116 / 139
~ノーブル~ 偉い人?そんなんしらね
胸くそわるいお宅訪問(4)
しおりを挟む
扉の中は先程のように薄暗く普通の人ならほとんど見えない状況だろう、俺は普通じゃないから見えますけど。入ってすぐ広めの部屋右の奥に女性が8、そのかげに隠れるようにちびっ子が4、部屋左の扉の奥に気配3、全部で15人確認だ。
それにしても… 確認した人の格好がすごいな。女性たちは半裸もしくはスケスケ、ちびっ子たちはただのぼろ布じゃん、まぁここが大体何のための部屋かは想像がついたわ。
「……今日は誰をご利用で? いつまでも黙っていられてもこちらも困りますが…」
一番近くの女がそう聞いてくる。利用? そんなんじゃねぇよ。あんたらをこっから出すためにきたんだから。今から灯りをつけるぞ、目は気を付けろよ…
俺はそう言いながら少しずつ部屋を明るくしていく。するとこちらが確認できたのか何人かの女性が悲鳴をあげる。それに反応したのか左側の扉が開き男性の姿が現れる、当然格好は半裸だ。
お初にお目にかかります私、草木の精霊の刺客です。この度ここの馬鹿を潰しに参りました。なので皆さまにはここから出ていただきます、俺はそう告げる。しかし大して喜んだような感じもない、どうかしたか?
「…正直な話突然のここから出られる話による困惑と、出たとしてもどうしたらいいのかわからないという不安。それしかでてこないってとこでしょ?」
最初に話しかけてきた女がそう言うと賛同するように頷いている。
「それにねぇ… 私は元からだけどみんな奴隷にされちゃってるしね。」
はぁ、奴隷ですか。奴隷って首輪とかそういうのなんかついてないの?
「あるわよ、奴隷紋っていう魔力の刺青みたいなのが。これがある限り主人がいなくなってもこの紋をつけた奴隷商人に戻されちゃうと思うのよね。」
ふーん… なら消しちゃえばいいじゃん。お前ら全員奴隷紋みしてみ? そういうと各人が見せてくる、けつやら乳やら背中に脇腹様々やな。解析先生よろしく、『奴隷紋強請消去』
ポコポコと光の珠が生まれ奴隷紋へ向い飛んでいく、当たったかと思うと紋と共に消えてしまった。
「ちょっと! 奴隷紋はかけた人以外が消すと呪いとなって消した人に襲いかかってくるのよ!」
そうみたいっすね、俺の目の前には人の形をした黒い塊が15体現れていた。ここで戦闘パートかよ… てか、これに物理って効くのかなぁ?
それにしても… 確認した人の格好がすごいな。女性たちは半裸もしくはスケスケ、ちびっ子たちはただのぼろ布じゃん、まぁここが大体何のための部屋かは想像がついたわ。
「……今日は誰をご利用で? いつまでも黙っていられてもこちらも困りますが…」
一番近くの女がそう聞いてくる。利用? そんなんじゃねぇよ。あんたらをこっから出すためにきたんだから。今から灯りをつけるぞ、目は気を付けろよ…
俺はそう言いながら少しずつ部屋を明るくしていく。するとこちらが確認できたのか何人かの女性が悲鳴をあげる。それに反応したのか左側の扉が開き男性の姿が現れる、当然格好は半裸だ。
お初にお目にかかります私、草木の精霊の刺客です。この度ここの馬鹿を潰しに参りました。なので皆さまにはここから出ていただきます、俺はそう告げる。しかし大して喜んだような感じもない、どうかしたか?
「…正直な話突然のここから出られる話による困惑と、出たとしてもどうしたらいいのかわからないという不安。それしかでてこないってとこでしょ?」
最初に話しかけてきた女がそう言うと賛同するように頷いている。
「それにねぇ… 私は元からだけどみんな奴隷にされちゃってるしね。」
はぁ、奴隷ですか。奴隷って首輪とかそういうのなんかついてないの?
「あるわよ、奴隷紋っていう魔力の刺青みたいなのが。これがある限り主人がいなくなってもこの紋をつけた奴隷商人に戻されちゃうと思うのよね。」
ふーん… なら消しちゃえばいいじゃん。お前ら全員奴隷紋みしてみ? そういうと各人が見せてくる、けつやら乳やら背中に脇腹様々やな。解析先生よろしく、『奴隷紋強請消去』
ポコポコと光の珠が生まれ奴隷紋へ向い飛んでいく、当たったかと思うと紋と共に消えてしまった。
「ちょっと! 奴隷紋はかけた人以外が消すと呪いとなって消した人に襲いかかってくるのよ!」
そうみたいっすね、俺の目の前には人の形をした黒い塊が15体現れていた。ここで戦闘パートかよ… てか、これに物理って効くのかなぁ?
0
お気に入りに追加
2,224
あなたにおすすめの小説
【完結】そんなに怖いなら近付かないで下さいませ! と口にした後、隣国の王子様に執着されまして
Rohdea
恋愛
────この自慢の髪が凶器のようで怖いですって!? それなら、近付かないで下さいませ!!
幼い頃から自分は王太子妃になるとばかり信じて生きてきた
凶器のような縦ロールが特徴の侯爵令嬢のミュゼット。
(別名ドリル令嬢)
しかし、婚約者に選ばれたのは昔からライバル視していた別の令嬢!
悔しさにその令嬢に絡んでみるも空振りばかり……
何故か自分と同じ様に王太子妃の座を狙うピンク頭の男爵令嬢といがみ合う毎日を経て分かった事は、
王太子殿下は婚約者を溺愛していて、自分の入る余地はどこにも無いという事だけだった。
そして、ピンク頭が何やら処分を受けて目の前から去った後、
自分に残ったのは、凶器と称されるこの縦ロール頭だけ。
そんな傷心のドリル令嬢、ミュゼットの前に現れたのはなんと……
留学生の隣国の王子様!?
でも、何故か構ってくるこの王子、どうも自国に“ゆるふわ頭”の婚約者がいる様子……?
今度はドリル令嬢 VS ゆるふわ令嬢の戦いが勃発──!?
※そんなに~シリーズ(勝手に命名)の3作目になります。
リクエストがありました、
『そんなに好きならもっと早く言って下さい! 今更、遅いです! と口にした後、婚約者から逃げてみまして』
に出てきて縦ロールを振り回していたドリル令嬢、ミュゼットの話です。
2022.3.3 タグ追加
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
僕の従魔は恐ろしく強いようです。
緋沙下
ファンタジー
僕は生まれつき体が弱かった。物心ついた頃から僕の世界は病院の中の一室だった。
僕は治ることなく亡くなってしまった。
心配だったのは、いつも明るく無理をして笑うお母さん達の事だった。
そんな僕に、弟と妹を授ける代わりに別の世界に行って見ないか?という提案がもたらされた。
そこで勇者になるわけでもなく、強いステータスも持たない僕が出会った従魔の女の子
処女作なのでご迷惑かける場面が多数存在するかもしれません。気になる点はご報告いただければ幸いです。
---------------------------------------------------------------------------------------
プロローグと小説の内容を一部変更いたしました。
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
転移先は薬師が少ない世界でした
饕餮
ファンタジー
★この作品は書籍化及びコミカライズしています。
神様のせいでこの世界に落ちてきてしまった私は、いろいろと話し合ったりしてこの世界に馴染むような格好と知識を授かり、危ないからと神様が目的地の手前まで送ってくれた。
職業は【薬師】。私がハーブなどの知識が多少あったことと、その世界と地球の名前が一緒だったこと、もともと数が少ないことから、職業は【薬師】にしてくれたらしい。
神様にもらったものを握り締め、ドキドキしながらも国境を無事に越え、街でひと悶着あったから買い物だけしてその街を出た。
街道を歩いている途中で、魔神族が治める国の王都に帰るという魔神族の騎士と出会い、それが縁で、王都に住むようになる。
薬を作ったり、ダンジョンに潜ったり、トラブルに巻き込まれたり、冒険者と仲良くなったりしながら、秘密があってそれを話せないヒロインと、ヒロインに一目惚れした騎士の恋愛話がたまーに入る、転移(転生)したヒロインのお話。
魔力が無いと言われたので独学で最強無双の大賢者になりました!
雪華慧太
ファンタジー
若き数学者、七神裕哉は異世界に転生した。転生先は、強い魔力を持つ者のみが将来を約束される世界。だが彼は生まれつき魔力を持っていなかった。その為、名門公爵家の跡取りだったはずの彼は、侮蔑され追放される。だが彼の魔力は皆無なわけではなく、人が使いこなすことが出来ない劣等魔力と呼ばれる物だった。それを知った彼は劣等魔力を制御する数学的魔導術式、神言語(しんげんご)を作り上げ、世界を揺るがす存在となっていく。※このたび本作品の第二巻がアルファポリス様から発売されることになりました。発売は10月下旬になります。これもいつも応援して下さる皆様のお蔭です、ありがとうございます!
悪役令息を引き継いだら、愛が重めの婚約者が付いてきました
ぽんちゃん
BL
双子が忌み嫌われる国で生まれたアデル・グランデは、辺鄙な田舎でひっそりと暮らしていた。
そして、双子の兄――アダムは、格上の公爵子息と婚約中。
この婚約が白紙になれば、公爵家と共同事業を始めたグランデ侯爵家はおしまいである。
だが、アダムは自身のメイドと愛を育んでいた。
そこでアダムから、人生を入れ替えないかと持ちかけられることに。
両親にも会いたいアデルは、アダム・グランデとして生きていくことを決めた。
しかし、約束の日に会ったアダムは、体はバキバキに鍛えており、肌はこんがりと日に焼けていた。
幼少期は瓜二つだったが、ベッドで生活していた色白で病弱なアデルとは、あまり似ていなかったのだ。
そのため、化粧でなんとか誤魔化したアデルは、アダムになりきり、両親のために王都へ向かった。
アダムとして平和に暮らしたいアデルだが、婚約者のヴィンセントは塩対応。
初めてのデート(アデルにとって)では、いきなり店前に置き去りにされてしまい――!?
同性婚が可能な世界です。
女性も登場しますが、恋愛には発展しません。
※ 感想欄はネタバレを含みますので、お気をつけください‼︎(><)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる