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ユーリだけでいい
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*子供に対して暴言がありますので、自衛をお願いします*
あれからコツコツと地道にひたすら黙々・・・えっと後はなんて言葉があるかな?
とにかく最初の常時依頼の薬草採集だとか下級の魔物の討伐とかを熟してランクアップして、それからまた必要な依頼を受けて・・・と、着実にランクアップしていたら。
いつの間にかランクがBになってた。
ええと、Aランクになるにはギルドから指定された魔物を討伐して来ること。
その時によって変わるらしいが、今回僕に指定されたのは火口に住むサラマンダー。
火トカゲとも言われるソレは、その名が示すとおり火を吹く大きなトカゲだ。
翼を持たず、好んで火口周辺に住む。雑食で暑いところが好きなヤツ。
僕は暑いの好きじゃない。
さっさと討伐して帰ってこよう。
今回は一人での討伐が条件なので、ユーリにはお留守番して貰ってる。
過保護なユーリはこっそり着いてきそうだったけど、来たら一緒のベッドで寝ないよ、と言ったらこの世の終わりのような顔で崩れ落ちた。
でもゴメンね?
あんまりユーリが暗雲を背負ってるから、速攻討伐して来るからねと言ってサラマンダーが居そうな場所を探索していたら、珍しい事に同族が引っかかった。
しかも二体。
ただ、気配が嫌な感じ。
接触したくない。
気配を消して警戒しながらその場を離れようとしたら、向こうも気付いたようでぐんぐん近づいて来る。
逃げ切ることは出来るが、ユーリを巻き込みたくない。
腹をくくった。
ほどなく到着した二体を見れば、嫌な予感ほど当たるもので、僕と似た色合いの雄と雌の番いだった。
絶対僕の親だろう。
だが知らんぷりをする。
実際知らないしね。
「こんな所に似たような気配を感じて来てみれば、誰かと思ったらお前、あの卵のヤツ?」
「え? アタシが生んだ卵の事? 孵化しなかったんじゃなかったの?」
「お前がこいつに構うのが許せなかったから捨てたんだよ。なのに何で生きてんだよ!」
・・・黙って聞いてれば自分勝手な事を。
「大体、まだ4年くらいだろ? 何でこんなにデカいんだよ。おかしいだろ!」
「ちょっと。似てるだけなんじゃないの? いいからほっとこうよ。関係ないじゃん」
「・・・ソレもそうか。おいお前、二度と俺等の前に顔を見せるな! 見かけたら殺す!」
そう一方的に言い放って飛んで行ってしまった。
「・・・・・・なんなんだよ。ったく」
冗談でもあんなのが親とか勘弁して欲しい。
言われなくても近づくか!
こっちが滅してやりたいくらい。
あー気分最悪。さっさとサラマンダー討伐して帰ろう!
ランがサラマンダーを討伐してランクアップして帰って来た。
来たんだが・・・・・・。
えらく機嫌が悪い。
討伐に苦労したのかと聞けば、一撃だったって言う返事。
じゃあ何故?
ここまでむっつりしているのも珍しい。
だが、追求しても応えないだろう。
ひとまず置いておいて、ランのランクアップのお祝いをしようか。
「ラン、Aランクおめでとう!」
相変わらずランのご飯は俺の魔力と自然界の魔力、それと魔力を含む食物なので好物の料理を用意した。
甘い物も好きらしくて、ハニービーの蜂蜜が魔力を含むのでパンケーキにタップリとかけてやる。
心なしか機嫌が良くなったようだ。
現金なヤツめ。だが可愛いから許す!
「いただきます!」
大好物のステーキを一口。
にまぁと顔が崩れる。
幸せそうなソレにこっちの顔も自然と弛む。
ああ、幸せだ。
その日の夜、約束通り留守番をしていたからとお風呂に入った後、ランがベッドに入ってきた。
ランを拾ってからなし崩し的に同じベッドで寝ている。
ランが小さいのと俺の魔力を糧としていたからだ。俺もランが可愛くてされるがままになっていた。
世間では親バカという。
今住んでいる家は街の外れにある一軒家の貸家だ。
ランが竜と言うこともあり、人の少ない場所で気兼ねなく過ごしたかったから、ランの冒険者登録後、早々に借りたのだ。
お陰で家の中では寛いでいられる。
今日も今日とて、このままくっついて眠るのだと思っていたら。
なんか押し倒されたんだが。
何故に?
「ラン? どうした?」
キョトンとしてランを見つめる俺を獰猛な目が映す。
瞳孔が縦に割れていて、竜の本能が現れている。普段穏やかなぶん、違和感が凄い。
「・・・今日、なんかあった?」
言うまで聞くまいと思っていたのに、今のランを見たら聞かずにいられなかった。
ランが苦しそうに言った。
「討伐に行く途中、僕を捨てた親に会った」
「え」
「父親らしい雄は、僕が邪魔だったって。次に見かけたら殺すって一方的に言って消えた」
「・・・は?」
「母親らしい雌は僕に興味の欠片もなくてどうでもいいって」
「・・・・・・」
「僕もどうでもいいよ。二度と会わないし会いたくもない。僕にはユーリだけ。ユーリだけが親で親友で・・・・・・恋人だ」
「・・・・・・へ?」
俺は驚きのあまり間抜け面で固まった。
親・・・は分かる。拾って育てたからな。
親友も、立ち位置としてはありだな。助言もするし、気の置けない間柄だしな。
恋人・・・・・・恋人?
変人じゃなくて?
「恋人」
思わずポツリと零したソレにランが反応した。
「恋人だよ。出来れば番って欲しい・・・初めて見たときから好きだったんだ。親愛かと思ってた、けど違ったんだ」
苦しそうに言う。
「愛してるんだ。だから最初から契約を結んだんだ。僕のだ。誰にも渡さない。お願いだから・・・ユリウス」
僕と番って?
今、俺はランと繋がっている。
あの後、自分の気持ちを振り返ってみて、俺もおんなじだって気付いた。
ランは鈍ちんて思ってたけど、俺も鈍ちんだった。
自覚したらぼぼっと顔が赤くなって、ランに速攻バレた。
ランに二つ返事で番いになることを了承して、今ここ。
イヤさあ、俺が食うのかと思ってたけど、最近のランは少し大人びて、20代半ばくらい。
あんまり成長しないんじゃなかったの?
たぶんこれで頭打ちって言ってる。本当に?
とにかく俺の方が受けだった。
イヤ、エルフって総じて性欲薄いから、これまでも経験ないしどっちでもいいんだけど。
想像もしてなかった初体験にあっという間に高みに登り詰めて、俺は意識を失った。
最後に幸せそうなランの顔が見えた。
俺も幸せだ。
あれからコツコツと地道にひたすら黙々・・・えっと後はなんて言葉があるかな?
とにかく最初の常時依頼の薬草採集だとか下級の魔物の討伐とかを熟してランクアップして、それからまた必要な依頼を受けて・・・と、着実にランクアップしていたら。
いつの間にかランクがBになってた。
ええと、Aランクになるにはギルドから指定された魔物を討伐して来ること。
その時によって変わるらしいが、今回僕に指定されたのは火口に住むサラマンダー。
火トカゲとも言われるソレは、その名が示すとおり火を吹く大きなトカゲだ。
翼を持たず、好んで火口周辺に住む。雑食で暑いところが好きなヤツ。
僕は暑いの好きじゃない。
さっさと討伐して帰ってこよう。
今回は一人での討伐が条件なので、ユーリにはお留守番して貰ってる。
過保護なユーリはこっそり着いてきそうだったけど、来たら一緒のベッドで寝ないよ、と言ったらこの世の終わりのような顔で崩れ落ちた。
でもゴメンね?
あんまりユーリが暗雲を背負ってるから、速攻討伐して来るからねと言ってサラマンダーが居そうな場所を探索していたら、珍しい事に同族が引っかかった。
しかも二体。
ただ、気配が嫌な感じ。
接触したくない。
気配を消して警戒しながらその場を離れようとしたら、向こうも気付いたようでぐんぐん近づいて来る。
逃げ切ることは出来るが、ユーリを巻き込みたくない。
腹をくくった。
ほどなく到着した二体を見れば、嫌な予感ほど当たるもので、僕と似た色合いの雄と雌の番いだった。
絶対僕の親だろう。
だが知らんぷりをする。
実際知らないしね。
「こんな所に似たような気配を感じて来てみれば、誰かと思ったらお前、あの卵のヤツ?」
「え? アタシが生んだ卵の事? 孵化しなかったんじゃなかったの?」
「お前がこいつに構うのが許せなかったから捨てたんだよ。なのに何で生きてんだよ!」
・・・黙って聞いてれば自分勝手な事を。
「大体、まだ4年くらいだろ? 何でこんなにデカいんだよ。おかしいだろ!」
「ちょっと。似てるだけなんじゃないの? いいからほっとこうよ。関係ないじゃん」
「・・・ソレもそうか。おいお前、二度と俺等の前に顔を見せるな! 見かけたら殺す!」
そう一方的に言い放って飛んで行ってしまった。
「・・・・・・なんなんだよ。ったく」
冗談でもあんなのが親とか勘弁して欲しい。
言われなくても近づくか!
こっちが滅してやりたいくらい。
あー気分最悪。さっさとサラマンダー討伐して帰ろう!
ランがサラマンダーを討伐してランクアップして帰って来た。
来たんだが・・・・・・。
えらく機嫌が悪い。
討伐に苦労したのかと聞けば、一撃だったって言う返事。
じゃあ何故?
ここまでむっつりしているのも珍しい。
だが、追求しても応えないだろう。
ひとまず置いておいて、ランのランクアップのお祝いをしようか。
「ラン、Aランクおめでとう!」
相変わらずランのご飯は俺の魔力と自然界の魔力、それと魔力を含む食物なので好物の料理を用意した。
甘い物も好きらしくて、ハニービーの蜂蜜が魔力を含むのでパンケーキにタップリとかけてやる。
心なしか機嫌が良くなったようだ。
現金なヤツめ。だが可愛いから許す!
「いただきます!」
大好物のステーキを一口。
にまぁと顔が崩れる。
幸せそうなソレにこっちの顔も自然と弛む。
ああ、幸せだ。
その日の夜、約束通り留守番をしていたからとお風呂に入った後、ランがベッドに入ってきた。
ランを拾ってからなし崩し的に同じベッドで寝ている。
ランが小さいのと俺の魔力を糧としていたからだ。俺もランが可愛くてされるがままになっていた。
世間では親バカという。
今住んでいる家は街の外れにある一軒家の貸家だ。
ランが竜と言うこともあり、人の少ない場所で気兼ねなく過ごしたかったから、ランの冒険者登録後、早々に借りたのだ。
お陰で家の中では寛いでいられる。
今日も今日とて、このままくっついて眠るのだと思っていたら。
なんか押し倒されたんだが。
何故に?
「ラン? どうした?」
キョトンとしてランを見つめる俺を獰猛な目が映す。
瞳孔が縦に割れていて、竜の本能が現れている。普段穏やかなぶん、違和感が凄い。
「・・・今日、なんかあった?」
言うまで聞くまいと思っていたのに、今のランを見たら聞かずにいられなかった。
ランが苦しそうに言った。
「討伐に行く途中、僕を捨てた親に会った」
「え」
「父親らしい雄は、僕が邪魔だったって。次に見かけたら殺すって一方的に言って消えた」
「・・・は?」
「母親らしい雌は僕に興味の欠片もなくてどうでもいいって」
「・・・・・・」
「僕もどうでもいいよ。二度と会わないし会いたくもない。僕にはユーリだけ。ユーリだけが親で親友で・・・・・・恋人だ」
「・・・・・・へ?」
俺は驚きのあまり間抜け面で固まった。
親・・・は分かる。拾って育てたからな。
親友も、立ち位置としてはありだな。助言もするし、気の置けない間柄だしな。
恋人・・・・・・恋人?
変人じゃなくて?
「恋人」
思わずポツリと零したソレにランが反応した。
「恋人だよ。出来れば番って欲しい・・・初めて見たときから好きだったんだ。親愛かと思ってた、けど違ったんだ」
苦しそうに言う。
「愛してるんだ。だから最初から契約を結んだんだ。僕のだ。誰にも渡さない。お願いだから・・・ユリウス」
僕と番って?
今、俺はランと繋がっている。
あの後、自分の気持ちを振り返ってみて、俺もおんなじだって気付いた。
ランは鈍ちんて思ってたけど、俺も鈍ちんだった。
自覚したらぼぼっと顔が赤くなって、ランに速攻バレた。
ランに二つ返事で番いになることを了承して、今ここ。
イヤさあ、俺が食うのかと思ってたけど、最近のランは少し大人びて、20代半ばくらい。
あんまり成長しないんじゃなかったの?
たぶんこれで頭打ちって言ってる。本当に?
とにかく俺の方が受けだった。
イヤ、エルフって総じて性欲薄いから、これまでも経験ないしどっちでもいいんだけど。
想像もしてなかった初体験にあっという間に高みに登り詰めて、俺は意識を失った。
最後に幸せそうなランの顔が見えた。
俺も幸せだ。
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