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第32話 気息奄々
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「セドリックたち別部隊は、どうやら二手に分かれ、森を迂回しながら屋敷を目指しているようです」
月明かりの下、俺は漆黒の翼を広げた。森の中には蟻の列のように蠢く人々の影が広がっているのが見えた。
「東側と西側から、屋敷を挟み込むつもりか」
セドリックの部隊は東から、褐色の肌の暗殺者が指揮する部隊は西から、静かに屋敷に接近していた。
「起きているか、ブランキー」
『う~ん……もうそんなに食べられないにゃ』
「おい、古典的なことしている場合じゃないぞ!」
『ハッ!? お、起きてるにゃ!』
完全に寝ていたようだ。
「騒ぎを起こして、レーヴェンたちを急いで起こせ、今すぐだ!」
『そんなに慌てて、何があったのかにゃ?』
「あーっ、もういい!」
俺は一旦クローに離れることを伝え、ブランキーとの精神融合を始める。
「にゃー!」
「う、う~ん、どうしたのだ……?」
ブランキーとの精神融合を行った俺は、眠っているレーヴェンの腹の上で勢いよく跳びはねた。次いで近くの花瓶に飛びかかった。
―――ガシャーン!
「なっ、なんだ!? ――あっ、こら待て! ランス!」
「――――っ」
破壊音によってレーヴェンが飛び起きるのを確認した俺は、次いでドアノブに飛びついて扉を開けた。
「にゃー」
付いてこいと部屋から飛び出し、大階段を駆け下りながら、目についた壺や花瓶を片っ端から割っていく。
「(ごっ、御主人様!? いくら何でもやり過ぎにゃ! あとでにゃが叱られてしまうにゃ!)」
「(そんな呑気なことを言っている場合じゃないんだよ!)」
手当たり次第に物を壊していると、
「何事ですかっ!」
メイド長が急いで部屋から飛び出してきた。
「なっ、なんですかこれはっ!?」
俺を見たメイド長が眉をひそめた。普段感情をあまり表に出さない彼女でも、この状況には怒りを隠しきれない。廊下には壺や花瓶の破片が散らばり、壁にかけられていた絵画(ハーネス作)も、床に落ちていた。
「グリムリッパー!」
メイド長の声はまるで屋敷に落雷が直撃したかのように轟いた。
続いて、ハーネスと他のメイドたちが次々と部屋から飛び出してきた。皆、眠りを妨げられた上に、寝起き一発目にこんな光景を目にし、大口を開けて呆然と立ち尽くしてしまっていた。
「これは、ひどい有り様ですな」
ハーネスの表情は言葉にできないほど複雑なもので、少し申し訳なく思ってしまう。しかし、これで寝込みを襲われる心配はないだろう。
『主、敵が今の大音声に警戒しています』
「(今戻る)」
「そんなっ、困るにゃ!?」
ブランキーとの精神融合を解除する寸前、体がふわっと宙に浮いた。鬼の形相のメイド長が、首根っこを掴んでいた。
「(にゃに責任を押しつけるなんて、御主人様ひどいにゃ!)」
「(許せ、緊急時だ)」
精神融合を解除し、再びクローとの精神融合を開始する。上空から敵の動きを監視していく。
東側と西側の屋敷周りには、50人以上の武装した兵士たちが集まっていた。中には魔導師もおり、火魔法を使って屋敷に火を放っていた。
「嘘だろっ!? 屋敷ごと殺るつもりかよ!」
この行動は予想外だった。俺はパニックに陥りそうになりながらも、今すべきことを考えた。
――レーヴェンを守らなければ!
俺はブランキーと再び精神融合し、メイド長から逃げるために奮闘した。
「にゃー」
「こら、待ちなさいっ!」
メイド長の魔の手から逃れて着地すると同時、ようやくロレッタとハーネスが招かれざる訪問者たちの気配に気づいた。
「――――!?」
刹那、高音が屋敷中に響き渡り、窓ガラスが粉々に砕ける音が鳴り響いた。
「きゃああああああああああああああああああああああ!?」
窓から突如現れた男たちを見たメイドたちは、不意の出来事に驚きの声を上げた。男たちはすばやい動きで廊下を進み、手にした短剣でメイドたちに襲いかかった。
「お下がりなさい!」
ハーネスはメイドたちを庇うように前に立ち、迫る男たちに立ち向かった。
「相手は無防備な老人だ、構わず殺れ!」
低い声が遠くから聞こえた直後、男が空中に舞った。その瞬間、ハーネスの掌底が男の顔面に叩きつけられた。
だが――
「うぅっ……」
「ハーネスさん!?」
同時に銃声が鳴り響き、ハーネスは太ももを撃たれてしまった。片膝をつきながら苦痛に顔を歪めるハーネスだったが、すぐに冷静に状況を把握し始めた。
「ハーネスッ!」
「私に構わず殿下をっ!」
ハーネスの言葉に従い、メイド長は一瞬躊躇するが、すぐに身を翻して大階段へ向かった。主君を守ることが最優先だった。
俺も急いで大階段を駆け上がり、レーヴェンのもとへ向かった。
周りからは続々と大きな騒音が響き渡る。ガラスが割れる音、銃声。さらに、ロープを伝い、二階の窓から武装した男たちが次々に屋敷内に侵入してくる。
あっという間に、四方を包囲されてしまった。
そして、突如として激しい爆風が背後から押し寄せ、突風のようにロレッタを襲う。
「ロレッタッ!?」
俺はブランキーであることを忘れ、絶叫に声を上げていた。メイド長が上っていた大階段は木っ端微塵に吹き飛ばされていたのだ。
「ゔぅっ……」
瓦礫に埋もれた、血だらけのメイド長に対して、容赦なくダイナマイトが投げ込まれた。
「――――ッ!?」
爆発によって目の前が一時的に赤く燃え、やがて爆風と煙に包まれていく。
「ロレッタ!」
辛うじて危機を回避したメイド長が、一瞬こちらに視線を投げた。
そして、彼女は迅速に行動に移った。
メイド長は危険を察知し、屋敷に留まることを避け、メイドたちを抱えて窓から外に飛び出した。ハーネスも彼女に続いて窓を飛び越えた。
「レーヴェン!」
俺は息を切らしながらレーヴェンの部屋に駆け込んだ。
「!?」
そこには、血に染まった戦場の死神が悠然と立っていた。
月明かりの下、俺は漆黒の翼を広げた。森の中には蟻の列のように蠢く人々の影が広がっているのが見えた。
「東側と西側から、屋敷を挟み込むつもりか」
セドリックの部隊は東から、褐色の肌の暗殺者が指揮する部隊は西から、静かに屋敷に接近していた。
「起きているか、ブランキー」
『う~ん……もうそんなに食べられないにゃ』
「おい、古典的なことしている場合じゃないぞ!」
『ハッ!? お、起きてるにゃ!』
完全に寝ていたようだ。
「騒ぎを起こして、レーヴェンたちを急いで起こせ、今すぐだ!」
『そんなに慌てて、何があったのかにゃ?』
「あーっ、もういい!」
俺は一旦クローに離れることを伝え、ブランキーとの精神融合を始める。
「にゃー!」
「う、う~ん、どうしたのだ……?」
ブランキーとの精神融合を行った俺は、眠っているレーヴェンの腹の上で勢いよく跳びはねた。次いで近くの花瓶に飛びかかった。
―――ガシャーン!
「なっ、なんだ!? ――あっ、こら待て! ランス!」
「――――っ」
破壊音によってレーヴェンが飛び起きるのを確認した俺は、次いでドアノブに飛びついて扉を開けた。
「にゃー」
付いてこいと部屋から飛び出し、大階段を駆け下りながら、目についた壺や花瓶を片っ端から割っていく。
「(ごっ、御主人様!? いくら何でもやり過ぎにゃ! あとでにゃが叱られてしまうにゃ!)」
「(そんな呑気なことを言っている場合じゃないんだよ!)」
手当たり次第に物を壊していると、
「何事ですかっ!」
メイド長が急いで部屋から飛び出してきた。
「なっ、なんですかこれはっ!?」
俺を見たメイド長が眉をひそめた。普段感情をあまり表に出さない彼女でも、この状況には怒りを隠しきれない。廊下には壺や花瓶の破片が散らばり、壁にかけられていた絵画(ハーネス作)も、床に落ちていた。
「グリムリッパー!」
メイド長の声はまるで屋敷に落雷が直撃したかのように轟いた。
続いて、ハーネスと他のメイドたちが次々と部屋から飛び出してきた。皆、眠りを妨げられた上に、寝起き一発目にこんな光景を目にし、大口を開けて呆然と立ち尽くしてしまっていた。
「これは、ひどい有り様ですな」
ハーネスの表情は言葉にできないほど複雑なもので、少し申し訳なく思ってしまう。しかし、これで寝込みを襲われる心配はないだろう。
『主、敵が今の大音声に警戒しています』
「(今戻る)」
「そんなっ、困るにゃ!?」
ブランキーとの精神融合を解除する寸前、体がふわっと宙に浮いた。鬼の形相のメイド長が、首根っこを掴んでいた。
「(にゃに責任を押しつけるなんて、御主人様ひどいにゃ!)」
「(許せ、緊急時だ)」
精神融合を解除し、再びクローとの精神融合を開始する。上空から敵の動きを監視していく。
東側と西側の屋敷周りには、50人以上の武装した兵士たちが集まっていた。中には魔導師もおり、火魔法を使って屋敷に火を放っていた。
「嘘だろっ!? 屋敷ごと殺るつもりかよ!」
この行動は予想外だった。俺はパニックに陥りそうになりながらも、今すべきことを考えた。
――レーヴェンを守らなければ!
俺はブランキーと再び精神融合し、メイド長から逃げるために奮闘した。
「にゃー」
「こら、待ちなさいっ!」
メイド長の魔の手から逃れて着地すると同時、ようやくロレッタとハーネスが招かれざる訪問者たちの気配に気づいた。
「――――!?」
刹那、高音が屋敷中に響き渡り、窓ガラスが粉々に砕ける音が鳴り響いた。
「きゃああああああああああああああああああああああ!?」
窓から突如現れた男たちを見たメイドたちは、不意の出来事に驚きの声を上げた。男たちはすばやい動きで廊下を進み、手にした短剣でメイドたちに襲いかかった。
「お下がりなさい!」
ハーネスはメイドたちを庇うように前に立ち、迫る男たちに立ち向かった。
「相手は無防備な老人だ、構わず殺れ!」
低い声が遠くから聞こえた直後、男が空中に舞った。その瞬間、ハーネスの掌底が男の顔面に叩きつけられた。
だが――
「うぅっ……」
「ハーネスさん!?」
同時に銃声が鳴り響き、ハーネスは太ももを撃たれてしまった。片膝をつきながら苦痛に顔を歪めるハーネスだったが、すぐに冷静に状況を把握し始めた。
「ハーネスッ!」
「私に構わず殿下をっ!」
ハーネスの言葉に従い、メイド長は一瞬躊躇するが、すぐに身を翻して大階段へ向かった。主君を守ることが最優先だった。
俺も急いで大階段を駆け上がり、レーヴェンのもとへ向かった。
周りからは続々と大きな騒音が響き渡る。ガラスが割れる音、銃声。さらに、ロープを伝い、二階の窓から武装した男たちが次々に屋敷内に侵入してくる。
あっという間に、四方を包囲されてしまった。
そして、突如として激しい爆風が背後から押し寄せ、突風のようにロレッタを襲う。
「ロレッタッ!?」
俺はブランキーであることを忘れ、絶叫に声を上げていた。メイド長が上っていた大階段は木っ端微塵に吹き飛ばされていたのだ。
「ゔぅっ……」
瓦礫に埋もれた、血だらけのメイド長に対して、容赦なくダイナマイトが投げ込まれた。
「――――ッ!?」
爆発によって目の前が一時的に赤く燃え、やがて爆風と煙に包まれていく。
「ロレッタ!」
辛うじて危機を回避したメイド長が、一瞬こちらに視線を投げた。
そして、彼女は迅速に行動に移った。
メイド長は危険を察知し、屋敷に留まることを避け、メイドたちを抱えて窓から外に飛び出した。ハーネスも彼女に続いて窓を飛び越えた。
「レーヴェン!」
俺は息を切らしながらレーヴェンの部屋に駆け込んだ。
「!?」
そこには、血に染まった戦場の死神が悠然と立っていた。
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