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「まだ終わってないからな」

 その言葉と共に、シェルの両膝が再び持ち上げられた。
 膝が顔につくほど折り曲げられ、後孔が天を向く。襲いくる羞恥心と恐怖に身体が震えた。
 先程まで弄られていた粘膜は、ゼリーと中心から零れ落ちた白濁で濡れている。

 そこへ、ルーカスの熱いものが宛てがわれた。

「挿れるぞ」
「や、待っ……だめ……うっ」

 ルーカスの昂ぶりが押し付けられた。指とは比べ物にならない太く熱いそれが、狭い粘膜を裂くように押し入ってくる。
 引きつる痛みに足をバタつかせたが、簡単にルーカスに抑え込まれる。

「い……っ、痛い、やだぁ、う、く……っ」

 息もできない苦しさに、目の前が滲んだ。もがくシェルの姿にも、ルーカスは口の端を吊り上げる。

「痛いか? でもお前は痛いのが好きだろう。ちっとも萎えないもんな、お前のここ」
「や……あぁっ」

 萎えるどころか、イったばかりだというのにシェルの中心はまた頭をもたげている。
 そんなはずはないと頭を振るが、その間にもルーカスは奥へと進んでくる。ぐっと奥へ突き入れられ、腹の奥にずぐんと響いた。滲んでいた涙が眼の端から零れ落ちる。

「あっ、ああっ、や、は……っ、抜いて……おねがい、します」
「素直になれよ。ここに欲しかったんだろ」

 尻を掴まれ揺さぶられる。身体とソファに挟まれた尻尾までが苦しい。
 押し当てられた互いの肌がぶつかり合い、濡れた音を立てた。その度に身体が引きつり、背が弓なりになる。反った腰に触れられると、びくんと腰が跳ねた。目の前がスパークし、もう何も考えられない。

「あっ、は……あ、ああっ」
「気持ちいいだろ? お前にこれを与えてやれるのは俺だけだ」
「や、ぁ……いや」

 うわ言のように繰り返すシェルに、舌打ちが落とされた。ルーカスは眉間に皺を寄せ、一際強く突き入れる。

「ああぁっ」
「あんな野郎に尻尾振りやがって。自分の立場わかってるのか?」
「い……あ……」

 ギラついたルーカスの瞳の奥に、怒りが燃える。その瞳が、部屋の隅に置かれたケインに視線を飛ばした。
 火照っていたシェルの身体が凍りつく。あれに打ち付けられる痛みは、今この瞬間の行為よりも恐ろしい。唇がガタガタと震えた。

「ご主人様……な……怒って……」
「散歩なんか連れてかなきゃ良かった。大型犬はすぐ人に媚びるからな」

 片足を持ち上げられ、ぱしっと尻を叩かれた。白い尻がふるりと揺れる。

「ご、ごめんなさいっ、怒らないで、や……あぁ」
「もう一歩も家から出るな、わかったか」

 この恐怖から逃れたくて、必死で頷いた。ルーカスに再び膝裏を持たれ、腰を打ち付けられる。
 そしてすっかり勃ち上がった昂ぶりも、痛いほどの力で扱かれる。前と後ろを同時に犯され、恐怖も何も吹き飛ばされた。

「あっ、ああっ、い……っ」
「お前は誰のものだ、シェル」

 見下ろされるルーカスの双眸に光はなく、強制的に刺激が与えられ続ける。
 首輪をガタガタと揺さぶられ、その苦しさにシェルの顔が歪んだ。
 それでもお構いなしにナカをめちゃくちゃに突き上げられ、シェルはただ必死にその問いに答えるしかなかった。

「僕はっ、ご主人様のもの、ですっ……あっ、は……どこにも、行かないから、許し……ああっ」
「シェル」
「ふ、ああ……あっ」

 一点を突かれ、シェルの全身が痺れた。狙いを定めたように、ルーカスが何度もそこを抉ってくる。

「あ、あっ、や……そこ、だめっ、ご主人様、でちゃうぅ」
「出せよ。俺もナカに出してやるから」
「は、あ……っ、ああっ、あ――っ」

 意識が飛ぶ寸前、腹の奥にどろりとしたものが吐き出されたのを感じた。
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