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~ワーク~ 異世界では面白おかしく仕事します

再び昔のすごい人

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 いざ出発と思っていたら。受付(男)に呼び止められた。

「これでも読んでけ」と差し出されたのは1冊の本。それはどうやら植物辞典のようだった。




昔のすごい人が作ったこの植物辞典は、様々な植物が記されていた。傷や状態異状を治すための薬に使えるもの、逆にダメージや状態異状を与えるのに使えるものなど色々のっていた。(味についてものっていたが、ほとんどが苦いか青臭いだった。生で口にいれたらしい。)

俺が気になったのは、これまた違う昔のすごい人が品種改良をして作った植物もあることだった。

代表としては、すりつぶすとドロドロになり泡立ち豊かな石鹸になる草なんかを作ったらしい。香りもよく肌に優しい物らしい。(流石に口には入れれなかったとも書いてあった。)

鑑定先生におまかせしようと思っていたから植物に関してはなにも調べないで行くつもりだったが…  大変いいものを見せてもらった。ありがとう受付(男)!



貸してもらった辞典をお礼を言って返してギルドを出た。ギルドの入り口で同じ宿の3人組と行き合った。あやめ、マニア、ハゲだ。俺は軽く手をあげ「おはようさん」と挨拶した。

「おはようございます。朝早いんですね。」

とあやめが答えた。

「もう出てきたってことは受ける依頼は決まったってことか?」

ハゲからの問いに、俺は薬草採集にしたこと、採集には東の林に行く事などを伝えた。ハゲはうなずきながら

「それなら初めてでも妥当な依頼だな。意外としっかり考えてんのな。

でもほんとに1人でやるのか? 俺とケティなら新人が2人になっても大丈夫だぞ。」

そう言いながらマニアの方を見る。俺もそちらを見てみると…


立ったまま寝ていた。ほんとに大丈夫かコイツ。


「まぁ… こんなんだけど仕事が始まればしゃんとなるから大丈夫だ。」

俺の心を読んだかの様なハゲの返答。まぁそれならいいけど。

「取り敢えず1人でやれるだけやってみたいんだよな。

他の人と組まなきゃいけないこともあるだろうけど。まずはどんなことができるか色々1人で試してみるわ。

何かあったら相談すっから、そっちはあやめをしっかり守って鍛えてあげてや。」

俺がそう言うと、ハゲは笑いながらうなずいた。


3人がギルドの中に入るのを見送りった後、俺は東の門へ移動する。さてこの世界初めてのお仕事始めましょうか。

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