プリンセスクロッサー勇と王王姫纏いて魔王軍に挑む

第二百三十九話 ロックオン、シュート！

 

「ロックオン、シュート！」



    リンネは照準を定めるとライフルでシュタイナーを狙った。



「どわっと！」



     シュタイナーは咄嗟にストロングゴーレムの腕で防御する。



     まさか自分を直接狙ってくるとは思わなかったのだ。



    こうなってはゴーレムのパワーなど関係ない、あの出力で自分が直接狙われては一瞬で消えてしまう。だがこちらが攻撃を与える分には関係ない。



「ビッグハンドクリエイト！」



    シュタイナーは再び巨大な岩腕をゴーレムにまとわせた。



「こっちが先に行くわよ！」



    カイルナは機体を加速させ接近しつつライフルからビームを放つ。



「くっ」



    シュタイナーは咄嗟に空いたゴーレムの腕で防いだ。



「くらいなさい！」



    カイルナはそのままライフルを振るいシュタイナーにぶち当てる。



「がはっ！」



   それはかわしきれずシュタイナーは吹き飛ばされた。かなりの質量でぶつけられたそれは彼に凄まじい痛みを与える。



「ぐっ」



    もはやフランデンを倒された恨みなど言っている場合ではない。シュタイナーはそれを捨てさり転移魔法でストロングゴーレムと自身を転移させた。



「よし、これで指揮官は消えたわね」



    それを確認するとカイルナは一息つく。



「しっかし、よくもまあ乗ってる方を倒せばいいて思いついたね。打ち合わせもしてないのに二人でやるなんて簡単じゃないよ」



    勇は思わず関心してしまう。