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第二百二十七話 なぜキカイニストは城に常駐してるのか
しおりを挟む「あの、ドリミーア様。一つ気になったのですがなぜキカイニストてのは城に常駐してるのでしょう?その技術力の高さから王家に近い地位ということでしょうか?」
クリム王女は丁寧な口調でドリミーア王女に問う。
「ちょっとクリム様!それは………」
「いえ、構いません」
諌めるカイルナをドリミーア王女が止めた。
「この国は彼女の一族、キカイニスト財閥に協力してもらい発展してきましたから。経済、技術面に関しては実質あちらが上です。なので、レボルデン社長とカイルナ様には常駐してもらってます。経済大臣はレボルデン氏の父で彼は自宅にいますが」
ドリミーア王女が状況を説明する。
「そういうことだったんですね。ありがとうございます。明らかにやばいとこじゃね?事実上キカイニストの国じゃねえの?」
クリム王女はお礼を言うとやや距離のあるリンネに小声で問うた。
「聞こえるわよ。この国は実質キカイニストの国家と言ってもいい。前から言ってることで王家は……………」
リンネが言っていいものかと補足を止めるとドリミーア王女は笑う。お気になさらずという意味だ。
「飾り、みたいなものよ。政治面では一日の長だけど。ま、適材適所と言ったところかしら。と言っても経済をコントロールしてる以上ほとんど掌握してるみたいなものだけど」
リンネは若干気まずい調子で説明を終えた。
「大分恐ろしい国ですね…………」
クリム王女は冷や汗をかく。
「間違っちゃいない。民主主義、国民のためてなるとわかんないけど。こういうところは格差が色々あるんだよ」
勇が付け加えた。
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