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第二章 王都編
王都のギルドマスター
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二階にあるギルマスの部屋へと案内されて、その重厚な扉をリリーさんがノックする。
「リリーです。お連れしました」
「どうぞ」
返事があって、扉が開かれた。クラビスと中に入ると、大きな机に向かって書類を捌いている人が見えた。
・・・少しの違和感。
なんか俺、この人、知ってる・・・・・・?
「そこに座ってちょっと待っててな」
「言われなくても」
「そこは相変わらずなんだな。可愛い嫁さん貰って丸くなったと思ったのに」
ポンポン飛び交う気易い言葉の応酬に、ん? と首を傾げる。
キリがよかったのか顔を上げたギルマスに、んん?
あれ?
・・・領主邸へ帰るのに乗った馬車の乗客にこんな人いなかったっけ?
考え込んだ俺を見て、ニコッと笑った。
『歳の離れた兄弟かい?』
・・・・・・あ。
あの時のおっちゃん?!
下車した時の生温かい視線を思い出す。
「ようこそ、王都の冒険者ギルドへ。二度目ましてかな? ギルドマスターのラクス・フォルターです。アルカス様」
立ち上がってお辞儀をするギルマス。
慌てて俺も立ち上がろうとしてクラビスに阻止された。おい!
「えと、こんな体勢ですみません。アルカス・フォレスターです。よろしくお願いします。・・・もしかして、クラビスのお父さん・・・?」
クラビスに聞いたんだけど、ラクスさんが応えた。
「そうです! やっと会えましたね。あの日以来ずっと会えなかったので寂しかった! あの日はイースのギルドに用があって偶然乗り合わせたんだけど、速攻こっちに戻らないといけなくて。戻ったら戻ったで仕事がてんこ盛りで」
凄い勢いで話し出して止まらない。
リリーさんが後頭部をべしっと叩いていた。
「落ち着いて下さい、ギルマス!」
「・・・スマン」
若干引き気味の俺を見て、ちょっと冷静になったっぽい。
「・・・こんなんだが、父だ」
クラビスが溜息を吐いていた。
クラビスはこうなると分かっていたらしい。
落ち着いたら改めて紹介しようと思っていたが、お父さんの方が暴走したようだ。
「用件はコレだけか? 帰っていいか?」
クラビスが冷たく言う。
あ! 待って待って!
今、今言わないと!
「クラビスのお父さん! 息子さんを俺に下さい! 絶対に幸せにします!」
「ぶふぉ!!!」
リリーさんが吹いて、お父さんが笑顔で固まり、クラビスは首まで真っ赤っかになって顔を両手で覆っていた。
カオス。
あの後、さすがギルマスだけあって立ち直りが早かったラクス義父さんにもちろんオーケーを貰った。
「こんな息子でよければ貰ってやって下さい」
うん、俺が貰われる方なんだけどね。
そして事後報告。
でもなんかやり切った感が凄い!
俺、満足!
なんだかんだ言って、クラビスが一番立ち直れなかった。
何故?
そうそうリリーさんは正式にはアレックス・リリーフと言うそう。
A級冒険者で、歳は29歳だった。ごめんなさい。もっと上だと思ってた。
クラビスが王都で依頼を熟すときに、ソロでは難しい物の時にはよく組んでいたそうです。
「でも、どうして愛称が『リリー』なの? 『アレク』とかでもいいんじゃないの?」
と、俺が聞いたら。
「他のヤツらはアレクとかレックスとか呼ぶけど、ギルマスとクラビスだけはリリーなんだよ。コレには深ーい理由があってな・・・」
と、深刻そうな顔をして言うから。
「え、聞いちゃマズかった?!」
ちょっとどきどきしちゃうよ?
「そんな深刻な話じゃないから。当時好きだった花屋の娘にアプローチするために、自分の名前に入ってるリリー(百合)の花をしょっちゅう買ってはギルマスの部屋(ココ)に飾ってたから、ウザったくて、意趣返しに名前と花の名前をかけて呼んでただけだ」
クラビスが速攻ツッコんできた。
「・・・・・・結局、告る前に振られたんだ。既に婚約者がいたんだよ」
苦笑してサラッと言われたけど。
辛かったよね。
「ごめんなさい」
シュンとしちゃうよ。
「いやいやいや、そこは笑うとこ! そんな顔をしないでアルカス様! クラビスに殺される!」
「よく分かってるじゃないか、リリー」
クラビスがニヤリと笑う。
慌てて言ったリリーさんに、俺も笑って。
「俺もリリーって呼ぶから、さっきみたいにアルカスって呼び捨てでいいよ。いいよね、クラビス?」
非常に渋い顔のクラビスが、仕方なさそうに頷いたのでおけ!
リリーは、今日は珍しい物をたくさん見たなと笑っていた。
俺の前だといつもこんなもんよ?
「さて」
ギルマスが仕切り直した。
やっぱりさっきの件は前置きだったようだ。
「Sランクのお前を呼んだのは、討伐依頼のためだ。ちょうどこちらに来ていたから呼んだが、イースのギルドにも連絡は行ってる」
「・・・辺境伯領絡みか?」
「そうだ。辺境伯領の近くでグリフォンらしき物が目撃された。その調査と、可能なら討伐をとの依頼だ」
ギルマスが資料をクラビスに手渡す。
それを目に通しながらクラビスが言った。
「・・・急ぎか?」
「いや、直接的な被害はまだない。そもそも今ココにいるお前が辺境伯領に行くのには数日かかるだろう? 今回は王家の許可で転移魔法陣が使えたが、そんな簡単には使えない」
ん?
俺が戻ってからしょっちゅう使ってる気がするんだけど?
疑問が顔に出てたと思う。
クラビスがにっこり笑いかけた。
あ、はい。
聞いてはいけないヤツですね?
お口チャック。
「こっちとしても、婚姻の証を制作中だし昨日の今日だから準備期間が欲しい。アルカスを置いていけないから、相応の支度をしないといけない。フェイも同行させていいか?」
「え、俺も着いてっていいの?」
「本来は危険だしダメなんだけどね、俺達、番だから離れられない。離れたくない」
クラビスが真顔で言った。
確かに俺も離れたくない。
「・・・番?」
リリーが怪訝そうに呟いた。
「リリー、この2人は称号に互いが夫夫という証が記されているんだよ。『クラビスの嫁』『アルカスの夫』って。エストレラ神の神託でも『番』と認められた」
リリーが唖然とした。
「・・・え、お前ら人族だよな? 龍人や獣人の『番』と同じって事か? ・・・通りでクラビスの執着が過ぎると思ったわけだ」
はーっと溜息を吐いて、納得した顔だった。
「番に対しての愛情の重さは凄いらしいからなあ」
それな!
「なあ、その依頼、俺も受けていいか? ヤバい時に役に立つぜ?」
リリーがニカッと笑って言った。
「もしもの時にアルカスの盾くらいにはなるぜ!」
「ヨシ、いいだろう」
「え、いいんだ?!」
「いいんだよ。アルカス様の為には」
ギルマスまで。
「それにそこいらのヤツよかよっぽど強いぜ」
・・・・・・そう言う事なら。
「じゃあよろしくお願いします。俺の方こそ足手まといなのに・・・」
「ソレはない!」
クラビスとギルマスにツッコまれた。何故?
「リリー、今回、一緒に組むにあたって、誓約魔法を使わせてもらう。嫌ならこの話はなしだ」
「いいぜ。面白そうだ。お前らなら信用してる」
「助かる」
そう言って魔法を使った。
「で? そこまでする理由はなんだ?」
「アルカスの事だ。他言無用。誓約で話せないだろうが、かなりヤバいのでな。とりあえず、アルカスの魔法がヤバい。独りでポンポン転移出来る。おそらく世界中ドコでも」
「・・・・・・まじか」
リリーが茫然自失。ごめんね?
「他にも、初級魔法が初級ではない。威力が過ぎる」
「ーーーへー」
棒読みだぞ、リリー。
「とにかく非常識の塊なので、一々驚かないように」
「・・・・・・分かった。・・・一応」
それから少しして復活したリリーと今後の打ち合わせをして、一旦タウンハウスに戻る事になった。
「フェイにも声をかけないとな」
「そうだね」
「ケーキも届いているんじゃないか?」
クラビスに言われて思いだした!
「ケーキ!!」
頭がケーキでいっぱいになった俺は、ギルマスとリリーに手を振って、クラビスに抱っこされて邸に戻った。
「リリーです。お連れしました」
「どうぞ」
返事があって、扉が開かれた。クラビスと中に入ると、大きな机に向かって書類を捌いている人が見えた。
・・・少しの違和感。
なんか俺、この人、知ってる・・・・・・?
「そこに座ってちょっと待っててな」
「言われなくても」
「そこは相変わらずなんだな。可愛い嫁さん貰って丸くなったと思ったのに」
ポンポン飛び交う気易い言葉の応酬に、ん? と首を傾げる。
キリがよかったのか顔を上げたギルマスに、んん?
あれ?
・・・領主邸へ帰るのに乗った馬車の乗客にこんな人いなかったっけ?
考え込んだ俺を見て、ニコッと笑った。
『歳の離れた兄弟かい?』
・・・・・・あ。
あの時のおっちゃん?!
下車した時の生温かい視線を思い出す。
「ようこそ、王都の冒険者ギルドへ。二度目ましてかな? ギルドマスターのラクス・フォルターです。アルカス様」
立ち上がってお辞儀をするギルマス。
慌てて俺も立ち上がろうとしてクラビスに阻止された。おい!
「えと、こんな体勢ですみません。アルカス・フォレスターです。よろしくお願いします。・・・もしかして、クラビスのお父さん・・・?」
クラビスに聞いたんだけど、ラクスさんが応えた。
「そうです! やっと会えましたね。あの日以来ずっと会えなかったので寂しかった! あの日はイースのギルドに用があって偶然乗り合わせたんだけど、速攻こっちに戻らないといけなくて。戻ったら戻ったで仕事がてんこ盛りで」
凄い勢いで話し出して止まらない。
リリーさんが後頭部をべしっと叩いていた。
「落ち着いて下さい、ギルマス!」
「・・・スマン」
若干引き気味の俺を見て、ちょっと冷静になったっぽい。
「・・・こんなんだが、父だ」
クラビスが溜息を吐いていた。
クラビスはこうなると分かっていたらしい。
落ち着いたら改めて紹介しようと思っていたが、お父さんの方が暴走したようだ。
「用件はコレだけか? 帰っていいか?」
クラビスが冷たく言う。
あ! 待って待って!
今、今言わないと!
「クラビスのお父さん! 息子さんを俺に下さい! 絶対に幸せにします!」
「ぶふぉ!!!」
リリーさんが吹いて、お父さんが笑顔で固まり、クラビスは首まで真っ赤っかになって顔を両手で覆っていた。
カオス。
あの後、さすがギルマスだけあって立ち直りが早かったラクス義父さんにもちろんオーケーを貰った。
「こんな息子でよければ貰ってやって下さい」
うん、俺が貰われる方なんだけどね。
そして事後報告。
でもなんかやり切った感が凄い!
俺、満足!
なんだかんだ言って、クラビスが一番立ち直れなかった。
何故?
そうそうリリーさんは正式にはアレックス・リリーフと言うそう。
A級冒険者で、歳は29歳だった。ごめんなさい。もっと上だと思ってた。
クラビスが王都で依頼を熟すときに、ソロでは難しい物の時にはよく組んでいたそうです。
「でも、どうして愛称が『リリー』なの? 『アレク』とかでもいいんじゃないの?」
と、俺が聞いたら。
「他のヤツらはアレクとかレックスとか呼ぶけど、ギルマスとクラビスだけはリリーなんだよ。コレには深ーい理由があってな・・・」
と、深刻そうな顔をして言うから。
「え、聞いちゃマズかった?!」
ちょっとどきどきしちゃうよ?
「そんな深刻な話じゃないから。当時好きだった花屋の娘にアプローチするために、自分の名前に入ってるリリー(百合)の花をしょっちゅう買ってはギルマスの部屋(ココ)に飾ってたから、ウザったくて、意趣返しに名前と花の名前をかけて呼んでただけだ」
クラビスが速攻ツッコんできた。
「・・・・・・結局、告る前に振られたんだ。既に婚約者がいたんだよ」
苦笑してサラッと言われたけど。
辛かったよね。
「ごめんなさい」
シュンとしちゃうよ。
「いやいやいや、そこは笑うとこ! そんな顔をしないでアルカス様! クラビスに殺される!」
「よく分かってるじゃないか、リリー」
クラビスがニヤリと笑う。
慌てて言ったリリーさんに、俺も笑って。
「俺もリリーって呼ぶから、さっきみたいにアルカスって呼び捨てでいいよ。いいよね、クラビス?」
非常に渋い顔のクラビスが、仕方なさそうに頷いたのでおけ!
リリーは、今日は珍しい物をたくさん見たなと笑っていた。
俺の前だといつもこんなもんよ?
「さて」
ギルマスが仕切り直した。
やっぱりさっきの件は前置きだったようだ。
「Sランクのお前を呼んだのは、討伐依頼のためだ。ちょうどこちらに来ていたから呼んだが、イースのギルドにも連絡は行ってる」
「・・・辺境伯領絡みか?」
「そうだ。辺境伯領の近くでグリフォンらしき物が目撃された。その調査と、可能なら討伐をとの依頼だ」
ギルマスが資料をクラビスに手渡す。
それを目に通しながらクラビスが言った。
「・・・急ぎか?」
「いや、直接的な被害はまだない。そもそも今ココにいるお前が辺境伯領に行くのには数日かかるだろう? 今回は王家の許可で転移魔法陣が使えたが、そんな簡単には使えない」
ん?
俺が戻ってからしょっちゅう使ってる気がするんだけど?
疑問が顔に出てたと思う。
クラビスがにっこり笑いかけた。
あ、はい。
聞いてはいけないヤツですね?
お口チャック。
「こっちとしても、婚姻の証を制作中だし昨日の今日だから準備期間が欲しい。アルカスを置いていけないから、相応の支度をしないといけない。フェイも同行させていいか?」
「え、俺も着いてっていいの?」
「本来は危険だしダメなんだけどね、俺達、番だから離れられない。離れたくない」
クラビスが真顔で言った。
確かに俺も離れたくない。
「・・・番?」
リリーが怪訝そうに呟いた。
「リリー、この2人は称号に互いが夫夫という証が記されているんだよ。『クラビスの嫁』『アルカスの夫』って。エストレラ神の神託でも『番』と認められた」
リリーが唖然とした。
「・・・え、お前ら人族だよな? 龍人や獣人の『番』と同じって事か? ・・・通りでクラビスの執着が過ぎると思ったわけだ」
はーっと溜息を吐いて、納得した顔だった。
「番に対しての愛情の重さは凄いらしいからなあ」
それな!
「なあ、その依頼、俺も受けていいか? ヤバい時に役に立つぜ?」
リリーがニカッと笑って言った。
「もしもの時にアルカスの盾くらいにはなるぜ!」
「ヨシ、いいだろう」
「え、いいんだ?!」
「いいんだよ。アルカス様の為には」
ギルマスまで。
「それにそこいらのヤツよかよっぽど強いぜ」
・・・・・・そう言う事なら。
「じゃあよろしくお願いします。俺の方こそ足手まといなのに・・・」
「ソレはない!」
クラビスとギルマスにツッコまれた。何故?
「リリー、今回、一緒に組むにあたって、誓約魔法を使わせてもらう。嫌ならこの話はなしだ」
「いいぜ。面白そうだ。お前らなら信用してる」
「助かる」
そう言って魔法を使った。
「で? そこまでする理由はなんだ?」
「アルカスの事だ。他言無用。誓約で話せないだろうが、かなりヤバいのでな。とりあえず、アルカスの魔法がヤバい。独りでポンポン転移出来る。おそらく世界中ドコでも」
「・・・・・・まじか」
リリーが茫然自失。ごめんね?
「他にも、初級魔法が初級ではない。威力が過ぎる」
「ーーーへー」
棒読みだぞ、リリー。
「とにかく非常識の塊なので、一々驚かないように」
「・・・・・・分かった。・・・一応」
それから少しして復活したリリーと今後の打ち合わせをして、一旦タウンハウスに戻る事になった。
「フェイにも声をかけないとな」
「そうだね」
「ケーキも届いているんじゃないか?」
クラビスに言われて思いだした!
「ケーキ!!」
頭がケーキでいっぱいになった俺は、ギルマスとリリーに手を振って、クラビスに抱っこされて邸に戻った。
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