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最終章 運命を創る者

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ーーー



 少しの休憩を終えて、再び太陽はルースに抱かれた。



 シーツを握った太陽の手を、上からルースの手が包み込んだ。

 背中にピッタリと身体を貼り付けたまま、うなじに口づけを落とされる。

 その格好のまま、奥にグイグイと腰を押しつけられた。

 少しでも長く中に居たくて。少しでも深く擦り付けたくて。ルースの想いが伝わって来て、喜びが胸を震わせる。

 触れ合う肌と肌が汗ばんで、珠の汗が滴り落ちた。

「もっとつけて…」

 愛しい人のおねだりに、ルースは太陽の肩、背中。至る所に口づけ、吸った。

 太陽の白い肌に小さな赤い花びらが散っていく。

 所有の証。太陽がルースの物であるという証。

「はぁ…タイヨウ…そろそろ出すよ」

 ルースは先ほどから太陽の気持ち良い所を攻めては、出そうになると動きを止め、奥にグリグリ擦り付けてやり過ごしている。

 でもそろそろ限界だった。

「…沢山中に出して」
「…あぁ。君の中に沢山注ぐよ」

 ルースが上半身を起こして、太陽の腰を掴んだ。ルースの腰が動き出す。

 お互いのハッ、ハッ、という荒い息遣いと、パンパンと腰を打ちつける音しか聞こえない。

 身体が揺さぶれ、汗が流れ落ちた。

「もっとぉ…もっとヒドくしてぇ…」

 与えられる刺激で身も心も快楽に染められる。でももっと欲しい。

「もっとぉ」
「……くっ」

 ルースの動きが荒くなった。
 あ、あ、あ、と太陽の言葉にならない声が響いた。

 ズン、と強く一突きすると、ルースは動かなくなった。そのまま背中から太陽を抱きしめて、奥に奥に押しつけてくる。

 再び温かい物が太陽の中に広がっていく。

「あぁ…ルースさんの…熱い」
「……っ」

 出してる最中なのに、太陽の言葉にルースのソレがピクリと反応した。

「ふぁ…おっきい…」
「……っ」

 溜めて溜めて我慢した物。そこにルースの大切な物を宿して、太陽の中に注ぎ続ける。

 同時に少しでも奥に、少しでも長く留めたくて。少し身を捩って愛しい人の奥へ擦り付ける。

「愛してるよタイヨウ…僕の伴侶」

 ルースが耳元で囁いた。

「ルースさん…俺の伴侶。俺も愛してます」

 今までに味わった事の無い深い幸福感に満たされながら、太陽は背中から抱きしめてくれる伴侶に口づけた。



 快感と疲労で気を失う様に眠った後、太陽が目覚めたのは、再びベッドの上だった。

 すぐ側にルースがいて、太陽の髪を優しく撫でていた。

 それが嬉しくて、ルースに甘える様に抱きついた。安心する香りがした。

「身体は大丈夫?」
「平気です。沢山出されて俺幸せでした」

 そう言ってお腹をさする。洗浄魔法で綺麗にしようとしてたところを、お願いしてそのままにしてもらっている。

 少しでも彼の名残を感じていたいから。

「タイヨウ。でもそろそろ出した方がいいよ」
「でも、もう少しこのままにしたいです」
「またすぐしてあげるから」

 優しく言い聞かせて、ルースが太陽の頭を優しく撫でる。

「あと…何回位ですか?」
「5回かな」
「じゃあその間は2人っきり?」
「そうだよ。ココに君と僕だけだ」

 ルースが太陽の目元に口づける。
 この儀式は誰にも邪魔させない。

「…嬉しい」
「じゃあ洗浄してそのままするよ」
「はい。…俺を貴方で一杯にして下さい」
「…そんなに煽らないで」

 ルースの長い指が、太陽の中に入ってくる。ほんのり中が温かくなり、お腹の圧迫感が消えた。続けて、ずっとズキズキしていた痛みも消える。

 それがとても残念で少し寂しくなった。

「そんな顔しないで、すぐに満たしてあげるから」
「早く…ちょうだい」

 太陽はねだる様にルースの首に両腕を回し引き寄せ、口づけた。



◇◇◇



 その行為は3日間続いた。
 
 その間は2人、緑の檻から出る事は無かった。



ーーー

 
 次話、最終話です。

 エピローグ2つと番外編まで一気に4話更新します。

 ここまで、お付き合い下さり、本当にありがとうございました。
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