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~プロローグ~ もとの世界からセカイノハザマへ

セカイノハザマテンドン2

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「いや、何も難しい話じゃないんだよ。」


神様はそう言った。  なんだろう?まさか異世界行ったらなにか救えとか、何か凶悪なヤツを倒せとか…。そういうかと何だろうか?

「いや、何か難しい事を考えてるみたいだけど…  そんなんじゃないよ。



あのね…




そのお酒…  少し分けてくれない?。」



ん?ナニヲオッシャッテイルノデショウカ?


オサケ?


ワケル?

「そうそう。君たちが元々いたチキュウ?だっけ?。

そこのお酒に興味あってさぁ。呑んでみたかったのだよ。」


神様も意外なことに興味あるんだなぁ。確かに学生たちがこんな大量の酒持ってたら大変なことだもんな。

けどなぁ…、  これなくなるともう俺も呑めなくなっちゃうだよなぁ…。

そんなことを考えていると、

「そこで、この技能を与えたいと思います!



その名も≪複製≫です!。」


わぁ~、もしかして読んで字のごとくな能力なんですかね?。


「うん、そうだね。これから送る世界は魔法という概念があるよ。

そして魔法を使う力≪精神力≫を使って、元の物と同じ物を作り上げる能力だね。

これで同じ物を作って分けて欲しいんだ。」

ほうほう、これなら元の物が無くならければいつでも呑める訳だな。

「そうそう。だからさ、全種類ここに並べてみてよ。」


神様はそう言うと軽く右手を振った。

すると、俺はいつの間にか立たされていて、目の前には長机が並べられていた。

「あ、ついでにシンさんの無限収納に検索機能つけといたよ。それで酒類を調べてみてよ。」


あ…  本当だ。インベントリ風の場所の横に検索欄ついてる。

そして言われるままに俺は酒類を調べ、並べていった。

「あ、調理酒は飲み物じゃないっすけど。」

「んじゃ、いらないよ。」

並べていく先から神様はコピーしていく。最後の1種類になった時、神様は手を止めた。

「最後の1つは、シンさんやってみてよ。」

ん?どうやるんだ?そう思っていると、頭の中で使用方法が浮かんできた。

俺はそれにしたがい、左手で一升瓶を触れる。すると、一升瓶を読み取った感じだった。その感覚を右手で放つように机に向けると、そこには左手持つ一升瓶と同じラベルの瓶がちゃんとのっていた。
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