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第510話王我はやはりちゃんと結婚してからと

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「むぅ、釣れないぞ旦那様。はじめての朝だぞ?」



     フェイリーンはむぅと不満に頬を膨らませた。



「うるさいぞ。いや、こういうのはやはりちゃんと結婚してからやるべきだったか」



    王我は眉を潜めつつ二人で寝たことを後悔する。



「結婚してくれるのは嬉しいがそれだけは言うな。わたしはこれだけで満たされている」



   フェイリーンは幸せな顔のまま注意した。



「そうだな。ほんとに結婚するために魔王を一刻も早く倒そう」



「ああ………、絶対勝とう」



    王我が差し出した手をフェイリーンは取り決意を強くする。





★★★★★





    勇もまた朝になり目を覚ます。



    するととても穏やかで満たされた顔でエルハが見ていた。

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