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6:思いもよらぬ接点
6-9
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「彼女とかいないの?」
「……は?」
「だってモテそうじゃん。伊織くん、僕に似てイケメンだし♪引く手あまたなんじゃないの?」
朝霧の父は、それはそれは爽やかに笑って言った。
「……は…。自分で言ってりゃ世話ない…。くだらないな…」
朝霧の小さな呟き。
「え?…何??」
聞き返す父親に朝霧はダンッ…とテーブルを叩くと、途端に僅かに声を張り上げた。
「くだらないって言ったんだよ。人を見かけで判断して言い寄ってくるような奴らに好かれて何が楽しいんだ。心底ウンザリなんだよ」
(…あれ?朝霧、言葉使い…)
その足元にいた実琴は勿論のこと。話を振った父や近くにいた千代さえも朝霧のその変化に驚き固まっている。
朝霧は小さく息を吐くと開き直ったように言った。
「だがな、アンタは別だ。…父さんは違った意味で、もっと見かけを気にしろよっ。病院の医院長がそんなにチャラいの、俺はどうかと思うぞ。後ろ髪も切れ。今すぐ!変に色気づいてるんじゃない!」
それだけ説教をすると。
言うだけ言ってやった…というように朝霧は、フン…と腕を組んで横を向いた。
暫くの沈黙の後。
そこには何故だか嬉しそうに声を上げて笑い出す朝霧父がいた。
「……は?」
「だってモテそうじゃん。伊織くん、僕に似てイケメンだし♪引く手あまたなんじゃないの?」
朝霧の父は、それはそれは爽やかに笑って言った。
「……は…。自分で言ってりゃ世話ない…。くだらないな…」
朝霧の小さな呟き。
「え?…何??」
聞き返す父親に朝霧はダンッ…とテーブルを叩くと、途端に僅かに声を張り上げた。
「くだらないって言ったんだよ。人を見かけで判断して言い寄ってくるような奴らに好かれて何が楽しいんだ。心底ウンザリなんだよ」
(…あれ?朝霧、言葉使い…)
その足元にいた実琴は勿論のこと。話を振った父や近くにいた千代さえも朝霧のその変化に驚き固まっている。
朝霧は小さく息を吐くと開き直ったように言った。
「だがな、アンタは別だ。…父さんは違った意味で、もっと見かけを気にしろよっ。病院の医院長がそんなにチャラいの、俺はどうかと思うぞ。後ろ髪も切れ。今すぐ!変に色気づいてるんじゃない!」
それだけ説教をすると。
言うだけ言ってやった…というように朝霧は、フン…と腕を組んで横を向いた。
暫くの沈黙の後。
そこには何故だか嬉しそうに声を上げて笑い出す朝霧父がいた。
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