1 / 4
1章-その男、生粋のドMにつき-
1-1: 転生したのでさっそくドMを究めます
しおりを挟む
世界を「規定」するものは何か?
物理法則と、素粒子もしくはヒモ。
では、それらを規定するものは?
ここに、明確な答えがある。
その答えの前ではビッグバンなど、確率的な初期条件による1つの小さな奇跡的現象にすぎない。
もちろん人間存在も、1つの小さな奇跡的現象にすぎない。
一方で、以下も断言できる。
人間存在にとって人間存在の価値は大きい。ビッグバンよりも。何物よりも。
§
ぺちぺち。幼女が青年のほっぺを叩いている。
「ドゥエム様、起床のお時間にゃむ」
「う~ん。もうちょっと~」
「そうもいかないにゃむ!では、摂氏-200℃~200℃のランダムレーザー光を、全身32か所に0.02秒間照射」
キュイーーーーン。ピッ!
放ったのは、パーカーを被った3頭身の幼女クチュビー。
「ンヌァハォゥ!」
し、死ぬ♡
その瞬間、極温に全身をヤられたドゥエムの脳は走馬灯を映しだした。
§
シンプルな白いTシャツと黒いズボンの男が、いつからか立っていた。薄暗くて小さな部屋だ。
「フム…佐伯達郎。81宇宙ヒューマン種24歳男性。死因は溺死。特に特徴は無し」
機械のような違和感ある高い声が、小さな白い部屋に響く。
声の主は、佐伯の正面で浮いている小さな猫のホログラム。
「どのみち世界への影響は少ないか。要望を聞いてやる。どんなところに転生したい?」
「え…ここって」
「後が立て込んでるから早くして欲しいな~。ここはお前でいう死後の場所。次の転生または転移先を決定するところ」
「マジすか…そうですね、とにかく刺激的なところ。あーでも、シンプルにこれまで生きてきた世界の何百年後とかもいってみたいですね。まてよ、もしかしてヨーロッパ中世魔法世界とかもあります?」
「要望が多いなぁ…81宇宙ヒューマン種の日本の若いヤツらは、その「ヨーロッパ中世魔法世界」とやらのリクエストが異常に多い。一応ある」
「なるほどですね、他の選択肢は?」
「お前の生きてきた世界の数百年後もある。歪みの冗長性が大きいのでな」
「歪み?冗長性?」
「貴様には難しいからスルーでOK」
prrrrr。ホログラム猫の近くで電話のような着信音が鳴る。
「もしもし。あっ部長、お疲れ様です!…はい…えっ?…はい…はい…それは処理がちょっと面倒…はぁ、かしこまりました」
ガチャ。
佐伯にも聞こえるくらいの大きなため息をついたホログラム猫。
「えっと…どうされました?」
「貴様の転移先が、部長の一声で強制的に決定した。なかなか例外」
「例外!マジすか、ありがとうございます!」
ホログラム猫が咳払いをし、前足を高らかに上げ、立って決めポーズをとった。
「ウム。佐伯達郎、貴様が死んだ約200年後の同じ世界に転生!そして」
少しめんどくさそうな顔をするホログラム猫。
「そして???」
期待で目を輝かせる佐伯。
ディスプレイを見ながら読み上げるホログラム猫。
「前世の記憶は保持。ドゥエム=サイキョーなる人物に転生。そして『歪み干渉能力』を付与。あああ処理が面倒!」
「歪み干渉能力?すごそうですね」
「正直うらやましい。歪み情報を自由度高く書き換えられるなんて。世界を書き換えられるようなものだ。詳しく説明するのは面倒だから、転移後にシステムに聞いて理解するように」
「りょ、了解です」
ホログラム猫は謎のデバイスを触り始めた。転生のための処理とやらをしてくれているのかと佐伯は推測した。
突然、猫の顔が曇った。
「貴様、凡人には無い強い資質を隠しもっているな? 吾輩の権限では歪み…というか魂の深くまで見えず悔しいが」
「はぁ…ありがとうございます」
「ハイハイ、行ってら行ってら~」
ホログラム猫が手を振ると、視界が虹色になり歪みはじめた。立っていることもままならなくなり、いつのまにか佐伯は眠りについていた。
§
「ンヌァハォゥ!」
2日前の転移するときか、今回の走馬灯は。
そんなことより!痛い!
信じられない痛さで叫んだドゥエム。仰向け状態で悶絶する。
そう、無数の針に手の甲と足の裏と首筋をピシィィッと刺された感覚。身体の末端から脊髄へ、神経信号がバッチバチに送られているのを感じる。しかも熱々の鍋とヒエヒエのドライアイスにも絡まれて…
「ンァァァー!!!!!……ッッハァァ。ハァハァハァ」
「……からの」
「からのォ?!」
息を整える前に、冷たい機械の指が右手の甲にふれる。
「5mA電流、15秒間。合わせてドゥエム様の人間性に言及するにゃむ」
「アダダダダダダダ」
唇が勝手に震えるレベルの電流。少し抑えめか。だが…
「ドM主義を自称しているものの、けっきょく娯楽に負けて受動的なMのままにゃむ…」
「そういえば、目がたまに虚無っているにゃむ」
「毎日30-70%くらいの充実度で適当に生きるにゃむ?それでドMを自称するのは恥ずかしくないにゃむ?」
「やめてぇ! 体と心のライフが…」
電流と痛い指摘がおわり、身体も精神も脱力しきる。新種のサウナ。
「本日の刺激は以上にゃむドゥエム様」
身体と精神とへのダブルパンチ。これはさすがに………う~~~ん………
「60点! けっこうイイ! オレへの罵倒は、まだ尾を引くレベルでしんどいね。極温レーザーは、もうちょいひねりが欲しかったなぁ」
「承知!次回は、電気と熱以外の刺激をご用意するにゃむ」
いや~、そういえばあのホログラム猫に感づかれそうだったな。危ない危ない。気づかれたところで、ではあるが。
完全に目が覚めたドゥエムは、ベッドから出てガッツポーズをとり叫んだ。
「SF世界、サイコーーーーーーー!!!」
佐伯達郎あらためドゥエム・サイキョー、生粋の「ドM」である。
「あ、そうだクチュビー」
ドゥエムは、幼女クチュビーに親指を立てた。
「別の宇宙」から連れてきた、その機械に。
「にゃむ?」
「刺激に満ちた良い1日を」
「にゃむ!」
§
古代ギリシャから19世紀のヨーロッパ世界まで、宇宙の根本は「火・風・水・土」の4元素であった。
中国では、「火・水・金・木・土」の五行が万物の源であった。
それらは目に見えた。直観で理解できた。
そして20世紀、地球の繋がりは増し科学は吠えた。
細胞、分子、原子、素粒子、ひも。「最小構成要素」は目に見えなくなった。
相対性理論、量子力学。すなわちエネルギーと物質の関係、素粒子のふるまい。「法則」が直観に反しはじめた。
22世紀後半。
人類は圧倒的な科学力とエネルギーを得た。
そして知った。世界には更なる「基底」がある。
「歪み」。
光速航行は無い。
量子通信も無い。
あるのは「歪み」の操作のみ。
超ドMの歪んだ旅に、特大の号砲が鳴った。
認知が、社会が、科学が、宇宙が、歪みはじめる。
物理法則と、素粒子もしくはヒモ。
では、それらを規定するものは?
ここに、明確な答えがある。
その答えの前ではビッグバンなど、確率的な初期条件による1つの小さな奇跡的現象にすぎない。
もちろん人間存在も、1つの小さな奇跡的現象にすぎない。
一方で、以下も断言できる。
人間存在にとって人間存在の価値は大きい。ビッグバンよりも。何物よりも。
§
ぺちぺち。幼女が青年のほっぺを叩いている。
「ドゥエム様、起床のお時間にゃむ」
「う~ん。もうちょっと~」
「そうもいかないにゃむ!では、摂氏-200℃~200℃のランダムレーザー光を、全身32か所に0.02秒間照射」
キュイーーーーン。ピッ!
放ったのは、パーカーを被った3頭身の幼女クチュビー。
「ンヌァハォゥ!」
し、死ぬ♡
その瞬間、極温に全身をヤられたドゥエムの脳は走馬灯を映しだした。
§
シンプルな白いTシャツと黒いズボンの男が、いつからか立っていた。薄暗くて小さな部屋だ。
「フム…佐伯達郎。81宇宙ヒューマン種24歳男性。死因は溺死。特に特徴は無し」
機械のような違和感ある高い声が、小さな白い部屋に響く。
声の主は、佐伯の正面で浮いている小さな猫のホログラム。
「どのみち世界への影響は少ないか。要望を聞いてやる。どんなところに転生したい?」
「え…ここって」
「後が立て込んでるから早くして欲しいな~。ここはお前でいう死後の場所。次の転生または転移先を決定するところ」
「マジすか…そうですね、とにかく刺激的なところ。あーでも、シンプルにこれまで生きてきた世界の何百年後とかもいってみたいですね。まてよ、もしかしてヨーロッパ中世魔法世界とかもあります?」
「要望が多いなぁ…81宇宙ヒューマン種の日本の若いヤツらは、その「ヨーロッパ中世魔法世界」とやらのリクエストが異常に多い。一応ある」
「なるほどですね、他の選択肢は?」
「お前の生きてきた世界の数百年後もある。歪みの冗長性が大きいのでな」
「歪み?冗長性?」
「貴様には難しいからスルーでOK」
prrrrr。ホログラム猫の近くで電話のような着信音が鳴る。
「もしもし。あっ部長、お疲れ様です!…はい…えっ?…はい…はい…それは処理がちょっと面倒…はぁ、かしこまりました」
ガチャ。
佐伯にも聞こえるくらいの大きなため息をついたホログラム猫。
「えっと…どうされました?」
「貴様の転移先が、部長の一声で強制的に決定した。なかなか例外」
「例外!マジすか、ありがとうございます!」
ホログラム猫が咳払いをし、前足を高らかに上げ、立って決めポーズをとった。
「ウム。佐伯達郎、貴様が死んだ約200年後の同じ世界に転生!そして」
少しめんどくさそうな顔をするホログラム猫。
「そして???」
期待で目を輝かせる佐伯。
ディスプレイを見ながら読み上げるホログラム猫。
「前世の記憶は保持。ドゥエム=サイキョーなる人物に転生。そして『歪み干渉能力』を付与。あああ処理が面倒!」
「歪み干渉能力?すごそうですね」
「正直うらやましい。歪み情報を自由度高く書き換えられるなんて。世界を書き換えられるようなものだ。詳しく説明するのは面倒だから、転移後にシステムに聞いて理解するように」
「りょ、了解です」
ホログラム猫は謎のデバイスを触り始めた。転生のための処理とやらをしてくれているのかと佐伯は推測した。
突然、猫の顔が曇った。
「貴様、凡人には無い強い資質を隠しもっているな? 吾輩の権限では歪み…というか魂の深くまで見えず悔しいが」
「はぁ…ありがとうございます」
「ハイハイ、行ってら行ってら~」
ホログラム猫が手を振ると、視界が虹色になり歪みはじめた。立っていることもままならなくなり、いつのまにか佐伯は眠りについていた。
§
「ンヌァハォゥ!」
2日前の転移するときか、今回の走馬灯は。
そんなことより!痛い!
信じられない痛さで叫んだドゥエム。仰向け状態で悶絶する。
そう、無数の針に手の甲と足の裏と首筋をピシィィッと刺された感覚。身体の末端から脊髄へ、神経信号がバッチバチに送られているのを感じる。しかも熱々の鍋とヒエヒエのドライアイスにも絡まれて…
「ンァァァー!!!!!……ッッハァァ。ハァハァハァ」
「……からの」
「からのォ?!」
息を整える前に、冷たい機械の指が右手の甲にふれる。
「5mA電流、15秒間。合わせてドゥエム様の人間性に言及するにゃむ」
「アダダダダダダダ」
唇が勝手に震えるレベルの電流。少し抑えめか。だが…
「ドM主義を自称しているものの、けっきょく娯楽に負けて受動的なMのままにゃむ…」
「そういえば、目がたまに虚無っているにゃむ」
「毎日30-70%くらいの充実度で適当に生きるにゃむ?それでドMを自称するのは恥ずかしくないにゃむ?」
「やめてぇ! 体と心のライフが…」
電流と痛い指摘がおわり、身体も精神も脱力しきる。新種のサウナ。
「本日の刺激は以上にゃむドゥエム様」
身体と精神とへのダブルパンチ。これはさすがに………う~~~ん………
「60点! けっこうイイ! オレへの罵倒は、まだ尾を引くレベルでしんどいね。極温レーザーは、もうちょいひねりが欲しかったなぁ」
「承知!次回は、電気と熱以外の刺激をご用意するにゃむ」
いや~、そういえばあのホログラム猫に感づかれそうだったな。危ない危ない。気づかれたところで、ではあるが。
完全に目が覚めたドゥエムは、ベッドから出てガッツポーズをとり叫んだ。
「SF世界、サイコーーーーーーー!!!」
佐伯達郎あらためドゥエム・サイキョー、生粋の「ドM」である。
「あ、そうだクチュビー」
ドゥエムは、幼女クチュビーに親指を立てた。
「別の宇宙」から連れてきた、その機械に。
「にゃむ?」
「刺激に満ちた良い1日を」
「にゃむ!」
§
古代ギリシャから19世紀のヨーロッパ世界まで、宇宙の根本は「火・風・水・土」の4元素であった。
中国では、「火・水・金・木・土」の五行が万物の源であった。
それらは目に見えた。直観で理解できた。
そして20世紀、地球の繋がりは増し科学は吠えた。
細胞、分子、原子、素粒子、ひも。「最小構成要素」は目に見えなくなった。
相対性理論、量子力学。すなわちエネルギーと物質の関係、素粒子のふるまい。「法則」が直観に反しはじめた。
22世紀後半。
人類は圧倒的な科学力とエネルギーを得た。
そして知った。世界には更なる「基底」がある。
「歪み」。
光速航行は無い。
量子通信も無い。
あるのは「歪み」の操作のみ。
超ドMの歪んだ旅に、特大の号砲が鳴った。
認知が、社会が、科学が、宇宙が、歪みはじめる。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
日本国転生
北乃大空
SF
女神ガイアは神族と呼ばれる宇宙管理者であり、地球を含む太陽系を管理して人類の歴史を見守ってきた。
或る日、ガイアは地球上の人類未来についてのシミュレーションを実施し、その結果は22世紀まで確実に人類が滅亡するシナリオで、何度実施しても滅亡する確率は99.999%であった。
ガイアは人類滅亡シミュレーション結果を中央管理局に提出、事態を重くみた中央管理局はガイアに人類滅亡の回避指令を出した。
その指令内容は地球人類の歴史改変で、現代地球とは別のパラレルワールド上に存在するもう一つの地球に干渉して歴史改変するものであった。
ガイアが取った歴史改変方法は、国家丸ごと転移するもので転移する国家は何と現代日本であり、その転移先は太平洋戦争開戦1年前の日本で、そこに国土ごと上書きするというものであった。
その転移先で日本が世界各国と開戦し、そこで起こる様々な出来事を超人的な能力を持つ女神と天使達の手助けで日本が覇権国家になり、人類滅亡を回避させて行くのであった。
ライトニング・エクリプス
suepi2007
SF
chatGPTとともに細かい設定を考えました。大まかな設定や主人公の能力設定は自身のイメージで作っています。
「未来の地球で、光と闇の力が交錯する中、18歳の青年が唯一無二の能力を駆使して運命に立ち向かう。彼の名は氷霧碧(ひぎりあおい)。敵対勢力『ルナティック・クラン』との壮絶な戦いが、今始まる…」
Condense Nation
鳳
SF
西暦XXXX年、突如としてこの国は天から舞い降りた勢力によって制圧され、
正体不明の蓋世に自衛隊の抵抗も及ばずに封鎖されてしまう。
海外逃亡すら叶わぬ中で資源、優秀な人材を巡り、内戦へ勃発。
軍事行動を中心とした攻防戦が繰り広げられていった。
生存のためならルールも手段も決していとわず。
凌ぎを削って各地方の者達は独自の術をもって命を繋いでゆくが、
決して平坦な道もなくそれぞれの明日を願いゆく。
五感の界隈すら全て内側の央へ。
サイバーとスチームの間を目指して
登場する人物・団体・名称等は架空であり、
実在のものとは関係ありません。
無頼少年記 ~最強の戦闘民族の末裔、父親に植えつけられた神話のドラゴンをなんとかしたいので、冒険者ギルドに就職する~
ANGELUS
SF
世界で最強と名高い戦闘民族の末裔―――流川澄男は、かつて復讐者であった。
復讐のために集めた仲間たちとともに、その怨敵を討ち滅ぼした澄男は次なる目標のため、新たな人生を送る決意を固め、世界へ進出する。
その足掛かりとして任務請負機関ヴェナンディグラム北支部に所属し、任務請負人という職業に就職した彼だったが、ひょんなことから支部のエースたちと出会う。
名をレク・ホーラン、その相棒ブルー・ペグランタン。
復讐のため、一度は闇に身を投じた少年。その闇は仲間の力で終焉を迎えた。それでも彼の人生は終わらない。一度は闇に生きると決めた彼だったが、大切なもの、守るべきものが新たにできたことで、新しい目標を据えた第二の人生が幕を開ける。
手前の大事なものは死んでも守り切る。彼が幼少から思い描いていた、真なる``英雄``となるために―――。
流川澄男とその仲間たちの世界進出、そして世界中で出会うこととなる人々と織りなす、元復讐者が真なる英雄へ返り咲く物語。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる