23 / 145
第二十三話 流河は弟を戦わせたくない 本文編集
しおりを挟む「とにかく、悪い魔法少女を烈太とお姉さんがぶっとばせばいいのよね」
「みたいだな」
烈太は祐子に合わせて魔導システムのデバイスを取り出す。
「みたいだなって、お前ほんとにあんな連中と戦う気かよ。可愛い見た目のくせに化け物みたいに強いやつだぞ!大丈夫なのかよ!」
だが隆は乗り気ではない。
「でも勝ったろ?大丈夫だよ、俺も強いから」
烈太は隆の言うことなど気にしない。
「それはたまたまだろ?これはアニメや漫画の魔法少女ないんだぞ!下手したら、命だって………」
隆は現実の戦いに恐怖する。
「流ねえ?」
「そう、最悪命だって失うかもしれない。だからこれはわたしは預かるわ」
流河が烈太から魔導デバイスを取り上げた。
「なに言ってるんですか!お姉さん一人じゃさっき苦戦してたじゃないですか!無茶ですよ!」
祐子が流河に抗議する。
「あれは、あんた達を狙われて隙が出来ただけ。普段なら負けないから!あ………」
流河も負けじと人差し指を祐子達に向けると烈太に魔導デバイスを奪い返される。
「それはともかく、俺もやっぱり戦うよ。姉さん一人に危ない真似させらんないからね。こんなの今まで黙ってるなんてひどいよ」
烈太は自らの危険よりも今まで姉が魔法少女であることを黙っていたことを気にする。
「あんたねえ………。ふっ。でもま、その方がちょっと嬉しいけどね」
流河から思わず笑みが零れ小声で言った。
「なんか言った?」
「なんでもないわよ。とにかく、あなたも戦うなら無茶しないようにね!」
「はーい」
聞き返されるが恥ずかしさで答えないようにした。
また烈太の身を案じながらも戦うのを良しとした自分を甘いと感じた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
小児科医、姪を引き取ることになりました。
sao miyui
キャラ文芸
おひさまこどもクリニックで働く小児科医の深沢太陽はある日事故死してしまった妹夫婦の小学1年生の娘日菜を引き取る事になった。
慣れない子育てだけど必死に向き合う太陽となかなか心を開こうとしない日菜の毎日の奮闘を描いたハートフルストーリー。
未亡人クローディアが夫を亡くした理由
臣桜
キャラ文芸
老齢の辺境伯、バフェット伯が亡くなった。
しかしその若き未亡人クローディアは、夫が亡くなったばかりだというのに、喪服とは色ばかりの艶やかな姿をして、毎晩舞踏会でダンスに興じる。
うら若き未亡人はなぜ老齢の辺境伯に嫁いだのか。なぜ彼女は夫が亡くなったばかりだというのに、楽しげに振る舞っているのか。
クローディアには、夫が亡くなった理由を知らなければならない理由があった――。
※ 表紙はニジジャーニーで生成しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる