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おじさんはチュートリアルから奇跡を起こす
第005話 素顔バレ(亜理紗視点)
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■亜理紗視点
「おじさん!!」
私はおじさんの胸倉をつかむように顔を近づける。
この一世一代の大儲けのチャンスを逃すわけにはいかない。
"わぉ、リサちゃん大胆!!"
"私もあんな可愛い子に詰め寄られたい人生だった"
"いい匂いしそう"
「な、なんだ?」
「次からおじさんを撮影してもいい?」
困惑する叔父さんにあざとくお願いをする。
「いや、別に構わないが、俺なんて撮っても面白くないだろ?」
「んーん。すっごく面白いよ!! おじさんは偉業を達成したんだから!!」
叔父さんは自分がどれだけ凄いことをしているのか分からないみたいだけど、叔父さんは世界中のプレイヤーたちが絶対に達成できないことを成し遂げた。
これは唯一無二のコンテンツになる。
「そうか? 亜理紗がそうしたいなら別にいいぞ?」
叔父さんはなんでもない風に許可してくれた。
顔から察するに私の言っていることを信じていないみたい。
まぁ、人気が出て自分が取り上げられるようになれば気づいてくれるよね?
"名前バレ事故"
"アリサちゃーん!!"
"ハピおじ、何も分かってなさそうで草"
「やったー!! これでお金ががっぽりよ!!」
「そんなわけないだろ……」
それに、今はそんなことよりも大儲けの方が大事!!
今回の配信を見てくれた人たちは百万人を超えた。皆がスパチャ、いわゆる投げ銭機能を使って私にお金を直接支援してくれる。
その金額は多分一千万円は超えてると思う。
ぐふふっ。おじさんが居ればこれからもっと沢山貰えるに違いないよね!!
"うわぁ……アリサちゃんの目がお金になってる"
"アリサったら貪欲ぅ"
"アリサたん、ポンコツ可愛い"
"アリサのこと信じてたのに……"
「ちゃんとおじさんには出演料を出すから安心してね」
当然これは叔父さんのお陰で稼げるお金。叔父さんに九割は払うのが当然だと思う。それでも百万円以上貰えるし、現役高校生の私には十分な金額だ。
「おいおい、姪からお金を受け取るわけにいくか。そのお金は全部自分で使え」
叔父さんは私の頭をポンポンと撫でる。
――トゥンクッ
叔父さんはそうやっていつも大人の優しさを見せるからズルい。
物心ついた頃からおじさんは私の傍にいた。忙しい両親に代わってよく私の面倒を見ていてくれたから、私が叔父さんに懐くのにそう時間はかからなかった。
叔父さんはイケメンと言われるほどではないけど、優しげで親しみやすく、それなりに整った容姿をしている。久しぶりにあったおじさんは、年相応に渋みが出てきて、それが私には魅力的に見えた。
"あっ、アリサが真っ赤になってる"
"いやぁ、数千万あげるって言われたら惚れるでしょ"
"雌顔!!"
"アリサ、今なら許してやる。戻って来い!!"
「い、いいの? 多分おじさんが予想してるよりも遥かに多い金額だと思うよ?」
私は恥ずかしくなって顔を逸らす。
「ああ。亜理紗のお金になるならそれでいい。それに、俺もプレイヤーだ。自分で稼ぐからお前は気にしなくていいんだよ」
「う、うん。分かった。ありがとね」
叔父さんが浮かべる慈愛に満ちた笑顔。
キューンッ
その表情は私のハートを撃ち抜いた。
"あっ、これ堕ちたな"
"間違いないね"
"目がうるうるしてて可愛い"
"でもハピおじは一切意識してないっていう"
"それ言ったらダメな奴だぞ"
「大人が子供の面倒見るのは当然なんだから。気にするなって。あ、念のため、起業して独占契約でも結んでおくか?」
「起業? 独占契約?」
私はおじさんからのいきなりの提案に、頭の中をはてなが支配する。
「金額が大きくなりそうなんだろ? 事業として届け出を出しておけば経費とかで色々落とせるようになるから税金対策になる。やっておいて損はないぞ」
確かにおじさんの言う通りだ。
私は沢山お金が稼げて嬉しいと思っていたけど、それだけじゃダメなんだ。沢山お金が稼ぐと税金が一杯取られるって習った覚えがある。
「それって未成年の私でもできるの?」
「ああ。勿論だ」
「それじゃあ、独占契約っていうのは?」
「俺の動画を撮影できる権利は亜理紗だけ持つようになるって話だな」
「えぇ~!? いいの!?」
叔父さんの言葉に、私は思わず叫んでしまった。
だって、叔父さんには今後沢山の話が舞い込んでくるはず。
その機会を不意にしてまで私だけにその権利をくれるなんて優しすぎるよ……。
昔から叔父さんは優しくて大好きだったけど、もっと好きになった。
"こんなに大事にされて堕ちない奴なんていない"
"大人の経験値つおい"
"アリサたんを幸せに出来るのはハピおじだけだ"
"幸せならOKです!!"
"俺は認めない……認めないぞぉ!!"
「まぁそんなことをしなくても大丈夫だと思うけど、万が一ということもある。それに、亜理紗以外には撮影されたくないしな」
「え? それってどういうこと?」
――ドクンッ
おじさんがいきなり変なことを言うものだから、鼓動が跳ね上がる。
ももも、もしかして、叔父さんったら私のことを!? 駄目だよ、そんなの!! わ、私と叔父さんは親戚なんだから!!
"これはまさか?"
"叔父さんと姪っ子の禁断の恋!!"
"いったれ、ハピおじ!!"
"ふぅ!! アリサちゃんおめでとー!!"
「赤の他人は信じられないけど、亜理紗は恩人で大事な姪だからな」
「そうだよね。ありがと、おじさん……」
あ、うん、知ってた。
私なんかがおじさんの恋愛対象になるわけないよね。
"外してくるハピおじ"
"落胆するアリサちゃん、かわゆい"
"流石すぎる"
"鈍感系主人公おじさん"
「これくらいなんでもないさ。それよりいいのか? 配信中だったんじゃ?」
「あっ」
叔父さんの言葉を聞いて血の気が引く。
"あっ、気づいた。アリサちゃーん、見ってるー?"
"アリサちゃん、ハピおじの件残念だったね"
"大丈夫。まだチャンスがあるよ"
ドローンカメラが私とおじさんとバッチリ捉えていて、配信画面のコメントを追う限り、今までの様子が全て流れていたと理解する。
「配信終わります!!」
私は恥ずかしさのあまり、そのまま配信を切った。
「穴があったら入りたい……」
私は蹲って頭を抱える。
「大丈夫か? 病院行くか?」
叔父さんが背後から声を掛けてくれるけど、何も頭の中に入ってこなかった。
「おじさん!!」
私はおじさんの胸倉をつかむように顔を近づける。
この一世一代の大儲けのチャンスを逃すわけにはいかない。
"わぉ、リサちゃん大胆!!"
"私もあんな可愛い子に詰め寄られたい人生だった"
"いい匂いしそう"
「な、なんだ?」
「次からおじさんを撮影してもいい?」
困惑する叔父さんにあざとくお願いをする。
「いや、別に構わないが、俺なんて撮っても面白くないだろ?」
「んーん。すっごく面白いよ!! おじさんは偉業を達成したんだから!!」
叔父さんは自分がどれだけ凄いことをしているのか分からないみたいだけど、叔父さんは世界中のプレイヤーたちが絶対に達成できないことを成し遂げた。
これは唯一無二のコンテンツになる。
「そうか? 亜理紗がそうしたいなら別にいいぞ?」
叔父さんはなんでもない風に許可してくれた。
顔から察するに私の言っていることを信じていないみたい。
まぁ、人気が出て自分が取り上げられるようになれば気づいてくれるよね?
"名前バレ事故"
"アリサちゃーん!!"
"ハピおじ、何も分かってなさそうで草"
「やったー!! これでお金ががっぽりよ!!」
「そんなわけないだろ……」
それに、今はそんなことよりも大儲けの方が大事!!
今回の配信を見てくれた人たちは百万人を超えた。皆がスパチャ、いわゆる投げ銭機能を使って私にお金を直接支援してくれる。
その金額は多分一千万円は超えてると思う。
ぐふふっ。おじさんが居ればこれからもっと沢山貰えるに違いないよね!!
"うわぁ……アリサちゃんの目がお金になってる"
"アリサったら貪欲ぅ"
"アリサたん、ポンコツ可愛い"
"アリサのこと信じてたのに……"
「ちゃんとおじさんには出演料を出すから安心してね」
当然これは叔父さんのお陰で稼げるお金。叔父さんに九割は払うのが当然だと思う。それでも百万円以上貰えるし、現役高校生の私には十分な金額だ。
「おいおい、姪からお金を受け取るわけにいくか。そのお金は全部自分で使え」
叔父さんは私の頭をポンポンと撫でる。
――トゥンクッ
叔父さんはそうやっていつも大人の優しさを見せるからズルい。
物心ついた頃からおじさんは私の傍にいた。忙しい両親に代わってよく私の面倒を見ていてくれたから、私が叔父さんに懐くのにそう時間はかからなかった。
叔父さんはイケメンと言われるほどではないけど、優しげで親しみやすく、それなりに整った容姿をしている。久しぶりにあったおじさんは、年相応に渋みが出てきて、それが私には魅力的に見えた。
"あっ、アリサが真っ赤になってる"
"いやぁ、数千万あげるって言われたら惚れるでしょ"
"雌顔!!"
"アリサ、今なら許してやる。戻って来い!!"
「い、いいの? 多分おじさんが予想してるよりも遥かに多い金額だと思うよ?」
私は恥ずかしくなって顔を逸らす。
「ああ。亜理紗のお金になるならそれでいい。それに、俺もプレイヤーだ。自分で稼ぐからお前は気にしなくていいんだよ」
「う、うん。分かった。ありがとね」
叔父さんが浮かべる慈愛に満ちた笑顔。
キューンッ
その表情は私のハートを撃ち抜いた。
"あっ、これ堕ちたな"
"間違いないね"
"目がうるうるしてて可愛い"
"でもハピおじは一切意識してないっていう"
"それ言ったらダメな奴だぞ"
「大人が子供の面倒見るのは当然なんだから。気にするなって。あ、念のため、起業して独占契約でも結んでおくか?」
「起業? 独占契約?」
私はおじさんからのいきなりの提案に、頭の中をはてなが支配する。
「金額が大きくなりそうなんだろ? 事業として届け出を出しておけば経費とかで色々落とせるようになるから税金対策になる。やっておいて損はないぞ」
確かにおじさんの言う通りだ。
私は沢山お金が稼げて嬉しいと思っていたけど、それだけじゃダメなんだ。沢山お金が稼ぐと税金が一杯取られるって習った覚えがある。
「それって未成年の私でもできるの?」
「ああ。勿論だ」
「それじゃあ、独占契約っていうのは?」
「俺の動画を撮影できる権利は亜理紗だけ持つようになるって話だな」
「えぇ~!? いいの!?」
叔父さんの言葉に、私は思わず叫んでしまった。
だって、叔父さんには今後沢山の話が舞い込んでくるはず。
その機会を不意にしてまで私だけにその権利をくれるなんて優しすぎるよ……。
昔から叔父さんは優しくて大好きだったけど、もっと好きになった。
"こんなに大事にされて堕ちない奴なんていない"
"大人の経験値つおい"
"アリサたんを幸せに出来るのはハピおじだけだ"
"幸せならOKです!!"
"俺は認めない……認めないぞぉ!!"
「まぁそんなことをしなくても大丈夫だと思うけど、万が一ということもある。それに、亜理紗以外には撮影されたくないしな」
「え? それってどういうこと?」
――ドクンッ
おじさんがいきなり変なことを言うものだから、鼓動が跳ね上がる。
ももも、もしかして、叔父さんったら私のことを!? 駄目だよ、そんなの!! わ、私と叔父さんは親戚なんだから!!
"これはまさか?"
"叔父さんと姪っ子の禁断の恋!!"
"いったれ、ハピおじ!!"
"ふぅ!! アリサちゃんおめでとー!!"
「赤の他人は信じられないけど、亜理紗は恩人で大事な姪だからな」
「そうだよね。ありがと、おじさん……」
あ、うん、知ってた。
私なんかがおじさんの恋愛対象になるわけないよね。
"外してくるハピおじ"
"落胆するアリサちゃん、かわゆい"
"流石すぎる"
"鈍感系主人公おじさん"
「これくらいなんでもないさ。それよりいいのか? 配信中だったんじゃ?」
「あっ」
叔父さんの言葉を聞いて血の気が引く。
"あっ、気づいた。アリサちゃーん、見ってるー?"
"アリサちゃん、ハピおじの件残念だったね"
"大丈夫。まだチャンスがあるよ"
ドローンカメラが私とおじさんとバッチリ捉えていて、配信画面のコメントを追う限り、今までの様子が全て流れていたと理解する。
「配信終わります!!」
私は恥ずかしさのあまり、そのまま配信を切った。
「穴があったら入りたい……」
私は蹲って頭を抱える。
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