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第三百三十話 ヘヴィメタルデーモンはその間にシュタイナーに言われた助言を思い出していた

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おい、下がれ。こっちだ」



    ヘヴィメタルデーモンはケイネスを戦う弟分ごと引き寄せる。



「ちょっとケイネス!」



    勇が声を上げるも構わずケイネスはヘヴィメタルデーモンに着いていってしまった。



    ヘヴィメタルデーモンはその間にシュタイナーに言われた助言を思い出していた。



「いいかい?真正面から大将を狙うのもいい。だが大将というのは防御が高いというもの。ならむこうずねを狙えばいいじゃないか」



「ユーは、勇者じゃあないな。勇者と合体する女でもねえ、なんでいるんだ?」



    ということでヘヴィメタルデーモンは勇ではなくケイネスに話しかけているのだ。



「僕は勇者じゃない。けど、僕は親友だ!だから勇者を支える!」



    ケイネスはやや迷ったが強く答えた。



「それだけ、か。大丈夫なのかよ?ユーは強くもないのに勇者とずっと一緒にいられるのか?戦えるのか?勇者と比べて身が持たないんじゃないか?」



    ヘヴィメタルデーモンはニヤーと邪悪な笑みで問う。



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