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1話 始まりは高熱から……?
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――俺には前世の記憶がある。
嘘じゃない、断じて嘘ではない。
ただこんな痛いことを周囲に話せばどこか頭が可笑しくなったのでは? と、なってしまう。
誰にも言えるはずない。
気がついたのは数日前、兄の婚約披露パーティーでのこと。なんだか以前も似たような光景を見たことがあるな~と周囲を見渡していると、この日の主役、兄の婚約者であるシャーリーが背後から近づいてくる。
そのまま悪戯に微笑みながら、俺の脇腹を二度突っついて耳打ちをしてきた。
「あ・い・し・て・る♪」
背筋に悪寒が走り、シャーリーに向き合うと、彼女の目はハートになっていた。
俺ことジェノス・ハードナーはリグテリア帝国の第三王子であり、女好きの最低野郎だった。
そう、確か二番目の兄の婚約者、シャーリー・ワイズマンとは浮気関係にあった。
だが、この瞬間頭の中で何かが弾けたようにすべて思い出してしまう。
それは生前の記憶――俺は30を過ぎても職につくことはなく、両親の足元で胡座を掻きながらエロゲに明け暮れる日々を送っていた。
しかし、そんな両親が他界して、生きることが困難になった俺は、親戚一同から酷いバッシングを受けて家を飛び出した。
行く宛もなく真っ昼間の街をさ迷っていると、不意に視界にサッカーボールが転がってきた。
何気なくそれを見ていると、ボールを追いかけて車道に飛び出す幼児を見つけてしまう。
幼児の前方からはトラックが猛スピードで突っ込んで来ていて、このままでは子供が引かれてしまう。
それは咄嗟のことだった。
クソみたいな俺にもまだ良心の呵責というのがあったらしく、俺は道路に飛び出した子供を突き飛ばして、代わりにトラックに撥ね飛ばされた。
生前の俺は、【悪役王子のエロエロ三昧】というゲームが大好きだった。
そのゲームの主人公はリグテリア帝国の第三王子という立場を利用し、様々な女の子達と肉体関係を持っていた。
主人公のジェノス・ハードナーは絶世の美少年と呼ばれ。とにかくモテることをいいことに、兄や弟の婚約者達と肉体関係を持ち続けたのだ。
しかし、そんな生活が長く続くはずもなく、エロいことにしか興味のなかった主人公は、破滅へと向かっていく。
それは帝国の終わりを意味していた。
これまで一切勉強をしてこなかった主人公は魔術や戦術がてんでダメで、優秀な兄や弟を次々に国外追放した後、隣国と戦争になり、あっという間に処刑されるというバッドエンドを迎える。
つまり、今の俺の立場がこれだ!
すべて思い出した瞬間――ショックのあまり気が遠くなり、俺はその場に倒れ込んでしまった。
次に気がついた時、俺は自室のベッドの上でふがふがと高熱にうなされていた。知恵熱だ。
朦朧とする意識の中、前世の両親に対する申し訳なさと、これまで散々好き勝手エロいことをしてきた自分自身を恥じた。
そして、薄れそうな意識の中、頭の中に浮かんだ文字はただ一つ。
『死にたくない!』
前世では親孝行の一つもしてやれず、現世では兄弟達の大切な人に手を出してしまうという最低の行いをこれからしようとしていた。
ただ一つ救いなのは、兄の婚約者シャーリーとはまだ肉体関係を持っていないということだ。
ぼんやりとする意識の中、俺は煩悩を振り払い、真面目に生きることを誓った。
◆
数日後――高熱が引いた俺は二番目の兄、ハウス・ハードナーの自室を訪ねていた。
これまで散々嫌がらせをしてしまった兄に、直接謝罪を申し出るためだ。
だが、
「何しに来たっ! 今すぐ部屋から出ていけっ!! お前の顔なんて見たくない!!!」
当然の反応だろう。
これまで俺は兄ハウスに嫌がらせのオンパレードをしてきたのだ。
何かあるとすべて兄や弟のせいにして、彼らの王宮内での評判を下げ続けて来たのだから。
結果、彼らは多くの有力貴族からそっぽを向かれ始め、俺がこの国を乗っ取ってしまう。
しかし、それではダメだ!
兄達はとても優秀で人が出来ている。そのため俺に責任を擦りつけられても、反論など一度もしてこなかった。
それが俺をつけ上がらせることになるのだが……今はそんなことを言っている場合じゃない。
何れ隣国と戦争になる。そうなれば彼らの力が絶対的に必要となってくる。
恨まれるのも憎まれるのも当然。
俺も言い訳なんてしない。だから、誠心誠意これまでの愚行を認めて謝罪する。
「何の真似だ!」
「お、俺は……これまで多くの過ちを犯して来ました。そのことをどうしても謝りたくて」
「今さら何を言っている! お前が何か仕出かす度にすべて兄弟のせいにし、私達を陥れて嘲笑っていたのだろう! それに、私のシャーリーをたぶらかしているのも知っている!」
ハウスはシャーリーと俺のことも気づいていたのか。ではなぜ、これまで何も言ってこなかったんだ?
いや、それは考える間でもない。
誇り高きリグテリア帝国第二王子であるハウスが、弟である俺に婚約者になる女性を誘惑されているなど、口が裂けても口外できる訳がない。
彼は俺とは違い、誇り高き王子なのだから。
ハウスの気持ちを考えると、胸が張り裂けそうなほど痛い。すぐに許してもらおうなど、都合の良いことを考えていた訳でもない。
ただ、ちゃんと謝って置きたかった。
「に、兄様の怒りもごもっともです。これまでの俺は王子として、人としてどうかしていました。今すぐにこれまでの愚行を許してくれとはいいません。ただ、これからの俺を兄様に見ていて欲しいんです!」
「出ていけっ! 言葉だけの謝罪などいくらでもできる。不愉快だ!」
ただでさえ、王位争いで兄弟仲は良くない。今さら俺がどんな言葉を並べたところで、兄様の心が動くことはないだろう。
それでも、俺は生まれ変わると決めた。
せっかく新たな人生を神様から与えられたんだ。それが生前プレイしていたエロゲの世界だったとしても、今の俺にとってはリアルだ。
何より……もう二度とあの頃のクズニートには戻りたくない。
「本当に申し訳ありませんでした。これまでの過ちを受け入れ、兄様達から少しでも信頼を得られるように、今後は精進していくつもりです。不快な思いをさせて申し訳ない」
「…………」
兄様がそれ以上言葉を発することはなかった。
俺は立ち上がり、ハウスの部屋を後にする。
やるべきことはまだまだ沢山ある。
今が15歳だから、3年後――18歳の時には戦争が起きてしまう。
この国を守るために魔術を磨き、知恵をつけなければ……。
それが今の俺にできる、唯一の償いなのだから。
嘘じゃない、断じて嘘ではない。
ただこんな痛いことを周囲に話せばどこか頭が可笑しくなったのでは? と、なってしまう。
誰にも言えるはずない。
気がついたのは数日前、兄の婚約披露パーティーでのこと。なんだか以前も似たような光景を見たことがあるな~と周囲を見渡していると、この日の主役、兄の婚約者であるシャーリーが背後から近づいてくる。
そのまま悪戯に微笑みながら、俺の脇腹を二度突っついて耳打ちをしてきた。
「あ・い・し・て・る♪」
背筋に悪寒が走り、シャーリーに向き合うと、彼女の目はハートになっていた。
俺ことジェノス・ハードナーはリグテリア帝国の第三王子であり、女好きの最低野郎だった。
そう、確か二番目の兄の婚約者、シャーリー・ワイズマンとは浮気関係にあった。
だが、この瞬間頭の中で何かが弾けたようにすべて思い出してしまう。
それは生前の記憶――俺は30を過ぎても職につくことはなく、両親の足元で胡座を掻きながらエロゲに明け暮れる日々を送っていた。
しかし、そんな両親が他界して、生きることが困難になった俺は、親戚一同から酷いバッシングを受けて家を飛び出した。
行く宛もなく真っ昼間の街をさ迷っていると、不意に視界にサッカーボールが転がってきた。
何気なくそれを見ていると、ボールを追いかけて車道に飛び出す幼児を見つけてしまう。
幼児の前方からはトラックが猛スピードで突っ込んで来ていて、このままでは子供が引かれてしまう。
それは咄嗟のことだった。
クソみたいな俺にもまだ良心の呵責というのがあったらしく、俺は道路に飛び出した子供を突き飛ばして、代わりにトラックに撥ね飛ばされた。
生前の俺は、【悪役王子のエロエロ三昧】というゲームが大好きだった。
そのゲームの主人公はリグテリア帝国の第三王子という立場を利用し、様々な女の子達と肉体関係を持っていた。
主人公のジェノス・ハードナーは絶世の美少年と呼ばれ。とにかくモテることをいいことに、兄や弟の婚約者達と肉体関係を持ち続けたのだ。
しかし、そんな生活が長く続くはずもなく、エロいことにしか興味のなかった主人公は、破滅へと向かっていく。
それは帝国の終わりを意味していた。
これまで一切勉強をしてこなかった主人公は魔術や戦術がてんでダメで、優秀な兄や弟を次々に国外追放した後、隣国と戦争になり、あっという間に処刑されるというバッドエンドを迎える。
つまり、今の俺の立場がこれだ!
すべて思い出した瞬間――ショックのあまり気が遠くなり、俺はその場に倒れ込んでしまった。
次に気がついた時、俺は自室のベッドの上でふがふがと高熱にうなされていた。知恵熱だ。
朦朧とする意識の中、前世の両親に対する申し訳なさと、これまで散々好き勝手エロいことをしてきた自分自身を恥じた。
そして、薄れそうな意識の中、頭の中に浮かんだ文字はただ一つ。
『死にたくない!』
前世では親孝行の一つもしてやれず、現世では兄弟達の大切な人に手を出してしまうという最低の行いをこれからしようとしていた。
ただ一つ救いなのは、兄の婚約者シャーリーとはまだ肉体関係を持っていないということだ。
ぼんやりとする意識の中、俺は煩悩を振り払い、真面目に生きることを誓った。
◆
数日後――高熱が引いた俺は二番目の兄、ハウス・ハードナーの自室を訪ねていた。
これまで散々嫌がらせをしてしまった兄に、直接謝罪を申し出るためだ。
だが、
「何しに来たっ! 今すぐ部屋から出ていけっ!! お前の顔なんて見たくない!!!」
当然の反応だろう。
これまで俺は兄ハウスに嫌がらせのオンパレードをしてきたのだ。
何かあるとすべて兄や弟のせいにして、彼らの王宮内での評判を下げ続けて来たのだから。
結果、彼らは多くの有力貴族からそっぽを向かれ始め、俺がこの国を乗っ取ってしまう。
しかし、それではダメだ!
兄達はとても優秀で人が出来ている。そのため俺に責任を擦りつけられても、反論など一度もしてこなかった。
それが俺をつけ上がらせることになるのだが……今はそんなことを言っている場合じゃない。
何れ隣国と戦争になる。そうなれば彼らの力が絶対的に必要となってくる。
恨まれるのも憎まれるのも当然。
俺も言い訳なんてしない。だから、誠心誠意これまでの愚行を認めて謝罪する。
「何の真似だ!」
「お、俺は……これまで多くの過ちを犯して来ました。そのことをどうしても謝りたくて」
「今さら何を言っている! お前が何か仕出かす度にすべて兄弟のせいにし、私達を陥れて嘲笑っていたのだろう! それに、私のシャーリーをたぶらかしているのも知っている!」
ハウスはシャーリーと俺のことも気づいていたのか。ではなぜ、これまで何も言ってこなかったんだ?
いや、それは考える間でもない。
誇り高きリグテリア帝国第二王子であるハウスが、弟である俺に婚約者になる女性を誘惑されているなど、口が裂けても口外できる訳がない。
彼は俺とは違い、誇り高き王子なのだから。
ハウスの気持ちを考えると、胸が張り裂けそうなほど痛い。すぐに許してもらおうなど、都合の良いことを考えていた訳でもない。
ただ、ちゃんと謝って置きたかった。
「に、兄様の怒りもごもっともです。これまでの俺は王子として、人としてどうかしていました。今すぐにこれまでの愚行を許してくれとはいいません。ただ、これからの俺を兄様に見ていて欲しいんです!」
「出ていけっ! 言葉だけの謝罪などいくらでもできる。不愉快だ!」
ただでさえ、王位争いで兄弟仲は良くない。今さら俺がどんな言葉を並べたところで、兄様の心が動くことはないだろう。
それでも、俺は生まれ変わると決めた。
せっかく新たな人生を神様から与えられたんだ。それが生前プレイしていたエロゲの世界だったとしても、今の俺にとってはリアルだ。
何より……もう二度とあの頃のクズニートには戻りたくない。
「本当に申し訳ありませんでした。これまでの過ちを受け入れ、兄様達から少しでも信頼を得られるように、今後は精進していくつもりです。不快な思いをさせて申し訳ない」
「…………」
兄様がそれ以上言葉を発することはなかった。
俺は立ち上がり、ハウスの部屋を後にする。
やるべきことはまだまだ沢山ある。
今が15歳だから、3年後――18歳の時には戦争が起きてしまう。
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