異世界冒険譚 神無き世界の傭兵から 親愛なる人を愛する神へ~傭兵が死すべき場所は 神の慈愛の手のひらか それとも神に見放されし己が郷土か~

ジキムート。それは傭兵の名前である。

傭兵とは金で雇われ、モンスターや人を殺す者の事だ。

金に汚く、陣営を行ったり来たり。

報酬に合わないと思えば、依頼を破棄して逃げる事もある。

彼も同じくまた、そう言った仕事を生業とする蛮人。


だが一つ、違う所があった。
それはこの傭兵は、異世界からやって来たという事。

彼の故郷世界は今も、神と戦い神を恐れて暮らしている。
マナも枯渇しそして何より、心底神を憎んでいた。

だがこの異世界、飛ばされてみればそこは……神が人を愛しそして、人も神を敬う世界。

そんな真逆の様な世界の中で彼は、生き残るための戦いを繰り広げ続ける。

故郷世界では神を恨んだ彼。だがこの世界では、自分の世界に還る為に、神の足にすがりに行くのだ。

その事に悔しさはないのか、って?ある訳が無い。利用できる物は利用する。それが生きるという事。


『リアルに生きる、生き残る』
死ぬという選択肢はない、誰かを欺いてさあ……切り抜けろっ!
剣戟と魔法。そして人間味あふれる中世ダークファンタジー。

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