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閑話 上川 あかねの呟き
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5年生の時に出席番号が後だった”こうづき ひなた”という子が私はあまり好きでなかった。(もう 漢字は忘れてしまった)
長めの前髪も、眠たげな目も気に入らなかったけれど、何よりも嫌だったのは、後ろから私の背中をはじくコトだった。
「なに?」
と振り向くと
「なんか 虫がついていたから」
と 小さな声で言う
「そう ありがと」
一応 お礼は言うけれど、そんなにしょっちゅう虫がついている訳ないでしょ?
「ねえ こうづきさんって、しょっちゅう虫がついているって私の事を叩くんだけど?」
4年生の時にこうづきさんと同じクラスだった秋田君に聞いてみる
「ああ 香月ね、霊感少女なんだって!すげえよな?」
秋田君が面白そうに言うのがちょっと気に入らない
「なんか 気持ち悪くない?」
「へ?なんで?」
男子には通じないらしい
「だって、幽霊とか見えるんでしょ?わあ 気持ち悪い」
「そうかな?」
秋田君はピンと来ない顔をしていた
「こうづきさんには 近寄らない方がいいよね」
一緒に話をしていた女子たちは皆で頷きあった。
こうづきさんは 私以外のクラスメイトにも時々、背中や肩をはたくコトがあって、
私達はそれを担任に訴えた。
「こうづきさんが訳もなく、頭を叩いた」
「背中を叩かれた」
「肩をつつかれた」
彼女は孤立していき反省したのか、私やクラスメイトを叩くことも無くなった。
乱暴者の 意味不明な行動をとるクラスメイトの行動を改める事が出来て私達は満足した。ハズなのにどうにもスッキリしなかった。
それから 2年近く過ぎた卒業式の後で 彼女が引っ越していったと聞いた。
なんだかほっとした。
霊感少女だという彼女の意味不明の行動が私達は不安だったのかもしれない。
だって、私達は群れて、同じ考えをして同じ行動をとる事に安心するのだもの。
それを乱す要素は取り除いておかないとね。
ね、あなたも、そう思うでしょ?
あなたも こうづきさんみたいな周りと違うタイプの子と同じクラスになったらきっと同じことをすると思うわよ
長めの前髪も、眠たげな目も気に入らなかったけれど、何よりも嫌だったのは、後ろから私の背中をはじくコトだった。
「なに?」
と振り向くと
「なんか 虫がついていたから」
と 小さな声で言う
「そう ありがと」
一応 お礼は言うけれど、そんなにしょっちゅう虫がついている訳ないでしょ?
「ねえ こうづきさんって、しょっちゅう虫がついているって私の事を叩くんだけど?」
4年生の時にこうづきさんと同じクラスだった秋田君に聞いてみる
「ああ 香月ね、霊感少女なんだって!すげえよな?」
秋田君が面白そうに言うのがちょっと気に入らない
「なんか 気持ち悪くない?」
「へ?なんで?」
男子には通じないらしい
「だって、幽霊とか見えるんでしょ?わあ 気持ち悪い」
「そうかな?」
秋田君はピンと来ない顔をしていた
「こうづきさんには 近寄らない方がいいよね」
一緒に話をしていた女子たちは皆で頷きあった。
こうづきさんは 私以外のクラスメイトにも時々、背中や肩をはたくコトがあって、
私達はそれを担任に訴えた。
「こうづきさんが訳もなく、頭を叩いた」
「背中を叩かれた」
「肩をつつかれた」
彼女は孤立していき反省したのか、私やクラスメイトを叩くことも無くなった。
乱暴者の 意味不明な行動をとるクラスメイトの行動を改める事が出来て私達は満足した。ハズなのにどうにもスッキリしなかった。
それから 2年近く過ぎた卒業式の後で 彼女が引っ越していったと聞いた。
なんだかほっとした。
霊感少女だという彼女の意味不明の行動が私達は不安だったのかもしれない。
だって、私達は群れて、同じ考えをして同じ行動をとる事に安心するのだもの。
それを乱す要素は取り除いておかないとね。
ね、あなたも、そう思うでしょ?
あなたも こうづきさんみたいな周りと違うタイプの子と同じクラスになったらきっと同じことをすると思うわよ
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