プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第二百九十三話 アインガル帝国の勇者がいれば百人力だ、気合い入れるぞー！

 地下に入ると比較的普通の部屋だと王我は感じた。



「おお、これはワクワクするな！」



     フェイリーン皇女は等々声を上げる。



「いや、そこまでではないだろう」

 

     王我はそれに眉を潜めた。



「なにを言う旦那様！地下の秘密基地だぞ！レジスタンスだぞ！燃えないわけがなかろう！」



    フェイリーン皇女は両拳を固めて叫ぶ。



「子供か、貴様は…………。もう19じゃないのか？」



    王我は呆れて口をあんぐりと開けた。



「浪漫に歳は関係ない」



     フェイリーン皇女は腕を組んでふふふと笑う。



     男は王我達を地下の者達に紹介して再び歓声が上がった。



     中の人間達は普通の服の者が多いが部屋には鎧や

武器が多数あり戦おうと思えばいつでもできるようになっている。



「アインガル帝国の勇者がいれば百人力だ、気合い入れるぞー！」

『おおーー！！』



     一人の激でメンバーが一斉に声を上げた。



「で、作戦はあるのか？」



「無論だ。今までは戦力が心許ないないが勇者殿がいるなら話は別だ」



     リーダー格の男がフェイリーン皇女に答えて説明する。