真実の追及と正義の葛藤

etoshiyamakan

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雪も降り積もる中、緊急の電話が鳴った。警視庁捜査一課では、しばらく一週間ほどいつもと変わらない平凡な毎日が続いていたその時であった。都内の

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 雪も降り積もる中、緊急の電話が鳴った。警視庁捜査一課では、しばらく一週間ほどいつもと変わらない平凡な毎日が続いていたその時であった。都内のオープンしてまだ2週間しか経っていない朝映知ショッピングモールの管理室より緊急の連絡であった.昼食にほとんどの職員が外出してまもない1時を時計がさしかけた頃だった。電話応対に女性事務員が出て、すぐに捜査一課の磯崎課長へとつないだ。 
    電話を切った瞬間、隣の捜査二課にも声が聞こえてくるぐらい「皆さん、緊急で木部映知ショッピングモールにて男性3人が、誘拐された模様らしい。すぐに向かうよう。」と課長の声がしたので、少し離れた休憩室で談話していた江草刑事と木崎刑事が、捜査一課へ戻り、覆面パトカーで現場へ向かった。
  現場の状況を、いち早く元同僚の世田里署の飯品係長より連絡を車中で、受け直感で、メールで都内の木衣品ビルに、潜伏中の新樹署の捜査一課の署員5人に緊急連絡し、例のグループがとの送信した。
 実は、江草刑事と作部刑事は、2カ月前に、新樹署へ2つの人質事件の接点を探りに出向いていた。2人とも、人質は、無事解放されたが、余りの恐怖感で記憶が、戻らず精神医療を受けていた。1人は、通常の会社員生活へ戻り、捜査には、しばらく半年の監視のみで、協力は、将来的にもこちら警視庁ともとりやめになった。しかし、1つの捜査は続行させていた。
 その捜査班に、もしや今回またしてもとメールを送信した。1時間ほどして、現場へ到着した。先に木崎刑事が、現場への折衝場所になっている管理室へ直行した。江草刑事は、おそらくもしや例のグループがということで、車の中で、返信メールが気がかりで、自前の小型パソコンで情報整理していた。返信メールでは、グレーゾーンに潜伏中の署員から先日の人質誘拐事件の実行犯と思わしき2人ほど神姫駅近くで、不審な動きがあったとのことだった。被写体画像も送信してくれ、江草刑事も管理室へ向かった。
 管理室へ着いた途端、江草刑事は、木崎刑事が、早速1人の中年女性から話を伺っていたのを横目にみつつ、モニターの様子を見た。すると、2階と3階の非常階段の間の謎の歌劇専用の演壇場の突端部で、3人の男性が、拘束されていた。
 これは、一瞬救出実行可能かもと思いかけたが、変異な構造で、その演劇の演壇部分が、2階と3階の間の高さで、浮いているので、救出には、2階と3階の非常階段でしかないので、はあー難しいとため息をついた。
   管理室には、応援の所轄の飯江刑事と厚井刑事が、駆け付けていた。先ほど、1人の中年女性が、管理室へ逃げ延びてきて、なかなか恐怖心で我々中年には話してくれないので、若い木崎刑事に、質問を交代したとのことだった。そして、今の状況は、仮面をつけた6人の犯人が、武器を持って演壇部の結構広い向こうに隠れているとのことだった。隠れているとのことなので、交渉したくても演壇部分の向こうでいつでも構えていると想像すると背筋で、ぞーと寒気がした。また、江草刑事は、管理室のモニターを2、30分程分析するべく動画を視聴していたが、1階の非常口付近と、駐車場に謎のキャラバンを降りてくる瞬間からも、仮面をつけていたので、またしてもきちしょうと心の中でつぶやいていた。
  しばらくして、警視庁捜査一課磯崎課長から、連絡があり、2、3分程ダウンロード済の動画を緊急人質交渉捜査官チームにつないだ。しばらく、本部から、指示がくるまで、待機するようとのことだった。
 木崎刑事が、ふうとため息をつきながら、質問していた中年女性の聞き取り話によると、ブティック店で、買い物をしていると、何かすごい音が鳴ってびっくりして、隠れていたら他の皆が、外へ逃げていた。しかし、しばらく近くの爆音で、体が、拘縮して動けず、自力で逃げてきたとのことだった。ちらっと後ろに2人程犯人らしき姿が見えかけたのが、3階のフロアで、どうにか、階段を全力疾走で1階管理室まで逃げたらしい。
 木崎刑事の「3階のフロア」に、飯江刑事と厚井刑事が、ビクっと反応して、「え、確かあの女性が逃げ延びてきたのが、1時間半前で、3階のフロアに2人?え、ということは、あの演壇あちらに、わが、新樹署の捜査官が、分析済で、6人だけだなく、他に?」
 「これは、もっといち早く応援を呼ばないと、ここ管理室も? い?い?」という飯江刑事に、厚井刑事は、 「バカか?そんなことは、心配いらないですよ。もう、潜伏の応援捜査官何人か、ここ管理室と管轄下のあの少し離れたビルにもう、つけてる。」 
 「ふう、びっくりした。」と会話が交わされて5分程経った。
 しばらくして、江草刑事が、連絡しようとした瞬間、厚井刑事が、電話受話器
を取った手を取り上げ、
 「我々の内、あなた方警視庁本部さんと新樹署の情報を整理しませんか?何か
私なりに、同じ犯人を追跡は、しているようだが、人命優先で、何かが。」
という声に、江草刑事も
「あっさり、分かりました。私の管轄内に、差しさわりなく、話ましょう。そちらも、お願いします。」
 時間も押してきているので、お互いに、情報交換が、しばらく15分程交わされた。余りの光景に、まだ若い木崎刑事は、これは、がくがくとしばらく驚愕していた。
 しばらくして、双方の意見・意図が一致して、早速、
江草刑事が、捜査一課に連絡を入れた。
 すぐに、警視庁特殊隊(当時は、半 衛隊)が、駆け付け、1時間半程して犯人全部で、12人が、逮捕された。
 しかし、まだ若い木崎刑事は、何かそのベテラン江草刑事と厚井刑事の交渉に
ただ、茫然と突っ立った感覚のまま、傍観者のようで、一瞬の間に逮捕シーンに
どうにか両手を上へ突き上げるのが、精いっぱいだった。
 
 
 

  
 


                
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