16 / 145
第十六話 流河は弟を魔法少女にしたくなかった
しおりを挟む
レッカは流河を縛る糸を切断すると変身を解く。
「あなた………」
ストリームはその姿に驚くき目を横に振った。
「まさか………」
そしてディリハに気づき肩に手を置くとまくし立てるように叫んだ。
「あんたなにやってんのよ!確かに弟は高校に上がるまで魔法少女にするなて言ったけど本当に高校生になったからって魔法少女にするんじゃないわよ!」
「でも彼のおかげで勝てたじゃないか、万々歳だよ」
ディリハは欧米人のように肩の横で手を広げ意に返さない。
「んー」
ストリームは唸りながら額に手を置く。彼女は以前から魔法少女として悪の魔法少女達と戦っていた。ディリハは当時、烈太にも目をつけていたが彼女はそれを聞くと弟を危険に巻き込むまいとせめて高校生になるまで魔法少女にするなと言っていた。
だが彼は本当に高校生になって魔法少女にされてしまった。ストリームにとって悩ましい自体である。
「姉さん、そんなこと言ってたんだ」
烈太はストリームに言った。
「当然でしょ、大事な弟なんだから。だから、力を手に入れても今度は使っちゃ駄目よ」
ストリームは優しく烈太の頭に手を置く。
「うん………」
烈太はその優しさがなぜか辛くなった。
「あなた………」
ストリームはその姿に驚くき目を横に振った。
「まさか………」
そしてディリハに気づき肩に手を置くとまくし立てるように叫んだ。
「あんたなにやってんのよ!確かに弟は高校に上がるまで魔法少女にするなて言ったけど本当に高校生になったからって魔法少女にするんじゃないわよ!」
「でも彼のおかげで勝てたじゃないか、万々歳だよ」
ディリハは欧米人のように肩の横で手を広げ意に返さない。
「んー」
ストリームは唸りながら額に手を置く。彼女は以前から魔法少女として悪の魔法少女達と戦っていた。ディリハは当時、烈太にも目をつけていたが彼女はそれを聞くと弟を危険に巻き込むまいとせめて高校生になるまで魔法少女にするなと言っていた。
だが彼は本当に高校生になって魔法少女にされてしまった。ストリームにとって悩ましい自体である。
「姉さん、そんなこと言ってたんだ」
烈太はストリームに言った。
「当然でしょ、大事な弟なんだから。だから、力を手に入れても今度は使っちゃ駄目よ」
ストリームは優しく烈太の頭に手を置く。
「うん………」
烈太はその優しさがなぜか辛くなった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
布田くんはたまにめんどくさくて国領くんはクソ真面目、柴崎くんはちゃらんぽらん
翠常梟莉(みどりとこきょうり)
キャラ文芸
三十路男3人の日常もの。魔法も超能力もありません。
毎週水曜日20時10分更新予定。詳しいスケジュールは近況ボードをご覧ください。土曜にゲリラ更新があるかも。
虐げられた無能の姉は、あやかし統領に溺愛されています
木村 真理
キャラ文芸
【書籍化、決定しました!発売中です。ありがとうございます! 】←new
【「第6回キャラ文芸大賞」大賞と読者賞をw受賞いたしました。読んでくださった方、応援してくださった方のおかげです。ありがとうございます】
【本編完結しました!ありがとうございます】
初音は、あやかし使いの名門・西園寺家の長女。西園寺家はあやかしを従える術を操ることで、大統国でも有数の名家として名を馳せている。
けれど初音はあやかしを見ることはできるものの、彼らを従えるための術がなにも使えないため「無能」の娘として虐げられていた。優秀な妹・華代とは同じ名門女学校に通うものの、そこでも家での待遇の差が明白であるため、遠巻きにされている。
けれどある日、あやかしたちの統領である高雄が初音の前にあらわれ、彼女に愛をささやくが……。
迷迭楼
月島 成生
キャラ文芸
幼い頃から、時折幽霊との遭遇をしてしまう少女、末那。
不思議な雰囲気のお店、迷迭楼――そして、やたら男前な店主。
どう見てもその店主と同じ顔の同級生と知り合いになる。
けれど彼は、人違いだと言う。
その頃から、おかしな出来事も周囲で起こり始め――
怨霊との戦いに巻き込まれる運命も知らず、のほほんと過ごす女子高生の現代ファンタジー。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
飛島ゆるりカフェ 平家の守護霊と悪霊退治はじめます
沖田弥子
キャラ文芸
失職した天藤蓮は、山形県の離島である飛島へやってきた。小学生の頃に気になっていた、不思議な店の正体を確かめるために。扉を開けるとそこは寂れたカフェ。美貌の店主に妙な珈琲を提供され、身の上話を聞かされる。なんと彼は、平清盛の九男・清光であるという。平安時代に壇ノ浦の合戦から逃れて飛島へ辿り着き、守護霊となったのだ。しかも彼は歴史上で失われた三種の神器のひとつである、天叢雲剣を所持していた。衝撃の事実に驚く蓮は金百両の借金を背負わされ、カフェで働くことになる。ところが廃墟のカフェを訪れるのは、一癖あるあやかしたち。ウミネコのあやかし兜丸や、妖狐の小太郎とともに、依頼された悪霊退治につきあうことになり――
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
OL 万千湖さんのささやかなる野望
菱沼あゆ
キャラ文芸
転職した会社でお茶の淹れ方がうまいから、うちの息子と見合いしないかと上司に言われた白雪万千湖(しらゆき まちこ)。
ところが、見合い当日。
息子が突然、好きな人がいると言い出したと、部長は全然違う人を連れて来た。
「いや~、誰か若いいい男がいないかと、急いで休日出勤してる奴探して引っ張ってきたよ~」
万千湖の前に現れたのは、この人だけは勘弁してください、と思う、隣の部署の愛想の悪い課長、小鳥遊駿佑(たかなし しゅんすけ)だった。
部長の手前、三回くらいデートして断ろう、と画策する二人だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる