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363 閑話 ラミエルはカフカを襲いたい
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※こちら、以前頂いていたリクエストから。
せっかく魔人国で出て来たので。
最近クソ忙しくて、カフカといちゃいちゃする時間が取れない。
『箱庭の迷宮』の件が片付いた途端に冒険者が殺到して、一時は人数制限をしたほどだ。
おかげでトラブル対処に買い取りにと大忙し。
さすがの俺も腹が減った。
いい加減、カフカを食いたい。
---そんな中、例の問題児達が再び魔人国にやって来た。
貴方方のせいで忙しいのに!!
(注・ノア達は一応被害者側)
嫌味も兼ねてちょっかいを出したらカフカから『いちゃいちゃの時間が減るから止めろ』と言われて、満足いくまで食わせて貰った。
災い転じて福となす!
---だけど、俺は何時も貰うばかりで受け身だから、たまには俺からカフカを襲いたい。
そう思いつつもやはり忙しくてキッカケが無くて・・・・・・。
でもコッチから意識すると、最近はカフカが鋭く察知して向こうから襲って来るから、嬉しいけど困る。
「・・・・・・なあ、どうすれば良い?」
「・・・お前がそれを俺に聞くか?」
ギルファームの談話室にいるのは、愚痴を零すラミエルとアーク。
今日は非番だというラミエルが不意に現れたと思ったらアークに自分達の閨事情を愚痴ってきて・・・。
「だって、あんた攻めだろ。カフカの気持ち分かると思ってさぁ? どういう風に誘惑されれば気分がのるんだ?」
「・・・あー、まあ・・・アイツも俺と同類だと思うよ。だから、それで言わせて貰うと普通に甘えられれば嬉しいと思うし、弱いところを見せられれば虐めたくなるし・・・」
ノアがそうだから、番いならイチコロだな。
ラミエルもカフカがこれでもかって溺愛してるんだし。
「えー、甘える・・・ん? 虐め・・・?」
「例えば、お前が『もう無理』って言った泣き顔にグッときて更に泣かせたくなる」
「---うー、あー、確かに・・・?」
・・・・・・やっぱりな。
そういうところが似てんだよな、俺とカフカって。
「んで、今日帰ったら俺と二人っきりで会ったって言ってみろ。絶対に襲われるから。んで速攻軟禁」
「・・・は?」
「てな訳でサッサと帰れ。そんで何時もは着ないような下着でも身に着けてカフカが帰るのを待ってれば良い」
「---えー、じゃあ・・・」
そう言ってラミエルが影に沈んで消えた。
「---はー、全くもう・・・」
とんだとばっちりだよ。
お前ら、何時でもいちゃいちゃだろうが。
・・・・・・でもカフカって人前じゃ猫被ってるからなあ。
ラミエルも不安なのかな?
「---魔王陛下にあげたアレ、カフカにもやるか」
そう言ってテント内の錬金中のノアに断って『ミドガルズオルムの酒』をこっそりプレゼントするのだった。
その夜、帰ってきたカフカに、アークに言われたとおりに二人っきりで会った事を話すと、真顔になったカフカが目だけギラッとさせてラミエルを押し倒した。
「えっ?」
「---例え相手に番いがいようとも、俺以外の男と部屋で二人っきりなんて、どうして欲しいの、ラミエル?」
「え? え?」
混乱のラミエルは上手く説明出来ない。
「それに何だ、このいやらしい下着は・・・アイツにでも聞いたのか」
「ぅ、やっ・・・・・・えっと・・・」
そうです、とは言えない雰囲気なんだけど?!
「まあ、もういいや。じゃあこれ飲んで?」
「え? んぐ・・・っ」
急ににっこり笑って口移しで何かを飲まされた。
「---んぐ・・・ぷは・・・な、に?」
そう言う間に、身体がカーッと熱くなる。
え?
「ノア特製の滋養強壮の酒・・・ミドガルズオルムの酒だって。とーっても効くだろう?」
ほら・・・って、触られたソコはガッチガチに硬くなっていて・・・。
「---お望み通り、襲ってやるよ」
そう言ってニヤリと笑うカフカに、アレちょっとまて、俺は襲われるんじゃなく襲う方法を聞きに言ったんじゃ無かったっけ?!と思い至ったが、時すでに遅し。
その夜はいつもにも増して、ねっとりガッツリ攻められ続け、さすがの淫魔も翌日は体調不良でギルドを休んだらしい。
カフカ?
アレは見た目詐欺だから艶つやのいい笑顔で普通に出勤してましたとさ。
結局、天然なところはノアに似ているラミエルだった。
※でました、タイトル詐欺?!
襲いたい、だから! 襲った、じゃ無いからセーフ!!
せっかく魔人国で出て来たので。
最近クソ忙しくて、カフカといちゃいちゃする時間が取れない。
『箱庭の迷宮』の件が片付いた途端に冒険者が殺到して、一時は人数制限をしたほどだ。
おかげでトラブル対処に買い取りにと大忙し。
さすがの俺も腹が減った。
いい加減、カフカを食いたい。
---そんな中、例の問題児達が再び魔人国にやって来た。
貴方方のせいで忙しいのに!!
(注・ノア達は一応被害者側)
嫌味も兼ねてちょっかいを出したらカフカから『いちゃいちゃの時間が減るから止めろ』と言われて、満足いくまで食わせて貰った。
災い転じて福となす!
---だけど、俺は何時も貰うばかりで受け身だから、たまには俺からカフカを襲いたい。
そう思いつつもやはり忙しくてキッカケが無くて・・・・・・。
でもコッチから意識すると、最近はカフカが鋭く察知して向こうから襲って来るから、嬉しいけど困る。
「・・・・・・なあ、どうすれば良い?」
「・・・お前がそれを俺に聞くか?」
ギルファームの談話室にいるのは、愚痴を零すラミエルとアーク。
今日は非番だというラミエルが不意に現れたと思ったらアークに自分達の閨事情を愚痴ってきて・・・。
「だって、あんた攻めだろ。カフカの気持ち分かると思ってさぁ? どういう風に誘惑されれば気分がのるんだ?」
「・・・あー、まあ・・・アイツも俺と同類だと思うよ。だから、それで言わせて貰うと普通に甘えられれば嬉しいと思うし、弱いところを見せられれば虐めたくなるし・・・」
ノアがそうだから、番いならイチコロだな。
ラミエルもカフカがこれでもかって溺愛してるんだし。
「えー、甘える・・・ん? 虐め・・・?」
「例えば、お前が『もう無理』って言った泣き顔にグッときて更に泣かせたくなる」
「---うー、あー、確かに・・・?」
・・・・・・やっぱりな。
そういうところが似てんだよな、俺とカフカって。
「んで、今日帰ったら俺と二人っきりで会ったって言ってみろ。絶対に襲われるから。んで速攻軟禁」
「・・・は?」
「てな訳でサッサと帰れ。そんで何時もは着ないような下着でも身に着けてカフカが帰るのを待ってれば良い」
「---えー、じゃあ・・・」
そう言ってラミエルが影に沈んで消えた。
「---はー、全くもう・・・」
とんだとばっちりだよ。
お前ら、何時でもいちゃいちゃだろうが。
・・・・・・でもカフカって人前じゃ猫被ってるからなあ。
ラミエルも不安なのかな?
「---魔王陛下にあげたアレ、カフカにもやるか」
そう言ってテント内の錬金中のノアに断って『ミドガルズオルムの酒』をこっそりプレゼントするのだった。
その夜、帰ってきたカフカに、アークに言われたとおりに二人っきりで会った事を話すと、真顔になったカフカが目だけギラッとさせてラミエルを押し倒した。
「えっ?」
「---例え相手に番いがいようとも、俺以外の男と部屋で二人っきりなんて、どうして欲しいの、ラミエル?」
「え? え?」
混乱のラミエルは上手く説明出来ない。
「それに何だ、このいやらしい下着は・・・アイツにでも聞いたのか」
「ぅ、やっ・・・・・・えっと・・・」
そうです、とは言えない雰囲気なんだけど?!
「まあ、もういいや。じゃあこれ飲んで?」
「え? んぐ・・・っ」
急ににっこり笑って口移しで何かを飲まされた。
「---んぐ・・・ぷは・・・な、に?」
そう言う間に、身体がカーッと熱くなる。
え?
「ノア特製の滋養強壮の酒・・・ミドガルズオルムの酒だって。とーっても効くだろう?」
ほら・・・って、触られたソコはガッチガチに硬くなっていて・・・。
「---お望み通り、襲ってやるよ」
そう言ってニヤリと笑うカフカに、アレちょっとまて、俺は襲われるんじゃなく襲う方法を聞きに言ったんじゃ無かったっけ?!と思い至ったが、時すでに遅し。
その夜はいつもにも増して、ねっとりガッツリ攻められ続け、さすがの淫魔も翌日は体調不良でギルドを休んだらしい。
カフカ?
アレは見た目詐欺だから艶つやのいい笑顔で普通に出勤してましたとさ。
結局、天然なところはノアに似ているラミエルだった。
※でました、タイトル詐欺?!
襲いたい、だから! 襲った、じゃ無いからセーフ!!
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