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第695話実は味付けに失敗したガム

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(しっかしこれ、味付けに失敗したガムみたいだなぁ。調味料買っとくんだった…………)

    実は勇もマングース型をあまり美味しいと思ってないのだった。

    最初こそ美味しいが噛みしめるほど味が抜けていくのだ。

     いよいよ街を経由し王都である大きな街につく。
 
     ここまでくればかなり大きな街と言ってもいい。

     というのも、この国の街はどこもあまり大きくなく味気がないのだ。

「ねえねえ!あそこ、バンドのライブやってるみたいだよ?」
   
    人混みの中の広場を指してアステリア王女は叫んだ。

「ライブ?なんかいやーーーな予感するんだけど?」

    勇は思いっきり首を傾げる。

「奇遇ね。わたしもみょーーーな引っかかりを覚えるのよ」

「たかがライブではありませんか?なにを怯えているのです?」
「うんうん」

   
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