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12 ノアとアークの事情 1
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*前半アーク、後半ノア視点*
番ってから3日。ほぼ毎日、食事と風呂以外はずっとベッドにいた。
え? それ以外はって?
排泄は浄化魔法で中から綺麗になるし、睡眠は結構な頻度でノアは気絶するんで・・・・・・うん。
想像に任せるぜ。
まあ、浄化魔法で精液も綺麗に消しちまってるから、孕ませられねえが。
それはまあ、ノアが欲しいって言ったらおいおいな・・・。
それにしても・・・・・・。
疲れ果てて昏々と眠るノアの首にかけられているネックレスのプレート。
一枚はギルドタグ。
Aランクを表す魔導銀のプレートだ。
名前とランクのみ表示されている。
これは任意で表示をオンオフ出来て、本人以外の魔力は受け付けない。
名前とランクは最低限の表示だ。
これは俺も同じ。
問題はもう一枚のプレート。
ノアの魔力でガチガチに隠蔽されているそれは、余程の鑑定の腕を持つ者でもかろうじて読み取れるかどうかの代物。
---それはおそらくノアの名前の元となった言葉・・・。
《ノアズアーク》
古代語で刻まれたソレは、普通の者には読めないもの。
古代語なんて通常触れる機会などなく、余程の研究オタクか高位貴族・・・例えば王族やそれに準ずる者が家庭教師や学園などで専攻していて学ぶものだ。
・・・・・・かく言う俺も幼少期から習っていたから読めるんだがな・・・。
亡くなった爺さんとやらが問題なく古代語を読めたとしか思えない。
そしてたぶん、ノアもしっかりと教わっているのだろう。
《ノア》は『自由』という意味がある。
だが《ノアズアーク》という単語だとちょっと意味合いが違ってくる。
---『箱舟』。
---希望を乗せる唯一の舟。
誰が何を思ってこのプレートをノアに贈ったのか。
本当の家族はどこにいるのか、それともすでにいないのか・・・。
捨てられたのか、事件に巻き込まれたのか・・・。
そもそも、そのお爺さんが拾った事自体が仕組まれたモノなのか・・・。
---一体、何者なんだ?
・・・だがまあ、俺にとっては何者でも構わない。
例え死神だったとしても、俺はノアに一生を捧げるつもりで番ったんだから。
・・・とりあえずはノアを抱きしめて俺も少し眠るかな。
---唐突に意識がハッキリして目が覚めた。
と同時に、記憶を巡らす。
・・・俺、何してたっけ?
ここは見覚えがある。俺のテント内のベッドだ。
でも何で寝てるんだろう・・・?
・・・・・・裸で。
---は だ か ?!
「裸---っ?!」
ガバッと起きようとして失敗した。
お腹に何か巻き付いてて引っかかったから。
んん?
何、なに、ナニ---?!
「ぉおおおお、えええっ? はあぁ?」
何でアークと寝てるの?!
何してた俺、思い出せ。思いだ・・・・・・し・・・。
---ぅあっ、あああ、ナニしてました!!?
「---ぷっくっく・・・・・・ははっ!」
「あっ、アーク、なっ何・・・・・・っあう・・・あああっ!」
憶えてる。ぼんやりだけど記憶があるぅ。
テントの中にはアークが強引に入ったようなものだけど、その後は発情期で蕩けた俺に引き摺られるようにせっ、せっ・・・・・・性交しまくってたような---?!
駄目じゃん俺、迷惑かけっぱなし!!
「あっあの、ごめっごめんなさ・・・っ!」
「---謝らなくて良いよ。たぶんだけど俺のフェロモンにあてられて発情したんだと思う」
「・・・・・・え?」
「まだ発情期じゃなかったんだろ? ・・・俺達、番いだったんだよ。好一対の」
「・・・・・・番い・・・好一対・・・?」
夢うつつで聞いた気がする言葉だ。
何だっけ・・・?
伴侶とか結婚とか・・・ずっと一緒とか・・・。
それを思いだして、ハッとした。
思わずガバッと首の後ろに手をやる。
そろっと触った肌には咬まれた歯形の後がかさぶたになってくっきり残っていた。
「あぁ、強く咬みすぎた、ごめん。でも咬んだ事は謝らないよ。ちゃんとノアに確認を取ってから咬んだし、合意だからね。何なら証拠もあるけど、見る?」
そういってアークが触れた耳のピアスに見覚えがあった。
記録媒体の魔導具だ。
改ざんが出来ない仕様の魔導具。
それに記録してあるならそうなんだろう。
確かに自分も咬んでくれと言った記憶がある。あるが!
ソレって情事中の出来事だよね?!
ちょっと待って?!
ずっと撮ってたの---?!
思い至った事実にアークを見れば、否とも是とも言わずににっこり笑うだけ。
たぶん俺の顔は真っ赤になっていたと思う。
いや、真っ青かも。
ぅわあ---!
怖い、怖いよぉ---!!
*ノアズアークは作者の解釈です。フィクションでファンタジー設定です。悪しからず*
番ってから3日。ほぼ毎日、食事と風呂以外はずっとベッドにいた。
え? それ以外はって?
排泄は浄化魔法で中から綺麗になるし、睡眠は結構な頻度でノアは気絶するんで・・・・・・うん。
想像に任せるぜ。
まあ、浄化魔法で精液も綺麗に消しちまってるから、孕ませられねえが。
それはまあ、ノアが欲しいって言ったらおいおいな・・・。
それにしても・・・・・・。
疲れ果てて昏々と眠るノアの首にかけられているネックレスのプレート。
一枚はギルドタグ。
Aランクを表す魔導銀のプレートだ。
名前とランクのみ表示されている。
これは任意で表示をオンオフ出来て、本人以外の魔力は受け付けない。
名前とランクは最低限の表示だ。
これは俺も同じ。
問題はもう一枚のプレート。
ノアの魔力でガチガチに隠蔽されているそれは、余程の鑑定の腕を持つ者でもかろうじて読み取れるかどうかの代物。
---それはおそらくノアの名前の元となった言葉・・・。
《ノアズアーク》
古代語で刻まれたソレは、普通の者には読めないもの。
古代語なんて通常触れる機会などなく、余程の研究オタクか高位貴族・・・例えば王族やそれに準ずる者が家庭教師や学園などで専攻していて学ぶものだ。
・・・・・・かく言う俺も幼少期から習っていたから読めるんだがな・・・。
亡くなった爺さんとやらが問題なく古代語を読めたとしか思えない。
そしてたぶん、ノアもしっかりと教わっているのだろう。
《ノア》は『自由』という意味がある。
だが《ノアズアーク》という単語だとちょっと意味合いが違ってくる。
---『箱舟』。
---希望を乗せる唯一の舟。
誰が何を思ってこのプレートをノアに贈ったのか。
本当の家族はどこにいるのか、それともすでにいないのか・・・。
捨てられたのか、事件に巻き込まれたのか・・・。
そもそも、そのお爺さんが拾った事自体が仕組まれたモノなのか・・・。
---一体、何者なんだ?
・・・だがまあ、俺にとっては何者でも構わない。
例え死神だったとしても、俺はノアに一生を捧げるつもりで番ったんだから。
・・・とりあえずはノアを抱きしめて俺も少し眠るかな。
---唐突に意識がハッキリして目が覚めた。
と同時に、記憶を巡らす。
・・・俺、何してたっけ?
ここは見覚えがある。俺のテント内のベッドだ。
でも何で寝てるんだろう・・・?
・・・・・・裸で。
---は だ か ?!
「裸---っ?!」
ガバッと起きようとして失敗した。
お腹に何か巻き付いてて引っかかったから。
んん?
何、なに、ナニ---?!
「ぉおおおお、えええっ? はあぁ?」
何でアークと寝てるの?!
何してた俺、思い出せ。思いだ・・・・・・し・・・。
---ぅあっ、あああ、ナニしてました!!?
「---ぷっくっく・・・・・・ははっ!」
「あっ、アーク、なっ何・・・・・・っあう・・・あああっ!」
憶えてる。ぼんやりだけど記憶があるぅ。
テントの中にはアークが強引に入ったようなものだけど、その後は発情期で蕩けた俺に引き摺られるようにせっ、せっ・・・・・・性交しまくってたような---?!
駄目じゃん俺、迷惑かけっぱなし!!
「あっあの、ごめっごめんなさ・・・っ!」
「---謝らなくて良いよ。たぶんだけど俺のフェロモンにあてられて発情したんだと思う」
「・・・・・・え?」
「まだ発情期じゃなかったんだろ? ・・・俺達、番いだったんだよ。好一対の」
「・・・・・・番い・・・好一対・・・?」
夢うつつで聞いた気がする言葉だ。
何だっけ・・・?
伴侶とか結婚とか・・・ずっと一緒とか・・・。
それを思いだして、ハッとした。
思わずガバッと首の後ろに手をやる。
そろっと触った肌には咬まれた歯形の後がかさぶたになってくっきり残っていた。
「あぁ、強く咬みすぎた、ごめん。でも咬んだ事は謝らないよ。ちゃんとノアに確認を取ってから咬んだし、合意だからね。何なら証拠もあるけど、見る?」
そういってアークが触れた耳のピアスに見覚えがあった。
記録媒体の魔導具だ。
改ざんが出来ない仕様の魔導具。
それに記録してあるならそうなんだろう。
確かに自分も咬んでくれと言った記憶がある。あるが!
ソレって情事中の出来事だよね?!
ちょっと待って?!
ずっと撮ってたの---?!
思い至った事実にアークを見れば、否とも是とも言わずににっこり笑うだけ。
たぶん俺の顔は真っ赤になっていたと思う。
いや、真っ青かも。
ぅわあ---!
怖い、怖いよぉ---!!
*ノアズアークは作者の解釈です。フィクションでファンタジー設定です。悪しからず*
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