罰か・・・。そう、僕は罰を望んでいる。あの男が何者なのかどうでもいい。もっと、堕ちないと。僕は幸せになってはいけないのだから・・・。


そうして、再度現れた男に、身を任せた。




「僕を壊して・・・」


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

後輩が二人がかりで、俺をどんどん責めてくるー快楽地獄だー

天知 カナイ
BL
イケメン後輩二人があやしく先輩に迫って、おいしくいただいちゃう話です。

弟の可愛さに気づくまで

Sara
BL
弟に夜這いされて戸惑いながらも何だかんだ受け入れていくお兄ちゃん❤︎が描きたくて…

隣の親父

むちむちボディ
BL
隣に住んでいる中年親父との出来事です。

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。 そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

捜査員達は木馬の上で過敏な反応を見せる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...