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第二十九話 魔法少女になって二日目
しおりを挟む時を遡って朝、烈太は祐子と一緒に登校する。
「はあ………」
歩きながら祐子は烈太を見てため息をついた。そんなことが道中何度も起きた。
「どうしたんだよ何度もため息ついて」
烈太は不思議に思い彼女に話しかける。
「一晩考えたのよ。なんであたしじゃなくて男のあんたが魔法少女になれたんだって」
「男の魔法少女が悪いっていうのかよ」
憂鬱な祐子に烈太は不機嫌になる。
「それにお姉さんだって魔法少女だったじゃない。あたしだって、魔法少女になりたいて思ってないわけじゃないもの」
「はっはーん、さては嫉妬だなあ。自分も魔法少女になりたかったのに俺と流ねえが先になったから羨ましいんだろー、このこのー」
烈太は肘で祐子をつつく。
「まったくその通りよ!あの片眼鏡、どうせならあたしに魔導デバイス寄越しなさいっての!」
「いでででで!だったらなんで俺に言うんだよ!」
祐子は怒りに烈太の腕を捻り彼が悲鳴を上げる。
「あんたがデバイスの持ち主なんだから当たるのは当然でしょ!」
「そんな理不尽な」
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