囚われた王子

まめ

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愛おしくて愛おしくて少しも側を離れたくない
そんな感情をスタンはルナに抱いた

先ずはメリッサと話し合いをしなければ…

離れがたいという思いを残し、また会いにくるとルナに約束した

………

メリッサは芝草達に助けられ大きな怪我なく済んだ
だが、そのテラスから身を投げた場所や出立ちから、大変な騒ぎとなった

メリッサは自邸に籠った

王は醜聞を避けるため、箝口令をしいた

トラバスが何度も何度もメリッサを訪ねるも、いくら王子とはいえ、会わせるわけには行かないと門前払いをくらっていた

………

国王は2人の息子を呼びだし静かに語りだした

………

メリッサは疲れ切っていた
もう、自分を消してしまいたいほど…
涙も出なくなっていた

打身の痛みが和らいできた頃、父親に全てを告白した

スタン王子という婚約者が居ながら、トラバスに自ら身体を捧げたこと
そしてスタンにそれを見られてしまったこと

父は怒っているのか泣いているのか分からない表情でそれを聞いていた

メリッサはもう決めたのだと父に告げた

「修道院に参ります」

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