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プロローグ

セミ

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セミ

町をあるいていると、アスファルトにひっくりかえったセミをみかけるときがある。

夏も半ばをすぎるとそんな彼らを見つけることがある。

その中にも2種類に分類される。


足をとじているやつ

こいつはもうだめだ。

リタイヤしてやがる。

俗に言うセミリタイヤだ。


たまに足をひらいたままのやつもいる。

そいつに指をちかづけてやると、セミはがしりと指にしがみつき、それを天にかざすとセミは大空へと飛んでいく。

セミファイナルだ。

彼はラストチャンスに掛けて、メスを探しにいったのかもしれない。

その後の彼がどうなったかは知らないが、最後にもう1度、飛べたという事実を、僕はちゃんと見守った。



あれ、俺こんな話したくて書いてるんじゃないんだけどな。

仮に結婚して家庭を持ち、子を授かり、育て育み、死ぬときはそんな家族に見守られて死んでい来たい。
そんな世間一般でいう幸せの価値感を持ち合わせている人には度合いまねの出来ない人生観なので、そういった人にはあまり縁のないお話です。
そういった人生を送りたい人は、普通のライフを送る事をオススメします。


僕はそういった部分を切り捨てて、自分の人生を第一に考えて生きる事を選択しました。
家庭を持つ事も子をもうけることも、その人たちの人生を背負う事になります。
人はそれを一人前と呼ぶのかもしれません。
なら僕は半人前です。
それでかまわないじゃないですか。
それが僕の価値感なんですから。

前職は決してイヤだったわけでもなく、収入に不満があったわけでもありません。
ただこのままずるずるいって普通の人生を送って、やっと自分の時間を持てるようになったとき、老いた自分がそこに居る。その逃れようのない人生設計に、恐怖を覚えただけです。

そういう人ってやっぱり特殊なんでしょうか?

僕はまだ活力ある若いうちから、ある程度の自由な時間を確保したいだけなんです。
1週間のうち、5日も6日も働く事に時間を割きたくない。
もとい、時間を他人に摂取されたくない、が正しいですね。

次からは具体的に行動を起こす際、どこから手をつけるか。何をはじめるか。

自身の経験を元に、書き綴っていきます。



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