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402 謁見&竜王様の言い訳 2
しおりを挟むさて、以前ノアが謁見したときのように竜王陛下の私室でのお茶会となり、案内された先で待っているとクリカラと第一王子、第二王子が入ってきた。
その後を側近のリュウギと近衛騎士が5人。
ちなみにウラノス達に付いていたパーシヴァル達は引き続き大公家の護衛に付いていたので、それ以外に5人である。
・・・どれだけ暴走を恐れているのやら・・・。
かなり広いはずの私室だったが、ガタイの良い戦闘職の竜人がみっちり詰まると狭く感じる。
「では改めまして。先ほどは本当に失礼を致しました。こちら、クリカラ竜王陛下でございます。そして竜王陛下の右側におられますのが、第一王子のシスカリオン殿下、その隣が第二王子のリュカリオン殿下。私は側近のリュウギと申します」
そう言ってリュウギは頭を下げ、クリカラ達は頷くに留めた。
「---さて、堅苦しいのは止めて砕けた口調で良いぞ。先ほどはすまなかったの。レイン、儂の事はノアのように『大祖父様』と呼んでおくれ」
そう言ってニカッと笑うクリカラに戸惑っていると、アルジェントが苦笑しつつ頷いた。
「・・・大祖父様?」
はにかみながらそっと呟いたレインに一瞬で相貌を崩してデレ顔になるクリカラ。
「---っ!! おう、何時聞いても良いのう! 可愛いのう!」
「でしたら、普段からもう少し大人しくして頂きたいですね。ノアの時と同じではありませんか。・・・というか、ソレより酷い気がしますが」
ウラノスが渋い顔でクリカラに苦言を呈すと、途端にクリカラ達はウラノスのように一斉に渋い顔になった。
「---そうだの・・・。ちょーっと今、取り込み中でなあ・・・・・・。苛ついてたんよな。ソコに可愛い子らの謁見で、思わず癒しがーってなってしもうた。本当にすまなかったな」
「・・・もう謝罪を受けましたので結構です。ソレより、その取り込み中の話はドコまで、誰まで聞いてもよろしいので?」
クリカラの再度の謝罪から、ウラノスは苛つきの原因に水を向けた。
「それなあ・・・。うーむ、レインにもちょっと関わりそうなのだが・・・。レインに聞かせても大丈夫そうかの?」
クリカラが難しい顔をしてそう言ったら、すかさずノアが発言をした。
「無理だと判断したら俺が即防音魔法かけますよ、大祖父様」
「・・・やっぱりオカンだろ、ノアちゃん」
そしてツッコむのはルドヴィカだった。
しかしやはりアーク達に更にツッコまれる。
「煩い、黙ってろルドヴィカ」
「てか、何時までいる気だ?」
「え? 何時までも? こんなオモシロそうな・・・って、待てアーク、威圧するな!!」
無言でルドヴィカに威圧を飛ばすアークに慌てるルドヴィカ。
「・・・相変わらずだのう、ルドヴィカは・・・」
「まあ、幾分か砕けた空気になったので助かるのでは?」
「お笑い要員」
「言えてる」
「皆が酷い!」
竜王陛下や王子殿下のいる中でも変わらず陽キャなルドヴィカのおかげで、気まずい空気も和やかになったが、問題が先送りになっただけだった。
この後聞くことになった話に、ウラノスやアーク達は困惑や怒りを覚えるのだった。
※遅くなった上に短くてスミマセン。
所用があった上に集中力が切れました。
明日からはグッと寒くなるそうです。御自愛下さい。
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