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第1話『二日月』

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 お前は真面目過ぎる――垣内正剛まさたけが友人や父親によく言われる言葉だ。

(真面目で何が悪い。不真面目なよりよっぽどましだろう?)

 真面目に勉学に励んだおかげで成績も上位をキープできているし、真面目な性格が評価されて目標だった生徒会長の座に就くことができたのだ。損なんて何一つしていない。むしろこの性格で得することのほうが多かったと自信を持って言えた。
 自分は変わらなくていい。今のままでいいんだと心の中で呟きつつ、学校からの帰路を人一倍速いペースで通り過ぎていく。

 自分と同じ紺色の制服に包まれた後姿を見つけたのは、家までもうあと五分というところまで来たときのことだった。

 後姿だったので顔はわからないが、坊主頭なのは見て取れる。ひょっとして野球部員だろうか? 正剛の通う工業高校で坊主が強制されているのは野球部だけだし、その可能性は高い。
 坊主の隣には背の高い大人の男が歩いている。父親だろうかと何とはなしに様子を窺っていると、男の手が坊主の尻にスッと伸びていくのが見えた。大きなその手は触れた尻を執拗に撫でまわし、最後に揉みしだくようにしてからようやく離れる。

(な、なんだ今のは……?)

 今のは明らかに親子のスキンシップじゃないし、友達同士でも普通そんなことはしない。言うならば性の匂いのする触れ方だった。男が男にどうしてそんなことを――それに坊主のほうも嫌がっているような様子は見せなかった。むしろ男のほうを仰ぎ見た横顔は笑ってさえいる。

(あの顔は……倉富か?)

 倉富浩平――電気科三年に所属する男だ。機械科の正剛とはクラスが違うが、ガラの悪さで名を馳せる倉富のことは顔も名前もそれとなく知っている。彼にまつわるトラブルも一年生の頃からよく聞いていたし、この間も他校の生徒と何か揉めていたと聞いたばかりだ。

(ひょっとして……あの男と援助交際でもしているのか?)

 男が男に買われる、あるいは男が男に売りを働くということが現実にあることだと正剛も理解している。けれどまさか身近にそれをしている奴がいるなんて思いもしなかった。

(いや、まだそうだと決まったわけじゃないが……)

 とりあえず二人の後を尾けてみよう。本当に援助交際なら生徒会長として倉富を止めなければならないし、この機会に不良と呼ばれる彼を更生させることができるかもしれない。
 楽しそうに会話する二人と適度に距離を取りつつ、正剛はその背中を追いかける。二人は繁華街を南へ進んでいき、進めば進むほど道端に人気が少なくなってくる。
気づけばホテル街と呼ばれる区画に入っていた。建ち並ぶそれらがラブホテルと呼ばれるものだと真面目な正剛も知っているし、そこが何をするところなのか知らないほど初心でもない。これはもう援助交際で決まりだなと思いつつも、言い訳のできない瞬間を狙って柱の陰で息を潜める。
 倉富たちが足を止めた。目の前のラブホテルを倉富が指差し、そして男の手を引いて中へ入ろうとする。

「倉富!」

 その瞬間に正剛は柱の陰から飛び出し、倉富に聞こえるように大きな声で呼びかけた。呼ばれたほうの倉富は勢いよくこちらを振り返り、至極驚いたように目を見開く。

「ここで何してるんだ?」

 二人のもとに駆け寄った正剛は、声に少し圧を込めて倉富に問う。

「……何って、これからこの人とホテルでセックスするとこだけど?」

 何も悪びれた様子もない――むしろ挑発的ともとれる笑みを浮かべて倉富はそう答えた。

「会長こそこんなとこで何してんの? 真面目なあんたには全然合わねえ場所だと思うんだけど」
「悪いが尾けさせてもらった。なんだかそちらの方と怪しい雰囲気だったからな」

 隣に立つ男をちらっとねめつけると、男は整った顔立ちに苦笑を浮かべる。

「今日のところは僕は退散したほうがいいかな?」

 男が倉富に訊ねた。

「……そうっすね。なんか面倒なことになりそうなんで。せっかく来てくれたのにすいません。あとで連絡しますわ」
「わかったよ。じゃあまたね、浩平くん」

 男は慣れた仕草で倉富の背中を撫で、それから正剛に爽やかな笑みを見せてから歩き去っていった。

「邪魔してんじゃねえよ、まったく。せっかくこれから最高に気持ちいいことするつもりだったのによ」

 倉富は正剛を睨んだ。そうすると元々強面なのもあってなかなかに迫力があったが、正剛も怯んだりしない。

「自分とこの生徒が援助交際しようとしている現場に居合わせたんだ。生徒会長として見て見ぬふりをするわけにはいかないだろ」
「誰もエンコーなんかしようとしてねえよ! そりゃホテル代はあっち持ちかもしれねえけど、それ以外の金は一切もらってねえよ!」
「じゃあなんでわざわざあんな年の離れてそうな、しかも男とそんなことをするんだ!」
「そんなの俺がゲイであの人が最高に気持ちいいセックスしてくれるからに決まってんだろ? あの人見た目も悪くないしな」
「倉富はゲイ……なのか?」

 予想外の返答に、正剛は思わずたじろいだ。

「ゲイじゃなきゃ男とセックスなんかしねえだろ、普通。仮にエンコーだとしてもノンケが男とって相当無理あるんじゃねえの?」
「た、確かにそうだな……」
「なんだよ、声小さくしやがって。さっきまでの勢いはどうした? あ、俺がゲイって知って気持ち悪くなったのか?」
「そういうふうには思ってない! ただ自分の周りにそういう人間がいると考えたことがなかったから、驚いて……」

 同性愛に偏見はないが、正剛の中でそういうセクシャリティの持ち主は、たとえば芸能人のような遠い世界の人間なのだという思い込みがあった。

「うちの高校九割が男子なんだし、俺以外にもゲイはいっぱいいると思うぜ? あんたのクラスにも一人か二人はいるんじゃねえの?」
「そ、そうなんだろうか?」
「一般的な割合で言ったらな。あんたと仲のいいやつが案外そうだったりするかもしれないぜ?」

 考えたことはなかったが、言われてみれば確かにその可能性もゼロじゃない。別にどちらであっても友人たちとの付き合い方は変わらないだろうが、打ち明けられればやはり今そうだったように驚きはするだろう。

「さっきの人は倉富の恋人ということなのか?」
「いやちげえけど?」
「ん? 恋人じゃないのにその……そういうことをするのか?」
「まあセフレってやつだな。セックスするだけのお友達。男と女でもそういう関係のやつっているだろ?」
「確かに聞いたことはあるが……。恋人じゃないならなおさら成人した男性とそういうことしちゃ駄目だろ! 十八歳は超えていても高校生は成人とそういうことしちゃ駄目だって法律で決まってるじゃないか!」
「どんだけ真面目だよ……じゃあセックスは俺が高校卒業するまで我慢しろって言うのか?」
「そのとおりだ。それかせめて同級生のお互いに想い合ってる相手とすればいい」
「何それ昭和かよ……」

 倉富は大仰に溜息をついた。

「じゃあ同級のやつらにやりたいって思えるのがいない、けどセックスはしてえってときはどうすりゃいいんだよ?」
「そんなの自慰で我慢すればいいだろ?」
「確かにオナニーでもチンポは満たされるだろうけどよ、じゃあケツが疼いて堪んねえってときはどうすれりゃいいんだよ?」
「ケ、ケツっ……?」
「男同士でするときにケツ使うって真面目な会長でも知ってんだろ? 俺、ケツにチンポはめられねえと気持ちよくなれねえんだわ。そういうやつはどうすりゃいいんかって訊いてんだよ。今だってせっかくもらえると思ってたのに会長に邪魔されてできなくなって、すげえ疼いててやべえんだからな」
「そんなの俺が知るかっ」
「じゃあまた違う相手見つけてそいつとやるわ。今日このままケツに何も咥えねえとかマジありえねえし。アプリで探せば一人くらいすぐ見つかると思うんだよな~」
「お、おい待てよ! まさかまた成人男性とやるつもりじゃないだろうな?」

 慌てて肩を掴むと倉富は不快そうに正剛の手を振り払った。

「ほっとけよ。別に俺が誰とやろうが会長に不都合なことなんかないだろ?」
「さっきも言ったが生徒会長として見て見ぬふりはできない。大人しく家に帰って、今後はもうそういうことをするな」
「無理無理。セックスしねえとかマジありえねえから。あんた童貞だろ?」
「そ、そうだが……それがなんだって言うんだっ」
「童貞でセックスの気持ちよさを知らねえから、人に向かってするなとか言えるんだろうな。知ってたら絶対人の邪魔なんかする気にならねえよ」
「俺に経験がないのとお前のことを注意するのとは何も関係ないだろ! それに俺はセッ……クス自体をするなって言ってるんじゃない。成人男性とそういうことをするなって言ってるだけだ!」
「けどタメ以下に都合よくやれる相手なんか……あっ」

 倉富は急に何かを思いついたように言葉を切ると、男らしい顔立ちを底意地の悪い笑みに歪める。

「こんにいるじゃん」
「えっ?」
「あんたさっきタメのやつとなら好きにやれって言ったよな? だったらあんたが相手になってくれよ」
「なんでそうなる!?」
「あんたよく見りゃ俺好みの顔してるし、身体もエロそうな感じするんだよな~。余裕でやれるような気がする」
「お前がよくても俺が嫌だっ。俺はゲイじゃないから男とそういうことはできない!」
「目隠ししてりゃ男も女も変わんねえよ、たぶん。まあ別にあんたが駄目だって言うなら身体の空いた年上の男引っ掛けるだけだからいいんだけど」
「だからそれは駄目だって言ってるだろ!」
「駄目駄目うっせえな。駄目駄目星人かあんたは。そういう一方的な押し付けはよくないんじゃねえの? あんたもどっかで妥協する必要あんだろ」
「妥協といっても、どこで妥協すれば……」
「だから、会長が俺の相手になれって言ってんだろ? それなら望みどおり俺に大人の男とのセックスをさせなくて済むし、あんただって気持ちいい思いできるんだ。一石二鳥じゃねえか」

 会長、とどこか色気のようなものを滲ませた声が正剛を呼んだ。

「二つに一つだ。会長が相手してくれねえなら俺は他の大人の男を探すし、相手してくれるんならそれで済む。つーかあんたが定期的に相手してくれるんなら俺は高校卒業するまでそういう悪さはしねえよ。約束する」
「そ、そう言われても……」

 ゲイじゃないのに男とするなんて考えられない。けれどそう思う反面で、自分が頑張ればこの男の過ちを止められるのかと思うと、生徒会長としてなんとかしてやりたいという気持ちにならないこともなかった。

(けど俺にそれができるのか……?)

 男性はもちろんのこと女性経験すらない正剛にセックスが上手くできるだろうか? そもそも男相手に勃起するのか?

(わからない……けど、どうにかしたい……)

 悩みの沼にはまり込んで頭がグルグルしてくる。そんな正剛に倉富は意味深な笑みを浮かべ、手を正剛の胸の辺りに触れさせると顔を耳元に近づけてくる。

「さっきも言ったけどさ、セックスって最高に気持ちいいんだぜ?」

 囁いた声は更に色気のようなものを増していたように感じられた。内耳に滑り込んできたそれがぞくりと背中を総毛立たせる。けれどそれは決して不快な感覚じゃない。

「たぶんオナニーの百倍は気持ちいいんじゃねえかな~。チンポに熱くてトロトロしたのが絡みついて、ギュウギュウ締め付けて……中出しでフィニッシュしたときなんかもう天にも昇るような快感らしいぜ?」
「て、天にも昇るような快感……」

 倉富の声や飛び出した単語が正剛の全身を駆け巡り、やがてそれは熱となって下腹部に集まってくる。やばい、と思ったときにはもう遅かった。正剛のスラックスの中心部が徐々に盛り上がってきたかと思うと、あっという間に立派なテントが完成してしまう。

「なんだ、やる気満々じゃねえかよ」

 それに気づいた倉富がにやりと笑った。正剛が止める間もなく硬くそそり勃ってしまったそれを鷲掴みにし、スラックスの上から軽く上下に扱く。

「真面目な会長でもやっぱりエロいことには興味あるんだな」
「そ、そういうわけじゃ……」
「じゃあこの硬くなったもんはなんだってんだよ? つーかエロいことに興味があるのなんて男子高校生なら当たり前のことなんだから否定しなくてもいいだろ?」

 喋りながらも股間を扱く手は止まらない。布越しなのに妙に気持ちよくて腰が砕けてしまいそうだったが、それは男のプライドがなんとか押し留めた。

「なあ、俺と気持ちいいことしようぜ? そんで俺のこといい子でいさせてくれよ、な?」
「……本当に、俺が相手をしたら他の男とやらないんだな?」
「やらねえよ。約束する。こう見えても約束はちゃんと守るんだぜ、俺」

 恋人でもない、それも男とセックスなんて間違っている。間違っているけど……生徒会長としてこの男を野放しにしておくことはできない。正しい道に引き戻してやることが生徒会長の義務だとも言える。そう、これは義務。自分に課せられた大事な役目。だから好きでもない相手とセックスをしたってそれは仕方がないのだ。そんな言葉の数々がどこからか流れ込んできて、正剛の理性を完全に覆い尽くしていた。

「……わかった。俺が相手になる」
「いい返事じゃねえの。そんじゃ、おっ勃てたまま道歩くわけにもいかねえし、ホテル入っちゃおうぜ?」


 1-2


 部屋の全貌をじっくり確かめる間もなくバスルームに押し込まれ、いつもより念入りに全身を洗って出ると入れ替わりで倉富がバスルームに入っていった。

(ほ、本当にラブホテルに入ってしまった……)

 入口には十八歳未満の立ち入り禁止と表示されていた。もちろんそこには高校生以下の自分たちも含まれているのだろうが、フロントと顔を合わせることがないおかげで制服を着ていても問題なく部屋に入れてしまった。
 改めて見回した部屋は部活の遠征で泊まったビジネスホテルよりもずっと広い。二人掛けのソファーにローテーブル、それに大きなダブルベッドがあってもまだスペースに余裕がある。
 バス・トイレは別になっていて、今使ったバスルームは浴槽も洗い場も一般家庭のそれよりだいぶ広かった。
 液晶テレビの横には小さな自販機のようなものがあり、飲み物でも売っているのかと思って覗いてみれば、陳列されているのはアダルトグッズの数々だった。それをどのように使うのか知らないほど正剛も遅れてはいない。

(倉富長くなるかもしれないって言ってたし、テレビでも観て時間潰すか……)

 この時間は地方のニュース番組を放送しているはずだ。地域のことは些細な出来事でも知っていたい性分なので、さっそくそれを観ようとテレビを点ける。

『ああんっ! 駄目ぇっ……あっ、あっ!』

 画面が明るくなった瞬間に響き渡った女性の喘ぎ声に、正剛は驚いてひっくり返りそうになった。大きなテレビ画面には男女の結合シーンが映し出されており、何が何だかわからないままに慌てて電源を落とした。

(そ、そっか……ラブホテルだからそういうのを流しているのかっ)

 そういうことをするのが目的のホテルだから、考えてみればアダルトビデオくらい流れていてもおかしくないのかもしれない。けれど今のは不意打ちだ。心臓がまだバクバクしている。

(まあ今のがなくてもさっきからずっとドキドキしてるんだが……)

 自分も今から倉富とここでセックスをするのだ。そういう経験どころか交際経験すらない正剛には未知の世界だし、相手が自分と同じ男でも、ものすごく特別なことをするのだという感覚はやっぱりある。

(今観たようなのを倉富とするんだよな……)

 やると決めたからには今更「やっぱり無理」なんて言うつもりはないが、さっきから倉富を相手に身体を重ねる自分を上手く想像できないでいる。
 落ち着かない気持ちのままソファーにもたれかかり、しばらくぼうっとしてから再びテレビを点けた。さっきと同じように女性の喘ぎ声が部屋の中に響き渡る。体位が正常位から名前のわからない、女性が男性に背を向けて上に乗っかる体位に変わっている。その体位だと結合部がよく見えるようになるのだが、モザイクがかかっているので詳細まではわからないのがもどかしい。
 正剛も健康な男子高校生なので、こういう刺激的な映像を観ているとやっぱり下腹部が熱くなってくる。腰に巻いたタオルの中心部にテントができてしまうのにそう時間はかからなかった。
 このままタオルから出して扱いてしまいたい。そんな衝動に駆られ始めたところでバスルームのドアが開閉する音がした。慌ててテレビを消し、不自然に盛り上がった股間を隠すために布団を被る。

「ふう、さっぱりした~」

 バスルームから戻ってきた倉富は、タオルすらも身に着けていない状態だった。引き締まった身体と股間にぶら下がるモノを惜しげもなく晒しながら、ペットボトル入りの紅茶を飲んでいる。

「なに人の身体ガン見してんだよ?」

 不意に目が合って倉富はニヤリと笑った。

「いや、すまん……鍛えてるんだなと思って、つい」
「まあ筋トレはしっかりやってるからな。そういう会長はガッチリしててすげえ雄臭いよな~」
「俺のは部活の影響もある。引退してからも衰えないように筋トレしてるし」
「剣道部だったんだっけ?」
「知ってたのか?」
「まあなんとなくは。会長って和風美男って感じだし、剣道すげえ似合ってると思うぜ?」
「美男……ではないと思うが」

 少なくとも人にそう言ってもらえたことなんて一度もない。ひょっとして倉富はそういう感覚が一般のそれと少しずれているのだろうか?

「自覚なしかよ……。女に告られたこととかあるんじゃねえの?」
「人生で一度もないが……」
「じゃあ男に告られたことは?」
「それもない」
「意外だな~。こんないい男が放っておかれてたなんて信じらんねえ」
「倉富が言うほどいい男じゃないと思うぞ、俺は」
「そんなことないって」

 ペットボトルをローテーブルに置いた倉富がベッドに上がってくる。スプリングが沈む感覚に、今からすることを思い出さされて緊張感が増す。

「さて、お喋りはこの辺にしてそろそろやることやろうじゃねえの」

 そう言って倉富は掛布団をはぎ取った。

「あれ? 会長勃ってんじゃん」

 まだ勃起が収まりきっていないせいで股間にテントが張ったままだ。それを指摘されて顔がカッと熱くなるくらい恥ずかしくなる。

「テ、テレビを点けたらアダルトビデオが流れていたから、それで……」
「あ~、まあラブホだしな~。ま、どっちにしろ今からそこ勃たせなきゃいけなかったわけだし、ちょうどいいや。ってことで御開帳~」

 止める間もなくバスタオルをはぎ取られ、ほぼ完勃ちのそれが露わになる。倉富は「おお!」と驚いたように声を上げると、無遠慮にそこに触れてきた。

「さっき外で触ったときも思ったけど、やっぱでけえな!」
「そんなにマジマジと見るんじゃないっ」
「いやいや、これは堂々と見せてけよ。少なくとも俺が見てきたチンポの中じゃダントツにデカいぜ? しかし俺のケツ大丈夫かな~」

 握ったり指で撫でられたりしていると、相手が男だとわかっていても少し気持ちよくなってきてしまう。堪えようにも堪えきれず最硬度まで勃起させてしまえば、それを手中で感じ取った倉富はさらに驚いていた。

「これ、マジで二十センチくらいあるんじゃねえの? マジエグいわ。使ったことないとか宝の持ち腐れもいいところだな」
「う、うるさいなっ。放っておいてくれっ」
「褒めてるつもりだったんだけどな。まあいいや。とりあえず味見させろよ」

 そう言って倉富はまるでアイスキャンディーでも舐めるような気軽さで正剛の怒張した性器に舌を這わせた。途端に頭の中が痺れるような快感が身体を突き抜け、思わず全身を強張らせる。
 ヌメヌメしたそれは根元から先端まで丁寧に責め上げ、全体を一通り濡らすと口に含まれた。

「あっ……」

 強い快感に思わず変な声が零れる。熱い粘膜に締め付けられ、上下に扱くように口を動かされると刺激はさらに強くなり、堪えようにも堪えきれず自分のものとは思えないような甘ったるい声を零し続けてしまう。

「あぁっ……はぁ……」

 AVでフェラチオのシーンを観るたびに、きっとすごく気持ちいいんだろうなと一人期待を膨らませていたが、実際に体験したそれは想像の何倍も気持ちいい。同じ男のテクニックに翻弄されてしまうのは少し悔しいが、男を知り尽くしたいやらしい口は正剛をあっという間に虜にした。先端を吸われ、口に含まれたまま鈴口を舐められ、与えられる快感にただただ喘いでしまう。

(このままだと早々にイってしまいそうだ……)

 倉富の舌技は童貞の正剛を追い詰めるには十分すぎるほどに上手かった。あまりに早いのは情けないからと踏ん張ってみるけれど、容赦のない責めにそろそろ白旗を挙げてしまいそうだ。

(もういいっ……このまま倉富の口の中にっ……)

 もうすぐそこまで迫った絶頂に正剛が身体を明け渡そうとした瞬間――性器を包み込んでいた熱がふっと消えた。見れば倉富は咥えるのをやめ、ニヤニヤと意地悪げな笑みを浮かべている。

「結構可愛い反応するじゃねえの」
「か、可愛いって言うなっ……」
「いや、マジすげえ可愛いよ、あんた。すげえ興奮したわ」

 確かに倉富のそこも触ってもないのに怒張している。大きさは正剛のに比べるとやや小ぶりなようだった。

「しかしやっぱあんたのでけえな。咥えるのも一苦労だったぜ。こんなサイズの咥えんの初めてだったから上手くできたか自信ねえんだけど、ちゃんと気持ちよかったか?」
「は、反応見てたならわかるだろっ……」
「まあそうなんだけど、感想聞いてみたいじゃん?」
「……す、すごく気持ちよかった」
「自分で抜くのとどっちが?」
「く、倉富にしてもらうほうがよかったっ」

 認めるのは悔しかったけれど、ここで嘘をついてもどうしようもないと思って正直な感想を口にする。すると倉富は気をよくしたふうににんまりと笑った。

「素直でよろしい。じゃあそんな素直な会長さんには、もっと気持ちいいこと教えてやらねえとな」

 倉富は正剛の腰の上に跨り、イけそうでイけなかったそれを手に握る。

「こっからが本番だぜ? いっぱい気持ちよくしてやるから、しっかり味わえよ?」

 言うや否や手に握ったモノを尻の辺りに押し当て、ゆっくりと腰を落としていく。
 先端が生温かい感触に包まれた。倉富の中に入ったんだとわかって何か血が騒ぐような思いがしたが、口の中よりもずっと熱い粘膜に締め付けられるのを感じてすぐにそちらに気を取られる。
 自分の性器が少しずつ倉富の中に納まっていく。まだ女の身体も知らない真っ新なそこが、ゆっくりと男に喰われていく。だけど今更抵抗しようとは思わない。倉富と繋がることに強い不快感のようなものは不思議とないし、中を擦るとどれくらい気持ちいいのか知りたかった。

「はあ……やっぱ会長のでけえから挿れるのも苦労するわ。けどここまで入ればあとは一気にいってもよさそう」

 残り半分もないくらいまできたところで、倉富は一気に腰を沈めた。するとその摩擦で強烈な快感が生まれてしまい、フェラチオですでにやばいところまできていた正剛は思わず暴発させてしまう。

「あっ……!」

 止めることもできず倉富の中に思いっきり出してしまい、一瞬全身を強張らせたあと一気に力が抜ける。

「もしかしてイっちゃった?」
「す、すまん、挿れる前から結構やばかったもんだから……」

 まだ中の感触も確かめてもいないのに達してしまうなんて情けない。恥ずかしくて顔が熱くなってきた。

「まあ童貞だししゃーないわな。んじゃ会長のチンポ復活するまでちょい待とっか。ちょっと身体起こせよ」

 そう言うので倉富を腰に乗せたまま上半身を起こすと、顔と顔の距離がグッと近くなって少し戸惑う。けれど倉富のほうは至極落ち着いていて、切れ長の瞳がじっと正剛を見る。

「なあ、キスしてもいい?」
「キ、キス!?」
「セックスには付き物じゃん。それともキスは特別とか気色悪いこと言うつもりか?」
「別にそんなことを言うつもりはないが……」

 もう身体を繋げているのだからキスの一つくらいしても誤差の範囲でしかない気がする。したところで何も失うものなんかない。むしろどんなものなのか試してみたい気もした。
 両肩を掴んで顔を見上げれば、それを了承の合図だと受け取ったらしい倉富が顔を寄せてくる。元々隙間程度にしかなかった互いの距離があっという間に縮まり、唇と唇が重なった。
 プルンと柔らかい感触。それを一瞬だけ感じ取った後に一度唇が離れ、倉富の熱っぽい瞳と視線が交わるともう一度重なる。何度も角度を変えて吸い付いてくる貪欲なそれに正剛も必死に食らいついていると、不意に舌が侵入してきた。

「んんっ……」

 舌を絡めとられ、途端に腰にズンと来るような快感がせり上げてきて思わず倉富の身体にしがみついていた。倉富も正剛の肩を掴んでいた手を背中に回し、身体も隙間なく密着する。
 経験がないなりに必死に舌を絡めようと奮闘していた正剛だが、上手く倉富の口内に入り込めたかと思うとそれを甘噛みされ、気持ちよくて唇の端から甘い吐息が零れた。

「会長の、復活してきたな」

 濃厚なキスを繰り返しているうちに、そこはいつの間にかさっきまでの元気を取り戻していた。

「やっぱ圧迫感半端ねえわ。痛くはねえからいいんだけど」

 そう言って倉富は腰を前後に緩く動かした。熱を持った襞が正剛をギュッと締め付けたまま蠢き、頭の中が痺れるような快感が再びもたらされる。

「会長っ……」

 蠱惑的な瞳で見つめられ、それに吸い寄せられるように正剛も顔を寄せるともう一度唇が重なった。さっき何度も繰り返したからか、どうすれば上手く噛み合うか正剛にもわかってきたような気がする。倉富の口内に入り込むと舌の表面をなぞり、積極的に絡んでくるそれに正剛も答えながら貪るような激しいキスを繰り返す。
 そうしているうちに背中を強く引き寄せられ、抗う間もなく倉富と一緒にベッドに倒れる。勢いで結合も解けてしまった。

「す、すまん、重くなかったか?」
「女じゃねえんだ。それくらい平気だって」

倉富は正剛を見上げたまま苦笑した。

「それより早く挿れろよ。今度は自分で挿れられるだろ? ほら」

 性に貪欲な男は両手で自分の膝を持ち上げ、さっきまで正剛が入っていた場所を見せつけてくる。濡れそぼったそこは、早く正剛をくれとでも言いたげにぱっくりと口を開けていた。
 正剛は膝を立て直し、カチカチになった自らを入口に押し当てる。ゆっくりと腰を押し進めると、柔らかく沈んであとは根元までスムーズに収まっていった。

「本当に痛くないのか?」
「全然痛くねえよ。すっかり会長の形に広がっちゃってるわ。あ、一応言っとくけど最初からこんなガバガバだったわけじゃねえからな。俺の慣らしが上手かったんと、会長が中でじっとしてくれてたおかげだ。いきなり腰振られてたらさすがの俺のケツも傷物にされてたわ、たぶん」

 腰を振る前にイってしまったから傷物になりようもなかった、とも言える。けれど今度は一度出したおかげでしばらくもちそうだ。

「俺ん中どんな感じする?」
「お前の中、ずいぶんと熱いっ……それに絡みついてくるような感触がする」
「名器だって評判いいんだぜ? リピーターも多いしな」
「こうしてちゃんと相手になってるんだから、そいつら全部縁切るんだぞ? 内緒で会ったりしたら許さないからなっ」
「心配すんなよ。約束はちゃんと守る。そん代わり、会長もこの一回で終わりとか言うんじゃねえぞ?」
「わかってる……」

 とりあえずもう腰を動かしていいだろうか? さっきからそうしたくて下半身がムズムズしている。
 ゆっくり腰を引いていくと、まるで出ていくことを許さないとでもいうように中がギュウっと締まった。押し込むと一瞬緩んだあとにまた締め付けがきつくなり、口の中とは一味違う快感に、吐息とともに変な声が零れそうになる。

「あっ……会長のチンポっ、やばっ」

 一方の倉富も、正剛の律動に合わせて甘ったるいような声を零している。感じているんだとわかってホッとしながら、喋っているときの声とは違う色気のあるそれに腰のムズムズが増していくような感覚がした。

(やばい……すごく気持ちいいっ)

 己を突き入れている場所が男の身体の中だとわかっていても、気持ちいいものは気持ちいい。もっと気持ちよくなりたい。倉富にももっとエロい声を出してほしい。そんな思いが下腹部に熱を集め、自然と腰の動きが速くなる。

「ああっ、あっ、あぁっ……会長っ、すげえ気持ちいいっ……童貞のくせにっ、なかなかやるじゃんっ」
「必死に腰振ってるだけなんだがっ……もっと激しくしても大丈夫なのかっ?」
「大丈夫っ、だからっ……いっぱい俺の中突いてっ……滅茶苦茶にしてくれっ……」

 許可が出たので肉のぶつかり合う音が鳴り響くくらい強く打ち付ければ、倉富の声が更に甘さを増して零れ出る。正剛のほうもあまりの気持ちよさに堪え切れず喘ぐような声を吐息に混ぜて零しながら、懸命に腰を振った。

「ああっ! あんっ、あっ…あっ!」
「はあっ……倉富っ」

 繋がった部分が熱くて気持ちいい。セックスってこんなに気持ちいいものだったのかと、初めて味わうそれの虜にされつつもっとこの男をかき乱したいという強い欲求が、身体の奥底からどんどん溢れ出てくる。
 倉富の足を少し持ち上げると、挿入する位置が少し高くなってだいぶ腰を動かしやすくなった。下から突き上げるようにして中を抉れば倉富は腰をよじり、痙攣するように悶える。なるほどこれがいいんだと気づいてその動きを更に強いものにすれば、いやらしい男は激しく乱れた。

「あっ! 会長っ、それっ……駄目っ……あんっ!」
「駄目じゃなくていいんだろっ……? 俺にだってそれくらいわかるっ」

 熱を持った内襞が正剛の肉棒にさらに強く絡みついてくる。犯してるのは自分のはずなのに、なんだかこれじゃ自分が貪られているみたいだと感じながら、倉富の悦ぶ場所を何度も何度も擦り上げた。

「マジでやばっ……これで童貞とかっ、マジ信じらんねえしっ…あっ!」

 倉富の甘い声を聞きながら、なんだか頭の中が熱に浮かされるような感覚がしてくる。この快感はもはや麻薬だ。一度それを知ってしまうと手放すことができなくなり、駄目だとわかっていても何度も繰り返してしまう。別に倉富とすることが駄目ということはないけれど、男同士ですることにはまだ禁忌を犯すという感覚を伴なっていた。

(まあそんなもの、もうどうでもいいが……)

 繋がってしまったものはもうどうしようもない。それに倉富と繋がることは……不思議とそんなに嫌じゃなかった。ひょっとして自分にもゲイの素質があるんだろうかと思いながら、それすらもすぐにどうでもよくなってただひたすらに倉富の中を夢中で味わう。

「あんっ! あっ、あっ、ああっ」

 自分もどうしようもなく気持ちいいんだと、倉富は声で、身体で、表情で――全身のすべてを使って表していた。この男を自分がそうさせているんだ。今自分がこの男のすべてを支配しているんだと強い征服感を覚えながら、貪り尽くす勢いで身体をぶつける。
 汗がしたたり落ちて倉富の腹の上で弾ける。体力的に結構きつかったが、それでもこの律動を緩めたくなくて力を振り絞った。そうしているうちに絶頂の兆しが見え始め、欲望のすべてを吐き出したい衝動に駆られ始める。
 もっと中を味わっていたい気持ちと達したい気持ちとがせめぎ合っていると、倉富のほうも限界が近いと口にした。

「会長っ……一緒にイこうぜっ……?」
「このまま中に出していいのかっ……?」
「いいっ、からっ……いっぱい出せよっ」
「わかったっ……ホントに全部出すからなっ……やっぱり駄目って言ってももう知らんっ」

 そこから先は無我夢中だった。正剛の形に広がったそこを激しく犯し、掻き回し、得られるだけの快感を余すことなくすべて引き出そうと懸命に腰を振る。繋がった部分が泡立っていたが、それにすら興奮しながら精のすべてを吐き出すために中を抉った。

「あっ……俺もう駄目っ……イクっ、イクっ!」
「俺もっ……出るっ……!」

 次の瞬間、触ってもないのにガチガチに勃起していた倉富の性器からドロドロと白濁が溢れ出した。同時に中が今までにないくらいギュッと締まり、頭が真っ白になるような強烈な快感を覚えながら正剛も達する。
 自分の精が倉富の中に注ぎ込まれていく。最奥に届くようグッと腰を押し込んだまま、正剛は倉富の鍛えられた身体の上に倒れ込んだ。すると倉富の腕が背中に回ってくる。

「会長、俺の中どうだった?」
「訳がわからないくらい気持ちよかった……」
「だろ? 俺も最高に気持ちよかったぜ? たぶん今までのセックスん中で一番だった」

 そう言われるのは悪い気はしない。正直挿入してから自分のことしか考えられず、倉富の身体を気遣う余裕もなかったが、満足してくれたならこちらも一安心だ。相手が男とはいえ、下手くそなんて罵られた日には自信をなくしていただろう。
 そのあと少しベッドの上で休んでから一緒に風呂に入った。それなりに体格のいい男二人が一緒に入ってもなおスペースに余裕があるくらい浴槽は広い。

「そんなにくっつくなよっ」

 正剛に背中を向けて湯に浸かる倉富が、身体をこちらにもたれさせてくる。

「いいじゃん別に。身体繋ぎ合った仲なんだし、今更こんなんで文句言ってんじゃねえよ。それともヤったらそれで終わりか? アフターフォローもちゃんとしねえと女にモテねえぞ?」
「うるさいっ」

 本当に男とセックスしたんだと、目の前の男と繋がったんだと驚くような事実を実感させられる。数時間前の自分はまさか倉富とこんなことになるなんて一ミリも想像していなかった。今だってまだ信じられないような気持ちがしているが、倉富の中に己を突き入れ、激しく腰を振ったときの快感は正剛の身体に鮮明に焼き付いている。

「にしてもちょっと悔しいわ。余裕かましながら会長を筆おろししてやるつもりでいたのに、俺んがめちゃくちゃ感じさせられちゃってさ。童貞チンポにイかされるとかマジ屈辱」
「お前が激しくしていいって言ったんじゃないか。最中も言ったが俺は必死に腰振ってただけだ」
「まあ不慣れな腰使いではあったな。それでも気持ちよかったってことは、俺ら身体の相性が相当いいんだろうな」

 男と身体の相性がいいと言われても嬉しくはないが、正剛も確かに倉富を抱きながら何かがものすごく上手く噛み合っているような感覚を覚えていた。

「卒業するまでしっかり俺の面倒看てくれよ? 俺もいい子でいるからさ」
「わかってる。お前も絶対大人の男とやるんじゃないぞ? あとその相手を見つけるとか言ったアプリもできれば消せ」
「はいはい、わかったよ。仰せのままにいたします」

 おどけたようにそう言ったあと、倉富は正剛の両手を取って自分の腹の辺りで交差させる。意図せず抱きしめるような形になってしまったが、正剛はもう何も言わなかった。
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