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第十章 異世界召喚された僕、牢獄に入りました
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(パッソーニが、死んだ……?)
真純は、目の前が真っ暗になるのを感じた。これでは、もう回復呪文のありかを吐かせることができないではないか。ルチアーノの呪いは、解けないままだというのか……。
「自害だと!? なぜ、ちゃんと見張っていなかった!」
ミケーレ二世が立ち上がり、衛兵を怒鳴りつける。衛兵は、震え上がった。
「まことに、申し訳ありません! 風魔法で、注意を逸らされ……。あの、陛下。パッソーニの遺書がございます。陛下宛てでございます」
おそるおそるといった態度で、衛兵が国王に一枚の紙を差し出す。国王は、呆然とした様子でそれを受け取った。
「国王陛下。差し支えなければ、この場で内容を教えていただいても? 皆、関心あることでしょう」
ルチアーノが、声をかける。国王は頷くと、目を通し始めた。
「敬愛するミケーレ二世陛下。これまで私の占いや魔術は、散々インチキだと言われてきました。確かに、宮廷にお抱えいただくには、能力不足だったことは認めましょう。ですが、全くのデタラメではございません。この前披露した通り、私は風魔法を扱えます。そして、占い能力の方も、多少ですがございます」
何を言いたいのだろう、といった表情で、ルチアーノが眉をひそめる。ミケーレ二世は、顔を上げると、そんな彼の顔を見つめた。
「国王陛下にこれまでお世話になりましたお礼として、このアルマンティリア王国の将来を占いました。占星術は、こう示しました。……アルマンティリアの発展のためには、ルチアーノ第二王子殿下が新王太子となられるのがふさわしい、と」
それを聞いた一同は、蜂の巣をつついたように騒ぎ始めた。
「やはり、ルチアーノ殿下に王位を継承していただくべきでは?」
「いや、パッソーニの占いなぞ、インチキがほとんどだったではないか」
「だが、クシュニア対応の迅速さといい、ルチアーノ殿下の政務能力は素晴らしい。それを考えても……」
そこへ、王妃の声が響き渡った。
「静粛に。あのような悪党が遺した妄言などに、振り回されてはいけません。彼の占いなど、当たらないことも多かったではありませんか。……それにしても」
王妃は、首をかしげてルチアーノを見つめた。
「なぜパッソーニは、そのようなことを申したのかしら? ルチアーノ殿下は、自分を投獄した憎い相手だというのに……。よほどのことが無ければ、王位継承者に、などと言いませんわよねえ。例えば……、減刑の見返りがあった、ですとか」
「言うだけ言わせて口封じをした、とでも仰りたいのですか」
ルチアーノは、冷ややかな口調で言い返した。
「それならば、早い段階で奴を死刑にしていますよ。せっかく、王妃陛下がそうご提案くださったのですからね? 陛下は、当初から奴を死刑にとのご主張でしたが、私はずっと反対申し上げていましたが」
「確かに、そうであった」
ミケーレ二世が同調する。王妃は、軽く眉を吊り上げた。ルチアーノが、そんな彼女にずいと近付いた。
「逆に、全ての罪が明らかになっていないのに死刑をご主張されるとは、何か理由があってのことかと邪推してしまいましたが。実際、どうなのでしょうね?」
先ほどから王妃を不信の目で見ていた皆の眼差しが、いっそう険しくなる。ひそひそという囁きも、広がり始めた。だがミケーレ二世は、頭を抱え込んでいる。
「ルチアーノがふさわしいだと? 占いが、そう示したというのか。ではやはり、ルチアーノに王位継承を……」
「陛下!」
王妃が、金切り声を上げる。ルチアーノは、穏やかに告げた。
「国王陛下。悩まれる必要はございません。新王太子は、ファビオ殿下にすでに決定しました。それを覆すのは、よろしくございません」
国王の目が泳ぐ。そこへ、進み出る者がいた。何と、これまで黙りこくっていたジュダだった。
「国王陛下。おそれながら、申し上げます。新王太子をファビオ殿下になさるとしても、王位継承権証明書類は、まだルチアーノ殿下がお持ちなのでは? あの書類を破棄せぬことには、また論争が起きかねない気がいたします」
真純は、唖然としてジュダを見つめていた。彼は、徹底的にルチアーノを王太子候補から排除するつもりなのか。わざわざ、国王に進言するなんて……。
「確かに、そうですわね。ルチアーノ殿下、王位を継承するつもりが無いというお言葉が本当なら、書類を出していただけますわね? どちらにお持ちなのかしら?」
すかさず、王妃が同調する。真純は、かつてコッサートがその書類を狙った時の、ルチアーノの言葉を思い出していた。モーラントへの旅には持参していないような口ぶりだったし、簡単に思いつくような場所でも無いらしかった。
(一体、どこに……?)
「あいにくですが、今この場には持参していないのですよ」
扇を揺らめかせながら、ルチアーノはあっさりと答えた。
「あのように重要な物を身近に置けば、我が身が危険ですからな。少々、遠方にございます。これは、王位に未練があるゆえの言葉ではございませんぞ。念のために申しておきますが」
ルチアーノが扇をパタンと閉じ、大切そうに懐にしまう。王妃は、その様子を凝視していたが、やがて頷いた。
「ええ、信じておりますわ。潔いルチアーノ殿下のことですもの。そのような小賢しい真似を、なさるはずがありません」
真純は、意外に思った。王妃が、あっさり引き下がるとは。だが彼女は、本当に追及するつもりが無いらしい。国王に声をかけた。
「脱線し、失礼いたしましたわ。陛下、手紙にはまだ続きがあるのでは?」
「……あ、ああ」
呆然としていたミケーレ二世は、我に返ったように先を読み始めた。
「陛下、これまで多くの罪を重ねてきたこと、深くお詫び申し上げます。ですが、私の投獄に乗じて、私が犯していない罪まで押し付けようとする動きが見られ、大変不本意に思います。私は、恐らく極刑となることでしょう。ですが死にゆく前に、私が犯した罪とそうでない罪、それだけは明確にしておきたいのです。次に申し述べるのが、私が犯した罪です。それ以外は、私とは何ら関わりの無いことです」
一同が、いちだんと注目するのがわかった。ミケーレ二世が、声を張り上げる。
「一つ、約三十年前、クシュニアにて、同じホーセンランドからの不法入国者仲間を、火災を装って殺害しました。二つ、約二十年前、前宮廷魔術師ヴァレリオ・ベゲットとその息子・セアンを側近に命じて殺させ、ニトリラに火を放ちました。三つ、魔術師マスミ、フィリッポ両名の殺害指示を、近衛騎士らに命じました。四つ、ルチアーノ殿下を殺害しようとし、未遂に終わりました……」
クシュニアでの事件まで告白したことに、真純は驚いていた。大昔の、立証困難な事件だ。黙っていれば、追及されないだろうに。それだけに、この手紙の信憑性がうかがえた。ルチアーノが、口を挟む。
「ちなみにベゲット殺しの手下ですが、ベゲット宅を襲撃したところ、息子の遺体がすでにあったと証言しております。だがパッソーニに叱責されるのを恐れ、自分たちが殺したように報告したと。なぜ偽遺体があったのかはわかりかねますが、このことからも、フィリッポ殿の証言が正しかったことが証明されますな」
念を押すように、ルチアーノが付け加える。国王は頷くと、続きを読み始めた。
「私が犯した罪は、以上でございます。なお、かつてベゲット殿が宮廷を追われる際、宰相殿を殺したのが私の仕業ではないかと疑われているようですが、あれは私ではございません。これだけは、神に誓って言えます。実は……」
そこで国王の声は、突然中断した。大きく目を見開いて、手紙に視線を落としている。一体何が書いてあったのだろう、と真純は不思議に思った。
「何だと!? そのような……」
ミケーレ二世が、うめくように呟く。彼は、真っ青な顔で胸を押さえた。次の瞬間、ずるずると床に崩れ落ちる。
「陛下!?」
「国王陛下! どうなさいました!?」
王妃にルチアーノ、側近らは、すぐに国王のそばへ駆け寄った。だがミケーレ二世は、糸が切れた操り人形のように、そのままピクリとも動かなくなった。
真純は、目の前が真っ暗になるのを感じた。これでは、もう回復呪文のありかを吐かせることができないではないか。ルチアーノの呪いは、解けないままだというのか……。
「自害だと!? なぜ、ちゃんと見張っていなかった!」
ミケーレ二世が立ち上がり、衛兵を怒鳴りつける。衛兵は、震え上がった。
「まことに、申し訳ありません! 風魔法で、注意を逸らされ……。あの、陛下。パッソーニの遺書がございます。陛下宛てでございます」
おそるおそるといった態度で、衛兵が国王に一枚の紙を差し出す。国王は、呆然とした様子でそれを受け取った。
「国王陛下。差し支えなければ、この場で内容を教えていただいても? 皆、関心あることでしょう」
ルチアーノが、声をかける。国王は頷くと、目を通し始めた。
「敬愛するミケーレ二世陛下。これまで私の占いや魔術は、散々インチキだと言われてきました。確かに、宮廷にお抱えいただくには、能力不足だったことは認めましょう。ですが、全くのデタラメではございません。この前披露した通り、私は風魔法を扱えます。そして、占い能力の方も、多少ですがございます」
何を言いたいのだろう、といった表情で、ルチアーノが眉をひそめる。ミケーレ二世は、顔を上げると、そんな彼の顔を見つめた。
「国王陛下にこれまでお世話になりましたお礼として、このアルマンティリア王国の将来を占いました。占星術は、こう示しました。……アルマンティリアの発展のためには、ルチアーノ第二王子殿下が新王太子となられるのがふさわしい、と」
それを聞いた一同は、蜂の巣をつついたように騒ぎ始めた。
「やはり、ルチアーノ殿下に王位を継承していただくべきでは?」
「いや、パッソーニの占いなぞ、インチキがほとんどだったではないか」
「だが、クシュニア対応の迅速さといい、ルチアーノ殿下の政務能力は素晴らしい。それを考えても……」
そこへ、王妃の声が響き渡った。
「静粛に。あのような悪党が遺した妄言などに、振り回されてはいけません。彼の占いなど、当たらないことも多かったではありませんか。……それにしても」
王妃は、首をかしげてルチアーノを見つめた。
「なぜパッソーニは、そのようなことを申したのかしら? ルチアーノ殿下は、自分を投獄した憎い相手だというのに……。よほどのことが無ければ、王位継承者に、などと言いませんわよねえ。例えば……、減刑の見返りがあった、ですとか」
「言うだけ言わせて口封じをした、とでも仰りたいのですか」
ルチアーノは、冷ややかな口調で言い返した。
「それならば、早い段階で奴を死刑にしていますよ。せっかく、王妃陛下がそうご提案くださったのですからね? 陛下は、当初から奴を死刑にとのご主張でしたが、私はずっと反対申し上げていましたが」
「確かに、そうであった」
ミケーレ二世が同調する。王妃は、軽く眉を吊り上げた。ルチアーノが、そんな彼女にずいと近付いた。
「逆に、全ての罪が明らかになっていないのに死刑をご主張されるとは、何か理由があってのことかと邪推してしまいましたが。実際、どうなのでしょうね?」
先ほどから王妃を不信の目で見ていた皆の眼差しが、いっそう険しくなる。ひそひそという囁きも、広がり始めた。だがミケーレ二世は、頭を抱え込んでいる。
「ルチアーノがふさわしいだと? 占いが、そう示したというのか。ではやはり、ルチアーノに王位継承を……」
「陛下!」
王妃が、金切り声を上げる。ルチアーノは、穏やかに告げた。
「国王陛下。悩まれる必要はございません。新王太子は、ファビオ殿下にすでに決定しました。それを覆すのは、よろしくございません」
国王の目が泳ぐ。そこへ、進み出る者がいた。何と、これまで黙りこくっていたジュダだった。
「国王陛下。おそれながら、申し上げます。新王太子をファビオ殿下になさるとしても、王位継承権証明書類は、まだルチアーノ殿下がお持ちなのでは? あの書類を破棄せぬことには、また論争が起きかねない気がいたします」
真純は、唖然としてジュダを見つめていた。彼は、徹底的にルチアーノを王太子候補から排除するつもりなのか。わざわざ、国王に進言するなんて……。
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「あいにくですが、今この場には持参していないのですよ」
扇を揺らめかせながら、ルチアーノはあっさりと答えた。
「あのように重要な物を身近に置けば、我が身が危険ですからな。少々、遠方にございます。これは、王位に未練があるゆえの言葉ではございませんぞ。念のために申しておきますが」
ルチアーノが扇をパタンと閉じ、大切そうに懐にしまう。王妃は、その様子を凝視していたが、やがて頷いた。
「ええ、信じておりますわ。潔いルチアーノ殿下のことですもの。そのような小賢しい真似を、なさるはずがありません」
真純は、意外に思った。王妃が、あっさり引き下がるとは。だが彼女は、本当に追及するつもりが無いらしい。国王に声をかけた。
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クシュニアでの事件まで告白したことに、真純は驚いていた。大昔の、立証困難な事件だ。黙っていれば、追及されないだろうに。それだけに、この手紙の信憑性がうかがえた。ルチアーノが、口を挟む。
「ちなみにベゲット殺しの手下ですが、ベゲット宅を襲撃したところ、息子の遺体がすでにあったと証言しております。だがパッソーニに叱責されるのを恐れ、自分たちが殺したように報告したと。なぜ偽遺体があったのかはわかりかねますが、このことからも、フィリッポ殿の証言が正しかったことが証明されますな」
念を押すように、ルチアーノが付け加える。国王は頷くと、続きを読み始めた。
「私が犯した罪は、以上でございます。なお、かつてベゲット殿が宮廷を追われる際、宰相殿を殺したのが私の仕業ではないかと疑われているようですが、あれは私ではございません。これだけは、神に誓って言えます。実は……」
そこで国王の声は、突然中断した。大きく目を見開いて、手紙に視線を落としている。一体何が書いてあったのだろう、と真純は不思議に思った。
「何だと!? そのような……」
ミケーレ二世が、うめくように呟く。彼は、真っ青な顔で胸を押さえた。次の瞬間、ずるずると床に崩れ落ちる。
「陛下!?」
「国王陛下! どうなさいました!?」
王妃にルチアーノ、側近らは、すぐに国王のそばへ駆け寄った。だがミケーレ二世は、糸が切れた操り人形のように、そのままピクリとも動かなくなった。
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