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第十一章 最強魔法対決!
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「マスミさん、マスミさん!」
フィリッポの声で、真純はハッと我に返った。気づけば、どこかの川辺に到着している。ここがギルリッツェだろうか。
「眠ってしまわれるとは。やはり大物ですね」
フィリッポは苦笑した。
「いえ……。フィリッポさんの飛行が、お上手だったので」
本当である。最初は緊張したが、フィリッポの飛行魔法は非常に安定していたのだ。飛行機に乗った時とはまるで違うふわふわした浮遊感覚は、むしろ心地良いくらいだった。連日、薬草研究で徹夜していたせいもあり、真純はいつしかうとうとしてしまったのである。
「それはどうも。急ぎたいのはやまやまだったのですが、何せ初体験ですし、安全を優先してゆっくり飛行しました。それでも、馬車よりは断然速いですよ」
そう言うとフィリッポは、真純に何やら紙切れを見せた。ルチアーノの筆跡で、地名が書いてある。
「殿下、風魔法でこれを飛ばしてこられたのです。迎えをよこすから、ここで待機するようにと」
ということは、やはり魔法対決が行われているのか。真純が緊張をみなぎらせていると、パカパカという馬の蹄の音がした。見れば、ジュダが馬で走って来るではないか。見知らぬ男性と一緒だ。
「フィリッポさん! 来てくれて、ありがとう」
ジュダは、フィリッポを見て顔をほころばせたが、その後真純を見て、ぎょっとした表情になった。
「何でお前も付いて来たんだよ! 帰るように、殿下からご指示があっただろうが」
「魔法が必要と聞いたので。水魔法は少ししか使えませんが、魔物狩りの時のように他の魔法と組み合わせたら、お役に立てるかもしれないですし」
はああ、とジュダは深いため息をついた。
「余計な警護対象が加わったようにしか見えねーんだけど」
「それより、状況はどうなんです?」
フィリッポが尋ねる。すると、ジュダと一緒にいた男性が話し出した。
「それについては、私からご説明しましょう。……ああ、私はギルリッツェ領主・トッティの次男でございます。どうぞお見知りおきを」
トッティは馬から降りると、うやうやしく挨拶した。フィリッポと真純も、丁重に返礼する。
「魔術師のフィリッポと申します。はじめまして」
「真純といいます。微力ながらお手伝いをと思いまして。よろしくお願いします」
「お二人も来てくださったとは、ありがたい」
トッティは、ほっとしたような顔をした。
「まずクシュニアですが、セバスティアーノ国王は武力というよりも、ほぼ魔法により制圧しました。具体的には、火魔法でアルマンティリア兵に火傷を負わせて戦力を失わせたり、土魔法で陥没を起こして人々を生き埋めにしたり、といった具合です。ここギルリッツェに入ってからは、さらに勢いを増されまして」
想像を超える残虐さに、真純は眉をひそめた。フィリッポが尋ねる。
「セバスティアーノ国王は、どの属性の魔法も操れるのでしょうか」
「そのようです。ですが、基本属性は土と聞いています」
トッティがそう答えると、フィリッポはにっこりした。
「偶然ですね。私も一通りは操りますが、基本属性は土なのです。国王には、目に物を見せてくれましょう」
フィリッポは、やる気満々といった様子だ。するとそこへ、ジュダが口を挟んだ。
「フィリッポさん、補足がある。ルチアーノ殿下からのご伝言だ。殿下は、使う魔法は最小限にせよと仰っている」
「どうしてです」
フィリッポは、不満げな顔をした。
「本来、魔法を戦争時に用いるのは禁忌だからだ。周辺諸国の手前だってある。なので、こちらが魔法を用いるのは、相手の攻撃魔法に対抗する目的のみに留め、剣による戦いに戻すよう誘導する、というのが殿下のお考えだ」
「……確かに、アルマンティリア側も積極的に魔法を使ったとなれば、ホーセンランドと同類に見られる危険がありますね」
渋々といった様子で、フィリッポは頷いた。
「せっかく来てもらったのに、悪いけどな。けど、フィリッポさんが来てくれたのは心強い。殿下が操れるのは、風魔法だけだからな。どの魔法にも対抗できる魔術師が必要だったんだ」
それを聞いて、フィリッポはにやりとした。
「確かに、風火水土いずれにも対応できる必要がありますね。それならば、せっかく四人そろったのですから、分散しては?」
ジュダの顔が引き攣った。
「四人、て……」
「殿下は風、私は土、マスミさんは水。そして、『火』もいらっしゃいますよね」
笑顔のフィリッポに詰め寄られ、ジュダはじりじりと後ずさりした。
「いや、俺を数に含めないでくれ! つい最近、自分の出生を知ったばかりなんだぞ。呪文も何も知らないし、魔法を使えるわけがないだろ!」
「そう言うと思って、持って来ました」
フィリッポは、持参した巾着袋の中から、一冊の本を取り出した。『一番易しい魔術書』と書いてある。いつの間に準備したのだ、と真純は目を見張った。
「基本の火魔法が載っています。現場へ向かうまでに、呪文の一つくらい覚えられるでしょう? ああ、まさかベゲット様のご子息に、魔法をお教えできる日が来るとは。夢のようです」
フィリッポは、魔術書を開くと、ジュダに押し付けた。
「さ、道中頑張りましょうね、セアン君」
「その名前で呼ぶなってんだ!」
川辺には、ジュダの絶叫がこだましたのだった。
フィリッポの声で、真純はハッと我に返った。気づけば、どこかの川辺に到着している。ここがギルリッツェだろうか。
「眠ってしまわれるとは。やはり大物ですね」
フィリッポは苦笑した。
「いえ……。フィリッポさんの飛行が、お上手だったので」
本当である。最初は緊張したが、フィリッポの飛行魔法は非常に安定していたのだ。飛行機に乗った時とはまるで違うふわふわした浮遊感覚は、むしろ心地良いくらいだった。連日、薬草研究で徹夜していたせいもあり、真純はいつしかうとうとしてしまったのである。
「それはどうも。急ぎたいのはやまやまだったのですが、何せ初体験ですし、安全を優先してゆっくり飛行しました。それでも、馬車よりは断然速いですよ」
そう言うとフィリッポは、真純に何やら紙切れを見せた。ルチアーノの筆跡で、地名が書いてある。
「殿下、風魔法でこれを飛ばしてこられたのです。迎えをよこすから、ここで待機するようにと」
ということは、やはり魔法対決が行われているのか。真純が緊張をみなぎらせていると、パカパカという馬の蹄の音がした。見れば、ジュダが馬で走って来るではないか。見知らぬ男性と一緒だ。
「フィリッポさん! 来てくれて、ありがとう」
ジュダは、フィリッポを見て顔をほころばせたが、その後真純を見て、ぎょっとした表情になった。
「何でお前も付いて来たんだよ! 帰るように、殿下からご指示があっただろうが」
「魔法が必要と聞いたので。水魔法は少ししか使えませんが、魔物狩りの時のように他の魔法と組み合わせたら、お役に立てるかもしれないですし」
はああ、とジュダは深いため息をついた。
「余計な警護対象が加わったようにしか見えねーんだけど」
「それより、状況はどうなんです?」
フィリッポが尋ねる。すると、ジュダと一緒にいた男性が話し出した。
「それについては、私からご説明しましょう。……ああ、私はギルリッツェ領主・トッティの次男でございます。どうぞお見知りおきを」
トッティは馬から降りると、うやうやしく挨拶した。フィリッポと真純も、丁重に返礼する。
「魔術師のフィリッポと申します。はじめまして」
「真純といいます。微力ながらお手伝いをと思いまして。よろしくお願いします」
「お二人も来てくださったとは、ありがたい」
トッティは、ほっとしたような顔をした。
「まずクシュニアですが、セバスティアーノ国王は武力というよりも、ほぼ魔法により制圧しました。具体的には、火魔法でアルマンティリア兵に火傷を負わせて戦力を失わせたり、土魔法で陥没を起こして人々を生き埋めにしたり、といった具合です。ここギルリッツェに入ってからは、さらに勢いを増されまして」
想像を超える残虐さに、真純は眉をひそめた。フィリッポが尋ねる。
「セバスティアーノ国王は、どの属性の魔法も操れるのでしょうか」
「そのようです。ですが、基本属性は土と聞いています」
トッティがそう答えると、フィリッポはにっこりした。
「偶然ですね。私も一通りは操りますが、基本属性は土なのです。国王には、目に物を見せてくれましょう」
フィリッポは、やる気満々といった様子だ。するとそこへ、ジュダが口を挟んだ。
「フィリッポさん、補足がある。ルチアーノ殿下からのご伝言だ。殿下は、使う魔法は最小限にせよと仰っている」
「どうしてです」
フィリッポは、不満げな顔をした。
「本来、魔法を戦争時に用いるのは禁忌だからだ。周辺諸国の手前だってある。なので、こちらが魔法を用いるのは、相手の攻撃魔法に対抗する目的のみに留め、剣による戦いに戻すよう誘導する、というのが殿下のお考えだ」
「……確かに、アルマンティリア側も積極的に魔法を使ったとなれば、ホーセンランドと同類に見られる危険がありますね」
渋々といった様子で、フィリッポは頷いた。
「せっかく来てもらったのに、悪いけどな。けど、フィリッポさんが来てくれたのは心強い。殿下が操れるのは、風魔法だけだからな。どの魔法にも対抗できる魔術師が必要だったんだ」
それを聞いて、フィリッポはにやりとした。
「確かに、風火水土いずれにも対応できる必要がありますね。それならば、せっかく四人そろったのですから、分散しては?」
ジュダの顔が引き攣った。
「四人、て……」
「殿下は風、私は土、マスミさんは水。そして、『火』もいらっしゃいますよね」
笑顔のフィリッポに詰め寄られ、ジュダはじりじりと後ずさりした。
「いや、俺を数に含めないでくれ! つい最近、自分の出生を知ったばかりなんだぞ。呪文も何も知らないし、魔法を使えるわけがないだろ!」
「そう言うと思って、持って来ました」
フィリッポは、持参した巾着袋の中から、一冊の本を取り出した。『一番易しい魔術書』と書いてある。いつの間に準備したのだ、と真純は目を見張った。
「基本の火魔法が載っています。現場へ向かうまでに、呪文の一つくらい覚えられるでしょう? ああ、まさかベゲット様のご子息に、魔法をお教えできる日が来るとは。夢のようです」
フィリッポは、魔術書を開くと、ジュダに押し付けた。
「さ、道中頑張りましょうね、セアン君」
「その名前で呼ぶなってんだ!」
川辺には、ジュダの絶叫がこだましたのだった。
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