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第一章 コウセツって何だろう
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(――しまった)
我に返った瞬間、真純は青ざめた。恐る恐る見やれば、手を拭っているルチアーノと目が合う。真純は、とっさに飛び起きた。
「も、申し訳ありません!! 殿下のお手を、汚してしまい……」
「殿下ではなくルチアーノだと、言ったであろう」
ルチアーノは、特段気分を害した様子も無く、けろりとしていた。
「私がしたくてしたことなのだから、気にするな。それにしても」
ルチアーノは、自らの手をまじまじと見た。
「これほど出してくれたのなら、香油は不要だな」
「は? 香油?」
大量に精を放ったことを指摘され、一瞬恥じ入ったものの、真純は後半の台詞に気を取られた。ルチアーノが微笑む。
「そなた、本当に無垢なのだな……。男は女と違い、自然には潤わぬであろう? そのため、潤滑剤が必要ということだ」
「は、はあ……」
そのための香油とやらを、前もって準備していたのだろうか。真純は、頭を巡らせた。
(あるいは……、普段から使ってらっしゃる?)
何だか、もやっとする。真純は、そんな自分を慌てて戒めた。自分の責務は、回復魔術師としての役割を果たすことだ。余計なことを考えている場合ではない。
「そんなことより、躰は平気か?」
ルチアーノが、そっと真純の背中に触れる。射精の余韻でひどく震えていた躰は、ようやく落ち着きつつあった。はいとうなずけば、ルチアーノはいたわるように、真純の背を数回撫でた。やがて、ゆっくりと押し倒す。
「私に任せておれ……」
ルチアーノが、真純の太腿に手をかけ、大きく脚を広げる。やがて、予想した場所に指が押し当てられた。真純が放ったもののせいで、そこはひどくぬめっている。
つぷり、と指が侵入する感覚に、真純は思わず躰をこわばらせた。ルチアーノが、真純の脇腹をそっと撫でさする。
「力を抜くのだ」
言われた通りにするよう、真純は試みた。とはいえ、異物感が無くなるわけではない。ルチアーノは、中を押し広げるように、ひたすら指を蠢かしている。真純は瞳を閉じて、彼のなすがままに任せた。
そして、どれほど時間が経っただろうか。いつの間にか指は、三本にまで増えていた。クチュクチュという水音が、たまらなく羞恥を誘い、真純は次第にいたたまれなくなってきた。
(まだ、続くんだろうか……)
するとその時、不意に異物感が消えた。ルチアーノが、ようやく指を引き抜いたのだ。うっすら目を開ければ、ルチアーノは下衣を取り去っている。何だか、性急な動きだった。
「すまぬ」
唐突に謝罪され、真純はきょとんとした。ルチアーノが、バツの悪そうな微笑を浮かべる。
「もう少し、ほぐすべきなのだろうが……。そなたの色っぽい表情を見ていたら、我慢ができなくなった」
「色っぽ……、って、ええ!?」
まさか、真純のことを言っているのか。信じられなかったが、混乱している暇は無かった。再び、脚を広げられたからだ。火のように熱い塊を押し付けられ、真純は瞠目した。
「あのっ……」
「力を抜くのだぞ」
言葉と同時に、ルチアーノが押し入って来る。指とは比べものにならない圧迫感に、真純は息を詰めた。ルチアーノが、たしなめるように真純の頬をつつく。
「リラックスせよと言っておる。まだ、先端しか入っておらぬのだぞ?」
その言葉に、改めて恐怖を感じたものの、真純はこくこくとうなずいた。ルチアーノの手が、真純の頬を、首筋を這い、やがて再び胸の突起を捕らえる。こねるように揉みしだかれれば、またもや快感が湧き上がってきた。
「ああっ……」
「可愛らしい声だ。もっと聞かせよ」
先ほどからルチアーノに何度となく弄られているそこは、軽い刺激だけでも、容易に快楽を拾い上げる。ルチアーノの指の動きに合わせて、真純は喘いだ。こちらに気を取られるうち、気付けば下半身の違和感も、かなり薄らいでくる。それを見透かしたように、ルチアーノは、ぐっと腰を押し進めた。
「――ああンッ……!!」
その瞬間、真純ははしたなくも大声を上げていた。何が起きたのか、さっぱりわからない。ルチアーノのものがある箇所をかすめただけで、信じられないほどの快感が全身を襲ったのだ。
「ここか」
ルチアーノは、なぜかクスリと笑うと、その場所を抉るように腰を突き動かした。ひいっと、真純はまたしても悲鳴を上げた。無意識に躰をずらし、ルチアーノから逃れようとする。だがルチアーノは、そんな真純を全身で押さえ込んだ。
「なぜ逃げる? 気持ち良いのだろうが」
「違っ、そ、そんな……」
「強情を張るな。目を開けて、しっかり見よ」
恐る恐る、ルチアーノの視線の先をたどれば、真純は完全にルチアーノのものを呑み込んでいた。その結合部分自体も、とても直視できなかったが、真純を驚愕させたのは、それだけではなかった。真純のそれは、完全に屹立していたのだ。先端からは、透明な液体すら滴っている。
(信じられない。男に犯されて、興奮するなんて……)
「そなたは、いちいち恥ずかしがるのだな……。ここは、男が感じる部分だ。当然のことなのだから、気にすることはない」
言い終えるやいなや、ルチアーノは自身を引き抜いた。打って変わって荒々しく、再び打ち込んでくる。深く浅く、執拗に突かれ、真純は絶叫した。目の前に閃光が走り、躰は沸騰しそうなくらい熱い。
「や、だ、こわい……」
だがルチアーノは止めるどころか、脚をますます大きく割り開き、肩に担ぎ上げた。より深く結合した状態に、真純はもはや、まともな言葉もつむげなかった。中で傍若無人に暴れ回る、ルチアーノの雄のこと以外、何も意識できない。
「はっ……、あっ、ああっ……」
「私を見よ」
促されて瞳を開ければ、目の前にはルチアーノの整った顔があった。相変わらず白く綺麗な肌だが、頬はほんのりと上気していて、彼もまた平常心でないと真純は悟った。
「マスミ……」
ルチアーノが上体を倒し、口づけてくる。次の瞬間、体内で彼のものがひときわ膨張した。
(――!)
ルチアーノが躰を震わせたと同時に、腹の中で何かが弾ける。そして真純も、ほぼ同時に達していた。
「ル、ルチアーノ……」
真純は、思わずつぶやいていた。ルチアーノが放出したものが、体内を満たしていく。次第に、躰がじわじわと熱くなってきた。
「マスミ」
ルチアーノは、自身を引き抜くと、そっと真純の隣に横たわった。励ますように、手を握ってくれる。
「あつい……」
真純は、歯を食いしばった。ルチアーノが言った通り、口づけの際の比ではなかった。躰が燃えているのではないかと思えるくらいの、痺れるような熱さだ。
「マスミ、すまぬ……」
真純の手を握るルチアーノの力が、強くなる。熱さは、なかなか和らがなかった。次第に、頭がぼうっとしてくる。ルチアーノが何か呼びかけているが、真純には、もう答えることができなかった。やがて真純の意識は、ふっつりと途絶えた。
我に返った瞬間、真純は青ざめた。恐る恐る見やれば、手を拭っているルチアーノと目が合う。真純は、とっさに飛び起きた。
「も、申し訳ありません!! 殿下のお手を、汚してしまい……」
「殿下ではなくルチアーノだと、言ったであろう」
ルチアーノは、特段気分を害した様子も無く、けろりとしていた。
「私がしたくてしたことなのだから、気にするな。それにしても」
ルチアーノは、自らの手をまじまじと見た。
「これほど出してくれたのなら、香油は不要だな」
「は? 香油?」
大量に精を放ったことを指摘され、一瞬恥じ入ったものの、真純は後半の台詞に気を取られた。ルチアーノが微笑む。
「そなた、本当に無垢なのだな……。男は女と違い、自然には潤わぬであろう? そのため、潤滑剤が必要ということだ」
「は、はあ……」
そのための香油とやらを、前もって準備していたのだろうか。真純は、頭を巡らせた。
(あるいは……、普段から使ってらっしゃる?)
何だか、もやっとする。真純は、そんな自分を慌てて戒めた。自分の責務は、回復魔術師としての役割を果たすことだ。余計なことを考えている場合ではない。
「そんなことより、躰は平気か?」
ルチアーノが、そっと真純の背中に触れる。射精の余韻でひどく震えていた躰は、ようやく落ち着きつつあった。はいとうなずけば、ルチアーノはいたわるように、真純の背を数回撫でた。やがて、ゆっくりと押し倒す。
「私に任せておれ……」
ルチアーノが、真純の太腿に手をかけ、大きく脚を広げる。やがて、予想した場所に指が押し当てられた。真純が放ったもののせいで、そこはひどくぬめっている。
つぷり、と指が侵入する感覚に、真純は思わず躰をこわばらせた。ルチアーノが、真純の脇腹をそっと撫でさする。
「力を抜くのだ」
言われた通りにするよう、真純は試みた。とはいえ、異物感が無くなるわけではない。ルチアーノは、中を押し広げるように、ひたすら指を蠢かしている。真純は瞳を閉じて、彼のなすがままに任せた。
そして、どれほど時間が経っただろうか。いつの間にか指は、三本にまで増えていた。クチュクチュという水音が、たまらなく羞恥を誘い、真純は次第にいたたまれなくなってきた。
(まだ、続くんだろうか……)
するとその時、不意に異物感が消えた。ルチアーノが、ようやく指を引き抜いたのだ。うっすら目を開ければ、ルチアーノは下衣を取り去っている。何だか、性急な動きだった。
「すまぬ」
唐突に謝罪され、真純はきょとんとした。ルチアーノが、バツの悪そうな微笑を浮かべる。
「もう少し、ほぐすべきなのだろうが……。そなたの色っぽい表情を見ていたら、我慢ができなくなった」
「色っぽ……、って、ええ!?」
まさか、真純のことを言っているのか。信じられなかったが、混乱している暇は無かった。再び、脚を広げられたからだ。火のように熱い塊を押し付けられ、真純は瞠目した。
「あのっ……」
「力を抜くのだぞ」
言葉と同時に、ルチアーノが押し入って来る。指とは比べものにならない圧迫感に、真純は息を詰めた。ルチアーノが、たしなめるように真純の頬をつつく。
「リラックスせよと言っておる。まだ、先端しか入っておらぬのだぞ?」
その言葉に、改めて恐怖を感じたものの、真純はこくこくとうなずいた。ルチアーノの手が、真純の頬を、首筋を這い、やがて再び胸の突起を捕らえる。こねるように揉みしだかれれば、またもや快感が湧き上がってきた。
「ああっ……」
「可愛らしい声だ。もっと聞かせよ」
先ほどからルチアーノに何度となく弄られているそこは、軽い刺激だけでも、容易に快楽を拾い上げる。ルチアーノの指の動きに合わせて、真純は喘いだ。こちらに気を取られるうち、気付けば下半身の違和感も、かなり薄らいでくる。それを見透かしたように、ルチアーノは、ぐっと腰を押し進めた。
「――ああンッ……!!」
その瞬間、真純ははしたなくも大声を上げていた。何が起きたのか、さっぱりわからない。ルチアーノのものがある箇所をかすめただけで、信じられないほどの快感が全身を襲ったのだ。
「ここか」
ルチアーノは、なぜかクスリと笑うと、その場所を抉るように腰を突き動かした。ひいっと、真純はまたしても悲鳴を上げた。無意識に躰をずらし、ルチアーノから逃れようとする。だがルチアーノは、そんな真純を全身で押さえ込んだ。
「なぜ逃げる? 気持ち良いのだろうが」
「違っ、そ、そんな……」
「強情を張るな。目を開けて、しっかり見よ」
恐る恐る、ルチアーノの視線の先をたどれば、真純は完全にルチアーノのものを呑み込んでいた。その結合部分自体も、とても直視できなかったが、真純を驚愕させたのは、それだけではなかった。真純のそれは、完全に屹立していたのだ。先端からは、透明な液体すら滴っている。
(信じられない。男に犯されて、興奮するなんて……)
「そなたは、いちいち恥ずかしがるのだな……。ここは、男が感じる部分だ。当然のことなのだから、気にすることはない」
言い終えるやいなや、ルチアーノは自身を引き抜いた。打って変わって荒々しく、再び打ち込んでくる。深く浅く、執拗に突かれ、真純は絶叫した。目の前に閃光が走り、躰は沸騰しそうなくらい熱い。
「や、だ、こわい……」
だがルチアーノは止めるどころか、脚をますます大きく割り開き、肩に担ぎ上げた。より深く結合した状態に、真純はもはや、まともな言葉もつむげなかった。中で傍若無人に暴れ回る、ルチアーノの雄のこと以外、何も意識できない。
「はっ……、あっ、ああっ……」
「私を見よ」
促されて瞳を開ければ、目の前にはルチアーノの整った顔があった。相変わらず白く綺麗な肌だが、頬はほんのりと上気していて、彼もまた平常心でないと真純は悟った。
「マスミ……」
ルチアーノが上体を倒し、口づけてくる。次の瞬間、体内で彼のものがひときわ膨張した。
(――!)
ルチアーノが躰を震わせたと同時に、腹の中で何かが弾ける。そして真純も、ほぼ同時に達していた。
「ル、ルチアーノ……」
真純は、思わずつぶやいていた。ルチアーノが放出したものが、体内を満たしていく。次第に、躰がじわじわと熱くなってきた。
「マスミ」
ルチアーノは、自身を引き抜くと、そっと真純の隣に横たわった。励ますように、手を握ってくれる。
「あつい……」
真純は、歯を食いしばった。ルチアーノが言った通り、口づけの際の比ではなかった。躰が燃えているのではないかと思えるくらいの、痺れるような熱さだ。
「マスミ、すまぬ……」
真純の手を握るルチアーノの力が、強くなる。熱さは、なかなか和らがなかった。次第に、頭がぼうっとしてくる。ルチアーノが何か呼びかけているが、真純には、もう答えることができなかった。やがて真純の意識は、ふっつりと途絶えた。
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