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幕章Ⅰ -シン・氷室家の人々-
割れないお皿
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ノックの音が響き、話を止める。
「どうぞ~」
早希ちゃんの間延びした声。
それと共に開かれた扉から誠君が顔を出すと、彼はこちらに視線を向けてきているようだった。
「透は今日夕飯どうする?さっき、母さん帰ってきて聞かれたんだけど」
そう言われ、ふと時計を見ると既に夕方、思った以上に時間が経ってしまっていることに気づいた。
「あれ?もう、こんな時間?」
「なんだ、気づいてなかったのか」
「あはは……うん」
楽しい時間はあっという間に過ぎていってしまう。
きっと、ここにいたら私はすぐにおばあちゃんになってしまうんじゃないかと思ってしまうほどに、時計の針は瞬く間に進んでいく。
「そりゃ、よかったよ」
その包み込むような優しい眼差しに、なんとなく顔が火照っていくのがわかった。
先ほど早希ちゃんが教えてくれた、『透のしたいことをする』。
それが、なんとなく想像できてしまうような、そんな表情だったから。
「…………夕飯、食べていかないか?」
そしてその言葉の後、少しだけ何かを考えていたような誠君が、もう一度口を開くとそう問いかけてきた。
「……誠君は、そうして欲しいの?」
私の答えなんて、最初から決まっている。
でも、どうしても聞きたくなってしまうのだ。
自分でも、面倒な女だとはわかっていたとしても。
「ああ」
「……どうして?」
早希ちゃんが、こちらをニヤニヤとして見てきているのが視界に映っていても、口は止まることなく動き続ける。
もしかしたら、中学時代に告白されたという話を聞いてしまったのもあるのかもしれない。
不安と、期待と、いろんなものがグルグルと駆け巡ってしまって、どうしても思考をまとめることができなかった。
「…………透がいると……いるだけで、やっぱり違うんだよ。美味しいものはもっと美味しく感じるし、楽しいことはもっと楽しく感じる」
しばらくの間、呆れたように早希ちゃんと私を見ていた彼は、やがて観念したように大きく息を吐いた後、そう話し出す。
「だから、出来るだけの時間を俺は透と一緒にいたいんだ。それに、そうしていれば、辛いことや、悲しいこと、そんなことにすぐ気づいてあげられると思うし」
全ての言葉が宝石のように輝いて、この一瞬をずっと切り取って持っていたいほどに感じる。
いや、違う。
きっと私は、この先彼と歩む道の全てを残しておきたいと思うだろう。
幸せで、素敵な、その足跡を、全て、永遠に。
「……………………誠君は、やっぱりズルいよね」
誠君の隣の席になってから、あっという間に虜にされて、翻弄されっぱなしだった。
そして、その想いがやがて恋になり、片想いをし始めてからは、余計にそうだった。
でも、どうやらそれは両想いになっても変わらないらしい。
誠君は誠君のままで、ずっとズルいままだった。
「え?そうなのか?」
「うん」
思ったことをただ言っただけというような相変わらずの顔。
関係が変わり、気持ちが変わり、季節が変わり始めても変わらない彼にどうしようもないほどの安心感を感じてしまう。
「…………私の答えは、いつも一つだよ。誠君と、一緒にいたい。それだけ」
今の私は、たとえ何があろうと、どんな障害があろうと、もしそれができなくなるようなら全身全霊をかけて原因を排除するだろう。
気にしていた、周りの人の声なんてものも、強引に振り切って。
「わかった。じゃあ、一緒に食べよう」
「……うん」
そして私は、想いを強くした。
この場所を、誰にも渡さない。そんな、想いを。
◆◆◆◆◆
何か手伝えることがないかと降りてきた台所。
私に気づき顔を向けた瑛里華さんの表情はほとんど動いていないけれど、それでもなんとなく微笑んでいるのがわかった。
「お邪魔してます」
「ふふっ。おかえりなさい」
「………………ただいま、です」
向日葵を連想させる早希ちゃんと冷たい冬を思わせる瑛里華さん、一見正反対にも思える二人に同じことを言われ、家族の繋がりというものを改めて感じさせられる。
「ふふふっ。また、お手伝いしてくれるかしら?」
「はいっ!」
置かれた食材を見るに、どうやら今日は夏らしく素麺にするらしい。
大きくなってからあまり出されることのなくなった色とりどりのものが並んでいることを少し興味深く思う。
「早希がね、そういうの好きなのよ」
そして、ネギを刻もうとした時、私の視線に気づいていたのか瑛里華さんが調理を続けながらそう呟いた。
相変わらず、びっくりするくらい人の気持ちを察するのが上手な人だと思う。
「早希ちゃんらしいですね」
「でしょう?ほんと、いつまで経っても子どもっぽいんだから」
若干呆れたような声には、子どもへの愛がしっかりと含まれていて、これが母親なんだという考えが頭の中に沸き上がってくる。
「すごくいい子ですよね」
「ありがとう。でも、透ちゃんもいい子よ」
「そんなことないですよ。早希ちゃんや誠君に比べたら、私なんて」
「ふふっ。貴方の悪いところは、自己評価が低すぎるところかしらね。背景を思えば、仕方のないことなのかもしれないけど」
諭すような声に、何となく気恥ずかしさを感じてしまい、顔を少しだけずらす。
すると、前の時は見かけなかったものが置かれていることに気づいた。
「…………あれ、これって」
それは、蓮の花が描かれた綺麗なお皿だった。
可愛らしい動物の描かれた物、加飾の一切ないシンプルな物、何かの記念品なのか見たことのある機械メーカーのロゴが入ったものとも違う。
それこそ、新しく追加されたことがわかる、傷一つない綺麗なお皿。
「気づいた?それはね、透ちゃんのお皿よ」
「…………私の、ですか?」
「ええ。しかも、ちゃんと割れないやつ」
そう言われて、思い出す。
私が落とし、粉々になってしまったお皿を見た時、それがまるで自分の未来を暗示しているかのように感じつい泣き出してしまった。
そして思ったのだ。もう、これ以上近づいてはいけないと。
不相応な幸せに手を伸ばしては、いけないと。
「ふふっ。どう、安心したかしら?」
「…………はい」
壊れない、絆。
全てを見透かしたような瞳に、思わず涙が零れそうになる。
本当に、どこまでも温かくて、胸がいっぱいになる。
「それにね、もしまた壊れてしまってならそれでもいいのよ?また、新しい形で始めればいいんだから」
「…………新しい、形ですか?」
「ええ。人生は、自由形。幸せにも、正解なんてないの。まぁ、これは隼人さんの受け売りなんだけど」
その声は、雰囲気は、優しさに溢れているのがはっきりとわかる。
もしかしたら、包み込むようなこれが、みんなが母性と呼ぶものなのかもしれないと、そんなことを思わせられた。
「私は、応援するわよ。貴方の答えを、たとえ、それがどんなものだったとしてもね」
「…………ありがとう、ございます」
全てを肯定してくれる存在に、不思議な自信が湧いてくる。
「頑張ってね。無理せず、自分のペースで」
「はいっ!!」
おばあちゃんは大好きだけど、母と呼ぶにはやっぱりどこか違っていて。
周りと比べて、時々悲しくなることもあった。
でも、ようやく私にもお母さんと、そう思えるような人が出来た。
普通の形とは違うけれど、胸を張って自慢できるような、そんな人が。
そして、明かりに照らされて、白く輝くお皿の上の蓮の花。
それがなんとなく笑っているように、私には思えた。
「どうぞ~」
早希ちゃんの間延びした声。
それと共に開かれた扉から誠君が顔を出すと、彼はこちらに視線を向けてきているようだった。
「透は今日夕飯どうする?さっき、母さん帰ってきて聞かれたんだけど」
そう言われ、ふと時計を見ると既に夕方、思った以上に時間が経ってしまっていることに気づいた。
「あれ?もう、こんな時間?」
「なんだ、気づいてなかったのか」
「あはは……うん」
楽しい時間はあっという間に過ぎていってしまう。
きっと、ここにいたら私はすぐにおばあちゃんになってしまうんじゃないかと思ってしまうほどに、時計の針は瞬く間に進んでいく。
「そりゃ、よかったよ」
その包み込むような優しい眼差しに、なんとなく顔が火照っていくのがわかった。
先ほど早希ちゃんが教えてくれた、『透のしたいことをする』。
それが、なんとなく想像できてしまうような、そんな表情だったから。
「…………夕飯、食べていかないか?」
そしてその言葉の後、少しだけ何かを考えていたような誠君が、もう一度口を開くとそう問いかけてきた。
「……誠君は、そうして欲しいの?」
私の答えなんて、最初から決まっている。
でも、どうしても聞きたくなってしまうのだ。
自分でも、面倒な女だとはわかっていたとしても。
「ああ」
「……どうして?」
早希ちゃんが、こちらをニヤニヤとして見てきているのが視界に映っていても、口は止まることなく動き続ける。
もしかしたら、中学時代に告白されたという話を聞いてしまったのもあるのかもしれない。
不安と、期待と、いろんなものがグルグルと駆け巡ってしまって、どうしても思考をまとめることができなかった。
「…………透がいると……いるだけで、やっぱり違うんだよ。美味しいものはもっと美味しく感じるし、楽しいことはもっと楽しく感じる」
しばらくの間、呆れたように早希ちゃんと私を見ていた彼は、やがて観念したように大きく息を吐いた後、そう話し出す。
「だから、出来るだけの時間を俺は透と一緒にいたいんだ。それに、そうしていれば、辛いことや、悲しいこと、そんなことにすぐ気づいてあげられると思うし」
全ての言葉が宝石のように輝いて、この一瞬をずっと切り取って持っていたいほどに感じる。
いや、違う。
きっと私は、この先彼と歩む道の全てを残しておきたいと思うだろう。
幸せで、素敵な、その足跡を、全て、永遠に。
「……………………誠君は、やっぱりズルいよね」
誠君の隣の席になってから、あっという間に虜にされて、翻弄されっぱなしだった。
そして、その想いがやがて恋になり、片想いをし始めてからは、余計にそうだった。
でも、どうやらそれは両想いになっても変わらないらしい。
誠君は誠君のままで、ずっとズルいままだった。
「え?そうなのか?」
「うん」
思ったことをただ言っただけというような相変わらずの顔。
関係が変わり、気持ちが変わり、季節が変わり始めても変わらない彼にどうしようもないほどの安心感を感じてしまう。
「…………私の答えは、いつも一つだよ。誠君と、一緒にいたい。それだけ」
今の私は、たとえ何があろうと、どんな障害があろうと、もしそれができなくなるようなら全身全霊をかけて原因を排除するだろう。
気にしていた、周りの人の声なんてものも、強引に振り切って。
「わかった。じゃあ、一緒に食べよう」
「……うん」
そして私は、想いを強くした。
この場所を、誰にも渡さない。そんな、想いを。
◆◆◆◆◆
何か手伝えることがないかと降りてきた台所。
私に気づき顔を向けた瑛里華さんの表情はほとんど動いていないけれど、それでもなんとなく微笑んでいるのがわかった。
「お邪魔してます」
「ふふっ。おかえりなさい」
「………………ただいま、です」
向日葵を連想させる早希ちゃんと冷たい冬を思わせる瑛里華さん、一見正反対にも思える二人に同じことを言われ、家族の繋がりというものを改めて感じさせられる。
「ふふふっ。また、お手伝いしてくれるかしら?」
「はいっ!」
置かれた食材を見るに、どうやら今日は夏らしく素麺にするらしい。
大きくなってからあまり出されることのなくなった色とりどりのものが並んでいることを少し興味深く思う。
「早希がね、そういうの好きなのよ」
そして、ネギを刻もうとした時、私の視線に気づいていたのか瑛里華さんが調理を続けながらそう呟いた。
相変わらず、びっくりするくらい人の気持ちを察するのが上手な人だと思う。
「早希ちゃんらしいですね」
「でしょう?ほんと、いつまで経っても子どもっぽいんだから」
若干呆れたような声には、子どもへの愛がしっかりと含まれていて、これが母親なんだという考えが頭の中に沸き上がってくる。
「すごくいい子ですよね」
「ありがとう。でも、透ちゃんもいい子よ」
「そんなことないですよ。早希ちゃんや誠君に比べたら、私なんて」
「ふふっ。貴方の悪いところは、自己評価が低すぎるところかしらね。背景を思えば、仕方のないことなのかもしれないけど」
諭すような声に、何となく気恥ずかしさを感じてしまい、顔を少しだけずらす。
すると、前の時は見かけなかったものが置かれていることに気づいた。
「…………あれ、これって」
それは、蓮の花が描かれた綺麗なお皿だった。
可愛らしい動物の描かれた物、加飾の一切ないシンプルな物、何かの記念品なのか見たことのある機械メーカーのロゴが入ったものとも違う。
それこそ、新しく追加されたことがわかる、傷一つない綺麗なお皿。
「気づいた?それはね、透ちゃんのお皿よ」
「…………私の、ですか?」
「ええ。しかも、ちゃんと割れないやつ」
そう言われて、思い出す。
私が落とし、粉々になってしまったお皿を見た時、それがまるで自分の未来を暗示しているかのように感じつい泣き出してしまった。
そして思ったのだ。もう、これ以上近づいてはいけないと。
不相応な幸せに手を伸ばしては、いけないと。
「ふふっ。どう、安心したかしら?」
「…………はい」
壊れない、絆。
全てを見透かしたような瞳に、思わず涙が零れそうになる。
本当に、どこまでも温かくて、胸がいっぱいになる。
「それにね、もしまた壊れてしまってならそれでもいいのよ?また、新しい形で始めればいいんだから」
「…………新しい、形ですか?」
「ええ。人生は、自由形。幸せにも、正解なんてないの。まぁ、これは隼人さんの受け売りなんだけど」
その声は、雰囲気は、優しさに溢れているのがはっきりとわかる。
もしかしたら、包み込むようなこれが、みんなが母性と呼ぶものなのかもしれないと、そんなことを思わせられた。
「私は、応援するわよ。貴方の答えを、たとえ、それがどんなものだったとしてもね」
「…………ありがとう、ございます」
全てを肯定してくれる存在に、不思議な自信が湧いてくる。
「頑張ってね。無理せず、自分のペースで」
「はいっ!!」
おばあちゃんは大好きだけど、母と呼ぶにはやっぱりどこか違っていて。
周りと比べて、時々悲しくなることもあった。
でも、ようやく私にもお母さんと、そう思えるような人が出来た。
普通の形とは違うけれど、胸を張って自慢できるような、そんな人が。
そして、明かりに照らされて、白く輝くお皿の上の蓮の花。
それがなんとなく笑っているように、私には思えた。
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