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ふうん、俺はいいんだ?
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アレットが仕事をもらっている仕立て屋は、町の中心部から少し外れた所にあった。
『カスタニエの店』と看板があがるその店は、どっしりとしたレンガ造りの、高級感漂う店構え。
店先には客のものと思われる、折りたたみ式の幌がついた一頭立ての立派な馬車が停められていた。
納品するだけだからと言われ、店の前でアレットを待っていたが、彼女はなかなか店から出て来なかった。
代わりに、身なりの良い人々がちょくちょく出入りする。
なんとなく、場違いな気がして、リュカは道の反対側に移動した。
「遅いな……」
亡霊たちも彼女についていったから話し相手もいない。
手持ち無沙汰になって、普段から衣服に仕込んでいる白い玉を二つ取り出した。
その玉を片手でお手玉のようにもてあそんでいると、幼い兄妹が目の前で足を止めた。
兄の方はミリアンぐらいの年の頃。
妹は二歳ぐらい年下か。
二人揃って、珍しいものを見るように、白い玉を操る手をじっと見ている。
リュカは小さな見物人ににっこり笑いかけると、玉を次々と高く放り投げた。
しばらくしてから、その玉をこっそり四つに増やした。
玉の色はいつの間にか赤色になっている。
妹はよく分かっていないようだったが、さすがに兄の方は驚いた顔をした。
その表情に気を良くして、さらに玉を増やしていく。
高く低く、直線だったり、弧を描いたり。
青空に様々な軌跡を描く赤い玉は、実際の数よりもずっとたくさんに見える。
「お兄ちゃん、すっごーい!」
子どもたちの歓声に、通りかかった大人たちも次々と足を止め、いつの間にか人垣ができた。
大勢の人々の注目と感嘆の声。
リュカはメイクや派手な衣装のないまま、表情も身のこなしもすっかり大道芸人になっていた。
両手で器用に玉を扱いながら、ときどき、仕立て屋の店先に注意を払っていると、ようやく、アレットが出て来た。
高級そうなドレスに身をつつんだ、二十歳ぐらいの客と思われる女性と、店主らしき年配の太った女性が一緒だ。
もちろん、亡霊たちの姿も見える。
リュカは操っていた玉の数を、徐々に減らしていく。
店の前の女性たちは、しばらく立ち話をしているようだったが、やがて、客の女性が馬車に乗り込んだ。
その女性とアレットが、親しげに握手をしている。
さて、そろそろ仕上げにするか。
リュカは最後の玉を、空に高く投げ上げた。
身体をくるりと一回転させて、落ちて来た玉を両手で受け止めると、手の中にあったのは、なぜか一個の真っ赤な林檎。
観衆から大きなどよめきが起こった。
「はい、どうぞ」
一番最初の観客だった幼い女の子に、笑顔でその林檎を手渡すと、いつものようにちょっと気取ったお辞儀をした。
観衆から拍手と歓声、口笛が起きた。
仕立て屋の店主は店内に戻ったらしく、店の前はアレットと亡霊たちだけになっていた。
「じゃあね。皆さん、よい一日を!」
観客に愛想の良い笑顔で手を振ると、小走りで道を横切る。
「仕事、終わった?」
さっきの観客たちの視線を背中に感じながら、アレットに声をかけた。
「ごめんね、待たせちゃって。お客さんを紹介されて、少しお話してたら遅くなったの」
「気にしなくていいよ。お客さんって、さっき馬車に乗っていった人?」
「そう。マノンさんって方で、大きな貿易商のお嬢様なんですって。わたしの作品を気に入ってくださってて、今日もわたしが刺繍した飾り衿を付けてたのよ。それで、今度作るドレスの刺繍を、ぜひ、わたしにって」
亜麻色の髪に縁取られた頬がピンク色に上気し、アイスブルーの瞳がきらきらと輝いている。
いかにも嬉しそうなその笑顔に、リュカの口元もついつい緩む。
「へぇ。良かったね」
客と職人の関係でも、彼女に他人とのつながりができるのは良いことだ。
さっきの店先での女性たちの様子は和やかで、良い雰囲気に見えた。
『リュカ』
右足に触れる感触に目を落とすと、ロイクが身体を伸ばして両前足をかけていた。
いやに真剣な、金色の瞳で見上げている。
「なんだよ。いま、せっかくアレットと話してるのに」
『いいから、肩に乗せてくれ』
文句をあっさり片付けられ、憮然としながらも黒猫を抱き上げて肩に乗せた。
アレットには黒猫の姿は見えないが、リュカの動作で、何をしているのかはなんとなく分かる。
会話の邪魔をしてはいけないと思ったのか、遠慮がちに確認する。
「今から、教会に行くのよね?」
「うん。案内して」
にこやかに答えると、アレットは頷いて歩き始めた。
ロイクを肩に乗せたまま彼女についていくと、ロイクが何を話そうとしているのか分かっているらしく、伯爵とミリアンがちらちらと視線を向けてくる。
『あの、マノンって女、視える人だった』
ロイクが、声を潜めて話を切り出した。
『オレらのことが視えていたんだ。何度も眼が合ったし、そのときに、ふっと笑ったりするんだ。伯爵やミリアンも同じこと言ってた』
「そうか。でも、視える人って案外いるもんだよ」
リュカは自分の知った顔を、何人も思い浮かべた。
白魔術師の一族に生まれ育ったこともあって、少なくとも自分の周りには霊感を持つ人間が大勢いた。
だから、そんな話を聞いても特に驚きはしない。
『お前、子どもの頃から亡霊が視えたから、慣れてるって言ってただろ? アレットに初めて会った時、どう思った』
「かわいい娘だな……って」
『ばか! そういうことを聞いてるんじゃない!』
「ははは……。そりゃ、驚いたよ。一人の女の子に三体も亡霊が憑いてるんだからな。急いで、なんとかしなきゃ危ないって思ったくらい」
ここまで言ってようやく、ロイクが何を気にしているのかが分かった。
「……あ、そうか。慣れている人は、一体ぐらいならよくあることだから驚かない。だけど三体もいたら、さすがに驚くよな。俺ですら、あんなに焦ったんだから」
『だろ? でも、あの女には、全く驚いた様子がなかったんだ』
「以前から知ってたんじゃないのか? どこかで見かけたことがあるとか。でも、いいんじゃない? 視えても平気な人なら、仲良くなれそうじゃないか。アレットの仕事を気に入ってくれてるっていう話だったし」
リュカはアレットと亡霊たちに、あっさり慣れてしまった。
自分以外にそういう付き合いができる人がいても、いいかもしれない。
それに、アレットには生身の人間とのつながりがたくさんできた方がいい。
亡霊とではなく。
『それは、そうかもしれないが……。だけど、あの女は、すごく嫌な感じがするんだ。お前とは違う』
ロイクの最後の一言に、ちょっとひっかかる。
「ふうん。俺はいいんだ?」
にやりと笑って茶化してみると、ロイクはしまったというようにふいと横を向き、肩から飛び降りた。
『カスタニエの店』と看板があがるその店は、どっしりとしたレンガ造りの、高級感漂う店構え。
店先には客のものと思われる、折りたたみ式の幌がついた一頭立ての立派な馬車が停められていた。
納品するだけだからと言われ、店の前でアレットを待っていたが、彼女はなかなか店から出て来なかった。
代わりに、身なりの良い人々がちょくちょく出入りする。
なんとなく、場違いな気がして、リュカは道の反対側に移動した。
「遅いな……」
亡霊たちも彼女についていったから話し相手もいない。
手持ち無沙汰になって、普段から衣服に仕込んでいる白い玉を二つ取り出した。
その玉を片手でお手玉のようにもてあそんでいると、幼い兄妹が目の前で足を止めた。
兄の方はミリアンぐらいの年の頃。
妹は二歳ぐらい年下か。
二人揃って、珍しいものを見るように、白い玉を操る手をじっと見ている。
リュカは小さな見物人ににっこり笑いかけると、玉を次々と高く放り投げた。
しばらくしてから、その玉をこっそり四つに増やした。
玉の色はいつの間にか赤色になっている。
妹はよく分かっていないようだったが、さすがに兄の方は驚いた顔をした。
その表情に気を良くして、さらに玉を増やしていく。
高く低く、直線だったり、弧を描いたり。
青空に様々な軌跡を描く赤い玉は、実際の数よりもずっとたくさんに見える。
「お兄ちゃん、すっごーい!」
子どもたちの歓声に、通りかかった大人たちも次々と足を止め、いつの間にか人垣ができた。
大勢の人々の注目と感嘆の声。
リュカはメイクや派手な衣装のないまま、表情も身のこなしもすっかり大道芸人になっていた。
両手で器用に玉を扱いながら、ときどき、仕立て屋の店先に注意を払っていると、ようやく、アレットが出て来た。
高級そうなドレスに身をつつんだ、二十歳ぐらいの客と思われる女性と、店主らしき年配の太った女性が一緒だ。
もちろん、亡霊たちの姿も見える。
リュカは操っていた玉の数を、徐々に減らしていく。
店の前の女性たちは、しばらく立ち話をしているようだったが、やがて、客の女性が馬車に乗り込んだ。
その女性とアレットが、親しげに握手をしている。
さて、そろそろ仕上げにするか。
リュカは最後の玉を、空に高く投げ上げた。
身体をくるりと一回転させて、落ちて来た玉を両手で受け止めると、手の中にあったのは、なぜか一個の真っ赤な林檎。
観衆から大きなどよめきが起こった。
「はい、どうぞ」
一番最初の観客だった幼い女の子に、笑顔でその林檎を手渡すと、いつものようにちょっと気取ったお辞儀をした。
観衆から拍手と歓声、口笛が起きた。
仕立て屋の店主は店内に戻ったらしく、店の前はアレットと亡霊たちだけになっていた。
「じゃあね。皆さん、よい一日を!」
観客に愛想の良い笑顔で手を振ると、小走りで道を横切る。
「仕事、終わった?」
さっきの観客たちの視線を背中に感じながら、アレットに声をかけた。
「ごめんね、待たせちゃって。お客さんを紹介されて、少しお話してたら遅くなったの」
「気にしなくていいよ。お客さんって、さっき馬車に乗っていった人?」
「そう。マノンさんって方で、大きな貿易商のお嬢様なんですって。わたしの作品を気に入ってくださってて、今日もわたしが刺繍した飾り衿を付けてたのよ。それで、今度作るドレスの刺繍を、ぜひ、わたしにって」
亜麻色の髪に縁取られた頬がピンク色に上気し、アイスブルーの瞳がきらきらと輝いている。
いかにも嬉しそうなその笑顔に、リュカの口元もついつい緩む。
「へぇ。良かったね」
客と職人の関係でも、彼女に他人とのつながりができるのは良いことだ。
さっきの店先での女性たちの様子は和やかで、良い雰囲気に見えた。
『リュカ』
右足に触れる感触に目を落とすと、ロイクが身体を伸ばして両前足をかけていた。
いやに真剣な、金色の瞳で見上げている。
「なんだよ。いま、せっかくアレットと話してるのに」
『いいから、肩に乗せてくれ』
文句をあっさり片付けられ、憮然としながらも黒猫を抱き上げて肩に乗せた。
アレットには黒猫の姿は見えないが、リュカの動作で、何をしているのかはなんとなく分かる。
会話の邪魔をしてはいけないと思ったのか、遠慮がちに確認する。
「今から、教会に行くのよね?」
「うん。案内して」
にこやかに答えると、アレットは頷いて歩き始めた。
ロイクを肩に乗せたまま彼女についていくと、ロイクが何を話そうとしているのか分かっているらしく、伯爵とミリアンがちらちらと視線を向けてくる。
『あの、マノンって女、視える人だった』
ロイクが、声を潜めて話を切り出した。
『オレらのことが視えていたんだ。何度も眼が合ったし、そのときに、ふっと笑ったりするんだ。伯爵やミリアンも同じこと言ってた』
「そうか。でも、視える人って案外いるもんだよ」
リュカは自分の知った顔を、何人も思い浮かべた。
白魔術師の一族に生まれ育ったこともあって、少なくとも自分の周りには霊感を持つ人間が大勢いた。
だから、そんな話を聞いても特に驚きはしない。
『お前、子どもの頃から亡霊が視えたから、慣れてるって言ってただろ? アレットに初めて会った時、どう思った』
「かわいい娘だな……って」
『ばか! そういうことを聞いてるんじゃない!』
「ははは……。そりゃ、驚いたよ。一人の女の子に三体も亡霊が憑いてるんだからな。急いで、なんとかしなきゃ危ないって思ったくらい」
ここまで言ってようやく、ロイクが何を気にしているのかが分かった。
「……あ、そうか。慣れている人は、一体ぐらいならよくあることだから驚かない。だけど三体もいたら、さすがに驚くよな。俺ですら、あんなに焦ったんだから」
『だろ? でも、あの女には、全く驚いた様子がなかったんだ』
「以前から知ってたんじゃないのか? どこかで見かけたことがあるとか。でも、いいんじゃない? 視えても平気な人なら、仲良くなれそうじゃないか。アレットの仕事を気に入ってくれてるっていう話だったし」
リュカはアレットと亡霊たちに、あっさり慣れてしまった。
自分以外にそういう付き合いができる人がいても、いいかもしれない。
それに、アレットには生身の人間とのつながりがたくさんできた方がいい。
亡霊とではなく。
『それは、そうかもしれないが……。だけど、あの女は、すごく嫌な感じがするんだ。お前とは違う』
ロイクの最後の一言に、ちょっとひっかかる。
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