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2興味
2-3 パワースポット
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「ごめんね うん じゃ またね」
アカリさんは何に対してなのか 最後まで謝ってから くるりとUターンしてほぼ小走りで帰っていく
電車、すぐにあるといいな。まだ通学時間帯だから30分に一本はあるよね?
心配した割には、電車はすぐに来た。黒い輩も今日は居ない。ほっとしてシートに腰を下ろして 気がついた
「あ!アカリさんの連絡先知らない」
家は知ってるけど、電話番号を知らないとか?今時は小学生でもあり得ない?っというか今時ならLINEとかかな?
まあ いいや お寺さんなんだから突然行って、あの大きな木の葉音を聞いていてもいいよね?あそこはとっても気持ちがいい所だものね「パワースポット」かもしれない。次に行った時は本堂にお参りしてお賽銭を入れよう。
「ねえ お母さん、鈴王寺ってお寺さん知ってる?」
「知らないなあ どこにあるの?」
「福寿院前駅から割と近い所にあるんだけど」
「ふーん、福寿院さんじゃなくてリンオウジなのね?で、リンオウジさんがどうしたの?」
「あのね そこのアカリさんと友達になってこれ貰った」
じゃーんっとのんびり焼きを差し出すと、母親の顔がニンマリと笑顔になった。
もしかして、もしかしなくても、ワタシもこんな顏をしたのかな?それでアカリさんはワタシの顏を見て”幸せそう”って言ったのかあ……確かに幸せそうな顔だわ
**
アカリさんのキラキラ効果、なのか オニイサンのお祓いオーラに接したからなのか、ここ2-3日黒い輩に遭遇していない。すごく”普通”な子になって”普通”な生活をしている気がする。お礼を言いに行った方が良いのかな?
善は急げ。だよね? 翌日 帰宅部のワタシは福寿院駅で途中下車した。
改札を出で、赤いポストに今日もキラキラが居るかな、と目をやると、ポストの上にソラが座っていた。
「あ!ヒナタちゃん」
「ソラ 何してんの?」
ソラがピョンとワタシの方に飛んでくる。
「ぼく?アカリさんを待っているんだよ そろそろ来るよ」
「いっしょに居なくていいの?」
「えーと僕ここからあんまり離れると気持ち悪くなるんだ。電車の中なら大丈夫なんだけど……それに、ソラって呼ぶ声が時々 頭の中でするからアカリさんと一緒じゃなくても寂しく無いよ」
「そっか」
これが”名づけ効果”なのかな? ソラって呼ぶ声はアカリさんがソラの事を考えている時なのかな?どれどれ「ソラ!」ワタシも心で呼んで、ソラの様子を伺う。
「どうしたの?」
「今 ソラって頭の中で聞こえた?」
「ううん。聞こえないよ 今アカリさん電車に乗ってるところだし」
ワタシではダメらしいな。そもそも名づけに反対してたんだしね。
「あ!帰って来た!」
電車の走る音が聞こえて来た。これにアカリさんが乗ってるの?確かに学校(町の中心)の方から来た電車だけどさ…… ソラがワタシと改札を交互に見ている。迎えに行こうか考えてるのかな。これ見てたらワタシならソラじゃなくてハチって名前にするね。忠犬ハチ公のハチね
「ソラ、名前 ハチにしない?それかハチ公とか?」
ソラは目をぱちくりとさせてから 口を尖らせた
アカリさんは何に対してなのか 最後まで謝ってから くるりとUターンしてほぼ小走りで帰っていく
電車、すぐにあるといいな。まだ通学時間帯だから30分に一本はあるよね?
心配した割には、電車はすぐに来た。黒い輩も今日は居ない。ほっとしてシートに腰を下ろして 気がついた
「あ!アカリさんの連絡先知らない」
家は知ってるけど、電話番号を知らないとか?今時は小学生でもあり得ない?っというか今時ならLINEとかかな?
まあ いいや お寺さんなんだから突然行って、あの大きな木の葉音を聞いていてもいいよね?あそこはとっても気持ちがいい所だものね「パワースポット」かもしれない。次に行った時は本堂にお参りしてお賽銭を入れよう。
「ねえ お母さん、鈴王寺ってお寺さん知ってる?」
「知らないなあ どこにあるの?」
「福寿院前駅から割と近い所にあるんだけど」
「ふーん、福寿院さんじゃなくてリンオウジなのね?で、リンオウジさんがどうしたの?」
「あのね そこのアカリさんと友達になってこれ貰った」
じゃーんっとのんびり焼きを差し出すと、母親の顔がニンマリと笑顔になった。
もしかして、もしかしなくても、ワタシもこんな顏をしたのかな?それでアカリさんはワタシの顏を見て”幸せそう”って言ったのかあ……確かに幸せそうな顔だわ
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アカリさんのキラキラ効果、なのか オニイサンのお祓いオーラに接したからなのか、ここ2-3日黒い輩に遭遇していない。すごく”普通”な子になって”普通”な生活をしている気がする。お礼を言いに行った方が良いのかな?
善は急げ。だよね? 翌日 帰宅部のワタシは福寿院駅で途中下車した。
改札を出で、赤いポストに今日もキラキラが居るかな、と目をやると、ポストの上にソラが座っていた。
「あ!ヒナタちゃん」
「ソラ 何してんの?」
ソラがピョンとワタシの方に飛んでくる。
「ぼく?アカリさんを待っているんだよ そろそろ来るよ」
「いっしょに居なくていいの?」
「えーと僕ここからあんまり離れると気持ち悪くなるんだ。電車の中なら大丈夫なんだけど……それに、ソラって呼ぶ声が時々 頭の中でするからアカリさんと一緒じゃなくても寂しく無いよ」
「そっか」
これが”名づけ効果”なのかな? ソラって呼ぶ声はアカリさんがソラの事を考えている時なのかな?どれどれ「ソラ!」ワタシも心で呼んで、ソラの様子を伺う。
「どうしたの?」
「今 ソラって頭の中で聞こえた?」
「ううん。聞こえないよ 今アカリさん電車に乗ってるところだし」
ワタシではダメらしいな。そもそも名づけに反対してたんだしね。
「あ!帰って来た!」
電車の走る音が聞こえて来た。これにアカリさんが乗ってるの?確かに学校(町の中心)の方から来た電車だけどさ…… ソラがワタシと改札を交互に見ている。迎えに行こうか考えてるのかな。これ見てたらワタシならソラじゃなくてハチって名前にするね。忠犬ハチ公のハチね
「ソラ、名前 ハチにしない?それかハチ公とか?」
ソラは目をぱちくりとさせてから 口を尖らせた
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