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3章 潜入壊滅作戦
ヴィエッタとヨシュア。
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「……。私はこれでレディ」
出ていこうとするノーティス・ヴァンドレッド。
「今日、お前の歓迎会をするんだ。来てくれないか?」
「……」
ヨシュアとすれ違うノーティスの眼は……笑っていた。
「……」
彼女はその顔をずっと……見ている。
「ヴィエッタ?」
「いえっ? はい……行きますお兄様。もちろん」
「そうか……。では7時に」
そう言ってヨシュアはバタン……とドアを閉め、去っていく。
「……」
放心するヴィエッタ。
すると彼女はあの笑顔を思い出してしまった。
「ノーティス・ヴァンドレッド様……。ノーティス、あの女は何を……」
……。
「来たかいヴィエッタ。それではそこに座って」
「……。はい」
通された兄の部屋。
その部屋は何もない、質素で窮屈な場所だった。
彼女はその部屋に、羨望の眼差しを送る。
(さすがは貴族専用の名門校。ここで耐える事が、大きな一つの勲章とまで言われるのが分かりますわっ! 身を置くだけで、たくさんの事が会得できますのね。素晴らしいっ。)
貴族はいくらでも、甘えられる権力を持っている。
その甘えた環境に身を置き続ければ、貴族間での『格の違い』が稼げない。
ココは、根本から甘えを排斥させた場所。
帰りたければ帰れば良い。
逃げ帰れば一生後ろ指さされ、家名を汚す。
それがこの寮生活の真理。
厳しさに耐えた学歴も、貴族にとっては一つの『利権』。
履歴書を美しく染め上げる事、それも貴族の一つの戦い。
(それにたくさんのご学友との、政治や経済の率直な話し合い。それに恋愛等と言う物っ。それはもう、大人になっては味わえませんものね。)
夢を見るような心地で、ゆっくりと床に座るヴィエッタ。
すると……ヨシュアがヴィエッタに、思いを告げ始めた。
「あの……ね、唐突で悪いけれどヴィエッタ。僕はこの結婚には反対なんだ。この近親結婚は恐らく、僕らの国の為にはならないと僕は思っている」
「お兄様……」
「だってそうだろ? お父様とお母様のような、神様の血との癒合を進めるなら分かる。けれど、それを迎える力がないからと言って、僕らが結婚するべきだとは思わない。もう少しだけ待てばもしかすれば、政略的にももっと重要で、分かり合える相手と巡り合えると思うんだ」
その静かな言葉は幼いとは言え貴族、そして何より女性であるヴィエッタが欲した言葉。
父親と母親を見ていた彼女はどこか、非血縁者と結婚する事を望んでいた。
シャルドネと母親はとても仲が良かったのだ。
彼女がこの結婚に懐疑的である理由の1つが、そこにある。
兄の手がヴィエッタの甲に重なり、そして。
「だけどね、ヴィエッタ。この世の時間は有限。今のこの情勢だと、僕らは結婚せざるを得ない。早く世継ぎを残せないと、我がニヴラド家が滅びる可能性が高いんだ。お母様も死んでしまわれた。お父様はその事を気に病み、次の再婚相手を億劫に待ち続けている。だから……すまないが一度だけ、子供を産んでくれないか。分かるね?」
ヴィエッタとヨシュア。
2人しかいない兄妹のどちらか一人、それが欠けてしまえばジリ貧となる。
近親婚ができないなら、他を探すしかないからだ。
だが貴族の社会は甘くない。
家督があろうと、危機に瀕していると足元を見られれば領地を吸収合併され、吸いつくされる場合があった。
「お返事をする前に、つかぬ事をお聞きします、お兄様。学校は楽しいですか?」
「あぁもちろんさっ! 色々と勉強になる。他の家の子息達と話していると、もっとたくさんの機会が得れるんじゃないかって、毎日がわくわくさっ!」
兄の笑顔に、ヴィエッタが満面の笑みで、笑う。
「……。はい。分かりました。子供を産もうと思いますわ」
最も順当でそして、大事な話だろう。
少女は貴族としての務めに入る事を理解した。
彼女は願った。
この兄が、学生の間に良い結婚相手を学び舎で見つけ、貴族として昇っていける事を。
そして自分達が解放される事を。
「そうか……じゃ、そういう事で。良いってさ」
「おっ……マジかマジか」
「きゃっ!?」
ヨシュアが叫ぶと、外から3名の男たち――昼に会ったヨシュアの友達だ。
それがいきなり入ってきて、ヴィエッタに殺到するっ!
「へぇ……ちっさいけど、やっぱ奇麗だなぁお前の妹」
ぶちゅっ!
「やっやめっ!?んぐぅっ!」
突然一人の男に勝手に唇を奪われ、ヴィエッタが目を白黒させるっ!
「ふふっ……そうかい?でも僕程じゃないよ。所詮不出来な妹さ。女ってだけでもダメなのに、僕に似てないなんてっ。せめてもっと僕に似るべきだった。しかしこんな妹でも、役に立つなんてね」
「んぅっ!ん……っ!」
「へへ……じゃあ早速っ!」
そう言うと男の一人がヴィエッタの前に立ち、スカートを大きくめくり上げたっ!
そしてすぐさま、下着を剥がしていく。
「あぁ、でもそいつが終わったらすぐに僕に……ね」
「あぁ良いぜ、そういう約束だからな。へへっ……。でも後継ぎが必要なんだよな? よしよし……うぅ……」
「んーっ!?」
「あぁ……そうだよ。だからたっぷり、時間をかけて欲しい」
「んっ……んーーーーっ!」
そして男3人は笑い、ヴィエッタの口も手も押さえ自分の欲求を吐き出し始めた。
「はぁ……はぁ。ぐっ!?……へへっ、もうだいぶ大人しくなってんな。だがすげえぞこの子、ヤバい。止まんねえ」
「おいおい……後がつかえてんだよ、2回連続は無しだろ」
「へへ……良いじゃねえか。時間はたっぷりあるさ。あっちもこっちも相手しなきゃな」
「そうだけどよぉ。まぁ、たっぷりあるか。なんせ同じのが2人居るんだから、な」
「……」
ヴィエッタは虚ろな目で、部屋で起こっている事を見る。
自分が汗まみれになりながら、もう何度目かの結合を迎えている事は分かった。
そして……それと同じような、似た状況の兄。
「うぅ……くっ。気持ち良いよ。はぁはぁ」
「へへ……男の癖にホントお前、女っぽいよな。まぁでもなんか、それはそれでも……っ」
「……」
自分と同じような茶色の髪。
ブルーの瞳の男が、男を受け入れている。
一つ自分と違うのはただ、兄はとてもとても楽しそうだという事。
後ろから男を受け入れ興奮していた。
(あぁ……昔から感じていた違和感は、コレだったのね。)
ヴィエッタは昔から兄に違和感を感じていた。
どうという事を口には出せないが、だがなんとなくだが、兄は自分を下に見ていたような気がしていたのだ。
それは年上だからではない。
(そうです……わ。良く言っていた言葉が、ありましたわね。僕は……ヴィエッタに似てるんじゃない、ヴィエッタが僕に似ているんだ……です、か。)
体の中で動き回る男性の一部を感じながらふと、そんな言葉を思い出したヴィエッタ。
「あぁあっ!?」
「はぁはぁ……へへ……ほらヨシュア」
「んん……」
唇を男と重ねる、ヴィエッタそっくりの血縁者。
「へへっ……そんな劣等種の女より早く、僕とやろうよ。そいつは所詮、僕に似た劣化品さっ。魔法も劣化してるしっ! ヴィエッタ、子供が孕んだらさっさと帰りなよ。お前はここには必要ない存在だっ! せいぜい家督の為に尽くしておくれよ、くくくっ」
ヴィエッタをあざ笑うヨシュア。
彼は心に女としての存在を持っていた。
だからこそ自分と似て、そして何より、自分より劣ると思ったヴィエッタを『同族』として蔑んでいたのだ。
「お前ホント、女嫌いだよなぁ? 昼間のあの女もそうだったし。近いと思ったんだがよぉ……」
「あんなまがい物と一緒にしないでくれよっ……あぅっ!? 女なんて全部子供を産むしか価値はないさ。ふふっ」
心は女で体は男。
ヨシュアはその男である事と、それについて回る世界を受け入れるしかなかった。
一方精神的には、美しさも肉体も魔法さえも劣ると感じたヴィエッタを、女の心で蔑んでいたのだ。
彼はだからこその、完全なる男尊女卑者でもあった。
「えーっと確か、名前はなんだっけか?」
「の……てぃ」
虚ろに言葉を吐き出すヴィエッタ。
きぃ……。
「君たち抜け駆けはずるいじゃないか。じゃあ次は私も混ぜて貰おうかな? 友達として」
突然開いたドアから入ってくる人影。
出ていこうとするノーティス・ヴァンドレッド。
「今日、お前の歓迎会をするんだ。来てくれないか?」
「……」
ヨシュアとすれ違うノーティスの眼は……笑っていた。
「……」
彼女はその顔をずっと……見ている。
「ヴィエッタ?」
「いえっ? はい……行きますお兄様。もちろん」
「そうか……。では7時に」
そう言ってヨシュアはバタン……とドアを閉め、去っていく。
「……」
放心するヴィエッタ。
すると彼女はあの笑顔を思い出してしまった。
「ノーティス・ヴァンドレッド様……。ノーティス、あの女は何を……」
……。
「来たかいヴィエッタ。それではそこに座って」
「……。はい」
通された兄の部屋。
その部屋は何もない、質素で窮屈な場所だった。
彼女はその部屋に、羨望の眼差しを送る。
(さすがは貴族専用の名門校。ここで耐える事が、大きな一つの勲章とまで言われるのが分かりますわっ! 身を置くだけで、たくさんの事が会得できますのね。素晴らしいっ。)
貴族はいくらでも、甘えられる権力を持っている。
その甘えた環境に身を置き続ければ、貴族間での『格の違い』が稼げない。
ココは、根本から甘えを排斥させた場所。
帰りたければ帰れば良い。
逃げ帰れば一生後ろ指さされ、家名を汚す。
それがこの寮生活の真理。
厳しさに耐えた学歴も、貴族にとっては一つの『利権』。
履歴書を美しく染め上げる事、それも貴族の一つの戦い。
(それにたくさんのご学友との、政治や経済の率直な話し合い。それに恋愛等と言う物っ。それはもう、大人になっては味わえませんものね。)
夢を見るような心地で、ゆっくりと床に座るヴィエッタ。
すると……ヨシュアがヴィエッタに、思いを告げ始めた。
「あの……ね、唐突で悪いけれどヴィエッタ。僕はこの結婚には反対なんだ。この近親結婚は恐らく、僕らの国の為にはならないと僕は思っている」
「お兄様……」
「だってそうだろ? お父様とお母様のような、神様の血との癒合を進めるなら分かる。けれど、それを迎える力がないからと言って、僕らが結婚するべきだとは思わない。もう少しだけ待てばもしかすれば、政略的にももっと重要で、分かり合える相手と巡り合えると思うんだ」
その静かな言葉は幼いとは言え貴族、そして何より女性であるヴィエッタが欲した言葉。
父親と母親を見ていた彼女はどこか、非血縁者と結婚する事を望んでいた。
シャルドネと母親はとても仲が良かったのだ。
彼女がこの結婚に懐疑的である理由の1つが、そこにある。
兄の手がヴィエッタの甲に重なり、そして。
「だけどね、ヴィエッタ。この世の時間は有限。今のこの情勢だと、僕らは結婚せざるを得ない。早く世継ぎを残せないと、我がニヴラド家が滅びる可能性が高いんだ。お母様も死んでしまわれた。お父様はその事を気に病み、次の再婚相手を億劫に待ち続けている。だから……すまないが一度だけ、子供を産んでくれないか。分かるね?」
ヴィエッタとヨシュア。
2人しかいない兄妹のどちらか一人、それが欠けてしまえばジリ貧となる。
近親婚ができないなら、他を探すしかないからだ。
だが貴族の社会は甘くない。
家督があろうと、危機に瀕していると足元を見られれば領地を吸収合併され、吸いつくされる場合があった。
「お返事をする前に、つかぬ事をお聞きします、お兄様。学校は楽しいですか?」
「あぁもちろんさっ! 色々と勉強になる。他の家の子息達と話していると、もっとたくさんの機会が得れるんじゃないかって、毎日がわくわくさっ!」
兄の笑顔に、ヴィエッタが満面の笑みで、笑う。
「……。はい。分かりました。子供を産もうと思いますわ」
最も順当でそして、大事な話だろう。
少女は貴族としての務めに入る事を理解した。
彼女は願った。
この兄が、学生の間に良い結婚相手を学び舎で見つけ、貴族として昇っていける事を。
そして自分達が解放される事を。
「そうか……じゃ、そういう事で。良いってさ」
「おっ……マジかマジか」
「きゃっ!?」
ヨシュアが叫ぶと、外から3名の男たち――昼に会ったヨシュアの友達だ。
それがいきなり入ってきて、ヴィエッタに殺到するっ!
「へぇ……ちっさいけど、やっぱ奇麗だなぁお前の妹」
ぶちゅっ!
「やっやめっ!?んぐぅっ!」
突然一人の男に勝手に唇を奪われ、ヴィエッタが目を白黒させるっ!
「ふふっ……そうかい?でも僕程じゃないよ。所詮不出来な妹さ。女ってだけでもダメなのに、僕に似てないなんてっ。せめてもっと僕に似るべきだった。しかしこんな妹でも、役に立つなんてね」
「んぅっ!ん……っ!」
「へへ……じゃあ早速っ!」
そう言うと男の一人がヴィエッタの前に立ち、スカートを大きくめくり上げたっ!
そしてすぐさま、下着を剥がしていく。
「あぁ、でもそいつが終わったらすぐに僕に……ね」
「あぁ良いぜ、そういう約束だからな。へへっ……。でも後継ぎが必要なんだよな? よしよし……うぅ……」
「んーっ!?」
「あぁ……そうだよ。だからたっぷり、時間をかけて欲しい」
「んっ……んーーーーっ!」
そして男3人は笑い、ヴィエッタの口も手も押さえ自分の欲求を吐き出し始めた。
「はぁ……はぁ。ぐっ!?……へへっ、もうだいぶ大人しくなってんな。だがすげえぞこの子、ヤバい。止まんねえ」
「おいおい……後がつかえてんだよ、2回連続は無しだろ」
「へへ……良いじゃねえか。時間はたっぷりあるさ。あっちもこっちも相手しなきゃな」
「そうだけどよぉ。まぁ、たっぷりあるか。なんせ同じのが2人居るんだから、な」
「……」
ヴィエッタは虚ろな目で、部屋で起こっている事を見る。
自分が汗まみれになりながら、もう何度目かの結合を迎えている事は分かった。
そして……それと同じような、似た状況の兄。
「うぅ……くっ。気持ち良いよ。はぁはぁ」
「へへ……男の癖にホントお前、女っぽいよな。まぁでもなんか、それはそれでも……っ」
「……」
自分と同じような茶色の髪。
ブルーの瞳の男が、男を受け入れている。
一つ自分と違うのはただ、兄はとてもとても楽しそうだという事。
後ろから男を受け入れ興奮していた。
(あぁ……昔から感じていた違和感は、コレだったのね。)
ヴィエッタは昔から兄に違和感を感じていた。
どうという事を口には出せないが、だがなんとなくだが、兄は自分を下に見ていたような気がしていたのだ。
それは年上だからではない。
(そうです……わ。良く言っていた言葉が、ありましたわね。僕は……ヴィエッタに似てるんじゃない、ヴィエッタが僕に似ているんだ……です、か。)
体の中で動き回る男性の一部を感じながらふと、そんな言葉を思い出したヴィエッタ。
「あぁあっ!?」
「はぁはぁ……へへ……ほらヨシュア」
「んん……」
唇を男と重ねる、ヴィエッタそっくりの血縁者。
「へへっ……そんな劣等種の女より早く、僕とやろうよ。そいつは所詮、僕に似た劣化品さっ。魔法も劣化してるしっ! ヴィエッタ、子供が孕んだらさっさと帰りなよ。お前はここには必要ない存在だっ! せいぜい家督の為に尽くしておくれよ、くくくっ」
ヴィエッタをあざ笑うヨシュア。
彼は心に女としての存在を持っていた。
だからこそ自分と似て、そして何より、自分より劣ると思ったヴィエッタを『同族』として蔑んでいたのだ。
「お前ホント、女嫌いだよなぁ? 昼間のあの女もそうだったし。近いと思ったんだがよぉ……」
「あんなまがい物と一緒にしないでくれよっ……あぅっ!? 女なんて全部子供を産むしか価値はないさ。ふふっ」
心は女で体は男。
ヨシュアはその男である事と、それについて回る世界を受け入れるしかなかった。
一方精神的には、美しさも肉体も魔法さえも劣ると感じたヴィエッタを、女の心で蔑んでいたのだ。
彼はだからこその、完全なる男尊女卑者でもあった。
「えーっと確か、名前はなんだっけか?」
「の……てぃ」
虚ろに言葉を吐き出すヴィエッタ。
きぃ……。
「君たち抜け駆けはずるいじゃないか。じゃあ次は私も混ぜて貰おうかな? 友達として」
突然開いたドアから入ってくる人影。
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