プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第三百三十七話プリンセスクロッサーシノビモード！

「勇者殿！わたしを使ってください！その方がうまくやれます！」



    忍者は勇に強い眼差しで宣言した。



    その顔に勇は彼女の言葉が決して驕りではないと見てとれる。



    間違いなく勝てる、勇もそう確信して勇者のデバイスを起動してアステリア王女と分離してから彼女にそれを向けて合体した。



「クロスアウト、プリンセスクロス！」



    勇も鎧姿から合体相手と同じ緑の忍者装束を纏いさらに手甲と脚絆、額当て、頬かむりを装着する。



「姿変えたって無駄だぜ、囲めぇ！！」



    ヘヴィメタルデーモンは怯まず弟分に指示をだす。



「まさか、わたし達を人質にする気かしら？」



    エルハが周囲にいるメタルデーモン達を見て予測した。



「っ、舐められたわね」



    リンネはその予測に舌打ちして苛立ちを覚える。