【完結】水と夢の中の太陽

エウラ

文字の大きさ
上 下
81 / 90
第四章 エルフの里編

旦那達の体力は底無し沼(sideエルバート)

しおりを挟む
*背後注意。R18です*




よもやフェイがハーフエルフとは思わなかった。

確かにエルフのような美貌で魔力もかなりの量だった。
しかしそれはエルフの血筋故に基礎が高かっただけで、今こうしてAランクの冒険者としてレベルが高いのは本人の努力の賜物だろう。


さて、一番の悩みのタネが精霊王のお陰で解決しそうだ。

---どう頑張っても寿命の壁は越えられない。
最大の長命種である竜人族は竜玉を番いに取り込ませることで寿命を擦り合わせられるそうだが、他種族はそういうことは出来ない。
竜人の次に長命なエルフには竜人の番いのような仕組みはないため、伴侶が自分より短命な種族の場合は多くが再婚をする。

エルフ同士なら問題はないのだが、いつもそうとは限らないのだ。

元々長命種は性欲が薄いが、番ったり伴侶を得ればその相手にだけは欲情するので、定期的に発情状態になり、数日から数週間は籠もりっぱなしで体を繋げる。

つまりは、俺とフェイがまさに今、発情期蜜月な訳で。

更に精霊王公認?で合法的にヤりまくれると言うことだ。

俺は元々エルフにしては性欲が強く、しかしお仲間エルフは例によって淡白なのでコレといって良い相手も居らず・・・。
今回ばかりはウィステリア様々だった。

「と言うわけで、気の済むまで付き合え」
「---はあぁ?! お前な、昨日処女喪失したばかりの初心者相手に鬼畜な事を言ってんじゃねえぞ?!」

顔を真っ赤にして抗議するフェイを上手いこと宥めすかし、昨日見つけたイイトコロをピンポイントで攻めてやれば、あっという間に陥落した。

「---やら、もう・・・・・・感じすぎて、つらいぃ、えるぅ・・・」

全身を桃色に染めて、目を潤ませて舌っ足らずに俺の名を呼ぶ。
苛めてる相手に助けを求めるなんて、溶けた理性では矛盾に気付かない。

「可愛い---フェイ、もっと俺を求めて?」

そういって己の剛直を一気に突き立てる。

「---にゃあぁぁ---!!」

瞬間、イってしまったフェイの後孔がきゅうっと俺のを締め付けて思わず動きが止まる。
あっぶな・・・。

暫く耐えていると、トンでいたらしいフェイが俺を見てふにゃっと笑った。

プチ。

俺はこの瞬間、理性を忘れてただひたすらフェイの胎内を犯し続けた。
フェイは過ぎた快楽に何度も意識をトばしては俺の腰使いに呼び戻され、またトンで・・・と繰り返し。

3日後、ようやく落ち着いた発情期を終えて再びウィステリア様の邸へ。

お互いつやっつやの顔で再会したクラビスに笑って。

げっそりしたフェイとアルカスを見て再び笑った。


しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

キスから始まる主従契約

毒島らいおん
BL
異世界に召喚された挙げ句に、間違いだったと言われて見捨てられた葵。そんな葵を助けてくれたのは、美貌の公爵ローレルだった。 ローレルの優しげな雰囲気に葵は惹かれる。しかも向こうからキスをしてきて葵は有頂天になるが、それは魔法で主従契約を結ぶためだった。 しかも週に1回キスをしないと死んでしまう、とんでもないもので――。 ◯ それでもなんとか彼に好かれようとがんばる葵と、実は腹黒いうえに秘密を抱えているローレルが、過去やら危機やらを乗り越えて、最後には最高の伴侶なるお話。 (全48話・毎日12時に更新)

神は眷属からの溺愛に気付かない

グランラババー
BL
【ラントの眷属たち×神となる主人公ラント】 「聖女様が降臨されたぞ!!」  から始まる異世界生活。  夢にまでみたファンタジー生活を送れると思いきや、一緒に召喚された母であり聖女である母から不要な存在として捨てられる。  ラントは、せめて聖女の思い通りになることを妨ぐため、必死に生きることに。  彼はもう人と交流するのはこりごりだと思い、聖女に捨てられた山の中で生き残ることにする。    そして、必死に生き残って3年。  人に合わないと生活を送れているものの、流石に度が過ぎる生活は寂しい。  今更ながら、人肌が恋しくなってきた。  よし!眷属を作ろう!!    この物語は、のちに神になるラントが偶然森で出会った青年やラントが助けた子たちも共に世界を巻き込んで、なんやかんやあってラントが愛される物語である。    神になったラントがラントの仲間たちに愛され生活を送ります。ラントの立ち位置は、作者がこの小説を書いている時にハマっている漫画や小説に左右されます。  ファンタジー要素にBLを織り込んでいきます。    のんびりとした物語です。    現在二章更新中。 現在三章作成中。(登場人物も増えて、やっとファンタジー小説感がでてきます。)

市川先生の大人の補習授業

夢咲まゆ
BL
笹野夏樹は運動全般が大嫌い。ついでに、体育教師の市川慶喜のことも嫌いだった。 ある日、体育の成績がふるわないからと、市川に放課後の補習に出るよう言われてしまう。 「苦手なことから逃げるな」と挑発された夏樹は、嫌いな教師のマンツーマンレッスンを受ける羽目になるのだが……。 ◎美麗表紙イラスト:ずーちゃ(@zuchaBC) ※「*」がついている回は性描写が含まれております。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

運悪く放課後に屯してる不良たちと一緒に転移に巻き込まれた俺、到底馴染めそうにないのでソロで無双する事に決めました。~なのに何故かついて来る…

こまの ととと
BL
『申し訳ございませんが、皆様には今からこちらへと来て頂きます。強制となってしまった事、改めて非礼申し上げます』  ある日、教室中に響いた声だ。  ……この言い方には語弊があった。  正確には、頭の中に響いた声だ。何故なら、耳から聞こえて来た感覚は無く、直接頭を揺らされたという感覚に襲われたからだ。  テレパシーというものが実際にあったなら、確かにこういうものなのかも知れない。  問題はいくつかあるが、最大の問題は……俺はただその教室近くの廊下を歩いていただけという事だ。 *当作品はカクヨム様でも掲載しております。

処理中です...