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<38/ルーカス>

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 複数の人間の足音と怒号が、廊下をこちらに近づいてきている事に気づいて、俺は執務机から顔を上げた。
 不審そうな顔をしたケインが、どうすべきか委ねるように、こちらの顔を窺っている。
 セディの元から戻されたキースもまた、眉間に皺を寄せた。
「何だ…?」
 次第に、声が聞き取れるようになると、その内容に目を剥いた。
「お約束のない方は、ルーカス殿下にご面会出来ません…!」
「緊急事態だ!殿下の許可は得ていると言っているだろうが!お前の耳は飾りか!」
 聞き覚えのある声に、思わず腰を浮かすと、キースが、
「知り合いか?」
と、小さく尋ねて来る。
「…恐らく、オスカー・フラネルだ」
「オスカー・フラネル?!」
 彼が、近衛を辞めて四年。
 当然、王宮に出入りする権利もなければ、王子の執務室に約束なしに踏み込む権利もない。
 だが、いつになく荒れた…いや、俺にとっては馴染みのある口調に、嫌な予感がした。
「ケイン」
 名を呼ぶと、直ぐに心得たケインが、執務室の扉を開く。
「オスカー・フラネル様、お待ちしておりました。ルーカス殿下がお会いになります」
 執務室に入室したオスカーの両腕両足には、王宮の門衛や護衛が四人ばかり、しがみ付いていた。
 いや、そう言うと語弊があるか。
 門衛達には、一日の面会予定者の名簿を渡してある。
 俺との約束がない『不審者』であるオスカーを、体を張って引き留めていたのだろう。
 だが、俺が見上げる程の偉丈夫であり、素晴らしい筋肉の持ち主であるオスカーは、彼等を引きずったまま、ここに辿り着いたらしい。
「お勤めご苦労様です。フラネル様には、緊急時の伝達をお願いしておりました。私の伝達不足で、申し訳ございません。任務に戻って頂いて結構ですよ」
 俺の意図を汲んだケインの言葉に、門衛達は敬礼すると、素早く持ち場へと戻っていった。
 オスカーは、姿勢良く立っている。
 だが、異様なのは、その風体だった。
 王宮内では寧ろ、目立つ事はないだろう。
 四年前よりも随分と長くなった髪は、後ろに一つに結わえてあるが、彼が纏っているのは王宮内の何処ででも見掛ける、近衛騎士の隊服だったのだ。
「オスカー…その服は」
「一番、目立たねぇかっこで来た。いつもの服だと、まず、ここまで上がって来れんからな」
 あぁ、そうだ。
 確かに、俺が所属していた隊の隊長は、貴族らしい顔立ちに似合わず、荒っぽい口調で話す人だった。
「それどころじゃねぇぞ。直ぐに緊急配備を敷け。やつらが動いた」
「?!」
 キースと顔を見合わせると、キースが無言で一つ頷き、執務室を飛び出していく。
「今日のリリエンヌ様は」
「今日は、公務がないから王子宮に、」
 言い掛けて、ハッとしてオスカーの顔を見ると、眉間に皺を寄せたオスカーが踵を返した。
「先に行く」
「俺も行く…!」



 馬を急かしに急かして向かった王子宮の外には、負傷した見張りの兵士が複数人、倒れ込んでいた。
 高い壁の向こうで、剣と剣がぶつかり合う音がして、背筋にぞっと震えが走る。
 今、リリエンヌは何をしている時間だ?
 安全な屋敷の中にいるのだろうな?!
 まさか…――!
 焦りと共に、門の中に駆け込み、音を頼りに走っていると、

「助けて、ルーカス様…!」

 リリエンヌ!
 俺を呼ぶ声に、焦燥で狭まっていた視界が一気に広がり、熱く燃え滾っていた脳内が、しん、と静まった。
 全ての動きが、ゆっくりと速度を落として見える。
 クローディアスの乳母車、乳母車を守るように体を盾にして、膝立ちで両腕を広げているリリエンヌ、その腕は、赤に染まっている。
 リリエンヌに剣を振りかざす覆面、覆面に手を伸ばすマーティアス、マーティアスの背に迫る覆面が二人。
「リリエンヌ…!」
 腹の底から、名を呼んだ。
 闖入者に驚いたのか、覆面達の視線が俺に集まる。
 その隙に、リリエンヌの前に滑り込み、覆面が振り下ろした剣を剣で受け止めた。
 長靴が摩擦で擦り切れた焦げ臭い臭いが、辺りに漂う。
 受け止めた勢いで、剣を押し返し、体ごとねじ伏せた。
「うおぉぉぉ!」
 同時に、裂帛の気合と共に、オスカーがマーティアスを狙う覆面の背後に迫り、太い両腕でその首根を激しく打ち据えた。
 どう、と音を立てて、覆面達が地面に倒れ伏す。
「ひっ捕らえよ!」
 現役時代と変わらぬ威厳で、後を追って来た騎士に指示を出したオスカーは、続けて、
「舌を噛まれんように猿轡を噛ませておけ。暗器を隠し持っている危険性がある。まずは身体検査を」
と、矢継ぎ早に命じる。
 駆けつけた近衛に見知った顔がいたのか。
 口裏を合わせるのだろう、そちらに足を向け、オスカーは、途中で心配そうな視線をリリエンヌに寄越した。
「殿下、後は引き受けたから、リリエンヌ様を」
「頼んだ」
 リリエンヌは、乳母車の前で両腕を広げたまま、ぶるぶると小さく震えていた。
 見開かれた両目から涙が溢れ、ぽたぽたと薄青のワンピースに吸い込まれていく。
 その右の二の腕が赤黒く染まっているが、彼女は自分の怪我を気にした様子もない。
「リリエンヌ」
 そっと近づき跪くと、強張ったリリエンヌの腕を優しく撫でて、力を抜かせていく。
「リリエンヌ、もう大丈夫だ。遅くなってすまない」
「る…る、かす、さま…」
「あぁ、俺だ、ここにいる」
 落ち着いた声を意識して、覆面への苛立ちを表に見せないように気を付けながら、傷を刺激しないようにやんわりと抱き込んだ。
「るーかすさま…!」
 安堵したのか。
 緊張の糸が切れたのか。
 リリエンヌが泣きながら、縋りついてくる。
「大丈夫だ」
 震える薄い背をゆっくりと撫でると、脱力したリリエンヌが、ふらりと凭れかかった。
 そのまま、俺の胸元に顔を埋めたが、突然、ハッとしたように体を強張らせ、
「クローディアス…!」
と、叫んだ。
「ルーカス様、クローディアス、クローディアスが…!」
 恐慌に陥ったリリエンヌに返答したのは、ハイネだった。
「リリエンヌ様、若君はご無事でございます!」
 ハイネの腕の中には、傷一つないクローディアス。
 涙の跡こそあるものの、思ったよりも落ち着いている。
 ぐりぐりと涙と涎をハイネの上着にこすりつけているが、それすらも、ハイネは嬉しそうに目尻を下げた。
 つい先程まで、窮地に陥っていたのだと思えば、喜びもひとしおなのだろう。
 クローディアスを守り通した乳母車の仕掛け。
 リリエンヌに、乳母車につけたい機能を尋ねた時には、そんなものがいつ役に立つのかと思ったが…実際に今日、見事にクローディアスの身を守ってみせた。

 籐で編まれた乳母車の籠を、
「もっと頑丈な素材はないものでしょうか…」
とリリエンヌが言った時には、言葉の意味が全く理解出来なかった。
「頑丈、とは?」
「もしも、ですが。クローディアスが何者かに狙われた時、乳母車が剣をも通さなければ、何よりも安全な隠れ場所になるのではないか、と思いまして」
「剣を通さない…?」
「はい。例えばですけれど、盾は剣を防ぎますでしょう?そのような素材で籠を編む事が出来れば、安心ではないでしょうか」
「なるほどな…」
 案としては、面白い。
 試しに王宮で召し上げている学者に問い合わせた所、籐の細さまで引き延ばす事が出来、尚且つ、剣を防げる強度のある軽い金属と言うものを知った。
 金属でありながらある程度の柔軟性があるので、多少の力はいるものの、木の蔓のように編む事が出来る。
 これで籠を編む事で、「剣を通さない籠」が完成した。
 籐よりも随分と重くなるが、ゴムタイヤに変更した分、取り回ししやすいので、操作性は大差ない。
「あと、幌なのですが…普通の布ですと、それこそ、剣で容易に切り裂かれてしまいます。これも、何か方法があれば…」
「あぁ、ならば、裏に防刃素材の布を張り合わせればいい。俺の手袋はそう言う仕様になっている」
「防刃素材の布と言うものがあるのですね!では、幌にはそれを。あと…」
「他にも何かあるのか?」
「はい。幌で、完全に籠を覆えるようにしたいのです。幌を最後まで引き下げると、籠と噛み合い、固定出来るようにならないでしょうか」
 リリエンヌは、身振りを交えながら説明する。
「それは、何の目的だ?」
「勿論、クローディアスを守る為です。切れない幌と籠の中にいれば、クローディアスを傷つける事は難しくなります。乳母車ごと連れ去られる危険性はありますが、あのような大きく目立つものを持ち歩く誘拐犯よりも、悪意を持ってクローディアスを傷つけようとする者の方が、可能性はあるのではないかと」
 大袈裟な、と笑い飛ばす事は容易だった。
 だが、リリエンヌの説明を聞いていると、確かにそうだ、と思えてくる。
「判った、手配しよう」

 その結果、出来上がった乳母車は、到底、一般販売出来るような代物ではない。
 だが、確かに、クローディアスを守り通したのだ。
「リリエンヌ。お前の作った乳母車が、クローディアスを傷一つつけずに守った。もう、大丈夫だ。お前達を傷つける者は、全て取り押さえた」
 ハイネに抱かれたクローディアスを一心に見つめるリリエンヌの耳元で、はっきり、ゆっくりと繰り返す。
 膝から崩れ落ちるのを、抱き留めた。
「ょ、かった…良かった、クローディアス…」
「安心しろ。クローディアスは、安全な場所に避難させる。お前は怪我をしているから、まずは、治療をせねば」
「はい…」
 返答してから、リリエンヌは眉を顰める。
 俺にも経験があるが、気が抜けた事で、怪我の痛みが突然感じられるようになったのだろう。
「マーティアス、動けるか」
「はい」
「他にも、負傷している者はこちらに。ハイネ、医師の手配を」
「はい、既に呼びに行かせております」
「よし」
 周囲の騎士達に声を掛けながら、リリエンヌの傷に障らぬよう、そっと抱き上げる。
 襲撃された衝撃と、周囲の負傷者の多さに気を取られているのだろう、以前のように抵抗する事はなかった。
 数多くの負傷者を収容する為、広間が解放されるのを横目に見ながら、リリエンヌを部屋まで連れて行く。
 震えているリリエンヌを一人にする事は出来ず、抱きかかえたまま椅子に腰を下ろし、膝の上に横向きに座らせた。
 されるがままのリリエンヌは、痛めた右腕を庇うように、左半身を俺の胸に凭せ掛けてくる。
 その頬は青白く強張り、視線が揺れて落ち着かない。
 リリエンヌが、荒事に慣れているわけもない。
 どれ程の恐怖を感じたかと思うと、言葉がない。
 間を置かずに医師が現れ、リリエンヌの右腕を見て、顔を顰めた。
「妃殿下、袖を切らせて頂きます」
 血で張り付いた袖を、医師が鋏で慎重に取り除く。
 細い二の腕に、乾いた血も生々しい傷口が、姿を見せた。
 皮膚にめり込むようにして、見覚えのある銀の礫が頭を覗かせている。
「傷口を洗います。痛みますがご容赦を」
 医師が、流れ出た血を丁寧に洗い流していく。
「…っ」
 リリエンヌは下唇を噛んで、その痛みに耐えていた。
「リリエンヌ。唇を噛むな、傷になる」
 そっと親指で唇をなぞると、リリエンヌが縋るような眼差しで俺を見た。
 医師は鎮痛効果のある薬を塗布したが、効果のさして強いものではない事は、自分の体で経験済みだ。
「殿下、異物を除去します。妃殿下のお体を、しっかりと押さえて下さい」
「判った」
 リリエンヌが何か言う前に、怪我をした右手と指を絡めるように手を繋ぐ。
 不安気に見つめて来るリリエンヌの顔を、俺の肩に押し付けるように抱きかかえた。
 これで、多少、リリエンヌの体が逃げを打っても、押さえる事が出来る。
「痛みが抑えられなければ、俺の肩を噛んでおけ」
 びくり、と、リリエンヌの細い肩が揺れる。
 リリエンヌはこれまで、大きな怪我をした事はない。
 指先を針で突いただけで、侍女が大騒ぎしたのだから。
 相当な痛みに襲われている筈なのに、泣き叫んでいないのは、彼女自身の性格もあるだろうが、動転して状況を上手く把握出来ていないからではないのか。
 医師が、鑷子を、ぐり、と傷口に差し込んだ瞬間、リリエンヌの肩が跳ね上がる。
 それを繋いだ手で押し留め、より一層強く、彼女の顔を俺の肩に押し付けた。
 痛みに叫ぶのならばいい。
 だが、リリエンヌは、何としてでも声を殺そうとするだろう。
 誤って、舌や唇を噛み切られるような事があってはならない。
「は…っ」
 肩口に顔を埋めるリリエンヌから、小さく声が上がる。
「~~~~~っ!」
 声にならない悲鳴に、反射的に口を閉じようとするリリエンヌを見て、問答無用で肩を噛ませた。
 リリエンヌの歯が食い込み、ぐ、と、肩の筋肉が収縮する。
 服の上からでも、歯形が残るだろうが、この程度の痛みは、リリエンヌの受けた痛みと恐怖に比べるべくもない。
「…摘出完了致しました」


 襲撃から数時間。
 中庭で遺留品を探す騎士達の姿を窓越しに眺めながら、俺は、寝台に横たわるリリエンヌに目を遣った。
 傷口の処置が終わる頃、張りつめた糸が切れるように、リリエンヌは意識を失った。
 二の腕に穿たれた礫は、もう少し角度が悪ければ、骨を傷つけていたと言う。
 二の腕以外にも、細かい擦り傷が柔な肌に無数に残っていたから、激しく抵抗したのであろう事は、想像に難くない。
 医師によれば、回復の為に眠りに落ちただけだと言うから問題ないのだろうが、未だに目覚める気配はなかった。
「殿下、夜間はわたくしが妃殿下の看病を致します」
 リリエンヌの筆頭侍女を任せているカンナがそう申し出て来たものの、どうしても今、リリエンヌと離れる気にはなれない。
 襲撃者の背景を洗ったり、負傷者の代理を手配したり、やらねばならない後処理は山程思いつく。
 あの場で五名を取り押さえる事が出来たが、それが全てなのかも不明だ。 
 だが、それは、キースが動いている。
 心身共に多大なる負荷を受けたリリエンヌを、俺の目の届かない所に置きたくはなかった。
「いい。俺がやる」
「ですが…」
「恐らく、夜間に熱が出るだろう。その対処の準備だけ、しておいてくれ」
「…畏まりました」
 深い眠りに落ちたリリエンヌの顔を眺める。
 彼女の寝顔を見るのは初めての事だが、こんな形では望んでいなかった。
 襲撃の黒幕の予想は、ついている。
 引きずり下ろす為の証拠が、まだ揃っていないだけで。
「…くそ…っ」
 こんな事になると判っていたら……いや、判っていたとして、俺はどうした?
 リリエンヌを表舞台から遠ざけて、王子宮に軟禁したのか?
 リリエンヌの意思に反して?
 …それでは、アーケンクロウ家のやり方と同じだ。
 命は、無事だろう。
 だが、それで本当に、リリエンヌは生きていると言えるのか。
 襲撃者が直接、リリエンヌとクローディアスを狙って来たのは、アルバートが王籍から離籍し、次世代の王族がクローディアスだけになった事と無関係とは思えない。
 セディは、初夜以外にロザリンドに手を触れていない、と話していた。
 ロザリンドの態度に不審を持っていたセディは、出産前は妊娠を理由に、出産後は体の回復を理由に、それとなく閨に誘うロザリンドを躱し続けたと言う。
 ロザリンドがセディの信頼を得る事がなければ、セディとの間に子が生まれる事は、絶対にない。
 更に、リリエンヌの公務での評価が上がっている事も、襲撃者の焦りを誘っているのだろう。
 俺の元にも、リリエンヌの評判は届いている。
 ロザリンドの信奉者が多い貴族向けの公務よりも、一般国民と触れ合う公務の方が、リリエンヌは生き生きとしていた。
 あれだけ張り付けていた笑顔の仮面が、心からの笑みになる回数が、どれだけ増えた事か。
 市井の民に寄り添い、その言葉を聞き、受け止め、対処方法を共に考えてくれる王子妃として、リリエンヌは支持の裾野を広げていた。
 特に、これまで「当たり前の事」として流されてきた育児の負担を、育児用品を用いて軽減する考えは、働きながら幼子を育てる母親達に絶大な影響を与えていると言う。
 リリエンヌ自身には、そのような意図はないのだろう。
 ただ彼女は、自分が知り得た知識を、必要としている人々に惜し気もなく提供しているだけだ。
 ロザリンドが、派閥や影響力を考慮しながら、貴族の支持を取り付けているのとは真逆の方法で、リリエンヌは確実に支援者を増やしている。
 リリエンヌの枕元に置かれた椅子に座り込み、寝顔を眺める。
 熱が上がって来たのだろうか、うっすらと汗が浮かび、赤くなった頬に張り付いた銀の髪を、そっと指で梳いた。
 あの時も。
 クローディアスを産み落としたリリエンヌの頬に、ほつれた髪がまとわりついていた時も、髪を梳いてやりたかったのだ、と思い至る。
 いつでも、リリエンヌは一人で耐えていた。
 誰に頼る事も、弱音を吐く事もなく。
 何故、助けて、と言ってくれないのかともどかしく思っていたが、そうではなかった。
 彼女はただ、助けて、と呼べる名前を持っていなかったのだ。
 そんな事すら気づかずに、リリエンヌを追い詰めたのは、俺だ。
「…俺は、何にも見えていなかった…」
 けれど。
 今日、リリエンヌは俺の名を呼んでくれた。
 助けを求める名として、俺を選んでくれた。
 間に合うだろうか。
 今からでも、この手をリリエンヌは取ってくれるだろうか。
 俺が傍にいる事を、許してくれるだろうか。
 寝苦しいのか、リリエンヌの眉が顰められた。
 侍女の用意した布を冷水で絞り、汗を拭ってやると、少しホッとしたように、力が抜ける。
「リリ…」
 あぁ、もう、目は逸らせない。
 
 俺は、お前を愛している。


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