1 / 1
年上彼女の昇り方
しおりを挟む
私の名前は滝川 凛(たきがわ りん)
大学を卒業して5年、そろそろ中堅と呼ばれるような立場になってきた。
彼氏は、いない。大学時代はいたが、卒業と同時に遠距離となり、自然消滅した。
最初の頃は大学時代の友達と遊ぶことも多かったけど、だんだんと結婚のサドンデスが始まっていき、大学で一番仲良かったグループで残されているのは私ともう一人だけだった。
そして、メッセージアプリのLENEを開く。そこに書かれたメッセージを見て、とうとう私一人になったということが分かった。
お祝いする気持ちと、裏切り者という気持ちを当社比3:7ぐらいで祝いのメッセージを書き込む。
他のメンバーと同じように、やつのトップ画にも赤ん坊が載る日は近いだろう。
それと同時に気持ちの比率も2:8に変わるのだが。
しょうもないことを考えつつも昼休憩を終えて職場に戻る。
うちは規模は小さいけど年商はそこそこあって、それだからか、実力主義によって若手が抜擢されることも多かった。
そして、その抜擢もルール付けがされていて、『明瞭会計!』と冗談染みた社長手作りのポップの横にルールが張り出されている。
前年の各営業単位の営業利益に対し年次毎に定められた一定の数値を掛けることで点数化しているらしい。
例えば、7年目と8年目では、7年目の方が営業利益が低くても勝てるような設計になっている。
経験だけに左右されない能力の評価を目指しているらしい。
時々言う、YOU勝っちゃいなよという煽りが少しうざい。
実際、私の一つ上の堂島さんが三つ上の先輩を差し置いてうちのグループリーダーに任命されていて社長の明瞭会計はしっかりと機能していることが伝わってくる。
給料もしっかり反映されているし、これがうちが稼げる理由なのだと感じた。
まあ、女性社員は事務ばっかりでそこまで関係あるわけじゃないんだけど。
しかし、明日は新人がやってくるらしい。ここのところは中途の入社ばかりだったが、今回はピカピカの一年生が入ってくるようで少し女性陣の期待が高まっている。
私は今回、教育係に任命されているので少しだけ面倒くさいなーという気持ちも感じているが。
次の日、新入社員の子が緊張しながら入ってきて挨拶をした。
「鯉江 昇(こいえ のぼる)です!どうかよろしくお願しましゅっ!!」
最後を噛んでしまい顔が真っ赤になっている。少し可愛い。
短く切りそろえられた短髪に、クリっとした茶色がかった瞳。身長は平均ぐらいだろうか、顔はそこそこ整っている。
職場のお局……お姉さま達は可愛い新入社員に嬉しそうにしている。
これは、面倒くさいお姉さま達の洗礼は無さそうだし良かったかな。
そう思いつつ、鯉江君にパソコンのログインの仕方や事務作業の流れを説明していく。
事務は一年くらいだけで、来年からは営業に配属されるはずなので、それなりに覚えるくらいでいいよというのを伝えておく。
とりあえず、最初の三ヶ月くらいは慣らしで辞めることは無いようにフォローしようかなと大体のスケジュール感を頭で考えながら教えていった。
◆
あれから三ヶ月、鯉江君はその可愛らしい見た目に対して仕事が凄くできる。
地頭が良いのだろう。その上まじめだからすごい勢いで仕事を覚えていった。
緊張した態度は相変わらずで、私と喋る時も未だにたまに噛むときがあるが。
まあ、一番年が近い私で五個上だとちょっと緊張しちゃうかな。と思い、緊張をほぐすのと仕事の不満の吐き出しを兼ねて飲みに誘った。
この子はあまり大人数だと口数が目に見えて減るので今回は二人でいっかと個室の居酒屋を予約した。
とりあえず乾杯すると、相手が口にしやすいようにこちらから苦労話や不満話をしてあげる。
「最近仕事どう?わからないところとかある?私が入った時は仕事が凄い辛くて帳票の作り方とか複雑すぎて意味がわからなかったんだよね。」
「人事の山下さん知ってる?あの人すごく仕事雑だから気を付けてね?たまに名前すら間違えてるときあるし」
そうして、こちらが少し話していると彼もだんだんと口を開いてきた。
「僕。滝川さんが教育係で本当によかったです。教え方が丁寧で分かりやすいうえに、手の抜きどころもこっそり教えてくれるし」
「そう?それならよかった。私忘れっぽいからファイリング命だし、面倒くさがりだからやらなくていいとこすぐに切っちゃうんだよね」
「どうか、これからもよろしくお願いします」
「うん。一年だけだけどよろしくね」
今思っていることや仕事で聞きたかったことなど、ある程度話尽くしたのか、少し沈黙がある。
顔を見ると、そこまでペースは速くなかったのに顔が真っ赤になっていた。
今日は金曜日とは言え、意識が無くなるとさすがにめんどくさい。とりあえず水の飲ませて中和しつつ、会計を支払うとそのままお開きにした。
◆
月曜日、朝の挨拶と共に鯉江君が近づいてきた。
「おはようございます。金曜日はありがとうございました」
「いいよいいよ。先輩の務めみたいに考えといて」
飲み会で心の距離が近づいたようだ。それからの鯉江君は私相手に噛むこともなくなり、たまにだが飲みに誘ってくるようになった。
あっという間に一年が経つ、めでたく鯉江君は来年からの営業への配属が決まり、私のお役はご免となった。
今日は歓送迎会なので、全員早めに切り上げることになっており、チャイムが鳴ると全員一斉に片付けを始めた。
歓送迎会も終盤に差し掛かり、それぞれ解散。私も帰路につく。
すると、後ろから聞きなれた後輩の声がした。
「ちょっとだけ、話、いいですか?」
「どうしたの?うん。いいよ。」
すぐそばにある公園に移動し、ベンチに座る。
鯉江君はしばらく、無言だったが意を決したようにこちらを向いた。
「滝川さん。僕と付き合ってください」
「あー。やっぱりそうゆう話か」
両方が一時的に無言になり、近くの自販機の唸るような音だけが聞こえてくる。
「気持ちは嬉しいけど、ダメ、かな」
「理由を聞かせて貰ってもいいですか?」
特に理由は無い。あえて言うのであれば、下の子を引っ張っていくメンタルが無いほどにアラサー病が進行していることだろうか。
確かに結婚はしたい。でも、これから彼の仕事はかなり忙しくなるだろう。そんな中で私は気を遣いながら連絡が取れるのだろうか。自然消滅する気配がビンビンだ。
彼氏は欲しい。だが、下の子をリードしつつ仕事のケアもするなんてことは正直キツイ。
恋愛と面倒くささが絶妙なシーソーゲームをする中、最終的に面倒くささが勝利したと伝えるのは少し可哀そうな気がする。
若干の真実を混ぜつつ、理由を伝える。
「私ね。リーダーとかそうゆう引っ張ってくれるような人が好きなんだ。だから、ごめんね?」
「リーダー。堂島さんのことですか?」
「いや、堂島さん限定じゃないけど。まあ、グループリーダーとかそうゆうの。人をリードしてくれる人がタイプなのは間違ってないかな?」
「そうですか。ありがとうございます。」
◆
鯉江君とはそれきり関わりが無くなった。というのも、新しい支社の立ち上げでそちらに配属されたからだ。
あれからもう一年近く経つのかとカレンダーを見る。
そろそろ、人事異動の情報がお局さんから回ってきてあれこれ言いだす時期かなとぼーっと考える。
私を含む事務職に異動は絶対無いし、なぜそこまで熱心に見れるのかは長年の疑問なのだが。
まあ、今回ももし回ってくるようなら見るって感じでいいか。
4月、人事異動で机の配置が変わる中、うちのグループもリーダーが変わることがわかった。
誰なんだろ?堂島さんは残ってるし、それより上か近い年齢の人だよね。
面倒くさい人じゃないといいなー。
そう思っていると異動で配属されてきた人がちらほら出勤してくる。
そして、少し精悍さを増したように感じる彼が入室してくると、こちらに向かってきた。
「ちょっとだけ、話、いいですか?」
「う、うん。いいよ。」
屋上の元喫煙所に上がっていく。今は完全に禁煙になっているのでここに来る人はほとんどいない。
少し重い鉄製の扉を開く音がすると、鯉江君の後に続いて屋上に上がった。
「支店またこっちに戻ってきたんだ」
「はい。すごく、頑張りましたので」
頑張った?何をだろう?
彼が息を大きく吸うのが見える。
「お久しぶりです。滝川さん。グループリーダーの鯉江です。」
正直、驚きで頭が追い付かない。え?今なんて?
「言いましたよねリーダーみたいに引っ張ってくれる人が好きって。
なりました。グループリーダー。これでどうですか?」
最後に会ったのが一年前とは思えないほど大人びた表情で彼が言う。
その姿に少しキュンと来た
「ああ、そっか、うん。それだとやっぱダメ」
悲しそうな顔で彼がこちらを見る。
「そうですか。
まだ、ダメですか?次のお題はなんですか?このままエスカレートするともう会社を立ち上げてリーダーになるとかしかないんですが」
「うん。次は、私の家のリーダーになってよ」
「家の?……それって、つまり世帯主…………」
「これから末永くよろしくね。昇君」
「っ!はい!どうかよろしくお願しましゅっ!!」
後でLENEでメッセージを送らなくちゃ。お祝いの言葉を甘んじて受けよう。
そう思った。
男子、三日会わざれば刮目して見よ。
鯉は滝を昇り、そして竜になる
大学を卒業して5年、そろそろ中堅と呼ばれるような立場になってきた。
彼氏は、いない。大学時代はいたが、卒業と同時に遠距離となり、自然消滅した。
最初の頃は大学時代の友達と遊ぶことも多かったけど、だんだんと結婚のサドンデスが始まっていき、大学で一番仲良かったグループで残されているのは私ともう一人だけだった。
そして、メッセージアプリのLENEを開く。そこに書かれたメッセージを見て、とうとう私一人になったということが分かった。
お祝いする気持ちと、裏切り者という気持ちを当社比3:7ぐらいで祝いのメッセージを書き込む。
他のメンバーと同じように、やつのトップ画にも赤ん坊が載る日は近いだろう。
それと同時に気持ちの比率も2:8に変わるのだが。
しょうもないことを考えつつも昼休憩を終えて職場に戻る。
うちは規模は小さいけど年商はそこそこあって、それだからか、実力主義によって若手が抜擢されることも多かった。
そして、その抜擢もルール付けがされていて、『明瞭会計!』と冗談染みた社長手作りのポップの横にルールが張り出されている。
前年の各営業単位の営業利益に対し年次毎に定められた一定の数値を掛けることで点数化しているらしい。
例えば、7年目と8年目では、7年目の方が営業利益が低くても勝てるような設計になっている。
経験だけに左右されない能力の評価を目指しているらしい。
時々言う、YOU勝っちゃいなよという煽りが少しうざい。
実際、私の一つ上の堂島さんが三つ上の先輩を差し置いてうちのグループリーダーに任命されていて社長の明瞭会計はしっかりと機能していることが伝わってくる。
給料もしっかり反映されているし、これがうちが稼げる理由なのだと感じた。
まあ、女性社員は事務ばっかりでそこまで関係あるわけじゃないんだけど。
しかし、明日は新人がやってくるらしい。ここのところは中途の入社ばかりだったが、今回はピカピカの一年生が入ってくるようで少し女性陣の期待が高まっている。
私は今回、教育係に任命されているので少しだけ面倒くさいなーという気持ちも感じているが。
次の日、新入社員の子が緊張しながら入ってきて挨拶をした。
「鯉江 昇(こいえ のぼる)です!どうかよろしくお願しましゅっ!!」
最後を噛んでしまい顔が真っ赤になっている。少し可愛い。
短く切りそろえられた短髪に、クリっとした茶色がかった瞳。身長は平均ぐらいだろうか、顔はそこそこ整っている。
職場のお局……お姉さま達は可愛い新入社員に嬉しそうにしている。
これは、面倒くさいお姉さま達の洗礼は無さそうだし良かったかな。
そう思いつつ、鯉江君にパソコンのログインの仕方や事務作業の流れを説明していく。
事務は一年くらいだけで、来年からは営業に配属されるはずなので、それなりに覚えるくらいでいいよというのを伝えておく。
とりあえず、最初の三ヶ月くらいは慣らしで辞めることは無いようにフォローしようかなと大体のスケジュール感を頭で考えながら教えていった。
◆
あれから三ヶ月、鯉江君はその可愛らしい見た目に対して仕事が凄くできる。
地頭が良いのだろう。その上まじめだからすごい勢いで仕事を覚えていった。
緊張した態度は相変わらずで、私と喋る時も未だにたまに噛むときがあるが。
まあ、一番年が近い私で五個上だとちょっと緊張しちゃうかな。と思い、緊張をほぐすのと仕事の不満の吐き出しを兼ねて飲みに誘った。
この子はあまり大人数だと口数が目に見えて減るので今回は二人でいっかと個室の居酒屋を予約した。
とりあえず乾杯すると、相手が口にしやすいようにこちらから苦労話や不満話をしてあげる。
「最近仕事どう?わからないところとかある?私が入った時は仕事が凄い辛くて帳票の作り方とか複雑すぎて意味がわからなかったんだよね。」
「人事の山下さん知ってる?あの人すごく仕事雑だから気を付けてね?たまに名前すら間違えてるときあるし」
そうして、こちらが少し話していると彼もだんだんと口を開いてきた。
「僕。滝川さんが教育係で本当によかったです。教え方が丁寧で分かりやすいうえに、手の抜きどころもこっそり教えてくれるし」
「そう?それならよかった。私忘れっぽいからファイリング命だし、面倒くさがりだからやらなくていいとこすぐに切っちゃうんだよね」
「どうか、これからもよろしくお願いします」
「うん。一年だけだけどよろしくね」
今思っていることや仕事で聞きたかったことなど、ある程度話尽くしたのか、少し沈黙がある。
顔を見ると、そこまでペースは速くなかったのに顔が真っ赤になっていた。
今日は金曜日とは言え、意識が無くなるとさすがにめんどくさい。とりあえず水の飲ませて中和しつつ、会計を支払うとそのままお開きにした。
◆
月曜日、朝の挨拶と共に鯉江君が近づいてきた。
「おはようございます。金曜日はありがとうございました」
「いいよいいよ。先輩の務めみたいに考えといて」
飲み会で心の距離が近づいたようだ。それからの鯉江君は私相手に噛むこともなくなり、たまにだが飲みに誘ってくるようになった。
あっという間に一年が経つ、めでたく鯉江君は来年からの営業への配属が決まり、私のお役はご免となった。
今日は歓送迎会なので、全員早めに切り上げることになっており、チャイムが鳴ると全員一斉に片付けを始めた。
歓送迎会も終盤に差し掛かり、それぞれ解散。私も帰路につく。
すると、後ろから聞きなれた後輩の声がした。
「ちょっとだけ、話、いいですか?」
「どうしたの?うん。いいよ。」
すぐそばにある公園に移動し、ベンチに座る。
鯉江君はしばらく、無言だったが意を決したようにこちらを向いた。
「滝川さん。僕と付き合ってください」
「あー。やっぱりそうゆう話か」
両方が一時的に無言になり、近くの自販機の唸るような音だけが聞こえてくる。
「気持ちは嬉しいけど、ダメ、かな」
「理由を聞かせて貰ってもいいですか?」
特に理由は無い。あえて言うのであれば、下の子を引っ張っていくメンタルが無いほどにアラサー病が進行していることだろうか。
確かに結婚はしたい。でも、これから彼の仕事はかなり忙しくなるだろう。そんな中で私は気を遣いながら連絡が取れるのだろうか。自然消滅する気配がビンビンだ。
彼氏は欲しい。だが、下の子をリードしつつ仕事のケアもするなんてことは正直キツイ。
恋愛と面倒くささが絶妙なシーソーゲームをする中、最終的に面倒くささが勝利したと伝えるのは少し可哀そうな気がする。
若干の真実を混ぜつつ、理由を伝える。
「私ね。リーダーとかそうゆう引っ張ってくれるような人が好きなんだ。だから、ごめんね?」
「リーダー。堂島さんのことですか?」
「いや、堂島さん限定じゃないけど。まあ、グループリーダーとかそうゆうの。人をリードしてくれる人がタイプなのは間違ってないかな?」
「そうですか。ありがとうございます。」
◆
鯉江君とはそれきり関わりが無くなった。というのも、新しい支社の立ち上げでそちらに配属されたからだ。
あれからもう一年近く経つのかとカレンダーを見る。
そろそろ、人事異動の情報がお局さんから回ってきてあれこれ言いだす時期かなとぼーっと考える。
私を含む事務職に異動は絶対無いし、なぜそこまで熱心に見れるのかは長年の疑問なのだが。
まあ、今回ももし回ってくるようなら見るって感じでいいか。
4月、人事異動で机の配置が変わる中、うちのグループもリーダーが変わることがわかった。
誰なんだろ?堂島さんは残ってるし、それより上か近い年齢の人だよね。
面倒くさい人じゃないといいなー。
そう思っていると異動で配属されてきた人がちらほら出勤してくる。
そして、少し精悍さを増したように感じる彼が入室してくると、こちらに向かってきた。
「ちょっとだけ、話、いいですか?」
「う、うん。いいよ。」
屋上の元喫煙所に上がっていく。今は完全に禁煙になっているのでここに来る人はほとんどいない。
少し重い鉄製の扉を開く音がすると、鯉江君の後に続いて屋上に上がった。
「支店またこっちに戻ってきたんだ」
「はい。すごく、頑張りましたので」
頑張った?何をだろう?
彼が息を大きく吸うのが見える。
「お久しぶりです。滝川さん。グループリーダーの鯉江です。」
正直、驚きで頭が追い付かない。え?今なんて?
「言いましたよねリーダーみたいに引っ張ってくれる人が好きって。
なりました。グループリーダー。これでどうですか?」
最後に会ったのが一年前とは思えないほど大人びた表情で彼が言う。
その姿に少しキュンと来た
「ああ、そっか、うん。それだとやっぱダメ」
悲しそうな顔で彼がこちらを見る。
「そうですか。
まだ、ダメですか?次のお題はなんですか?このままエスカレートするともう会社を立ち上げてリーダーになるとかしかないんですが」
「うん。次は、私の家のリーダーになってよ」
「家の?……それって、つまり世帯主…………」
「これから末永くよろしくね。昇君」
「っ!はい!どうかよろしくお願しましゅっ!!」
後でLENEでメッセージを送らなくちゃ。お祝いの言葉を甘んじて受けよう。
そう思った。
男子、三日会わざれば刮目して見よ。
鯉は滝を昇り、そして竜になる
0
お気に入りに追加
9
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
幾星霜
ゆれ
恋愛
苦い初恋を経験してから希薄な人生を送ってきたいのり。ある日意外な場所でその相手に再会し、思いも寄らない展開に戸惑う。誰かの一番になることは難しくて、それ以下でも身の丈の幸せを掴むことにしたけれど、本当にそれでいいのかわからない。
恋とキスは背伸びして
葉月 まい
恋愛
結城 美怜(24歳)…身長160㎝、平社員
成瀬 隼斗(33歳)…身長182㎝、本部長
年齢差 9歳
身長差 22㎝
役職 雲泥の差
この違い、恋愛には大きな壁?
そして同期の卓の存在
異性の親友は成立する?
数々の壁を乗り越え、結ばれるまでの
二人の恋の物語
【完結】maybe 恋の予感~イジワル上司の甘いご褒美~
蓮美ちま
恋愛
会社のなんでも屋さん。それが私の仕事。
なのに突然、企画部エースの補佐につくことになって……?!
アイドル顔負けのルックス
庶務課 蜂谷あすか(24)
×
社内人気NO.1のイケメンエリート
企画部エース 天野翔(31)
「会社のなんでも屋さんから、天野さん専属のなんでも屋さんってこと…?」
女子社員から妬まれるのは面倒。
イケメンには関わりたくないのに。
「お前は俺専属のなんでも屋だろ?」
イジワルで横柄な天野さんだけど、仕事は抜群に出来て人望もあって
人を思いやれる優しい人。
そんな彼に認められたいと思う反面、なかなか素直になれなくて…。
「私、…役に立ちました?」
それなら…もっと……。
「褒めて下さい」
もっともっと、彼に認められたい。
「もっと、褒めて下さ…っん!」
首の後ろを掬いあげられるように掴まれて
重ねた唇は煙草の匂いがした。
「なぁ。褒めて欲しい?」
それは甘いキスの誘惑…。
優しい微笑をください~上司の誤解をとく方法
栗原さとみ
恋愛
仕事のできる上司に、誤解され嫌われている私。どうやら会長の愛人でコネ入社だと思われているらしい…。その上浮気っぽいと思われているようで。上司はイケメンだし、仕事ぶりは素敵過ぎて、片想いを拗らせていくばかり。甘々オフィスラブ、王道のほっこり系恋愛話。
ワケあり上司とヒミツの共有
咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。
でも、社内で有名な津田部長。
ハンサム&クールな出で立ちが、
女子社員のハートを鷲掴みにしている。
接点なんて、何もない。
社内の廊下で、2、3度すれ違った位。
だから、
私が津田部長のヒミツを知ったのは、
偶然。
社内の誰も気が付いていないヒミツを
私は知ってしまった。
「どどど、どうしよう……!!」
私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
副社長氏の一途な恋~執心が結んだ授かり婚~
真木
恋愛
相原麻衣子は、冷たく見えて情に厚い。彼女がいつも衝突ばかりしている、同期の「副社長氏」反田晃を想っているのは秘密だ。麻衣子はある日、晃と一夜を過ごした後、姿をくらます。数年後、晃はミス・アイハラという女性が小さな男の子の手を引いて暮らしているのを知って……。
不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました
入海月子
恋愛
有本瑞希
仕事に燃える設計士 27歳
×
黒瀬諒
飄々として軽い一級建築士 35歳
女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。
彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。
ある日、同僚のミスが発覚して――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる