巻き込まれて気づけば異世界 ~その配達員器用貧乏にて~

細波

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~ダンジョン~ 迷宮ってどんなだろう?

れっつ、お試しダンジョン

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 受付の指示を受けた俺たちはハゲと1戦やらかした久しぶりの闘技場へ移動した。あのときはよくみてなかったんだが、訓練とかもできるみたいだ。今度使ってみよう。

イケメンは行き先がわかっているのか先を進む。ハーレムメンバーがそのあとに続き、俺は最後尾を歩く。目の前に美人とよばれるであろう3人が歩いているが、俺はそれより通路に興味津々だった。これってただ掘ってあるだけじゃないのかなぁ?崩れなさそうだ。

前の4人が立ち止まった。どうやら入り口に到着したようだ。そこには1人の白い女性が立っていた。あの人が試験官?

「あなたたちが今回の挑戦者? 私はメルティナ、あなた方のお目付け役になります。」

白い人はそう言った。よろしくお願いします。ハーレムパーティーは何かキャーキャーしてたけどまぁどうでもいい。

「それじゃあ早速行きましょうか。パーティーを組みましょう。」

そう言うと皆がカードを出し始めた。俺も真似をして出してみた。イケメンが『パーティー編制』と言うとイケメンのカードから何か光が他の人のカードへ飛んでいった。

「パーティーの組み方は大丈夫みたいね。組んでる間はメンバーの状態がわかりやすくなる、カードを使っての連絡ができる、ここまでは大丈夫?」

そう聞かれて俺はなるほどなぁと思っていたら、他の4人はうなずいていた。どうやら全くわかってないのは自分だけらしい。

「覚えておいて」と白い人に言われながら先へ進む。入口から少し進んだ所に小部屋があった。白い人はその部屋へ移動し、説明を始める。

「大体のダンジョンにこの転移石というのがあるの。これは各階層にあるから触っておくといいわね。この石を使って階層移動ができるの。戻るのに再探索の時にも使えるから。」

よくあるお話だな。俺はそう思いながら触ってみると何だか解析先生が仕事を始めた。白い人に「そんなに触らなくてもいいのよ」と言われ石から手を離す。先生はなに調べたんだろ?

「それじゃ早速先に進んでみて。この先は口を出さないから皆さんで考えて進んでくださいね。」

よし、それなりに頑張ってみましょうかね。
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