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ずっと一緒にいた幼馴染は、どうやら僕とは付き合わないらしい

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 僕、丸山 陽人まるやま はるとには幼馴染がいる。名前は桐谷 花音きりたに かのん

 イギリス人の母と日本人の父を持つ彼女は、母方の血が強く出たのだろう。
 蜂蜜色の綺麗な髪、澄み切った湖のような碧い目、陶器のような白い肌を持つ美少女である。
 

 だが、愛らしいお人形のような外見を持つ彼女の性格は、悲しくも大学教授であるお父上に似てしまったようで、とても気難しかった。マイペースで頑固、それに、地頭がいいこともあって生半可な言葉では動かせない。

 今でも友達はあまり多くないが、幼少期の頃は特にひどかった。
 そりゃそうだ、子供は我慢して友達付き合いをするという思考なんて無いのだし。




 だから、初めて会った日、彼女は一人ぼっちだった。
 あの日、幼稚園で違う組だった僕は、怪我をしないように見守りつつ友達と遊んでいた。

 そして、ふと隅っこで一人しゃがむ彼女を見つけて近づいた。
 目立つ容姿で浮いてしまったのかなと老婆心を発揮してしまったから。

「何してるの?」 
「蟻」
「楽しい?」
「別に」

 優しい言葉を心掛けたつもりだが、取り付く島もないほどに端的な言葉が返ってきた。
 彼女は、こちらには目も向けず、ただただ蟻の行列をじっと見ている。

 難しい子だ。恐らく普通の子であればここらへんで離れて行ってしまうだろうなと苦笑する。
 もしかしたら、お節介だったかもしれない。興味があるかは分からないが、あと一言だけ話してダメならそっとしておこうと考えた。

「蟻ってなんで仲間とはぐれないか知ってる?」

 その言葉に対し、初めて彼女が振り返る。
 釣り目がちの碧い瞳は、一見冷たいようにも見えるが、その奥には好奇心が見え隠れしていた。
 
 なるほど、こういった話題が好きなのか。そう思い、知っていることを教えて上げた。

「蟻ってね。彼らにだけ分かる匂いを地面につけながら歩いてるんだ。だから、例えば列の間のこの土を移動させると、こうなる」

 途中の土を手ですくって移動させると先ほどまでずっと一緒に歩き続けてきた蟻達がお互いを見失い、離れ離れに歩き出す。
 
「どう?」
「おもしろい」
「こういうの、好きなんだ?」
「嫌いじゃない」

 彼女はそれに強い興味を示したようで、蟻の行列にちょっかいをいれ始めた。どうやら、理屈とかそういったことを好むタイプらしい。
 これが、彼女との出会い。そして、その関係はなんだかんだ今でも続いている。恐らく、それは僕の産まれが特殊であることも関係しているだろう。





 十二月二十五日のクリスマス、僕は産まれた。特別な日に生まれた僕は、実はそれ以外も特別だったのだ。

 何故か?それは、僕が前世の記憶を持っていたから。

 平凡な家庭で生まれ、六人兄弟の長男として平穏な生活を送ってきた僕は、三十歳の誕生日を迎えた雪の日、凍結した路面でスリップしたらしい乗用車に撥ねられて死んだ。



 周りとは精神年齢に大きな開きがある。だからこそ、僕は彼女の性格に我慢強く付き合うことが出来たし彼女の良さにも気づくことができた。


 彼女は、口数は少ないが、嘘を言うことは一切無い。それに都合の悪い事でも事実は事実としてちゃんと認める。合理的な性格で、裏表が無く、さっぱりとした人間だった。
 
 それこそ、僕への誕生日プレゼントも学術書だったり耐水・耐衝撃のゴツイ時計だったりと現実的なものばかりなのは笑ってしまう。

 個人的には彼女の性格は好きだ。まあ、その分苦労もたくさんさせられたきたけれど。

 


 
≪小学生≫

 小学生の時、彼女は男子によくちょっかいをかけられていた。恐らく、彼らは彼女のことが気になっていたのだろう。

「やーい、生意気女。相変わらず変な髪だな」
「…………」
「おい、何とか言えよ!」
「頭悪そう。テストの点も良くないし」
「お前、何で知ってるんだよ!」
「やっぱり。そうだと思った」
「うるさい!お前なあ!」

 あんまり干渉してもいけないと思い手を出すことは少なかったが、危ないときには流石に割って入ることも多かった。

 自分でも損な性格だとは思うものの、前世で兄弟が多かったこともあり、色々と気を回してしまうのが癖になっていたから。

「まあまあ、仲良くしようよ。ほら、皆で遊べるクイズゲームを考えてきたんだ」
「なんだよ、陽人。邪魔すんなよ!」
「ほら、女子に喧嘩で勝っても嬉しくないし、親に怒られる。だから、これで勝負だ。君の得意なサッカー選手とかの問題もあるんだよ?」
「……それもそうだな。わかった」
「花音もそれでいいよね?こういうの、好きでしょ?」
「嫌いじゃない」

 面白そうな響きに周りの子も興味を示したのだろう。たくさんの子が集まってきてグループに分かれてやることにした。
 そして、出題者として少し離れたところに立とうとした時、花音は服を強く引張っていた。

「どうしたの?」
「別に」
「なら、服を離して欲しいんだけど」
「……」

 彼女は何も言わない。だけど、その釣り目がちな碧い瞳は心なしか弱気に垂れているように見えた。

「わかったよ。ここでやるから」
「ん」

 意外に彼女は寂しがり屋だ。それを言葉に出すことはほとんど無いけれど。


 


≪中学生≫

 中学生の時、徐々に男女を意識しつつある年頃ということもあって、二人でいることを揶揄われるようになった。
 特に、寒がりな彼女は昔から寒いと言って手を繋いできていたので、それを初めて見られた時は付き合ってるのかとよく聞かれた。

「ひゅーひゅー。手なんか繋いじゃって。陽人、やっぱお前らって付き合ってんの?」
「付き合ってないよ」
「じゃあ、なんで手繋いでるんだよ」
「彼女、寒がりだから」
「なんだよそれ。そんなんで手繋ぐか?」
「昔からそうなんだよ」
「そんなもんなのか?ま、いいや。じゃあな、陽人」
「うん」

 最初に揶揄われた時、昔からそうだったので特に意識していなかったが、確かにこのくらいの年頃の男女では普通じゃないなと思い返した。
 
「さっきはああいったけど、僕らも中学生になったし、手繋ぐのはおかしかったかもね」
「なんで?」
「なんでって。僕達付き合ってるわけでもないし」
「付き合うってなに?」
「例えば手を繋いだり、抱き合ったり、キスしたりとかする仲かなぁ」
「今と一緒」
「それ、幼稚園の頃の記憶も混じってるよね」
「でも、全部した」
「うーん。この話題はちょっと僕らに早すぎたみたいだ。でも、また揶揄われるよ?それは嫌じゃないの?」
「別に」
「手袋、僕の貸してあげようか?」
「このままでいい」
「そっか。じゃあ、このままいこうか。もし、いつかまた止めたくなったら言ってね?」
「ん」

 彼女は、何故か手袋を片方だけよく無くす。あまり、物にこだわるタイプでもないがプレゼントしてもまた無くす。そして、寒いと言って手を繋いだ後、そのまま僕のポケットに手を入れてくるのだ。

 ちなみに、以前ポケットの無い上着を着て行った時、不機嫌な顔で穴を開けられそうになったので、それ以来僕の上着は全てポケットがついているものになった。
 



≪高校一年生≫

 高校生になって、告白したり、付きあったりという話をよく聞くようになった。
 それこそ、花音は毎週のように告白され、毎回それを断っていた。
 
 だが、恋愛に全く興味が無いわけでも無いらしい。彼女の友達が貸してくれる恋愛漫画はちゃんと読んでいるみたいで続きを催促しているのも見かける。
 ただ、以前聞いたところによると別に面白くて読んでいるわけではなく、知りたいから読んでいるだけらしい。

「陽人」
「なに?」
「今日、また告白される」

 いつからか、彼女は告白の手紙が入っていた時は必ず僕に報告するようになっていた。
 別に必要ないと伝えても、彼女は止めることなくそれを続けている。

「そうなんだ」
「そう」
「それで?今回は良さそうな人だった?」
「わからない。名前、覚えてないから」
「そっか」
「帰り、少し待ってて」
「わかった」
「帰っちゃ、ダメ」
「わかったって」
「ほんとに?」
「ほんとだから」
「なら、いい」

 最初に報告を受けた時、僕がその人と付き合うものだと勘違いして先に帰ってしまってからは、彼女はしつこいくらい釘を刺すようになった。

 一度もそんなことを言ってこなかった彼女が、初めて告白の場所と時間を伝えてくるからそういう意味かなと気を回したのだけれど全く違ったらしい。
 あの時機嫌を直すのは本当に苦労したとしみじみ思う。毎度のことながら、彼女はいつも言葉不足だ。




≪高校二年生≫

 高校も二年目になったが、相変わらず花音は毎週のように告白されている。しかも、彼女の噂は違う高校の人達にまで知れ渡っているようだった。

 だが、いまだに彼女は毎日僕と帰っている。今では、彼女のお眼鏡に叶う人は本当にいるのだろうかという気持ちにすらなってきていた。

 ちなみに、冗談で聞いてみたが僕も既にお断りされている。


「また、断ったんだ。好きなタイプとかはないの?」
「……優しい人」
「花音にしては抽象的だね。例えば?」
「……」
「いないか。じゃあ、僕はどうだろう?」
「付き合わない」
「ははっ、手厳しいな」
「でも、好き」
「慰めてくれてありがとう。いつか、良い人が見つかるといいね」
「心配ない」
「そっか。まあ、花音はモテるし僕が気にするまでも無かったか」
「ん」
「きっと、君が選ぶ人はとても素敵な人なんだろうね」
「それは自信がある」


 そう胸を張って得意げな顔をする彼女の仕草はとても可愛らしく感じた。
 しかし、やっぱり僕ではダメだったようだ。妹のように思っていた彼女がいつか遠くに行ってしまうのは少し寂しい。

 でも、それが幼馴染としての意味でも彼女に好きと言って貰えたのでそれで良しとしよう。
 それこそ、彼女が家族以外にその言葉を言っているところは、長い付き合いの僕ですらまだ一度も聞いたことが無かったから。

 
 

≪高校三年生≫

 高校も三年目になり、皆が進路のことを具体的に考えるようになった。
 僕は、前世の積み重ねもあるので、成績がいい。それに、自分で言うのもなんだが説明も上手い方なので友達はもちろん、今までほとんど話したことのなかったクラスの女の子に頼られることも増えた。
 まあ、色恋沙汰には全く影響ないのでどちらでも変わりがないのだが。



「陽人君、もしよかったら放課後に勉強教えてよ」
「ぜんぜんいいよ」

 休憩時間、クラスの女の子から頼まれ、自分も暇だったので快諾する。

「あっ花音ちゃんには先に話通してあるから安心して」
「別に花音に話通さなくてもいいよ?先に帰ってと後で伝えればいいし」
「それはダメ。後が怖いし。ほら、今もこっちずっと見てるじゃん」

 言われてそちらを見ると何故か花音がこちらをジッと見つめている。ただ彼女の目の前にいる友達は全く気にしてなさそうなのでそれは本当に良かった。

「僕、なんかしたかな」
「相手が男の子じゃないからでしょ?」
「なるほど、確かに僕が女の子と話してるの珍しいよね。モテないし」
「いや、そういうことじゃなくて」
「違うの?」
「あー。ごめん、気にしないで」
「そう?まあいいや。じゃあ、今日の放課後、図書室でいい?」
「ありがとう!ほんと助かるよ」

 勉強を教える時、花音も暇なのか毎回付き合ってくれた。彼女は所謂天才タイプなので誰かに説明することはできなかったが。





≪現在≫

 終業式も今日で終わり、明日から高校最後の冬休みが始まる。受験勉強は順調なのでそれほど心配はしていない。

 そして夜、勉強の休憩がてらゴロゴロしながらテレビを付けるとクリスマスイベントの番組がやっていた。

「そっか。明日は、クリスマス。それに、誕生日だ」
 
 我が家は、そういったことを祝う家でも無いのですっかり忘れていた。
 それこそ、毎年花音から貰うプレゼントで初めて気づくことも多いくらいだ。

「去年は、確か志望大学の赤本だったっけ。ふふっ、実用的でいかにも花音らしいや」

 彼女は、お洒落なものとか、そういったものには興味が無い。それこそ、実用一辺倒で形あるものを好む。

「今年は何をくれるのかな。手袋は絶対にくれないだろうけど」

 炬燵で寝転がりながらぼーっと考えていると、どうやら寝落ちしてしまっていたらしい。
 連続して鳴るチャイムの音で目覚める。

「なんだろう。今日は、父さんと母さんは夜勤で帰ってこないはずだけど」

 時間を見ると、ちょうど午前零時。誰かが尋ねてくるにしては非常識な時間だ。
 とりあえず、インターホンに繋がったカメラで相手を見ようと思ってボタンを押す。

「あれ?花音か?」

 そこには、白い息を吐きながら玄関の前で立つ花音がいた。

「待ってて。すぐ開けるから」

 扉を開けると、雪が降り積もりつつある中、花音が傘もささずに立っていた。

「どうしたの?いや。とりあえず、中に入ろう」
「ん」

 こんな時間に尋ねてくるのは珍しいので何か事情があったのだろう。中に入ってもらい、リビングに座らせると彼女の好きな温かいココアを差し出す。 

「それで、こんな時間にどうしたの?いつもはすぐ寝てるのに」
「これ、渡したくて」

 彼女は、鞄から一枚の紙を取り出す。本人は傘すらさしていなかったにもかかわらず、その紙は封筒に入った上に防水ケースに入れられていた。

「なに、これ?」
「婚姻届」
「え?……なんだって?」
「婚姻届」

 どうやら、聞き間違えでは無かったようだ。紙を見ると、既に花音の分は記入が終わっており、冗談にしてはちょっと手が入り過ぎていた。

「どうして、婚姻届けなの?」
「もう、結婚できるから」

 時間を見ると午前零時を過ぎ、確かに僕は十八歳になっていた。

「前、僕とは付き合わないって言ってなかったっけ?」
「言った」
「じゃあ、どうして?」
「結婚しないとは言ってない」

 突拍子もない論理に頭を抱える。

「付き合うのはダメで、結婚するのは良いの?」
「本読んでも付き合いの始まりと終わりがよくわからなかったから」
「あーなるほど。君らしいね」
「ん」
「でも、そんな素振り今までなかったよね?」
「好きって言った」
「それだけ?」
「私は、それを家族にしか言わない」

 なるほど、彼女のことはよくわかっているつもりだったが、どうやら、まだまだ分かっていなかったようだ。
 あまりのことにため息が出る。

「ダメなの?」
「いや、嬉しいよ。僕も花音のこと好きだから」
「嬉しい」

 いつものようにどこか冷たい表情では無い。はにかむような笑顔がとても可愛く思えた。

「でも、まずはお互いの両親に説明しなきゃね」
「私はした」
「……あの気難しいおじさんが許したんだ?」
「ちゃんと今後の計画も作って説明したから」
「それは、怖いなあ。僕一回も見てないし」
「でも、最初は怒ってた。毎日言ってたら諦めたけど」
「……ちなみに、いつから言ってたの?」
「結婚のやり方がわかった日から」
「あれ、中学生の時じゃなかったっけ?でも、それから毎日かー。じゃあ、僕も許すしかないね」
「ん。陽人は、いつも私のわがままを聞いてくれる」

 僕がそれを言うと、彼女は安心したのか眠そうに目をこすり出した。たしかに、いつもは十時には寝ている彼女がこの時間まで起きていることは奇跡に近いだろう。

「さすがに泊りは怒られちゃうから今日は送っていくよ」
「……」
「明日も会いに行くから」
「……」
「毎日行くよ」
「なら、いい」



 扉を開けると、外は震えるような寒さだった。
 白い吐息が漏れ出るのを見ながら、真冬の空気を感じていると、慣れた手つきで花音の手がするりと僕の手を取り、そのままポケットに入り込んだ。
 


「花音は手を繋ぐの好きだよね」
「嫌いじゃない」



 雪の積もった道を歩く音が、誰もいない夜の道に響く。
  
 後ろに続いた二人の足跡が、まるで蟻の行列のように長く続いていた。

 
 

 いつかは、この足跡の刻まれた雪も消えて無くなってしまう。二人で歩いた証は分からなくなってしまう。
 
 でも、僕らは離れ離れになることは無いと確信がある。

 もちろん、理屈は無いし、曖昧なものだけれど。

 彼女の好きの線引は、この世の何よりも確かなものものだと、僕にはそう感じられた。
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みんなの感想(1件)

いまだき かんき

最近読んだ短編の中では、大変良かったです。
特に、実用一点張りのプレゼントしか贈らない彼女のプレゼント中身が特に気取ることもきょどる事もなく、さも当たり前であるかのように゛あれ゛と言うのは、流石の伏線と驚きました。
各時代も解りやすく読めやすく、短編の見本の様に思います。
良い作品をありがとうございました。

解除

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