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330 閑話 オーガスタ冒険者ギルドはホワイト
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※いぬぞ~様のリクエストです。以前、他の方からも気になってると言われてたので書いてみました。
ここオーガスタの冒険者ギルドのサブギルマス・エリオットは、臨月間近の大きなお腹を抱えるように自宅のソファに座った。
「---ふう・・・。さすがにキツくなってきた」
この街の冒険者ギルドは、ギルマスの意向で妊夫は妊娠周期や体調に考慮して仕事の日時を変えてくれる。
種族によって妊娠期間が異なるため、本来ならば調整が大変なことだろうに、ギルマスは『母胎も生まれてくる子も大切な命だ』と言って、ギルド職員の協力の下、出産前休暇も育児休暇も取れる体制を確立させた。
本当に凄いと思う。
そういうわけでそろそろ自分も産休に入るという頃、ギルドにノアさんとアルカンシエルさんがやって来たのだが・・・。
まさかSランク昇級試験の海龍を倒しまくって龍玉を手に入れ、北の迷宮初のSランク昇級を成し遂げるなんて偉業を目にするなんて・・・。
更には前人未到の北の迷宮初踏破。
「あれは本当に凄かったなあ・・・」
あんなに儚げな美人さんなのに恐るべし。
「何がどうしたって?」
「あ、ルクシオン。お帰りなさい」
「ただいま、愛しい奥さん。何を思い出してるんだ?」
エリオットの夫のルクシオンは銀狼族の獣人で冒険者兼料理人だ。
ウルフカットの銀髪に薄い水色の瞳でガッチリだがしなやかな筋肉の美丈夫。
冒険者活動で料理の材料や資金を稼ぎ、不定期で食事処を開いて自ら料理を作り提供する店を開いている。
これは食べることも作ることも大好きなルクシオンの夢だったそう。
不定期に開ける店だが評判は良い。
常連客も多い。
かく言うエリオットもその中の一人で、何時もルクシオンの手料理を喜んで食べている。
そのエリオットは金狐族の獣人で真っ直ぐな薄い色の金髪にルビーのような紅い瞳だが、若干垂れ目で柔らかい眼差しの美人だ。
狐族の尻尾は魔力量によって本数が変わり、最高で九尾まであるが、今の一族には知っている限りでは二人いるのみ。
ちなみにエリオットは七尾あって、それでもめちゃくちゃレアな方である。
そのせいで人族に狙われ、攫われそうなところを救ってくれたのが今の夫であるルクシオンだった。
ルクシオンが言うには、この街に来て冒険者ギルドで遠目から初めて見たエリオットを一目で番いだと認識したそうだ。
でもエリオットはその時はルクシオンを見ておらず、気付かなかったらしい。
ルクシオンは後でたくさん妻問いをしようとした矢先に私が攫われそうになっているのを見て、いてもたってもいられなかったそうで。
私はというと、颯爽と現れ助けてくれたルクシオンに心臓を撃ち抜かれて恋に落ちたのだった。
そのあと、やはりルクシオンを番い認定するのだが。
そういうわけで結ばれた私達は、運良く子供を授かり、今にいたる。
閑話休題。
「ええと、あれです、この前冒険者ギルドに来たノアさんとアルカンシエルさんの事を思い出して・・・んっ」
説明してるのに口付けで遮られてしまった。
朝と帰宅の挨拶ついでに、何時も口付けをするルクシオン。
でも今日は何時もよりも深く激しい。
「---んっ・・・ル・・・カッ」
「・・・俺以外のヤツの事を、例えあの二人でも口に出して欲しくない」
ちゅっと音を立てて離れたルクシオンに抗議すればそんなことを言われてポカンとするエリオット。
「・・・妬いてくれたんですか? ふふっ、嬉しい。大丈夫、ルカだけですよ。すみません」
思わず微笑むと顔を赤くして気まずそうに目を逸らすルクシオンに、ああ可愛らしいと思ってしまう私も、逆の場合なら同じ事をするだろうと思い、素直に謝る。
「・・・いや、俺もすまん。体調はどうだ? もうじき産休だろう? 俺も冒険者稼業は暫く休んで食事処を不定期で開けるだけにするから。エリオットの側に付きそうからな」
そう言ってニカッと笑うルクシオンはやっぱり格好良かった。
「ありがとう、旦那様」
「どういたしまして。それじゃあ腕によりをかけてご馳走を作ってやるから待ってな」
「そんなには入らないですよ。お腹が苦しくて」
そっと臨月間近の大きなお腹を擦ると、心得たように微笑むルクシオン。
「ああそうだな、じゃあ何が良い?」
「そうですねえ・・・」
そんな他愛もない話をした数日後に産休に入ったエリオットは、それから二週間足らずで可愛い獣人の双子を産み落とした。
今、エリオットとルクシオンの住む家には可愛らしい鳴き声がきゅうきゅうと響いていた。
落ちないように柵の付いたベビーベッドには二人の獣人の赤ちゃんがお乳を欲しがって一生懸命鳴いている。
「はいはい、お待たせ。お腹空いたねえ、レーヴ、ヴァーイ」
よっこらせと二人を抱え上げて前開きのシャツをはだけると、両方の乳首をちうちうと吸い出した双子。
右腕にはエリオットとそっくりな金狐のレーヴを、左腕にはルクシオンにそっくりな銀狼のヴァーイ。
獣人はもふもふ四足獣の形態で生まれてすぐに立ち上がる。だが赤ちゃんなので当然言葉は話せず、お腹が空いたり抱っこして欲しかったりすると、みうみうきゅうきゅうと鳴いて知らせるのだ。
「可愛いねえ・・・」
「・・・可愛い。めちゃくちゃ可愛い。生んでくれてありがとうな、エリオット。---でもそのおっぱいは俺だけが独占したい」
真顔でそういうルクシオンに呆れつつも、獣人は成長が早いから乳離れも早いだろうな、そうすれば・・・なんて考えてしまって思わず顔に熱が籠もった。
「・・・エリオット? 大丈夫?」
「だっ大丈夫ですよ。それよりも何か用事があったのでは?」
チラッと見ると、手に何か持っていた。
若干気まずそうにそれを見せるルクシオンに疑問符を浮かべていると。
「あー、出産祝いだと冒険者ギルドの職員から預かった」
「え?」
そう言えばそんな事も職場のマニュアルにあったな。
好意だから額は決まっていないと。
まさか自分が貰う方になるとは思っていなかったからすっかり忘れていた。
「・・・嬉しいですね」
「ああ、妬いてしまうくらい、あそこの職員達は良いヤツばかりだ」
「もしかして、嫉妬してしまって気まずそうだったの?」
「・・・・・・良いだろ?」
飲み終わって満足した双子をぽんぽんしてゲップを出させると、ルクシオンはレーヴを抱き上げてあやす。
エリオットもヴァーイをあやしながらルクシオンに囁いた。
「私は嬉しいよ、ルクシオンに嫉妬して貰えるの。それって、私を愛してるからですよね?」
「当然!」
「私も、愛してるよ、ルカ。私の旦那様」
「・・・・・・エル、俺も愛してるよ。奥さん」
二人の腕の中では、すやすやと眠る二つの命。
幸せだなあ。
ウチの職場がホワイトで本当に良かった。
こうして暫く番いと子供に癒されて・・・。
それから暫く経って、竜王国にいるらしいノアさんとアルカンシエルさんからエリオットに出産のお祝いが届いて大騒ぎになるのはもう少し後・・・。
『家族皆の御守りにどうぞ』
そんな文章と共に入っていたのは家族全員分のキーホルダータイプのチャーム。
小さいのにめちゃくちゃ付与魔法が籠められていて、物理、魔法の軽減や状態異常軽減などがあった。
贈り物が来たことすら驚きだったのに、その品物がとんでもないモノで、更には・・・。
『小さい子が2人もいると荷物も多いでしょう?』
そういう理由で、盗難防止の付いた、ギルドの建物が丸々入るようなマジックバッグがルクシオンとエリオット二人に用意されていて・・・。
「---もう、あの二人に嫉妬とか器が小さかったわ、俺・・・」
「・・・・・・足を向けて寝られません・・・」
「「きゅうきゅうミュウミュウ?」」
ノア達の知らないところで好感度爆上がりだった。
※昨日は眠すぎて書けませんでした。すみません。
だいぶ長くなりましたが、書き上がったので投稿します。
ここオーガスタの冒険者ギルドのサブギルマス・エリオットは、臨月間近の大きなお腹を抱えるように自宅のソファに座った。
「---ふう・・・。さすがにキツくなってきた」
この街の冒険者ギルドは、ギルマスの意向で妊夫は妊娠周期や体調に考慮して仕事の日時を変えてくれる。
種族によって妊娠期間が異なるため、本来ならば調整が大変なことだろうに、ギルマスは『母胎も生まれてくる子も大切な命だ』と言って、ギルド職員の協力の下、出産前休暇も育児休暇も取れる体制を確立させた。
本当に凄いと思う。
そういうわけでそろそろ自分も産休に入るという頃、ギルドにノアさんとアルカンシエルさんがやって来たのだが・・・。
まさかSランク昇級試験の海龍を倒しまくって龍玉を手に入れ、北の迷宮初のSランク昇級を成し遂げるなんて偉業を目にするなんて・・・。
更には前人未到の北の迷宮初踏破。
「あれは本当に凄かったなあ・・・」
あんなに儚げな美人さんなのに恐るべし。
「何がどうしたって?」
「あ、ルクシオン。お帰りなさい」
「ただいま、愛しい奥さん。何を思い出してるんだ?」
エリオットの夫のルクシオンは銀狼族の獣人で冒険者兼料理人だ。
ウルフカットの銀髪に薄い水色の瞳でガッチリだがしなやかな筋肉の美丈夫。
冒険者活動で料理の材料や資金を稼ぎ、不定期で食事処を開いて自ら料理を作り提供する店を開いている。
これは食べることも作ることも大好きなルクシオンの夢だったそう。
不定期に開ける店だが評判は良い。
常連客も多い。
かく言うエリオットもその中の一人で、何時もルクシオンの手料理を喜んで食べている。
そのエリオットは金狐族の獣人で真っ直ぐな薄い色の金髪にルビーのような紅い瞳だが、若干垂れ目で柔らかい眼差しの美人だ。
狐族の尻尾は魔力量によって本数が変わり、最高で九尾まであるが、今の一族には知っている限りでは二人いるのみ。
ちなみにエリオットは七尾あって、それでもめちゃくちゃレアな方である。
そのせいで人族に狙われ、攫われそうなところを救ってくれたのが今の夫であるルクシオンだった。
ルクシオンが言うには、この街に来て冒険者ギルドで遠目から初めて見たエリオットを一目で番いだと認識したそうだ。
でもエリオットはその時はルクシオンを見ておらず、気付かなかったらしい。
ルクシオンは後でたくさん妻問いをしようとした矢先に私が攫われそうになっているのを見て、いてもたってもいられなかったそうで。
私はというと、颯爽と現れ助けてくれたルクシオンに心臓を撃ち抜かれて恋に落ちたのだった。
そのあと、やはりルクシオンを番い認定するのだが。
そういうわけで結ばれた私達は、運良く子供を授かり、今にいたる。
閑話休題。
「ええと、あれです、この前冒険者ギルドに来たノアさんとアルカンシエルさんの事を思い出して・・・んっ」
説明してるのに口付けで遮られてしまった。
朝と帰宅の挨拶ついでに、何時も口付けをするルクシオン。
でも今日は何時もよりも深く激しい。
「---んっ・・・ル・・・カッ」
「・・・俺以外のヤツの事を、例えあの二人でも口に出して欲しくない」
ちゅっと音を立てて離れたルクシオンに抗議すればそんなことを言われてポカンとするエリオット。
「・・・妬いてくれたんですか? ふふっ、嬉しい。大丈夫、ルカだけですよ。すみません」
思わず微笑むと顔を赤くして気まずそうに目を逸らすルクシオンに、ああ可愛らしいと思ってしまう私も、逆の場合なら同じ事をするだろうと思い、素直に謝る。
「・・・いや、俺もすまん。体調はどうだ? もうじき産休だろう? 俺も冒険者稼業は暫く休んで食事処を不定期で開けるだけにするから。エリオットの側に付きそうからな」
そう言ってニカッと笑うルクシオンはやっぱり格好良かった。
「ありがとう、旦那様」
「どういたしまして。それじゃあ腕によりをかけてご馳走を作ってやるから待ってな」
「そんなには入らないですよ。お腹が苦しくて」
そっと臨月間近の大きなお腹を擦ると、心得たように微笑むルクシオン。
「ああそうだな、じゃあ何が良い?」
「そうですねえ・・・」
そんな他愛もない話をした数日後に産休に入ったエリオットは、それから二週間足らずで可愛い獣人の双子を産み落とした。
今、エリオットとルクシオンの住む家には可愛らしい鳴き声がきゅうきゅうと響いていた。
落ちないように柵の付いたベビーベッドには二人の獣人の赤ちゃんがお乳を欲しがって一生懸命鳴いている。
「はいはい、お待たせ。お腹空いたねえ、レーヴ、ヴァーイ」
よっこらせと二人を抱え上げて前開きのシャツをはだけると、両方の乳首をちうちうと吸い出した双子。
右腕にはエリオットとそっくりな金狐のレーヴを、左腕にはルクシオンにそっくりな銀狼のヴァーイ。
獣人はもふもふ四足獣の形態で生まれてすぐに立ち上がる。だが赤ちゃんなので当然言葉は話せず、お腹が空いたり抱っこして欲しかったりすると、みうみうきゅうきゅうと鳴いて知らせるのだ。
「可愛いねえ・・・」
「・・・可愛い。めちゃくちゃ可愛い。生んでくれてありがとうな、エリオット。---でもそのおっぱいは俺だけが独占したい」
真顔でそういうルクシオンに呆れつつも、獣人は成長が早いから乳離れも早いだろうな、そうすれば・・・なんて考えてしまって思わず顔に熱が籠もった。
「・・・エリオット? 大丈夫?」
「だっ大丈夫ですよ。それよりも何か用事があったのでは?」
チラッと見ると、手に何か持っていた。
若干気まずそうにそれを見せるルクシオンに疑問符を浮かべていると。
「あー、出産祝いだと冒険者ギルドの職員から預かった」
「え?」
そう言えばそんな事も職場のマニュアルにあったな。
好意だから額は決まっていないと。
まさか自分が貰う方になるとは思っていなかったからすっかり忘れていた。
「・・・嬉しいですね」
「ああ、妬いてしまうくらい、あそこの職員達は良いヤツばかりだ」
「もしかして、嫉妬してしまって気まずそうだったの?」
「・・・・・・良いだろ?」
飲み終わって満足した双子をぽんぽんしてゲップを出させると、ルクシオンはレーヴを抱き上げてあやす。
エリオットもヴァーイをあやしながらルクシオンに囁いた。
「私は嬉しいよ、ルクシオンに嫉妬して貰えるの。それって、私を愛してるからですよね?」
「当然!」
「私も、愛してるよ、ルカ。私の旦那様」
「・・・・・・エル、俺も愛してるよ。奥さん」
二人の腕の中では、すやすやと眠る二つの命。
幸せだなあ。
ウチの職場がホワイトで本当に良かった。
こうして暫く番いと子供に癒されて・・・。
それから暫く経って、竜王国にいるらしいノアさんとアルカンシエルさんからエリオットに出産のお祝いが届いて大騒ぎになるのはもう少し後・・・。
『家族皆の御守りにどうぞ』
そんな文章と共に入っていたのは家族全員分のキーホルダータイプのチャーム。
小さいのにめちゃくちゃ付与魔法が籠められていて、物理、魔法の軽減や状態異常軽減などがあった。
贈り物が来たことすら驚きだったのに、その品物がとんでもないモノで、更には・・・。
『小さい子が2人もいると荷物も多いでしょう?』
そういう理由で、盗難防止の付いた、ギルドの建物が丸々入るようなマジックバッグがルクシオンとエリオット二人に用意されていて・・・。
「---もう、あの二人に嫉妬とか器が小さかったわ、俺・・・」
「・・・・・・足を向けて寝られません・・・」
「「きゅうきゅうミュウミュウ?」」
ノア達の知らないところで好感度爆上がりだった。
※昨日は眠すぎて書けませんでした。すみません。
だいぶ長くなりましたが、書き上がったので投稿します。
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