30 / 66
29 *まさに現実逃避 2
しおりを挟む
*R18。背後注意。真っ昼間からすみません。でも前半はえっち少ないです。ちょっと説明くさい*
どうやらイッて意識がトんだらしい。
こんなこと初めてで、息を整えるためにハクハクと魚のように口を動かしていた。
イッたあとの脱力感で動きたくない僕は、ただボーッと横たわっていた。
そこに今度はあらぬところの刺激でハッとする。
「あっ! な、ナハト!?」
いつの間にか力の入らない僕をうつ伏せにして、お腹の下にクッションを敷き詰めてお尻を高くした状態にしていくと、丸見えになった僕のお尻の穴にさっきの潤滑油を塗り込んでいく。
「うん。いい感じに力が抜けてるから、コレならすぐに柔らかく解れそうだ」
「───いや、何が!?」
じっくり見られて、さすがの僕も顔が真っ赤になって熱い。力の入らない身体を何とか動かして、辛うじて首を回してナハトを見ると、淡々と話してるくせに顔は盛りのついた猛獣のオスのようにギラついていた。
「男はココを使うからな。初めてなら念入りに解さないと。痛いのはイヤだろう?」
「そりゃあそうだけど、何で急に!? ドコにこんなことする要因があった!? ていうかナハトは、こういうの経験あるの!?」
さっきも手慣れたように僕を翻弄して・・・・・・。
「イヤ? 俺も童貞処女だが? まぁ長いこと生きてるとそういう知識も豊富にはなるな。運命の番い以外に欲情はしないけど」
「───は?」
まさかの童貞処女宣言。
いや、ソレにしたって耳年増にも限度があるだろう。それで実践できるって、ヘンなところで才能を発揮してるな!?
「まぁ、俺のスキル使って気持ちよくしてやってもいいけど、たぶんスキルの影響で朦朧として記憶に残らないから初めては使いたくない」
「・・・・・・そういえば、僕、ナハトの種族知らないんだけど。あと帰ったら色々説明してくれるって・・・・・・」
一回イッて賢者タイムになったみたいでちょっと冷静になった僕は、いまだにお尻を高くした状態で力の入らない間抜けで恥ずかしい格好のまま、ナハトに尋ねた。
「───あー・・・・・・うん。そういえば言ってなかったな。俺は吸血鬼だ」
ちょっとソコまでお買い物的な軽いノリでナハトが告げた言葉に唖然とする。
「・・・・・・吸血鬼?」
「そうだ」
「・・・・・・一応聞くけど、この世界の吸血鬼って、皆、普通にお日様の下を歩けんの?」
「いや?」
「だよねー?」
───じゃあ何でナハトは平気なの!?
そんな僕の気持ちを読んだようにナハトは続けた。
「俺は吸血鬼の真祖でデイウォーカーなんだ。それで吸血鬼でただ一人、不老不死の存在」
「はぁ!? ツッコみどころ満載なんだけど!」
「いやツッコむのは俺でツッコむ場所はココ」
「何上手いこと言ってんだよ! そうじゃねえよ! はぁっ!? え、ナハトって何歳なわけ!?」
至極真面目な顔して上手い返しをしてきたナハトに思わずツッコんだ。
そしてその返答に再び唖然。
「うーん、覚えてないが、すでに万単位の歳はとってるかな?」
・・・・・・そんなに長く生きてるんだ?
僕だったらやってらんないね。でも不老不死って・・・・・・死で終わらせられないのも辛いよね。
「・・・・・・あの、その」
「ああ、今はユラがいてくれるから退屈じゃないよ」
急に気まずくなってしまって顔を伏せる僕。いや、もうこの体勢が一番気まずいんだけど。
でもその空気を変えるようにナハトが言った。
「そんなわけで、たかだか数十年、数百年待つことになっても俺には一瞬だから、急いで好きにならなくてもいいよ」
そう言うナハトはちょっと寂しそうではあった。僕はまだちょっと自分の気持ちに自信がないけど、ナハトのことは好き、なんだと思う。
だから少しならいいかな?
「今はもの凄く好き・・・・・・ってわけじゃないけど、ナハトとはこうしてても平気・・・・・・だから」
「───え、本当・・・・・・?」
そう言ったらパッと音がしそうな顔になって言った。
「やっぱり身体から堕とすのがいいんだな。もうでろでろに甘やかして愛してやるからな! ついでに魔力も回復できるし」
「・・・・・・は?」
ちょっと意味不明なことをまた言ったぞ、ナハト。何、魔力も回復できるって?
まさかまた異世界あるあるで、精液に魔力が多く含まれてるから中出ししたら回復とかいうアレ・・・・・・!?
一方的に宣言したナハトは、戸惑う僕を置いて後孔を解す手を動かし始めたのだった。
「あっ、やっ・・・・・・うぁ・・・・・・ちょっと中、汚いぃ・・・・・・!」
「大丈夫だ。寝てるうちに洗浄魔法で綺麗にしておいたから」
「は? え、ナニソレいつの間に!? ───あ、むりむりむりー! ひうっ!」
動きを再開したナハトは、種族以外のことには触れずに潤滑油を足しながら、容赦なく僕の後孔の拡張に勤しんでいくのだった。
※拡張までいかず、次話こそガッツリ!
どうやらイッて意識がトんだらしい。
こんなこと初めてで、息を整えるためにハクハクと魚のように口を動かしていた。
イッたあとの脱力感で動きたくない僕は、ただボーッと横たわっていた。
そこに今度はあらぬところの刺激でハッとする。
「あっ! な、ナハト!?」
いつの間にか力の入らない僕をうつ伏せにして、お腹の下にクッションを敷き詰めてお尻を高くした状態にしていくと、丸見えになった僕のお尻の穴にさっきの潤滑油を塗り込んでいく。
「うん。いい感じに力が抜けてるから、コレならすぐに柔らかく解れそうだ」
「───いや、何が!?」
じっくり見られて、さすがの僕も顔が真っ赤になって熱い。力の入らない身体を何とか動かして、辛うじて首を回してナハトを見ると、淡々と話してるくせに顔は盛りのついた猛獣のオスのようにギラついていた。
「男はココを使うからな。初めてなら念入りに解さないと。痛いのはイヤだろう?」
「そりゃあそうだけど、何で急に!? ドコにこんなことする要因があった!? ていうかナハトは、こういうの経験あるの!?」
さっきも手慣れたように僕を翻弄して・・・・・・。
「イヤ? 俺も童貞処女だが? まぁ長いこと生きてるとそういう知識も豊富にはなるな。運命の番い以外に欲情はしないけど」
「───は?」
まさかの童貞処女宣言。
いや、ソレにしたって耳年増にも限度があるだろう。それで実践できるって、ヘンなところで才能を発揮してるな!?
「まぁ、俺のスキル使って気持ちよくしてやってもいいけど、たぶんスキルの影響で朦朧として記憶に残らないから初めては使いたくない」
「・・・・・・そういえば、僕、ナハトの種族知らないんだけど。あと帰ったら色々説明してくれるって・・・・・・」
一回イッて賢者タイムになったみたいでちょっと冷静になった僕は、いまだにお尻を高くした状態で力の入らない間抜けで恥ずかしい格好のまま、ナハトに尋ねた。
「───あー・・・・・・うん。そういえば言ってなかったな。俺は吸血鬼だ」
ちょっとソコまでお買い物的な軽いノリでナハトが告げた言葉に唖然とする。
「・・・・・・吸血鬼?」
「そうだ」
「・・・・・・一応聞くけど、この世界の吸血鬼って、皆、普通にお日様の下を歩けんの?」
「いや?」
「だよねー?」
───じゃあ何でナハトは平気なの!?
そんな僕の気持ちを読んだようにナハトは続けた。
「俺は吸血鬼の真祖でデイウォーカーなんだ。それで吸血鬼でただ一人、不老不死の存在」
「はぁ!? ツッコみどころ満載なんだけど!」
「いやツッコむのは俺でツッコむ場所はココ」
「何上手いこと言ってんだよ! そうじゃねえよ! はぁっ!? え、ナハトって何歳なわけ!?」
至極真面目な顔して上手い返しをしてきたナハトに思わずツッコんだ。
そしてその返答に再び唖然。
「うーん、覚えてないが、すでに万単位の歳はとってるかな?」
・・・・・・そんなに長く生きてるんだ?
僕だったらやってらんないね。でも不老不死って・・・・・・死で終わらせられないのも辛いよね。
「・・・・・・あの、その」
「ああ、今はユラがいてくれるから退屈じゃないよ」
急に気まずくなってしまって顔を伏せる僕。いや、もうこの体勢が一番気まずいんだけど。
でもその空気を変えるようにナハトが言った。
「そんなわけで、たかだか数十年、数百年待つことになっても俺には一瞬だから、急いで好きにならなくてもいいよ」
そう言うナハトはちょっと寂しそうではあった。僕はまだちょっと自分の気持ちに自信がないけど、ナハトのことは好き、なんだと思う。
だから少しならいいかな?
「今はもの凄く好き・・・・・・ってわけじゃないけど、ナハトとはこうしてても平気・・・・・・だから」
「───え、本当・・・・・・?」
そう言ったらパッと音がしそうな顔になって言った。
「やっぱり身体から堕とすのがいいんだな。もうでろでろに甘やかして愛してやるからな! ついでに魔力も回復できるし」
「・・・・・・は?」
ちょっと意味不明なことをまた言ったぞ、ナハト。何、魔力も回復できるって?
まさかまた異世界あるあるで、精液に魔力が多く含まれてるから中出ししたら回復とかいうアレ・・・・・・!?
一方的に宣言したナハトは、戸惑う僕を置いて後孔を解す手を動かし始めたのだった。
「あっ、やっ・・・・・・うぁ・・・・・・ちょっと中、汚いぃ・・・・・・!」
「大丈夫だ。寝てるうちに洗浄魔法で綺麗にしておいたから」
「は? え、ナニソレいつの間に!? ───あ、むりむりむりー! ひうっ!」
動きを再開したナハトは、種族以外のことには触れずに潤滑油を足しながら、容赦なく僕の後孔の拡張に勤しんでいくのだった。
※拡張までいかず、次話こそガッツリ!
628
お気に入りに追加
1,078
あなたにおすすめの小説
【完】俺の嫁はどうも悪役令息にしては優し過ぎる。
福の島
BL
日本でのびのび大学生やってたはずの俺が、異世界に産まれて早16年、ついに婚約者(笑)が出来た。
そこそこ有名貴族の実家だからか、婚約者になりたいっていう輩は居たんだが…俺の意見的には絶対NO。
理由としては…まぁ前世の記憶を思い返しても女の人に良いイメージがねぇから。
だが人生そう甘くない、長男の為にも早く家を出て欲しい両親VS婚約者ヤダー俺の勝負は、俺がちゃんと学校に行って婚約者を探すことで落ち着いた。
なんかいい人居ねぇかなとか思ってたら婚約者に虐められちゃってる悪役令息がいるじゃんと…
俺はソイツを貰うことにした。
怠慢だけど実はハイスペックスパダリ×フハハハ系美人悪役令息
弱ざまぁ(?)
1万字短編完結済み
【完】ちょっと前まで可愛い後輩だったじゃん!!
福の島
BL
家族で異世界転生して早5年、なんか巡り人とか言う大層な役目を貰った俺たち家族だったけど、2人の姉兄はそれぞれ旦那とお幸せらしい。
まぁ、俺と言えば王様の進めに従って貴族学校に通っていた。
優しい先輩に慕ってくれる可愛い後輩…まぁ順風満帆…ってやつ…
だったなぁ…この前までは。
結婚を前提に…なんて…急すぎるだろ!!なんでアイツ…よりによって俺に…!??
前作短編『ゆるだる転生者の平穏なお嫁さん生活』に登場する優馬の続編です。
今作だけでも楽しめるように書きますが、こちらもよろしくお願いします。
【完結】狼獣人が俺を離してくれません。
福の島
BL
異世界転移ってほんとにあるんだなぁとしみじみ。
俺が異世界に来てから早2年、高校一年だった俺はもう3年に近い歳になってるし、ここに来てから魔法も使えるし、背も伸びた。
今はBランク冒険者としてがむしゃらに働いてたんだけど、 貯金が人生何周か全力で遊んで暮らせるレベルになったから東の獣の国に行くことにした。
…どうしよう…助けた元奴隷狼獣人が俺に懐いちまった…
訳あり執着狼獣人✖️異世界転移冒険者
NLカプ含む脇カプもあります。
人に近い獣人と獣に近い獣人が共存する世界です。
このお話の獣人は人に近い方の獣人です。
全体的にフワッとしています。
【完結】異世界転生して美形になれたんだから全力で好きな事するけど
福の島
BL
もうバンドマンは嫌だ…顔だけで選ぶのやめよう…友達に諭されて戻れるうちに戻った寺内陸はその日のうちに車にひかれて死んだ。
生まれ変わったのは多分どこかの悪役令息
悪役になったのはちょっとガッカリだけど、金も権力もあって、その上、顔…髪…身長…せっかく美形に産まれたなら俺は全力で好きな事をしたい!!!!
とりあえず目指すはクソ婚約者との婚約破棄!!そしてとっとと学園卒業して冒険者になる!!!
平民だけど色々強いクーデレ✖️メンタル強のこの世で1番の美人
強い主人公が友達とかと頑張るお話です
短編なのでパッパと進みます
勢いで書いてるので誤字脱字等ありましたら申し訳ないです…
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
【完結】ゆるだる転生者の平穏なお嫁さん生活
福の島
BL
家でゴロゴロしてたら、姉と弟と異世界転生なんてよくある話なのか…?
しかも家ごと敷地までも……
まぁ異世界転生したらしたで…それなりに保護とかしてもらえるらしいし…いっか……
……?
…この世界って男同士で結婚しても良いの…?
緩〜い元男子高生が、ちょっとだけ頑張ったりする話。
人口、男7割女3割。
特段描写はありませんが男性妊娠等もある世界です。
1万字前後の短編予定。
【完結】伝説の勇者のお嫁さん!気だるげ勇者が選んだのはまさかの俺
福の島
BL
10年に1度勇者召喚を行う事で栄えてきた大国テルパー。
そんなテルパーの魔道騎士、リヴィアは今過去最大級の受難にあっていた。
異世界から来た勇者である速水瞬が夜会のパートナーにリヴィアを指名したのだ。
偉大な勇者である速水の言葉を無下にもできないと、了承したリヴィアだったが…
溺愛無気力系イケメン転移者✖️懐に入ったものに甘い騎士団長
侯爵令息セドリックの憂鬱な日
めちゅう
BL
第二王子の婚約者候補侯爵令息セドリック・グランツはある日王子の婚約者が決定した事を聞いてしまう。しかし先に王子からお呼びがかかったのはもう一人の候補だった。候補落ちを確信し泣き腫らした次の日は憂鬱な気分で幕を開ける———
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初投稿で拙い文章ですが楽しんでいただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる